4000年前にヘイムダールに生まれるが、ハーフエルフであることを理由に姉のマーテルと共に追い出される。
迫害と孤独の中でマーテルに支えてもらっていたために、その愛情と依存心が強い。
大戦当時は激しい迫害に晒されながらもいつか『差別のない世界』になることを信じ、
クラトス、ユアン、マーテルと共に苦しみに耐えながら戦乱を乗り越えてカーラーン大戦を停戦させた。
この頃のミトスは素朴かつ純心、物腰柔らかだがまっすぐな性格で、大戦当時の泥水をすするような苦境の中でも
自分の信念を曲げない精神の強さを持っていた。戦闘スタイルは剣術を主流に、魔術、法術、精霊の召喚術などをこなしていた。
なお、剣の師匠はクラトスである。またカーラーン大戦中に、全ての精霊と契約をしている。
本来の姿は幼い少年だが、クルシスの指導者でいるときは成人の姿となり、クラトス達を含めクルシスの配下には「ユグドラシル」と呼ばせている。
翼の色は虹色で、耳の形は不明だがユグドラシルの姿と同様ならば尖り耳である。
ロイド達の前には、オゼットがクルシスに破壊されたときに村の生き残りだと説明して現れ、正体を隠して
コレットの様子を伺うために潜入した。
しかし、ただのハーフエルフの少年としてロイド一行と交流する中で人の温もりに触れ、特にジーニアスとは子供同士の「友達」として親密な関係になる。
そうした過程を経てクルシスを率いて行う自分の行動に疑問を抱き、誰にも聞かせず迷いを言葉に出すまでに至るが、
4000年間に渡る千年王国とマーテルへの執着には敵わず、結局自らの正体を明かしてロイド達と敵対する。
その後マーテルの復活に成功したものの、コレットの肉体を借りて甦ったマーテルに英雄時代とはあまりに違う今の自分を拒まれ、
彼女の言葉を誤解したミトスは支えを失って
暴走?。最終的にはデリス・カーラーンに還ろうとすると共に大地そのものを滅ぼそうとする。
一度はロイド達の手で倒されたが、『クルシスの輝石』に自らの精神を移していたため復活し、再び戦ったものの敗北。
何度死んでも輝石の力で甦り、最後は輝石に乗っ取られてしまうことを察してロイド達に輝石を破壊するように促し、輝石を破壊されて完全に消滅。
決して生き方を改め相容れることは無いとしながらも、ロイドとその生き方を「自分の選ばなかった道を極めた者」として最期に認めた。
しかし、そうした中でもロイド一行、特にジーニアスに情を示す描写も見え、本当にミトスが心の底から千年王国とマーテルを望んでいたのか、
それとも自分の行為を過ちだと悟ってやり直したかったのかは不明である。
消える前に「ただ自分の居場所が欲しかった」と言っており本当にそれだけのことだったのかもしれないが。