アナカリス

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アナカリス - (2010/03/22 (月) 19:26:20) の編集履歴(バックアップ)






「定めによりてりてりて

  王は民を守るものなりなりなり

初出作品: ヴァンパイア The Night Warriors
出身地: エジプト
生年月日: B.C.2664年 誕生日は不明。
身長: 270cm
体重: 500g〜500kg(可変)
種族: ミイラ

「復活のファラオ」「黄金の絶対神」
ヴァンパイア』シリーズに初代より登場する強くて賢くて奥さんが美人の王様。別名ファラオ。ATMとは何の関係も無い。
イロモノ系キャラのカリスマ的存在で、格ゲー史上最高のイロモノキャラとしてその名を挙げられることも多い。
シリーズ内でも人気キャラの一角を占め、『MVC2』にはデミトリを差し置いて出演するなど、なかなか優遇されている。

外見は3m近い巨体を有する非常に筋肉質な体つきをしたミイラ。
しかし包帯の下の体はミイラのために干からびており、逞しく見えるその体付きは、かつて生きていた頃のものに魂が宿っているものと推測される。
全く違う形に体を変形させることが可能で、その本体のミイラは一部の攻撃やダメージを負ったときのモーション中に、わずかに覗き見ることができる程度。
形は違えど王国を統治する者同士という関係なのか、Q-Beeとは『セイヴァー』で互いに乱入キャラに設定されている。

また、『CFJ』での勝利セリフがお茶目なことでも有名。
特徴としてセリフの語尾に最終二音を繰り返す残響音のようなものが付く。

・例
ヌール:そこにひざまずけずけずけ 無理でもひざまずけずけずけ
ランダム台詞:次元のゆがみと混在を感じるじるじる だいたい5つほど感じるじるじる
                        またまた降臨臨臨 たまたま勝利利利
                        予言をおろそかにするなるなるな 割と良く当たるのだのだのだ

キャラクター設定

+ アナカリス王の軌跡
現在、アナカリスの国について正確に記された資料はほとんどない。以下に記すのは、
エジプトにおいて出土した石碑に刻まれた文で、「アナカリス」の名が確認出来るものを集めたものである。
エジプト考古学の定説を覆しかねない超国家の存在をにおわせる内容だけに、鑑定には十分な時間をかけ慎重を期す必要がある。

  • 年表
アナカリス生誕から消失?までを記録したもの。なお、筆者の特定は出来ていない。

B.C.2669:第11代皇帝ウロス即位
B.C.2664:アナカリス、第11代皇帝ウロスの第一王子として誕生
B.C.2662:第二王子エラトス誕生(まもなく死亡)
B.C.2655:第三王子ヘテロソス誕生
B.C.2652:ウロス死去(没39歳)、第12代皇帝アナカリス即位(12歳)
B.C.2650:復活のための墓碑(ピラミッド)建造開始。全国民が建造に参加
B.C.2635:ヘテロソス病死(没)
B.C.2634:ピラミッド完成。16年間でのべ6000万人の労働力を動員。
B.C.2633:隣国の攻撃を受け、アナカリス戦死(没27歳)。遺志に従い、アナカリスの体は復活の間におさめられる
B.C.2632:隣国の侵攻続く。
B.C.2630:アナカリス復活、隣国の攻撃を退ける
B.C.2629:隣国を逆に制圧し国土拡大。「未来より我を呼ぶ声有り」と告げてアナカリス謎の失踪
B.C.26XX:国全体が国民とともに謎の消失をとげる

  • 臣民の九戒
 上記の年表とともに発見されたもの。民に課した厳しい戒律についての記述と思われる。
1:聖王をもって唯一の神とせよ
2:日々の祈りを欠かしてはならぬ
3:年長者を虐げてはならぬ
また幼子に労役を課してはならぬ
4:死をおそれてはならぬ
 すべての命は死の前に厳粛であれ
5:夜明けには住処と体を聖なる砂で清めよ
6:1日の稼ぎ以上の借金をしてはならぬ
 また借金を10日以上滞納してはならぬ
7:己と家族の健康を祈り摂生に努めよ
8:罪なき者を殺めてはならぬ
 また人命を殺めた者は王の前に命を預けよ
9:1日に3つの善行を積め
 ひとつは己のため
 ひとつは他者のため
 ひとつは王のため

