垣根帝督

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垣根帝督 - (2013/05/17 (金) 10:45:36) の編集履歴(バックアップ)




「俺の『未元物質』に、常識は通用しねぇ」


鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録』に登場するキャラクター。
学園都市の暗部組織『スクール』のリーダーを務める少年。初登場は15巻。
学園都市第二位の能力者(レベル5)であり、通称は「未元物質(ダークマター)」。
「神々が住む天界の力の片鱗を振う者」とも称されている。

表で公言できない仕事をする暗部の人間であるが、基本的に一般人や関係のない人には攻撃せず、
自身にとって障害となりえない者であれば見逃す程度の度量はある。その一方で、自身の目的の為、
または自身の敵とみなした者には容赦をしない残虐性も持っている。
一応、裏社会の他の面子よりは人間味のある方だが、一方通行にはチンピラと酷評されていた。

学園都市とローマ正教との衝突を発端とした混乱に乗じて、アレイスターとの直接交渉権を得ようと画策する。その手段として一方通行
を倒して第一候補(メインプラン)となることを目論んで暗躍し、彼らを粛清しようとする別の暗部組織達との抗争を引き起こす。
暗部組織『アイテム』の第四位のレベル5である麦野沈利を軽々と退け、超微粒物体干渉吸着式マニピュレーター・通称ピンセット
を強奪し、暗部組織『メンバー』を壊滅させるなど、有利に状況を進める。そして、アイテムを壊滅させるため要である
滝壺理后を狙うが、彼女が能力を酷使し、これ以上能力が使用できない状態になったことにより手を引く。
その後、 一方通行を消すために保険として打ち止め(ラストオーダー)を狙うが、それを阻止しに来た
一方通行と対峙しする。未元物質により反射の無害有害のフィルターを解析して破るなど
善戦したが、 その攻撃法則を反射に組み込まれ無効化された為に敗北。
最終的に追い詰められたことで未元物質を更に進化させるが、黒翼を発現させた一方通行に敗れる。

しかしその後、アレイスターの指示で回収されていたらしく、19巻で生存が言及された。
だが、これは麦野沈利曰く、「ネバネバした液体の入った容器に3つに分かれた脳をそれぞれ収めたり、
つぶれた内臓一つを補うために冷蔵庫よりもデカい機材を腹の横に直接取り付けたりした、
超能力を吐き出すための塊になってしまった状態」らしい。
その後本人はしばらく登場しなかったが、彼の未元物質で制作された装備「Equ.DarkMatter 」が劇中に登場して、
浜面一行を大いに苦しめたほか、研究者の木原病理は未元物質を素材に人体部品を作り、損傷した体を修復する技術を確立した上に
UMAに変形して大いに暴れるなど、物語の各所で影響を及ぼしていた。

そして、新約5巻にて前述の人体部品を作る技術使い、自身の損傷した肉体を補った状態で再登場した。
一方通行及び首を突っ込んできた麦野沈利と交戦し、能力で垣根帝督自身の分身とカブトムシを大量に生成して持久戦に持ち込み
有利に事を運ぶが、自らが作り出した兵器の一つである「カブトムシ05」が『マスターの命令に背くために自分が「垣根帝督」という
柱に成り、全てのシステム権限を奪取する』という予想外の反発をし、支配権を奪われてマスターであった自我の崩壊が始まったところを
一方通行に中心部を貫かれ消滅した。
そして「カブトムシ05」は全てのシステム権限を得て新たな「垣根帝督」となった。

能力:未元物質(ダークマター)

「この世に存在しない素粒子や物質を生み出し、操作する」能力 。
本来の定義である暗黒物質が「まだ見つかっていない理論上は存在するはず」のに対し、垣根が操っているのは
「本当にこの世界には本来存在しない物質」である。これは「この世の物質」ではない=この世の物理法則に反するということで、
相互作用した物質もこの世のものでない独自の物理法則に従って動き出す効果を示す。
能力を全力で使用する際には、天使のような白い6枚の翼の形になる。そのため、大覇星祭では「お子様ウケする
ビジュアルだから」という理由で選手宣誓を依頼されるはめになった。
本人もメルヘン野郎と呼ばれて「自覚はある」と言いつつ形を変えていないため、あの形は本人の意志では無いらしい。
劇中ではこの能力で
  • 翼で回折した太陽光を殺人光線に変える
  • 触れてもいないのに体が見えない何かに踏みにじられる攻撃
  • 正体不明の爆発
といった攻撃方法を見せた他、飛行、防御、烈風、衝撃波など多彩な能力を使用でき、強力な戦闘力を持つ。
第四位のレベル5である麦野沈利を2度に渡ってあっさり退けたり、第三位の御坂美琴が手も足も出なかった
一方通行と渡り合うあたり、その強力さが窺える。

そして、新約5巻にて 前述のように未元物質によって自分の体を補った結果、垣根にとって「自分の体」と「未元物質」の区別は曖昧
になり「未元物質」の能力まで実装されてた分身を大量に複製できるようになった。この状態の彼は一個の人間ではなく精神や命が
本来の肉体を離れて未元物質の中に散らばった「無数の個体から成るネットワーク」と化しており、ネットワークを構成する
個体が全滅しない限り、どれだけ破壊されようと死ぬことはなく、しかも「生きて」いる限りはネットワークは未元物質で無限に
再生・増殖し続けるという不死性を持っており、対峙した一方通行を苦しめた。 だが、これは垣根の精神が「ネットワーク」の中に
バラバラに散らばっているために、ネットワークを構成する個体間で意思の統一が取れなくなる可能性があり、最悪
「反逆者」が生じる可能性があるという弱点が存在する。ネットワークの中のどの個体が「核」と決まっているわけではないため、
場合によっては「反逆者」にネットワーク全体の全てのシステム権限を奪取される可能性がある。

MUGENにおける垣根帝督

マクシミリアンテルミドール氏によって制作されたキャラが公開中。
メルブラドットの改編であり、翼は天帝の流用。
ポトレがいろいろとひどい。
火力はやや控えめだがリーチの長い通常攻撃に加えて、
相手を押し返す飛び道具の烈風攻撃や、翼から出すビーム攻撃「回折」などの
技によって、特に中・遠距離戦に強い。
AIは未搭載。


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