ケンタロス




       
  • 分類:あばれうしポケモン
  • タイプ:ノーマル
  • 高さ:1.4m
  • 重さ:88.4kg
  • 特性:いかく(場に出た時、相手のこうげきを1段階下げる)
               いかりのつぼ(相手の攻撃が急所に当たった時、こうげきが最大まで上がる)
  • 隠れ特性:ちからずく(技の追加効果がなくなる代わりに威力が1.3倍になる)

スタミナに あふれた あばれんぼう。
はしりだすと たいあたりするまで どこまでも ひたすら つきすすむ。

任天堂のRPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹で、第1世代から登場している古株。
KBT型メダロットの派生機種ではない。
名前の由来は勿論、ギリシャ神話に登場する英雄ケンタウロス
……見た目は明らかに雄牛なので、ミノタウロス辺りがごっちゃになったのだろうか。
ミノタウロスは「ミノス王の牛」を意味するので、「健康的な(タウラス)」でケンタロスという可能性もあるが。

群れを成して生活しており、最も太く傷だらけの角を持つ個体がボス。
気が荒く、群れの中で自らの強さを確かめるために、しばしば喧嘩をする
その気性は戦う相手がいないと、気を紛らわすために大木に頭を打ち付ける程。
突進する予備動作として3本の尻尾で体を叩く。
一方で現実の同様、ケンタロスに乗って生活している人もおり、その発祥はアローラだという。
ただしガラルの個体は性格が輪をかけて荒いため、この用途には用いられない。
パルデアのすがたはかくとうタイプのコンバット種、かくとう・ほのおのブレイズ種、かくとう・みずのウォーター種という、
三種のリージョンフォームが存在し、これらは隠し特性がちからづくの代わりにはんすうとなっている。

アニポケではサトシがサファリゾーンにて捕獲し、手持ちとなった。担当声優は 小西克幸 氏。
この時、色んな種類のポケモンを捕まえようとするも、ボールを投げる度に目当てのポケモンの前をケンタロスの群れが通過しては捕獲され、
最終的にサファリボール30個でケンタロス30匹をゲットするという、原作ユーザーが聞けば引っくり返るレベルのウルトラCをやらかしている。
なお、サトシのポケモン達で同一種を複数体所持しているのはケンタロスのみ。
オレンジ諸島編からは時々バトルにも参加しているが、バトル用に同一の個体を使っているのか、複数を使い分けているのかは不明。


原作中の性能

HP:75
攻撃:100
防御:95
特攻:40(『初代』のみ70)
特防:70
素早さ:110
合計:490

110という高い素早さだけでなく物理戦闘力も備えたポケモンであり、初代のサファリゾーンでの入手の難しさに見合った強さと言える。
二世代以降は特攻が下がってとくしゅ技を使うことはほとんどなくなったが、
初代だと「ふぶき」や「10万ボルト」等で弱点を突く型もザラだったりと器用だった。
ミュウツーを除いた初代の対戦トップメタに君臨しており(2位はこいつ)、
ケンタロスを手持ちに入れないガチ勢はいないぐらいの強さを誇っていたのは有名である。
また、初代は「はかいこうせん」で敵を倒した場合、反動を受けずに次のターンも動けるという仕様があったため、
初代の素早さ依存による急所率の高さも相まって、運が悪いとケンタロスのはかいこうせんの急所連発で何もできずに壊滅させられるなんてことも。
苦手の格闘タイプが技に恵まれず、ゲンガーに「じしん」が当たる時代だったこともあり、
急所や技の追加効果等の運要素が味方しないと、単純な殴り合いでケンタロスに勝てるポケモンはほとんどいなかったと言っていいだろう。

続く第2世代では「はかいこうせん」の弱体化、特殊が特攻と特防に分離したことによって特攻が40に下げられたことなどから、
特殊攻撃を入れる選択肢がなくなり、物理一本となった。
「すてみタックル」の威力が100→120になったことで新たなメインウェポンの1つとなり、
物理攻撃が2段階上がる代わりに混乱する「はかいのいでんし」を持たせての運任せな力押し型(通称「闘牛病型」)や、
味方が「つるぎのまい」を積んでから「バトンタッチ」の相手になる等、
初代では出来なかった物理攻撃力を上げた戦いが可能となり、殴り合いは相変わらず強かった。

続く第3世代からは仕様の大きな変更により、特性「いかく」と範囲攻撃「じしん」「いわなだれ」などを駆使して、
しばらくダブルバトルを活躍の場にする事になる。
第3世代では「はかいのいでんし」が使えなくなったが、
物理技の威力を1.5倍にする代わりに最初に選んだ技しか使えなくなる「こだわりハチマキ」との相性が良く、
努力値の仕様変更で全体的に耐久力が下がったことで、確定2発や一撃で倒せるポケモンが増えた代わりに、
ケンタロス自身も特殊攻撃に対して脆くなった。