アナカリス国王即位の言葉

「究極にして不滅。唯一にして絶対。
我こそ、燦然と輝くこの黄金の国家をあまねく統べる真実の王、アナカリス一世である。
我の前にひざまずく者、神の名においてひとしく加護を受ける権利を有する。
しかし、ひとたび我の加護を退け刃向かうならば、
神の名の元に厳格なる裁きを受け、地獄の炎に焼き付くされねばならぬ。
天を敬う者、永久の幸を賜るべし。
天をさげすむ者、その愚かさ、命の代価をもってあがなうべし。
我、永劫の治世を約束するとともに、優れた魂のみ膝元に集うことを許す。」


電波新聞社『ALL ABOUTヴァンパイアセイヴァー』より

+ ストーリー
広くエジプトを支配し、ナイル流域を支配した無敵の王国のファラオアナカリスは、国の第一王子として生まれ、弱冠12歳で王の座に着いた。
彼はこの繁栄を永遠のものにするため、自分の死後は復活を果たし、自らが神となり国を守ることを予言し、家臣に命じてピラミッドを築かせた。
27歳の時、アナカリスは隣国との戦争で傷を負い、それが元で熱病に侵され没した。
家臣達によってピラミッド内部へ丁重に収められたアナカリスは、数千年の時を経てパイロンの地球来襲に際し、予言通り復活を果たす。
元の体は既に朽ちていたが、肉体の代わりに身に付けた、黄金のマスクと包帯を自分の体のように意のままに操ることができるようになっていた。
その体で外に出たアナカリスの目に映ったものは、かつての自分の王国では無く一面に広がる広大な砂漠だった。
国は、アナカリスが死んだ後の戦争で侵略されて滅亡し、その存在すらも歴史から忘れ去られていた。
そのことを悟ったアナカリスは、滅亡を招いた自分の過ちに気付き、それを正し亡国を復活させるべく動き出す。
『ヴァンパイア』及び『ハンター』でのエンディングは、敵に襲われて滅亡の危機にある自国を、過去に戻って自ら救い出す。
『セイヴァー』では、未来から送られてきたジェダ?の声を聞きつけ、自ら魔次元へ出向く。
そのエンディングでは、世界の崩壊は回避不能と判断し、地下に新たな王国を建設している。

キャラクター性能

他キャラに比べて動きが遅く近づくのにひと苦労だが、ひとたび近づけば下半身をピラミッドにする技を使った中段・下段ラッシュで瞬く間に相手の体力を根こそぎ奪う。
ただし、AI相手だとこのラッシュが通用せず、ガード崩し手段の投げがゲージを消費しないと出せないというデメリットのため、対AIでは無類の弱さを誇る。
『ハンター』では強キャラの一角だったが、『セイヴァー』では各種性能面で弱体化を受けてしまう。
更にアドバンシングガード前提のゲームなのに一人だけAGを使えないという謎な処遇を受けてしまったため、一転してビクトル?と最弱を争うことになってしまった。

+ 『ハンター』
例外キャラ。
「GC」と「投げ」が無いという非常に辛いデメリットを抱えつつも、0フレ下段無敵、
1フレ空中判定の垂直ジャンプや1フレで下Pすら当たらなくなる下強P、画面端限定での0フレ無敵のバックダッシュなどメリットも多くもっている。
キャラ的には空中浮遊を活かしての「王家の捌き」連発での待ち&逃げスタイルから、
自ターンでの逆ピラ絡みの中下段揺さぶりとかなりメリハリのあるキャラになっている。
ジャンプなどの動作自体にイチイチ癖が多く取っ付きにくいキャラではあるが、一度物にしてしまえばその癖の強い部分を一気に長所に出来るキャラ。
ただこのキャラを語る上で避けて通れないのが天敵パイロンの存在。
「GC」と「投げ」が無いことで、近づかれたらガードの上から「ゾディアックファイア」×Nで身動きが取れなくなってしまい終わる。
パイロンさえいなければ強キャラではなく最強の一角だったのに。

