「……自惚れるなよ、
小物が……」
「……おれとお前では……海賊の格が違うんだ……!!」
キャラクター設定
表向きは七武海としてアラバスタを海賊の襲撃から何度も守り、B・Wのアジトを地下に備えたカジノ「レインディナーズ」の経営者を名乗っている。
その裏で、
- “雨を喚ぶ粉”を用いた人工的な干ばつ
- 国王軍に社員を忍び込ませる
- 秘密を知った国民を口封じのために抹殺
- オアシス開拓者を砂嵐で妨害
- 町への破壊工作
等の策略でアラバスタの国民に王国への不信を煽り、紛争を巻き起こしており、
劇中では、自身の秘密を探る者は捕らえてレインディナーズ地下の地底湖に飼っている
バナナワニ(頭部に
バナナに似た突起がある巨大なワニ)
に食わせるという所業も見せていた。
その真の目的は、アラバスタ王国にある
歴史の本文を解析し、
古代兵器プルトンを手に入れ、
その力で世界政府をも凌ぐ
軍事国家を作る事であり、
それを阻止しようとする
ネフェルタリ・ビビ及び麦わら海賊団と激突。
アーロン一味以来の、『ONE PIECE』史において二度目となる麦わら海賊団総力戦の相手となった。
モンキー・D・ルフィと三度に亘って対決し、内二回はルフィを下したが、
起死回生を果たしたルフィが放った「ゴムゴムの
暴風雨」の前に敗れ去る。
幹部達も麦わら一味に各個撃破されてB・Wは壊滅し、計画は完全に破綻する事となった。
海軍に逮捕された後は留置所生活を強いられ、元部下が救助に来るがこれを拒否。
Mr.1、
Mr.2ボン・クレー、Mr.3(本名ギャルディーノ)と共に大監獄インペルダウンに送られる事になった。
その後、ルフィが義兄
エースを公開処刑から救うため、インペルダウンに侵入した際に利害の一致により共闘する事になる。
戦闘スタイルは、
- 砂に変化する能力を用いた斬撃
- 右手に触れた物全ての水分を一瞬で干からびさせる
- 砂に変化して殆どの攻撃を無効化する
など、能力に特化した戦い方である。
砂に変化出来る特性上、砂漠での戦闘では「自分に敵う者はこの世にいない」と豪語しており、
事実ルフィは前述の通り二度(二戦目はクロコダイルの弱点を把握した上で戦ったにも拘らず)敗北している。
また、左手のフックの中に蠍の猛毒が染み込んだ鉤爪とナイフを隠し持っている。
水や血など液体を浴びると固形化してしまい能力が発揮出来なくなる事が、唯一の弱点である。
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技 |
竜巻状の砂嵐を巻き起こす。
派生技として、圧縮して投げ付ける事で炸裂させる「砂嵐『重』」がある。
ラリアットの様に振るった右腕から散った砂を三日月形の刃とする。
切断技ではなく、乾燥させる技。
砂で構成された刃を右手から飛ばす遠距離攻撃。
上位技に、斧型の刃を複数発射する「砂漠の金剛宝刀」がある。
右手を地面に刺して地下水脈を刺激する事により、巨大な蟻地獄状の流砂を地表に作り出す。
曰く「墓標の要らねェ砂漠の便利な棺桶」。
地面に右手で触れ、周囲の足場を乾燥させ地割れを起こす事で相手の自由を奪う。
上位技として、周囲の物を乾燥・崩壊させて砂と化す「浸食輪廻」がある。
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(以上、Wikipediaより抜粋、改変)
しかし、なりふり構わない
暴君ではなく、前述の通りアラバスタの民の信頼を得るために、
表面上は「部外者には手を出さない」というダークヒーロー的な活躍を周囲に見せていた。
おかげで「黙れ愚民ども!」などと暴言を吐いてはいたが「そんな事を言っていつも俺達を助けてくれる」とツンデレ扱いであった。
これが最終的に国を乗っ取るためのカモフラージュとはいえ、現国王すら「海賊あがりの義賊」とほぼ完全に信頼していたのだから、
その手腕と政治腕力は恐ろしいものがある。
そのためか約40巻ほど経過してから再登場した際も、初期のボスキャラでありながら依然として大物として描かれ、
インフレしてきている他キャラの
かませ犬になる事もなく、ルフィと同格の存在として恐れられるなど高待遇である
*3。
その一方で、「海賊王になる」と言ったルフィに対して「この海のレベルを知れば知る程に、そんな夢は見れなくなる」と返したり、
後に再登場した際の「“
