「機関室にて、逃亡中のターゲットを確認。これより、追跡します」
円谷プロの特撮作品『
ウルトラマンネクサス』の登場人物。
名前の読みは「みさわ ひろゆき」。演者は竹内義人氏。
地球解放機構TLTの中でも
スペースビーストの目撃者や被害者の記憶消去を行う部署「M・P(メモリー・ポリス)」に所属しており、
同部署のチーフである首藤沙耶の右腕的なポジションを務める。
スペースビーストは知的生命体の持つ恐怖の感情を糧にして強化・増殖するため、
TLTはビースト及びウルトラマンの存在はもちろん組織の存在を一般に公表しておらず、
M・Pはこれらに接触した者をメモレイサーと呼ばれる記憶消去端末でビーストを目撃した人の記憶を消す役目を担っている。
(当のM・Pにすらも上記の事情は隠されており、各員は「治安維持」「被害者救済」などの大義名分を下に行動している)
また、組織の方針に反抗的な行動を取り追放処分された隊員の記憶処理も任されている。
消去した記憶はスペースビーストの発生を抑止するフィールド「ポテンシャルバリア」の発生も兼ねた装置「レーテ」に保存される。
出番は多くはないが、いわば裏組織の証拠隠滅係の一員のようなものであり、
作品序盤はナイトレイダー含めたTLTがとにかくきな臭い雰囲気だった事も相まって、M・P自体が視聴者の印象はかなり悪かった。
加えて三沢は、溝呂木の執拗な精神攻撃で苦難が重なりナイトレイダーを飛び出した孤門を追跡した際に、
取り囲まれ記憶を消されようとしてると悟った孤門に「君にとってはその方が楽かもしれないな」と高圧的に返すなど、
この時の孤門は処分対象寸前だったため仕方ないとはいえ、冷徹な印象が強かった。
一方で、本来はM・Pとしては違反行為ながらリコの異常を孤門一輝に伝えて真実を知るよう促した首藤を心配したり、
溝呂木の罠に嵌まった孤門が異空間に引きずり込まれるのを目撃した際は驚きながらも追跡を試みたり、
ノスフェルの体内に少女・山邑理子が捕らえられ、孤門が知らなかったとはいえノスフェルごとメガキャノンパニッシャーで撃ってしまい、
理子が瀕死の重傷を負い、ダークメフィストのテレパシーでその事実を知り憎悪の表情で殴り掛かりながら責めた理子の兄・薫に対し、
孤門を庇いつつ薫の方もより強硬な手段が取れたにもかかわらずその場では諭しながら引き剥がすだけに留めるなど、
職務に忠実なだけで決して無情な人間ではない描写は要所で描かれていた。
しかし、Episode.32「影 -アンノウンハンド-」にて事態は急変。
記憶を取り戻して逃亡した溝呂木眞也の捜索に参加していた三沢はいち早く彼を発見し、
ただちに追跡を試みようとしたのだが、その途中で何者かに襲われ……?
「お前は...うわあああああああああああっ!!!!」
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ネタバレ注意 |
「これからは、俺が奴に代わって、この世界を闇に塗りこめる!」
なんと アンノウンハンドに洗脳されてしまい、用済みになった溝呂木を背後から狙撃し、
かつての溝呂木と同系統のウルティノイドである闇の巨人 「ダークメフィスト・ツヴァイ」へと変身
(外見は溝呂木の変身したダークメフィストと完全に同一だが、感情に呼応してか 目が赤く発光する事があり、
雑誌やソフビなどでは赤目状態がデフォルトで紹介される事が多い)。
その場にいた孤門、瑞生、西条凪を襲撃した。
ネクサスジュネッスブルーに変身した千樹憐が駆け付けるが、ほぼビーストとしか戦闘経験のなかった彼は、
理性的な戦い方をするツヴァイに追い詰められ、あわや光の力を吸収されかかる。
しかしここで、溝呂木が光の力でダークメフィストの変身能力を取り戻すという奇跡を起こしたことで戦況は一変。
ダークメフィスト同士の戦闘にもつれ込むが、もとより天才と呼ばれる戦闘センスを備え、
幾度となくネクサスと死闘を繰り広げた溝呂木に三沢は戦闘センスも経験も劣っており、圧倒される。
窮地に陥ったツヴァイは変身前に狙撃で傷付けた部位を攻撃して、怯んだ隙を突きメフィストクローを相手の腹部に突き刺して致命傷を与える。
ところがメフィストは好機とばかりにその状態を逆手に取りツヴァイを羽交い絞めにして拘束し、
ジュネッスブルーに対して自分諸共ツヴァイを倒すように叫ぶ。