+ 『セイヴァー』
防御に圧倒的なリスクを持つアナカリス。
しかし攻めに関してもなかなかの性能を持っている。
逆ピラ、垂ピラを使った起き攻めは、「アナカリスに前置きをするのは愚の骨頂」といっても差し支えがないほど見切るのが難しい。
コンボのダメージも高く平均点以上の攻め性能を有している。
防御に関しても弱点ばかりではない。
リーチは長く頼れる対空をしっかり持っており、飛び道具もあるので寄せない戦い方にその性能を発揮できる。
画面端から逆サイドに移動ができる、ダウン追い討ちをスカす技があるなど、このキャラにしかない強い部分もある。
そしてその特異性から、相手が慣れるまでに経験を要するというのも強みだろう。
しかしアナカリスは『セイヴァー』における最弱キャラ候補筆頭である。
それは「システムに愛されなかった」であるが故。
アドバンシングガードがないため、ダッシュを使った固めラッシュや、サスカッチのロングダッシュ連係など、一部の行動に対して脱出手段がなく、ほぼハマってしまう。
それを助長するのが全く使えないガードキャンセルの性能である。
発動するのに1ゲージ必要な上に、ヒットさせたあとに相手の通常投げが確定してしまい、脱出手段としてまともに機能しない。
体の大きさもそれを助長する。見た目通り当たり判定が非常に大きいので、いろいろな技にひっかかり、アナカリス限定のコンボも多数存在する。
AGの欠如は、投げ抜けにも関係する。
他のキャラはAGの入力が投げの入力を伴っているため、案外勝手に投げ抜けが発動するのだが、
このキャラにはそれがないため、投げ抜けを意識して自分で入れなければならない。
通常投げの欠如も大きな問題である。攻めのバリエーションが減るのは勿論のこと、防御面でも投げ確定の状況に対して、確定反撃ができない。
一回のミスが致命傷になりやすく、一度つかまると脱出する手段がなく、そのまま死んでいく。
安定とはかけ離れたこのキャラで安定した強さを誇るには、他のキャラとは比較にならないほどの経験と努力が必要である。

+ 王家の裁き
相手を無力な姿に変身させることを「裁く」というが、語源はアナカリスの必殺技「王家の裁き」である。
空中でアナカリスの口から斜め下方に向かって発射される「王家の裁き」。
この技を食らった相手は、一定時間マスコットのようなキャラクターに変えられ、
効果が切れるまでの間前後を低速で移動する以外のいっさいの動作ができない無防備状態となる。
この技によって変身させられることを技名からとって「裁かれる」と呼ばれ、『ALL ABOUT』シリーズ(電波新聞社発行)などの書籍では、
他のゲームの同質の技によって相手を無力な姿に変身させること全てにこの用語が用いられている。
裁かれた際の姿はキャラクターによって違う姿が用意されており、その独特の姿や動きからファンも多く人気が高いため、アナカリスを象徴する必殺技となった。
外部出演した『CFJ』のキャラクターたちにも、その姿が用意されていて好評を得た。
なお、『MvC2』のみ全キャラ統一の奴隷の姿になる仕様で、攻撃ボタンを押すと土下座をするようになっていた。






MUGENにおけるアナカリス

現存するのは4種類。
Gal129氏制作のカプエス2アレンジのアナカリス。
kong氏製作のMVC2仕様のアナカリス。
そして参号氏の原作に一番近いアナカリス。

もう1体ミス氏製作のアナカリスもあるが、必殺技の一部が搭載されていなかったり、
一部のキャラに王家の裁きを当てると強制的にCPU操作になってしまうバグがあるためかあまり見かけない。

出場大会

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登場ストーリー

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