モリア自身の影を実体化させ、自らの分身を作り出す。影法師は本体の意思で自由自在に動き、飛行・変形はお手の物。
関節技や物理技などありとあらゆる攻撃に対して無敵で、威力の高い攻撃を受けてバラバラになっても
すぐさま元の状態に戻ることが可能。この影法師を変形・利用することで後述する多彩な能力を発揮できる。
影法師を無数の小さな蝙蝠に変形させ、相手にかみつかせて攻撃する。血は吸わない。
原作ではバラバラになった状態でルフィのゴムゴムのガトリングを全て受け止め、欠片蝙蝠で反撃したりするなど、
カウンター気味に使うことが多い技。
影法師を先端の鋭利なトカゲ状に変形させ、相手を貫く大技。その威力はすさまじく、
後述する巨大ゾンビのさらに倍はあるといわれる巨人族のオーズ.Jrの胸部を容易く貫通させ、瀕死に追い込むに至った。
余談だが、原作コミックではSBSと呼ばれる1話と1話の間に読者からの質問コーナーがあるのだが、
57巻556話の手前にあるSBSにおいて、「ルフィが殺すという表現を使わないのに理由はあるのか?」という質問に対し
「悪~い敵の場合使いますけど、悪い言葉だな~と思って使ってます」
と書かれた直後のページにでかでかと角刀影でオーズ.Jrを貫き、「キシシシ!!!見ろこうやってスマートに殺すんだ!!!」
と言っちゃってるあたりモリアは相当悪いキャラに分類されるのかもしれない。
影を変形させ、巨大な箱を作り、相手をその中に閉じ込める。
島を割るほどのパンチを受けてもなおギリギリ原型を留めるほどの硬さを持っている。
スリラーバーク編ラストでは影箱にルフィを閉じ込め、島を割るほどのパンチを入れ、
その後足で踏み潰したが、打撃攻撃が効かないルフィに対しては効果が薄かったようだ。
影法師とモリアは常に表裏一体の存在であり、モリアはいつでも影法師と位置を逆転することができる。
影法師自体は無敵であるため、相手の攻撃に合わせて影法師と入れ替わることで超人系(パラミシア)の悪魔の実でありながら
自然系(ロギア)級の防御力を発揮することができる。
さらに、影法師の飛行・変形能力によりあらゆる場所に潜り込むことができ、
ルフィに追いかけられていたはずのモリアがいつの間にか客室で同じ七武海の一人バーソロミュー・くまと対峙していたり、
そのくまと会話していたはずのモリアが突然後述する巨大ゾンビオーズの腹の中に納まっていたりするなど、
神出鬼没な立ち回りができる。
「影は常に実体と同じ形をしている」という原理鉄則の下、影法師を影に潜り込ませ影の形を変形させることで、
影の持ち主の体を伸ばしたり丸くしたりする等自在に変形させることができる。
本来「実体に合わせて影が変化する」はずが「影に合わせて実体が変化する」ので影の革命、というわけである。
変形させられる側の負担は少なからずあるようだが、本編ではゾンビに対して使っており、
ゾンビは痛みを感じることはないためそこらへんに注目されることはなかった。
なお、影の支配者であるモリアは「影は常に実体と同じ形をしている」という原理鉄則の対象外のようだ。
相手の影を地面から剥がし、どこからともなく出した挟みで本体から影を切り取る。
影を切り取られると最低3日は昏睡状態に陥り目覚めることはない。
(ただしハゲタカに突かれて目覚めたブルックの例を見るに、外部からの刺激次第では目覚めることもあるらしい)
切り取られた側は影が無くなり、鏡に映らなくなる。更にその状態で太陽の光を浴びると 吸血鬼?のように
消滅
する。
恐らく影革命の原理が絡んでいるものと思われる。
切り取った影はモリアの所有物となり、モリアと記憶消去や絶対服従の契約をすることで完全な支配下になる。
その影を後述のホグバックの手により作られる「没人形(マリオ)」に入れることでゾンビを生み出すことができる。
影には持ち主の戦闘力(剣術等の技術)が備わっており、強力な影を強力なゾンビに入れることで
より強力なゾンビを生み出すことができ、その最たる例が
魔人オーズ
である。
オーズは巨人族(人間の数十倍のサイズと長寿を持つ人型の種族)の中でもさらに倍はある大きさで、
500年前に、滅ぼした島をそのまま持ち帰るという“国引き伝説”を作った張本人。
氷の国で死体が冷凍保存されていたところをモリア一味が回収、ホグバックの手により故障個所を修繕し、
スリラーバーク編においてルフィから奪った影を入れゾンビとして動き出した。
その強さは凄まじく、ルフィを除く麦わらの一味を一時全滅まで追い込むほどだった。
また、まだ生きている人間に切り取った影を入れると、10分程度で抜けてしまうものの影を取り込んでる間影の戦闘力を利用することができる(ただし常人では精神力がもたない)。
作中では100体分を取り込みオーズを圧倒したルフィ(「ナイトメアルフィ」と呼ばれた)と、
後述の「影の集合地」により1000体分を取り込んだモリアが登場した。
影法師を無数の紐状に伸ばし、自分の支配下にあったゾンビに付け、影を抜き取り自身に吸収する。
スリラーバーク編では、最後の奥の手としてこの技を利用し、
スリラーバーク内の900体のゾンビ+恐らくストックしていたであろう100体の影をあわせ、合計1000体もの影を吸収し、
オーズと同等か、それ以上に巨大化したモリアはその腕力によりパンチ一発で島一つを真っ二つにするほどの力を手に入れた。
等々、とても一つの悪魔の実で行われる所業とは思えないほど多彩かつ強力な能力の数々は流石は元王下七武海といったところ。
スリラーバーク編自体が全編にわたって「カゲカゲの実の能力」との戦いであったとも言えるほど、
そこかしこでモリアの影がちらつく戦いだった。
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