白ひげ”や“ロジャー”に勝てなかっただけで、涙をのんだ銀メダリスト達はごまんといる」という台詞、
そしてかつての夢が「海賊王になる事」等々、厳しい
現実を見て夢を捨てたのだと思われる発言の数々が見られる。
またルーキー時代の弱みを革命軍幹部のイワンコフに握られていたり、過去に“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートに敗北した苦い経験、
誤解とはいえ「みっともねェじゃねェか白ひげ!俺はそんな"弱ェ男"に敗けたつもりはねぇぞ!」と珍しく怒りの感情を露にするなど、
悪役としての矜持を保ちつつも何処か人間臭さが感じられるキャラとして存在感を放っている。
また表紙連載というミニコーナーの中では部下が用いた「範囲内の人間を理想の姿に変身させる」という技の影響で、
「まるで
テンプレートのような海賊船長」の姿に変身していた事から、海賊王という理想は未だに持っているのかもしれない。
唯一、
エンポリオ・イワンコフにはルーキー時代に因縁がありでかい弱みを握られているらしく、不本意ながらも迂闊に逆らえない関係となっている。
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原作ネタバレ |
新世界編でも部下であるMr.1と共に娑婆で活動し、
今後の展開が見逃せないキャラの一人として、読者から注目されていた。
そしてワノ国編終幕後に、世界会議で決定された 王下七武海制度の撤廃と カイドウと ビッグ・マム陥落の影響に伴い、
新たな 四皇に位置づけられた バギーが主軸となっている新会社クロスギルドのメンバーとして活動している事が明かされた。
とても人の下で働く人間ではないクロコダイルがバギーの下に就いているかのような報道にはルフィからも読者からも疑問の声が上がったが、
事の真相はインペルダウンを共に脱獄したよしみで「バギーズ・デリバリー」を興するバギーに金を貸していた所で、
彼が七武海撤廃に伴い高飛びしようとしていた事を見越して海軍の包囲網から助ける形でクロスギルド設立のために返済の催促を迫った際に、
バギーが金の代わりにタダ働きするという提案を呑んで宣伝や広告を任せたら、バギーの部下が勝手にバギーを全面的に押し出す広告を出し、
それを見た海軍が「バギーがクロコダイルを手懐けていたから助けた」と誤解したせいで、世間からは部下扱いになってしまったというのが真相であった。
本来クロスギルドは ジュラキュール・ミホークと二人で立ち上げるつもりだったクロコダイルは、この誤情報に当然憤慨してバギーを半殺しにするが、
四皇の名を背負わされるのは面倒と考えていたミホークが一通り折檻した後「面倒を全部背負わせるスケープゴートとしてバギーは利用価値が有る」と提案。
実の所「上扱いする」という屈辱的な一点に目を瞑れば、バギーズ・デリバリーで築いている裏社会のパイプから得られるメリットも大きく、
加えてバギー本人には寝返ったり出し抜いたりするような度胸も無く、いつでも始末できる上に、
いざとなれば矢面に立たせたり責任を全て被せるのに非常に都合の良い傀儡であったため、
クロコダイルもそのメリットを認め、当面はバギーを表向きのボスとして祀り上げておく事にした。
しかし、クロスギルドが世界情勢に影響を与え始めた頃、シャンクスが動き出した事を切っ掛けに夢を再燃させたバギーに出し抜かれる事となる。
海賊業を自身にとっての理想郷実現のための手段としか見なしていない、いわば打算と保身しかないクロコダイルとミホークの姿勢を、
かつて決別した際のシャンクスと同じだとみなしたバギーは、社員全員に対してひとつなぎの大秘宝を取りにいく事を宣言。
バギーの扇動力のおかげで何の勝算も策も無い無謀な宣言に社員全員が完全に賛同ムードになり、
この状況でバギーを切り捨てたら軌道に乗ってきたクロスギルドの恩恵を失うのみならず、
所属者達全員を敵に回すリスクしかない状況を余儀なくされたばかりか、謀殺して表向き下剋上するという手段も打てなくなり、
有無を言わせないままひとつなぎの大秘宝の争奪戦に参戦せざる得ない状況に追い込まれたクロコダイルは、ただ怒りの表情を浮かべるしかなかった。
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「"理想"ってのは、実力が伴う者のみ口にできる、"現実"だ…!」
「守りてェもんはしっかり守りやがれ!!!
