エンデヴァー







「焦凍 おまえは自慢の息子だ」

「ならば俺も おまえが胸を張れるようなヒーローになろう」

漫画『僕のヒーローアカデミア』の登場人物。
アニメの担当声優は 稲田徹 氏。
『ULTRA RUMBLE』ボイス

ヒーローランキングでオールマイトに次ぐNo.2に数えられるプロヒーロー。
轟焦凍の父親で、本名は轟炎司(とどろきえんじ)ごうえんじとは読まない
高卒でデビューしてからわずか20歳でNo.2に上り詰め、事件解決数史上最多の記録を持つ現役屈指のヒーローであるものの、
オールマイトがNo.1に君臨していたため、25年間もの間次席に甘んじていた*1
これに納得していなかったエンデヴァーだが鍛錬を重ねる度にオールマイトとの差を痛感し、彼を超えられないことに気付き、
そこで目を付けた個性を持っていた後の妻である冷の親族を金で丸め込む形で結婚して、自分の子をオールマイト以上のヒーローに育てようと画策。
彼女との間に四人の子を授かり、その中でも炎と氷のハイブリッド個性を持ち、自身の持つ弱点を克服した焦凍を最高傑作として、
自身が叶えられなかった目標を託そうとした。
だが、自身の望む個性を持たなかった燈矢・冬美・夏雄の3人には一般的な養育を施した(ある種放任・無関心に接していた)一方で、
焦凍を兄姉から隔離し、幼少期からスパルタ式の英才教育を施し、行き過ぎた厳しさを制止する冷にも手を上げ、
挙句に精神的に追い詰められた彼女が焦凍を傷付けてしまい入院させる事態まで発展させた。

ファンからも「地獄の轟家」と称される一連の修羅場の発端となった人物であり、ヒーロー社会の歪みの一側面の象徴的な人物。
決して悪人とは言えないのだが、自身のストイック極まりない生き方を家族にも強いてしまうその在り方から、
家族からはそれぞれの形で複雑な感情を抱かれている。
ただし、自分の行動には内心では罪悪感を抱き続けており、焦凍だけ引き取って残りを妻に押し付け離縁するような真似はしておらず、
妻や子供達を単なる良個体を手に入れる手段やオールマイト超えのための道具として見ていたわけではない。
むしろ妻子にまで「犠牲にした」分の成果を出さねばならないという思い込みや焦りで自分を追い込んでしまっていた節が見られる。
こうした人柄が形成されたのは少年期の頃に(ヒーローをやっていたのかは不明だが)悪漢から一般人の少女を救おうとした父親が、
少女諸共殺されてしまった事が起点になっている。
緑谷出久などのクラスメイトと出会った息子の焦凍のように共に支える仲間を得られなかった事、
出久がオールマイトと出会ったような導いてくれる師と出会う機会に恵まれなかった事、
それにより単身自分の弱さを呪いながら足掻き続ける事しかできなかったのが彼の不幸であったとも言える。

また、読者の視点では本編開始時から長らくの間、子供や家族を虐げる悪人的な描写が無かったどころか、
体育祭やインターン編等で見せた極度の親馬鹿子煩悩ぶりで呆れられていたりと、
「本当に憎まれるようななキャラクターか?」「親の過剰な愛が嫌で焦凍が反抗期なだけだったんじゃ?」とも取れる描写が多々あった。
そして轟家の過去が語られた際には、焦凍誕生前は燈矢には自身の能力では身を亡ぼすからヒーローを諦めるように諭したり、
夏雄の時点で理想の個性が生まれなかったのでNo.1の夢を諦め普通の家庭を築こうとする等、家族を想う父親としての姿と、
焦凍の誕生により全てが狂っていく様が丁寧に描かれた事から、
決して「ヒーローでありながら倫理観の狂った悪人」という印象は持ち切れないキャラクターとなっている。

オールマイトの引退により念願のNo.1ヒーローの座を手に入れたものの、
それと同時に、オールマイトは自分の力では絶対に超えることができない存在となり、
彼はこれまでの自分の全てを否定されたような、強い憤りと空虚感に苛まれることになる。
それでも自分なりのNo.1ヒーローとなるために尽力するが……。

+ 戦闘能力
身体から炎を噴出する個性「ヘルフレイム」の使い手。
劇中における炎系統では地上最強クラスと言われる威力を誇るが、出力は自由に調節でき、
直接相手に浴びせるなどの攻撃目的のみならず、噴射の勢いを利用した高速移動や空中でのホバリングなど様々な用途で活用可能。
奥の手として、熱エネルギーを拳や脚などに凝縮して一気に放つことでただの火炎放射とは一線を画す超高熱閃を撃つ「赫灼熱拳」がある。
極めて高い攻撃力と長い射程距離・広い攻撃範囲を持った個性だが、超高温の炎を連続使用すると身体に熱が篭り身体機能が低下していくという弱点がある。

能力も強力だが、ヒーロー殺し・ステインが出没した際には、過去データの傾向を分析して即座に次の犯行現場が保須市と突き止め、
僅かな情報からホークスの暗号を即座に見抜くなど地頭も非常に優秀。
冬休みのインターンの時には、出久の自身の個性に関する長ったらしい解説を正しく理解・要約し、
凡人でも実現可能かつ適切な修練方法を助言して制御のきっかけを掴ませるなど、
彼もまた才能や個性だけでなく同じように並々ならぬ努力により現在の実力と地位を築いた事が窺える。


MUGENにおけるエンデヴァー

Sugexs氏&especiales氏による、『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
炎による広範囲攻撃を多く持つ他、赫灼熱拳状態と化すモードチェンジ技も持つ。
超必殺技では極太の熱線を放つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

また、MFmugen氏製作の改変版も存在する
DLは下記の動画から

出場大会い。

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*1
後にホークスが「10代でビルボードチャートJPトップ10入りを果たした史上初のヒーロー」として紹介されているため、
エンデヴァーは18歳でプロデビューしてから少なくとも20歳までトップ10に入っていないということになる。
10代の頃は下積みに徹して20歳になってから他のトップヒーローをごぼう抜きにしたのか、
10代時点でも実績だけは出していたもののファンサービスに無頓着過ぎてランク外だったが、
2年の活動を経てそのスタンスでも評価されるようになったのかは不明。


最終更新:2025年04月01日 22:52