しかし、第4~5世代あたりで多くの第1世代出身ポケモンと同じくインフレの波に飲まれたことや、
最大火力の「すてみタックル」を当時は取得できず、最大威力153の「おんがえし」がメインウェポンで、
ナットレイやブルンゲルなどの強力な受けが台頭したため決定打不足が浮き彫りになったこと、
何より第5世代ではかくとうタイプが覇権に君臨していたことから、活躍の場に恵まれなかった。

火力面に関しては隠れ特性「ちからづく」とアイテム「いのちのたま」のコンボが優秀でカバーできるが、
当初は適応されるのがほぼサブウェポンで、しかも強力なサブ技「じしん」は対象外のため、
「いわなだれ」を除いたほとんどの技が接触技になる型を余儀なくされる、
つまりゴツメや「さめはだ」持ちを極端に苦手になってしまうデメリットがあった。
「ちからずく」の対応技としては最強の威力を誇る「ロッククライム」を覚えた個体は、
第5世代PDW産限定でしか入手できず遺伝も不可で個体値や性格厳選が限りなく難しく、実用化が非現実的だった。
『ORAS』で解禁された「ひみつのちから」は、ノーマル技の中では希少な「ちからづく」対象の非接触技であったが、
「いのちのたま」込みでも補正無しの「おんがえし」より威力が低く、弱点への対応策にはなっても決定打不足の改善にはなり得なかった。
バーチャルコンソール版第1世代が発売されると「のしかかり」が解禁され、
特性×「いのちのたま」の補正できわめて強力な火力を実現できたが、
バーチャルコンソール産の個体はレート戦では使えないため活躍の場に恵まれなかった。
『USUM』では「すてみタックル」が解禁されたが、反動が痛く短命になるデメリットがあった。
このように近年の原種ケンタロスはテコ入れや強化は入れられているものの、
強さを発揮できる個体がそもそも土俵に上がれず、かといって新たに入手して育てなおした個体ではメジャー級までには到れず、
「弱くはないが古豪」という扱い止まりとなっている。

リージョンフォーム


高さ:1.4m
重さ:115.0kg(コンバット種)
    85.0kg(ブレイズ種)
    110.0kg(ウォーター種)
タイプ:かくとう(コンバット種)
    かくとう・ほのお(ブレイズ種)
    かくとう・みず(ウォーター種)
特性:いかく(場に出たときやこの特性に変化した瞬間に、相手のこうげきを1段階下げる)
    いかりのつぼ(相手の攻撃が急所に当たると、こうげきが最大まで上がる)
隠れ特性:はんすう(きのみを食べると、次のターンの終了時にもう一度同じきのみを食べることができる)

HP:75
攻撃:110
防御:105
特攻:30
特防:70
素早さ:100

第9世代から登場したリージョンフォームで、コンバット種は両バージョンで出現するが、
ブレイズ種はスカーレット限定、ウォーター種はバイオレット限定となっている。
原種と比較するとやや素早さと特攻が下がった代わりに、火力と防御が上がっており、
「いかく」も込みでより物理に強い性能となっている。
専用技「レイジングブル」は壁破壊効果に加えて、デフォルトはノーマル技だが使い手のケンタロスの姿に応じてタイプが変わる性質があり、
コンバット種ならかくとう、ブレイズ種ならほのお、ウォーター種ならみずに変化する。
加えて高火力技「インファイト」もメインウェポンとして有用で、
ブレイズ種は「フレアドライブ」「ニトロチャージ」「おにび」、ウォーター種は「アクアブレイク」「ウェーブタックル」「アクアジェット」も覚え、
「いわなだれ」「じしん」「ワイルドボルト」「ストーンエッジ」「アイアンヘッド」「しねんのずつき」「げきりん」「くさわけ」
なども原種と同じく使用可能で、手札の多さは原種を上回る。
ただし、対エスパー用のサブウェポンがロクに無いのが弱点。


MUGENにおけるケンタロス

Joey Faust氏によるキャラが存在。
スプライトはDshiznetz氏のものを用いている。

操作性は6ボタン方式。
必殺技にはジャンプ攻撃と、怒り顔で謎の光弾を放つ飛び道具がある。
超必殺技は連続で後ろ蹴りを放つものとなっている。
ちなみにダメージを食らうと涙目になる。
AI並上位程度の強さのものがデフォルトで搭載済み。

この他に、Alvaris Full氏による改変版も某所で公開されている。

出場大会

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最終更新:2023年06月01日 01:35