本編の数年前、自身が開発した光量子コンピューター"クリシス"が地球に根源的な破滅を齎す存在の出現を予測。
地球破滅を回避する方法を探していた藤宮は、試しにシミュレーションデータから人間を削除したところ、地球破滅を回避出来るという結果を得てしまう。
クリシスの残酷な「答え」を知った藤宮は、地球の意思を確かめようとアルケミー・スターズを脱退して独自に研究を始め、
どう見てもスーパーカミオカンデな研究施設「プロノーン・カラモス」で地下から湧き上がる粒子を観測、その最中に青い光"アグル"と遭遇し、その力を得る。
アグルは第3話で初登場。ガイアにトドメを刺しかけた強敵・金属生命体アパテーをフォトンクラッシャーで粉砕するという鮮烈なデビューを遂げた。
藤宮自身は第5話で我夢と対峙。「地球にとって人類とはガン細胞」という持論を語り、自身に協力することを要求した。
その後もガイアと共に根源的破滅招来体の刺客に立ち向かう一方で、
滅亡を回避するには人類を排除するしかないというクリシスの回答を妄信。
地球由来の怪獣を復活させたり、XIG基地であるエリアルベースを襲撃するなどのテロ活動を行った。
そのため我夢とも対立し、幾度か直接対決に至ったこともある。
しかし、KCBのTVアナウンサー・吉井玲子との交流や、理解者である稲森博士との死別によって動揺。
自身も人類を完全には憎みきれていないが故に、
目の前の人間を見捨てることが出来ず命を救ったりするなど持論とは矛盾した行動をとってしまい、心身共に次第に疲弊してゆく。
そして我夢=ガイアとの決着をつけるべく最後の戦いを挑むが、この戦闘の影響で発生したワームホールから巨獣ゾーリムが出現する。
ガイアとアグルの対立は、根源的破滅招来体が両者のエネルギーを利用するために仕組んだことだったのだ。
更に我夢からはクリシスの回答は根源的破滅招来体が用意していた偽りの答えだったということを知らされ、
自身の考えが間違っていたことに絶望した藤宮は戦う意志と気力を失い、我夢にアグルの力を与えて姿を消した。
その後、藤宮は償いとしてワームホールへの特攻を試みるも失敗、アグルの力を失ったことに対し無力さを覚える。
更に人類を排除しようとしていた頃に取った行動が無実の怪獣を死に至らしめてしまったり、
亡き稲森博士の幻影で根源的破滅招来体や波動生命体に利用され苦しめられたり……などなど、まるで死人に鞭打つかのような事件が多発。
髪の毛も白くなり心身ともに、 ボドボドボロボロになってしまった。
まあアグルの力を手に入れて以降、我夢や周りの人々に迷惑をかけたり勝手に地球怪獣を目覚めさせたんだから当然の報いであるとも言えるのだが。
稲森博士の死やクリシスの答えが破滅招来体によるものだということを知った際、壮絶な顔芸を披露しつつ絶叫するなど、
ある意味敵の情報に翻弄され味方にも攻撃したりしたあの人の先駆けとも言えry
しかし、根源的破滅招来体の送り込んだロボット・Σズイグルに捕らえられた我夢を救出するためにもう一度戦いたいと強く願ったことで
海の力を呼び起こしてアグルの力を取り戻し、再び変身することができるようになった。
「地球よ……もう一度…… もう一度俺に力をくれ!
アグル!俺は、もう一度戦いたい!!」
我夢を救い出し、Σズイグルを倒したアグル=藤宮は改めて根源的破滅招来体に立ち向かうべく、我夢やXIGと本格的に共闘するようになる。
この復活後の強化形態は公式では アグルV2という名称がつけられている。
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強化形態・アグルV2について |
41話で誇りを取り戻した藤宮が真に守るべきもののために戦う力を欲した時、
モーセの十戒の如く縦に真っ二つに割れた海から与えられた光によって甦ったアグル。
体色が群青色から鮮やかな明るい青に、黒の割合が全体的に少なくなり、胸のプロテクター(アグルブレスター)のボディーラインに金色が入った。
体色は青・黒・金・銀。
この形態になってからは僅かながらガイアを象徴する赤色の光までも帯びるようになった。
ガイア同様、これまでの光線技等は全て引き継ぎつつ更に強化されている。
また、ガイアV2とは誕生経緯が異なる為、ヴァージョンアップ形態は無く現在はこのタイプで統一されている。
しかし、本編では上記のΣズイグル以外に 単独で勝利したことは全くない。
ぶっちゃけるとガイアより 先に敵と戦っては負けるという専らかませ犬のような立ち位置となってしまっていた。
とはいえ、その時の相手は強敵ともいえる連中ばかりなので無理もないといった感じである。 *2
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それ以降は人間のことも視野に入れるようになったが、人間の犯した罪と愚かしい行為(特に43,44話)に対し未だ厳しい言動を見せることもあった。
『根源的破滅招来体』の大攻勢に挑む際に光を取り戻した後ウルトラマンが二人いる理由をずっと考えていたことを我夢に明かし、
「どちらかがいなくなってももう一人いる」とその身を賭してワームホールに飛び込むことを宣言する。
我夢に感謝を述べ決戦に挑むが、作戦は失敗し根源破滅天使ゾグによって光を再び失う。
しかし、霊魂の状態で語りかけてきた稲森博士からもらった助言を元に、我夢と共に回線を生き返らせ『地球』の反撃の糸口を生み出す。
その後怪獣たちの光を受けて我夢とともに変身しゾグを打ち倒して地球を救った。
エピローグでは、それまでのイメージだった黒一色の装いと異なる白い服を纏い笑顔で一人旅に出た。
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更に本編の後日談では |
2001年3月25日に発売されたOV『ウルトラマンガイア ガイアよ再び』では、
破滅招来体が去り、人間と地球怪獣が再び対立する時代になったことで怪獣を擁護する行動に出たそしてまたボドボドになったため、
国際指名手配され、再びG.U.A.R.D.から追われる立場となってしまった。またか。
途中メリッサ(正体は知的生命体リナール)という少女が現れ根源的破滅招来体の生き残りであるガクゾムの脅威を伝えられた後、
彼女からアグレイターに光を注がれ再びアグルに変身させる力を取り戻した。
バイアクヘーの出現からガクゾムの脅威を知ったG.U.A.R.D.アメリカの幹部ジェレミー・スピノザにより指名手配を取り消されたため、
人間の愚かさに怒りを感じながらも地球を守る為に変身。
バイアクヘーを攻撃しながらXIGを助けガクゾムを圧倒するが、ガクゾムの眷属であるバイアクヘーに取り付かれエネルギーを奪い取られ弱体化し苦戦。
駆けつけたガイアもバイアクヘーを融合し強化体へとパワーアップしたガクゾムに苦戦し助けに入るもガイア共々窮地に立たされたが、
XIGの援護とリナールの光によって回復しガクゾムを撃退した。
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