キラートマト


「アタ~ック・オブ・ザ・キラ~ トメイトゥ~ズ♪」

史上最低のZ級映画の1つとして名高い1978年に公開されたアメリカのモンスターパニックコメディ映画である、
『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』に登場するモンスター。
スーパーコーディネイターフレッシュトマト闇属性のリクルーターとは無関係
(最後のは恐らくこの映画のオマージュだろうが)。
名前はソフトのパッケージやゲームでも「トマト」「殺人トマト」「キラートマト」など統一されていないが、
本項目では映画のタイトルに準じて項目名の表記で記載する。

元々は政府が極秘に開発していた巨大トマトが突然変異した存在で、自我を持ち常に唸り声や呟きのような鳴き声を発する。
人を襲い殺害する習性を持つが、被害者が叫んだ後に死体となっているシーン展開しかないため、その殺害方法は不明である。
銃は勿論除草剤も通じず、しかも水中を泳ぐことすらできる。
また、時間が経過するごとに徐々に巨大化している個体達が確認され、
バスケットボール大のトマトは転がって移動する他、人間大の巨大トマトはそのまま滑るように移動する。
「思春期の恋」という音痴な歌が弱点で、これを聞かされると急激に衰弱するしかも楽譜を見せられるだけでも致命傷となる

なお、後述するがこの『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』は同時代だけでなく、
技術的に下回っていた当時より昔の多数の映画と比較してもチープさとシュールさが他の追随を許さない程に、
あまりにもクソ映画すぎたため『ロボット・モンスター』と並んで「伝説のクソ映画」「不朽の駄作」として知られている。
こう書くとアンチのように思えてしまうが、逆に「見所を言語化しろ」と言われても難しい作品なので勘弁してください(諦め)。
しかし、その突き抜けた駄作レベルからカルト映画としてごく一部に熱狂的なファンを獲得しており、
のちに3作の続編およびテレビアニメシリーズが製作されたほか、テレビゲーム化もされている。
低予算映画レビュー家として名高い知的風ハット氏の言葉を借りるなら「あえてクソ映画としてチープに作りつつ、ツボは抑えたコメディ仕立ての一本」。

ちなみにファミコンの『アメリカ横断ウルトラクイズ』ではステージ5のハリウッドで負けた場合、コンティニューのための罰ゲームとして、
キングコングになってビルの上でキラートマトの攻撃から生き延びる」というミニゲームをやらされた。
キングコングは知名度的に分かるが、キラートマトをチョイスしたトミーのスタッフはずいぶんマニアックである。

+ ここがヘンだよ『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』
  • ストーリー
そもそも食虫植物とかではなく「トマトが人間を襲う」というモチーフ段階で突っ込み所しかないのだが、
それ以外も色々と支離滅裂でお粗末。
前述のように被害者が叫んだ後に死体となっているシーン展開しかないため、
モンスターパニック風映画でありながら緊迫感が無い。
かといってコメディシーンも変人すぎる登場人物が満載など工夫の痕跡はあるが、
個人の好みや国の違いで趣向が変わるとは言え、むしろ物語のコミカル展開の評価よりも、
「(物語とは無関係に)低すぎる質が逆に面白い」というレビューの方が国内外問わず多く、
ストーリー部分の「見所」の紹介はどの批評サイト・書籍でもほぼ皆無。

  • スタッフ
スタッフロールで同じ名字が頻繁に出るが、
これはとにかく低予算なため、経費節約のためにスタッフの親戚すら駆り出しているためらしい。

  • 演出
巨大トマトの移動の際に下部にショッピングカートのような小さな車輪がはっきり見えているなど撮影・カメラワークが杜撰な他、
キラートマトに襲いかかられるシーンもどう見ても投げたトマトをぶつけられているだけにしか見えないなど、
ウケ狙い以前にただ単に技術不足なだけにしか見えない場面もちらほら。
そしてウケ狙いと思わしき部分も、有名なのはアメリカ各所(ニューヨーク、ロサンゼルスなど)でトマトに襲われている人々が逃げ惑うシーンだが、
違うエリアの話という体裁にも拘らず逃げている人が同じでかつ壁の前を往復しているようにしか見えないなど、
やはりツッコミ所満載を通り越してツッコミ所しか見当たらない。
数少ない見所とされているのは、冒頭のヘリ墜落シーンと後半の爆発シーン程度。

  • 予算
約90000ドル。
ただし、上記のヘリの弁償代が3分の2を占めており、実際には約30000ドルらしい。

  • 広報
上記の通り、物語冒頭で前後の脈絡がないままヘリコプターが墜落する場面があるのだが、これは実際に撮影中の現場で発生した墜落事故の映像であり、
スタッフは偶発的に起きた事故映像を映画の一場面として流用したうえ、「撮影中にパイロットが死亡」という不謹慎な嘘のコピーを宣伝に利用した
(実際には幸いにも死者は出なかったらしいが)。

無駄に印象深い劇中歌
なぜ作ったGB版


MUGENにおけるキラートマト

カーベィ氏の製作したキャラが2023年のエイプリルフール記念として公開された。なぜ作った
ゴロカーをベースに作られており、体当たりやとびかかりなどの近接技しか持たず、
超必殺技も1ゲージ消費の「轢き逃げ」だけというシンプルな性能をしているが、原作の映画でもそんな感じだからしょうがない。
AIもデフォルトで搭載されている。
参考動画
プレイヤー操作(5:17~)

出場大会

  • 「[大会] [キラートマト]」をタグに含むページは1つもありません。

プレイヤー操作



最終更新:2023年08月18日 03:11