ふぉーくかいきょうかいせん
マグドラ沖海戦に参加したグ帝艦隊が
カルトアルパス近海に現れ、参加各国艦隊は国の面子を保つため、臨時連合軍を組んでこれを迎撃することとなった。事前に戦力差を悟っていたミ帝としてはこれは不本意なことだったが、敵は待ってくれないので渋々避難を諦めることに。
同じく日本と
アニュンリール皇国も勝ち目がないと知り、アニュ皇は早めの判断でさっさと退避するが、日本はここで政府の意思決定の遅さが災いして結局戦闘に参加することとなってしまった。
全ての艦が出港した後、沖で待機しているグ帝の空母から第一次攻撃隊200機が飛来した。「
エルペシオ3」と「
マリン」が迎撃に向かうも一方的に殲滅され、風竜騎士団はある程度善戦するが攻撃隊を食い止めるには至らなかった。
まともな対空兵器がない連合軍艦隊は航空攻撃に手も足も出ず、特に木造の非
列強艦の中には
爆撃機の機銃掃射で撃沈するものまで出る始末。グ帝の航空機に一矢報いたのは、
アガルタ法国魔法船団の「艦隊級極大閃光魔法」だけだった。
ただし
FCSを備えた「
しきしま」だけは例外で、飛来する敵機を次から次へと叩き落し、敵も味方も大いに驚かせる。それでも攻撃はとどまることはなく、一部は市街地にまで攻撃が届き始めた。
ここで海峡の入り口に、突如として「グレードアトラスター」がたった1隻で現れる。
一見無謀な行為にも見えるが、それでも連合艦隊との力の差は歴然としており、段違いの火力で次から次へと連合艦隊を沈めていく。頼みの綱だったミ帝の巡洋艦ですら余裕で押し切られ、隙を見て海峡を抜けようとした「
しきしま」も容赦なく撃沈された。続いて飛来した第二次攻撃隊によって、連合軍はますます戦力を消耗する。
ただ1隻、被弾により機関が暴走して座礁した「ラ・カサミ」だけは撃沈を免れるが、連合軍のほかの艦は
すべて沈められ、航空機/騎も
全滅という大惨敗を喫してしまった。対するグ帝側の損害は微々たるもので、航空機が数機墜とされたほかは「グレードアトラスター」のミ帝艦による擦過痕一か所と、「
しきしま」からの機関砲による一部の損傷のみだった。
海戦終了後、街に空襲が仕掛けられる中で連合軍側による救助活動は(座礁した「ラ・カサミ」の生存者を除いて)行われず、「グレードアトラスター」他駆逐艦3隻による生存者の救助活動が行われ、彼らは捕虜としてグ帝海軍に拘束される。
後々日本政府は軍人でも自衛官でもない
海上保安庁職員の解放を要求するが、グ帝側は
しきしまが軍艦ではないことを告げられても、多くの軍用機を撃墜していた事から全く信じず、「彼らは勇敢に戦った軍人だ」として要求を拒否。他国の捕虜についても自国で処遇を決める意思を伝えた。
その数週間後、グ帝側は非協力的な捕虜として彼らを
公開処刑する暴挙に及び、各国を激怒させる。
列強と
文明国の総力を上げての懲罰を行う事を決意し、グラ・バルカス帝国と
世界連合の大規模戦闘である
バルチスタ沖大海戦が発生する直接原因となった。
また、結果的にこの海戦でグラ・バルカス側が日本の戦力を大幅に過小評価する原因となり、その影響は後の日本との戦いで
最悪の形で結実してしまうことになる。
※既存の[[コメント]]に返信する場合、返信したい[[コメント]]の左側にチェックを入れて下さい。
過去のコメント
ここを編集
〔最終更新日:2023年06月06日〕
最終更新:2023年06月06日 03:08