電撃学園RPG Cross of Venus主人公


「…で? 次はどこ行きゃいいんだ?」

アスキー・メディアワークスよりライトノベル『電撃文庫』15周年記念に発売された、
ニンテンドーDS用アクションRPG『電撃学園RPG Cross of Venus』の主人公。
デザインは電撃文庫的に『キノの旅』の黒星紅白氏。ストーリーパートではボイスは無いが、戦闘時の掛け声は 竹本英史 氏が声を担当している。
デフォルト名は無いが、ユーザーの間では電撃文庫主人公達の武器や能力を使って戦い世界を巡るという設定が、
同時期に放映されていた『仮面ライダーディケイド』に酷似していたことから、「電撃ディケイド」の愛称で呼ばれている。

電撃文庫の本を大量に保管している私立電撃学園2年所属の16歳の男子生徒。
学園で噂になっている幽霊の正体を探ろうと幼馴染の春日井キズナと共に夜の学園に忍び込んだ際に、
小説のキャラであったはずのシャナに出会い、「絶無」という存在が電撃文庫の物語を改竄して各世界を滅ぼそうとしていることを聞く。
同時に学園が世界から隔絶されて出られなくなり、元凶と思われる絶無を倒すべく、
救った電撃文庫の世界のキャラ達と共に世界の命運を巡る戦いに巻き込まれることになる。


良くも悪くも表裏が無く困っている人間は見過ごせない正義感の強い性格だが、
一方でやや無神経で女性へのデリカシーに欠ける面が多々あり、
不用意な発言をしては女性陣から「サイテー!」と言われたり、冷ややかな目で見られることもしばしば。

戦闘ではシャナから借りた剣「吸血鬼(ブルートザオガー)」を使用する他、
戦いを重ねるに連れて『とある魔術の禁書目録』のイマジンブレイク、『とらドラ!』の「サンパクガン」、『アスラクライン』の「黒の剣撃」など、
アタックライド電撃文庫作品の主人公の能力(と身体的特徴)を使用できるようになる。
原作で片手剣設定の吸血鬼を両手で振るったりイマジンブレイカーをオンオフにできたりしてるけど細かいことは気にするな!
というかサンパクガンは異能とかではなく単に目つきが怖いだけなんだが
また、時折電撃文庫の8人のヒロインが十字架に磔にされた光景を見ているが…?

+ ネタバレ注意
その正体はラスボスである絶夢の半身。
主人公とキズナもまた読者の世界の存在などではなく、シャナ達と同様に物語のキャラであり、
主人公と絶夢の二人のどちらが死んでも「物語」がそこで途切れ、「主人公が消えた世界」の存在が終わり、
しかも表裏一体の存在である主人公が戦う意思を見せない限り不滅のため、他のキャラでは絶夢を倒せない。
故に主人公は「全ての電撃文庫の世界を滅ぼすか」「自分の世界を終わらせて電撃文庫の世界達を救うか」の究極の二択を迫られることになる。
ネタでディケイド扱いされていたかと思ったら本当に世界の破壊者だった件

最終的に後者を選んだ主人公は激戦の末に絶夢を倒し、
全ての電撃文庫の世界を救ったのと引き換えに自分の世界共々消滅した…。

「別の世界のどこかの誰かがたったひとりでも心を動かしてくれるなら…な…
 オレやキズナが…オレたちの世界が終わる…ことにも…必ず意味が…あるんだ…よ…」

なお、新要素を加えたマイナーチェンジ版『電撃学園RPG Cross of Venus SPECIAL』では、
エンディング後に主人公とキズナの「その後」が描かれている。

同作の評価もキャラゲーとしては良好だったことや、クロスオーバー向けの能力や設定から、
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』にも登場するのではと密かにユーザーの間では期待されたが、結局未参戦だった。

  • 絶夢
同作のラスボスにしてこの物語のもう一人の主人公。声も同じく竹本英史氏。
主人公の半身であり、軽薄な口調で彼のことを「兄弟」と呼ぶ。
姿も主人公と同一だが、奥の手として漆黒の影の獣人のような強化形態「真・絶夢」になれる。
彼もまた物語のキャラであったが、「世界の存在と『物語』は創られるのではなく、自分自身で決める物と証明する」、
という考えから全ての世界に戦いを挑み、電撃文庫の物語を改竄して全ての世界を滅ぼそうと画策した。
主に電撃文庫の作品のキャラの偽物を作り出したり、別の時間軸から洗脳したキャラを呼び出す能力がある。
つまり電撃ディエンド
主人公が電撃文庫のキャラの能力を使えたのも、劇中では詳細な解説が無いが絶夢の力の副産物である可能性が高い。
彼に複製された偽物は本物に近い能力を備えながらも人格は別物で、世界の破壊に平然と手を貸すなど原作では有り得ない行動も取る。
同人誌に使えそうとか考えるなよ!!
特に人の心に付け入る戦術を好んでおり、上条に説教されて改心する前のステイルに、
インデックスが自分以外の人間に靡く光景を教えて自発的に協力させるという手も使用する。
しかし、こうした悪質な手口から協力者人物や絶夢の力で生み出された偽者達でさえ彼を信用しきっていない。

最終的に主人公との戦いに敗れて世界共々消滅するが、
後年のクロスオーバー作品『FIGHTING CLIMAX』に絶無(読みは同じ)を名乗る敵が登場している。
中の人が異なる&『電撃学園』との繋がりは曖昧に描写されているが、
名前だけでなくキャラの偽者を生み出せるなど能力まで非常に酷似しており、同一存在である可能性が高い。


MUGENにおける電撃学園RPG Cross of Venus主人公

darknesskyo氏により製作されたキャラが公開中。
原作のスプライトを使用しつつ、格ゲー寄りにアレンジされている。
「兜割」に加えて「イマジンブレイク」「サンパクガン」「黒の剣撃」など原作の技も一通り搭載されているが、
「黒の剣撃」が必殺技版では単発攻撃で超必殺技版では原作に近い連続ヒット攻撃にするなど工夫されている。
また、「イマジンブレイク」使用時にはアニメの幻想殺しのSEが入るなど演出面も凝って作られている。
超必殺技「封・兜割」は封絶(『灼眼のシャナ』における時止めみたいなもの)で敵の動きを封じて攻撃する技となっているが、
『灼眼のシャナ』の対戦キャラには効かないよう調整されているなど原作の設定も再現されている。
「電撃カード」は特殊技として搭載されており、ラウンド中1回のみライフとゲージを回復させる「クロスオブヴィーナス」、
主人公の体力が4分の1以下の時に自動発動するブギーポップの「不気味な泡」がある。

通常技はやや大振り気味だがリーチが長いため使いやすくコンボ性能も秀逸で、
さらに敵を引き寄せる「黒の剣撃」で起点を作りやすい、クオリティの高いキャラに仕上がっている。
また、11P、12Pでは特殊カラーとなり性能が強化される。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会



最終更新:2023年10月21日 12:09