これ以上こいつらの思い通りにさせんじゃねェよ!!!」
MUGENにおけるサー・クロコダイル
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無虚氏製作 WSC版ドット |
ワンダースワンカラー『グランドバトル スワンコロシアム』の ドット絵を元にしたと思われるキャラ。
元が元だけに ちびキャラであるが、現在は1.5倍に拡大されている。そのためドットは粗い。
しかし、それを補うように カットインや 音声が搭載されており、地味に完成度が高い。
さらにボスモードもあり、スタート+Aボタンで選択する事で、全ての攻撃中に アーマーが付くようになる。
デフォルトで三段階にレベル調整可能な AIが搭載されている。
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Ayacos氏製作 3D |
3D&リアル頭身。
砂になった状態でのワープ、原作の技を再現した必殺技、 超必殺技が搭載されている他、
画面端のパネルから選んだ特殊攻撃を繰り出せる「カードシステム」を取り入れている。
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Gladiacloud氏 & Kenshiro99氏製作 |
- Gladiacloud氏 & Kenshiro99氏製作
かなりの巨体を誇るが、ハイジャンプや空中ダッシュが搭載されており、移動スピードは速い。
また、前方に砂嵐を発生させる「サーブルス」や、画面端まで届く斬撃「デザート・スパーダ」等の 飛び道具を持ち、
射程巨離の長い投げ技が搭載されているなど、喰らい 判定の大きさを補っている。
コンボ性能は高く繋げ易い反面、 超必殺技はかなりの低火力であり、使い所は熟考を要する。
AIはデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIも公開されている。
デフォAIは基本的なコンボを扱うなどそれなりに動くが、作り込まれたAI相手には厳しい。
ホルン氏のAIは恒例のコンボ・ 立ち回り・反応・ガードレベルに加え、
超反応小パンチの自重の有無や、アドバンシングガード頻度を設定可能。想定ランクは強との事。
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「負け犬は正義を語れねェ…!!
ここはそういう海だぜ…!!」
出場大会
更新停止中
凍結
プレイヤー操作
*1
B・Wの存在とその野望が発覚したアラバスタ事件を考慮すれば倍以上になると、
原作者がSBS(『ONE PIECE』単行本の読者質問コーナー)で回答している。
逆に言えば懸賞金が億に満たない時点で七武海への勧誘を受けたという事で、相当な実力者として判断されていた事の裏返しとも言える。
その後は脱獄したために億越えは間違いないと読者間で噂されていたが、
新世界編ではクロスギルド設立で四皇の部下という地位に就いた事もあって
19億6500万ベリーの懸賞金が懸けられている事が判明した。
「倍以上」は嘘ではないけど約25倍とは凄まじいインフレである
*2
とはいうものの、Mr.3は干からびたものの何とか生き延び、ルフィも干からびさせられた直後に水分を回復しており、
どうにも詰めが甘い所がある。
実際の所、『ONE PIECE』では本編より以前の過去を除けば、キャラが死亡する事は少なく、
詰めが甘いのは彼に限った話ではないが。
これは作者の尾田氏が「漫画は少年のものであり、死の直接の描写を出来る限り描かない」という考えのためである
(
全く描かないという意味では無い)。
一応、クロコダイルに直接戦いを挑んで死んだアラバスタの兵もいるが、
彼を倒すために命と引き換えに一時的に戦闘力を上げる猛毒「豪水」を服用して挑んできた連中であり、
ご丁寧にそいつらの上司が「豪水を飲んだからもって数分」と上記の特性込みで解説した事もあって
クロコダイルは
「ほっといたら勝手に死ぬなら戦わなくてもよくね?」と高台に退避したため一切手は下していない。
*3
尤も、この周辺の話ではルフィすらインフレに付いていけず敗北を重ねているという恐ろしい状況なので、
クロコダイルも撤退を優先したり負傷したりしている。設定を考えればルフィもクロコダイルも十分健闘していると言えるのだが、
なんせ敵がラスボス級ばっかりなので……。
とはいえ、ミホークやドフラミンゴと戦闘をしている部分から考えるとむしろルフィよりも強いような…。
懸賞金の額で言うなら、ルフィが冒険を開始した東の海の懸賞金アベレージは300万で、
1000万を超えれば海軍本部からも「大物海賊団」として扱われていた。
クロコダイルが登場するアラバスタ編終了後からは数千万の海賊がごろごろ登場するようになり、
ルフィを含め1億を超える海賊も珍しくなくなり、現時点ではクロコダイルのような特殊事情のある者を除き、
1億以下の海賊は
噛ませ犬にされるような状態となっている。
さらに「新世界」では、2億程度+チートじみた自然系能力者すら噛ませ犬になってしまい、インフレが凄まじい。
そしてルフィはそれに適応している。
余談だが、この再登場以前に発売されたゲーム『アンリミデットクルーズEP2』ではルフィとの会話で、
「麦わら…俺とお前じゃ格が違うんだよ!」に対してルフィに「ああ、今はお前の方が格下だ」と返されてしまうなど原作とは違い小物扱いをされている。
なお、同作のクロコダイルはまさかの
最初の島のボスである。
尤も次の島のボスは“手加減した”シャンクス&ミホークという鬼畜な組み合わせなので、ある意味妥当かもしれない。
一部ゲームでは原作の迷セリフ(?)「かぺ」がやられボイスに使用されており、連続で攻撃を食らうと無様な姿を晒す羽目になる。
最終更新:2025年04月10日 19:45