動揺しながらも溝呂木に促される形でジュネッスブルーが発射したアローレイ・シュトロームにメフィスト共々貫かれ、
三沢はツヴァイのままアンノウンハンドの呪縛を解くこともなく爆死した。
人間に戻った溝呂木も先の戦いで受けた致命傷が祟りもはや手遅れの状態になるが、
三沢もまたアンノウンハンドに操られた犠牲者であり、アンノウンハンドがTLTの関係者であることを言い残しつつ、
凪に看取られる形で息絶えた。
同じ暗黒適能者であるリコ及び同回で退場した溝呂木は物語の中でガッツリ人物像が掘り下げられているのに対し、
三沢は出番が少ない上にそもそもほとんど人物像が掘り下げられていないため感情移入しにくく、
当時は放送短縮が決まるなど仕方ない情勢だったとはいえ、作劇的にも1回の戦闘で退場かつ明らかに軽い扱いであったため、
登場人物が色々と不憫な目に遭うことが多い『ネクサス』の中でも別の意味で不憫キャラとして視聴者に印象を残している。
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更なるネタバレ注意 |
しかし、アンノウンハンドが操作していたPCの適能者候補のリストの中に、
三沢も含めた暗黒適能者達の名前も記載されており、このことからアンノウンハンドが彼らをウルティノイドにしたのは、
彼らが変身適性を備えていたというよりは、「ウルティノイドになれるのは適能者の資質を持つ者だけ」だった、
つまり、三沢も実は適能者の資質があったことが示唆されている
(根拠としては、溝呂木もまた闇に堕ちる前は適能者が見る夢を見ていた発言をしている)。
恐らく、一連の行動は単に溝呂木の口封じのために三沢を洗脳してけしかけたというだけでなく、
手駒を増やしつつ適能者候補を間引きしてより早く「本命」が適能者になれるようにする工作の一環と思われる。
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ニコニコ動画(の一部界隈)における三沢広之 |
本編での活躍が少なく空気キャラと呼べる三沢だが、ネクサス放送当時には「石堀光彦」という別の空気キャラが注目されており、
OPでの 誤植ネタや放送当時2ちゃんねるにスレが存在した石堀と比べて、同じ空気キャラでも三沢は全く注目されていなかった。
しかし2021年以降 何故か一部の音MAD投稿者達によってMAD動画が幾つか投稿されており、
極々一部においてではあるものの、 ネタキャラとしての地位を築き始めている。
主なネタとして、上記画像の叫ぶシーンが音MAD素材として活用されていたり、孤門に逃げられた際の変顔がコラ画像の素材にされていたり、
挙句の果てには
プリウスの車両接近通報装置
と組み合わせたMAD動画が 別のMAD動画でも素材として頻繁に登場するなど、
最早何でもありになってきている。
当然のことであるが、これらの動画は全て 二次創作にあたるMAD動画であるため、
くれぐれも公式配信等の場でMADネタの出張をすることがないように。 円谷にとってはその方が楽かもしれないな?
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MUGENにおける三沢広之
mega(目が)氏の製作したキャラが公開中。
何故作ったとかは言わない
本編の映像を使用した実写取り込みキャラとして作られている。
原作とは逆に薫少年をけしかけて攻撃させたり、演者の竹内義人氏の他作品に関する要素
(しかもポルノ作品、ただしアダルトな要素が技になっているわけではない)が加わるなどカオスな性能となっている。
超必殺技は原作に登場したM・Pのメンバーを突撃させる「M・P -メモリーポリス-」、
前述のMAD動画が元ネタの「接近 -三沢プリウス-」、突進技「突撃 -ぐんぐんカット-」、
敗北済み、体力330以下という条件下のみ1ラウンド1回発動可能な3ゲージ技「捏造 -ミサワ・メモリアル-」がある。
AIもデフォルトで搭載されている。
これ以前にも、スミス中尉氏のノスフェルの
バイトとしてダークメフィスト・ツヴァイに変身した状態で登場しており、
話の途中で喰われるという出オチを披露している。
出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
最終更新:2025年01月06日 09:20