「ロォ~ンブロォ~ゾォ~!」
『
黄金バット』に登場する悪役。
『黄金バット』の前作にあたる紙芝居作品で活躍した不死身の怪盗「黒バット」の復活した姿だとか、
ナチスの邪悪な科学者だとか、
黄金バット同様古代アトランティスの生き残りだとか、実は正体は宇宙人だとか……詳細は各媒体によって異なるが、
大まかに黄金バットと
対立する立場の「悪の科学者」という役割で一貫している。
情報が錯綜している件については、著作権について曖昧な時代の紙芝居作品という事で、
結構あちこちで好き勝手な設定の『黄金バット』が上演されていた上に、大元の作品自体も戦時中の空襲を受け、
保管していた倉庫ごとまとめて焼失してしまった事も関わっている。
アニメ版でのフルネームは
エーリッヒ・ナゾー。
昔世界征服を企てた国の科学者とされている。
担当声優は島宇志夫氏。
それぞれ違う効力の光線を放つ青・赤・緑・黄の四つの目を備え、
左手には鉤爪を持ち、下半身は空飛ぶ円盤という異様な外見をしている。
また、巨大ロボットであるブルタンクや怪タンク(アニメ版ではゲーゲオルグ)、
どこにでも現れるドリル状の要塞「ナゾータワー」などの戦力を有しており、
高い発明の才能と技術力を保有している事が分かる。
最終回では自室で何をしているのか側近すら知らないという発言の後、
その部屋からナゾーの義手に似た爪を備えた
怪獣が唐突に出現し、ナゾーはどこへ行ったのか謎のままエンディングを迎える。
古い作品だが、意外なことにキャラソンが存在している。
この歌詞で「地球の科学者何するものぞ」と歌っていたり、『黄金バット』自体の主題歌で「宇宙の敵をやっつけろ」と言われていたりと、
前述の宇宙人説を彷彿とさせるが、上記の通り正体は謎のまま終わった。
アニメ版では「ロンブローゾ」という掛け声のような口癖が設定されているが、どういう意味なのかは不明。
錯綜した設定の中に、フルネームが「ロンブローゾ・ナゾー」とされていたものもあったとか。
ちなみに人名として実在する語であり、著名人では「チェーザレ・ロンブローゾ」という犯罪人類学の研究者がいる。
「
遺伝的に犯罪者になりやすい形質」があるとした「生来的犯罪人説」の提唱者として有名。
まあ、割とトンデモ説なのだが
特徴のある頭巾は、マンガ図書館Zにて無料公開されている永松健夫氏による絵物語では
みみずくを象ったものとされている。
こちらでは前述の黒バット説を踏襲しており、目は二つ。また、円盤ではなく座布団に座っている。
地下の国の宝を狙ったモモンガー族の子孫で、宝物の在処の記された土器を盗み、侵攻用の兵器も完成させるが、
蛇王と
ライオンの朝日号に本拠地に踏み込まれ、自らも蛇王の金棒と朝日号の攻撃によって足を失った黒バットが、
地下の国の入り口であるみみずく型のナゾ島に着いたのを機に姿を変えている。
後に『天空の魔城』にて空魔大王と同盟を結んだ際に、鳥のような足を移植されて再び歩けるようになった。
格ゲー界隈では
ティセ・ロンブローゾの開発者であるロンブローゾ博士の元ネタとして有名。
名前も上記したアニメ版の口癖からだろう。
黄金バットをオマージュした漫画『ワッハマン』で登場するワッハマンの宿敵「レミィのパパ」も、
一部を機械化した体に四つの機械の眼を持ち、頭巾を被っているあたりほぼ確実にナゾーがモチーフとなっている。
MUGENにおけるナゾー
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
スプライトは手描きで描かれており、「Spritestudio」でアニメーションが作られている。
浮遊しているため投げ無効な一方でガード不可という制約がある。
主に
必殺技の「光線」をメインにした遠距離戦を得意としている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「ゲーゲオルグ」と「ナゾータワー」の2つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2023年09月03日 23:16