オールマイト








     「もう大丈夫だ少年!!

      私が来た!」

漫画『僕のヒーローアカデミア』の登場人物。
アーマード・コアVI』の独立傭兵支援システムではない。
担当声優は格ゲーでは『ストIV』以降のザンギエフでお馴染みの 三宅健太 氏。
TVアニメ化以前のVOMIC版のみ 玄田哲章 氏が担当している。誰だ新旧ドズル中将とか言ったの
三宅氏ボイス
『JUMP FORCE』
『ULTRA RUMBLE』

作中世界で絶大な力と人気を誇り、ヒーローランキングNo.1に君臨するヒーロー。
存在そのものが敵(ヴィラン)による犯罪への抑止力とされており、「ナチュラルボーンヒーロー」「平和の象徴」と称される。
プロデビュー以降圧倒的な強さによってヴィラン達を次々打倒、及び逮捕に貢献し、
国内の犯罪率を年々減少させ、ヴィランによる犯罪発生率を6%にまで減らした功績を持つ
(作中では世界各国で「個性」を持つ者の増加に伴いそれを悪用するヴィランの犯罪が深刻化しており、
 日本以外の犯罪発生率は軒並み20%を超える)。

世間においてその名を知らない者は居ないほどの有名人だが、
そのプライベートな素性は謎に包まれており、本名、年齢、個性の性質を含めた、
プロフィールの多くは非公開としている。
本人曰く隠し事はするが、嘘は吐かないとのことだが…?

+ ネタバレ注意
本編開始より5年前、とある凶悪ヴィランとの一大決戦によって瀕死の重症を負い、
一命はとりとめたものの、その後遺症により本来の姿は見る影も無い貧相なものになっており
個性の発動により外見を取り繕うことで世間には自分の弱体化を隠していた。
本来ならばそんな体でヒーローを続けるなど自殺行為なのだが、
自分の不在により世界に今以上に悪が蔓延ることを危惧したためであった
(これを物語るかのように、本来の姿(トゥルーフォーム)でも瞳の奥の輝きだけは個性発動時(マッスルフォーム)と変わらない)。
ちなみにこっちの姿の時は普通の人と目の白黒が逆に見えるが、目に異常があったり個性の副作用などではなく、
単純目の周囲がくぼんでいるだけ(マッチョ形態もよく見るとほとんど眼球が見えないぐらい深い)で、頬の肉が無いのでくぼみが大きく見えるだけ。

そんなある日、ヴィランに襲われていた本作の主人公「緑谷出久」を救ったことが、
この物語が始まるきっかけとなった。

主人公・出久の雄英高校入学と同時に、彼もまた教師として雄英に赴任。
「名選手が優秀な指導者になれるとは限らない」の言葉通り、教職としては新米でいまいち頼りない場面も多い。
スタートが遅すぎたとはいえ、初期の出久がパワーの制御を全く出来てなかったのも大体彼の指導不足の所為だし
デリカシーにも若干欠けた所があり、地獄の家庭環境でお馴染みのエンデヴァーに、
「個性片方しか使わずにここまで戦えるとか息子さん優秀だよね、後継者育成の秘訣とか教えてくれない?」
と悪気ゼロで言えてしまうのは流石にどうかと読者からもツッコまれた
(勿論、この発言自体はオールマイト的には彼らの家庭環境やその問題を深く知らない故に出た「ヒーロー仲間への軽い雑談」でしか無かったのだが)。
ただ、物語への賛否は様々あれど、彼の「平和の象徴」と呼ばれるだけの実績と精神性は誰にも否定出来ない所である。
「ヒーローは笑顔でみんなを守る」と言う信念からちょいちょいダジャレを挟んだりサプライズを仕掛けることがあるものの、
空回ったりスベったりがしょっちゅうである。たまに度が過ぎて生徒から詰められる事も…。

1人だけアメコミチックな画風をしており、出久にも「画風が全然違う!!!」メタい事を言われているが、
これは作者が連載前に「こんなオッサンには憧れない」と散々に言われ、
それが逆に火を点けてああなったらしい。
また、全身タイツに筋肉モリモリな巨漢のヒーローと言えばスーパーマンバットマン等、
アメコミでは馴染み深いデザインのためか、海外では大人のファン層からの人気が高い。

+ 個性「ワン・フォー・オール」
継承者の鍛え上げた身体能力をストックし、それを他者に譲渡できる個性。
詳しい効果は緑谷出久の項目参照。

オールマイトこと八木俊典(やぎ としのり)自身は本来(緑谷少年と同様)無個性であり、師の志村菜奈から継承した
(なお、マッチョな肉体はワン・フォー・オールの効果ではなく、元々あった個性と無関係の肉体鍛錬によるもの)。
なお、継承された直後からワン・フォー・オールの力を感覚的に制御することができたという。
雄英高校在籍時に師である志村が亡くなった後は、指導役だったグラントリノの勧めで、
雄英卒業後にオール・フォー・ワンに手を出されにくいように渡米して力を磨いた。
グラントリノの指導は短期でモノにするためのスパルタ式ぶつかり稽古のため、出久を指名したと知った時は足が震えるほどガチビビりしていた。

前述の後遺症により本編開始時点で活動時間の限界が一日で三時間まで縮まってしまっている上に、
出久に譲渡した事で徐々にワン・フォー・オールが消えつつあり、能力その物も全盛期より大きく衰えている。
初代以外の継承者も緑谷のように継承してからコントロールする修練を積んだらしいが、
オールマイトは継承した時点でいきなり100%の出力を制御できたという。
しかし、ヴィラン連合との戦いの最中に本来の姿に戻ってしまい、さらにもうワン・フォー・オールが使用不可能になった事で限界を感じ、
正体を明かすと共に引退を表明した。
+ ネタバレ
劇中では個性を複数持つ事は使用者に大きな負担がかかるとされているが、
実はワン・フォー・オールもその例にもれず、個性持ちに継承した場合に使用者の寿命を大きく縮める副作用がある。
オールマイト以前の歴代の継承者は元々の持ち主の初代以外は全員別の個性持ちであったものの、
オール・フォー・ワンの手で1名以外が全員若いうちに戦死しており、初期の記録散逸もあってオールマイトやその師も一番重要な、
「唯一殉職しなかった人物が継承から18年後に40歳で老衰死」という事を知らなかったのでこの事実は長らく明るみになっておらず、
さらにヤバいことにワン・フォー・オールは歴代の能力をストックするため、上記の人物は個性重複所持でも40歳まで生きられたが、
後の代になればなるほど個性保有の負担が増し、本編の時点では重複所持した場合、あとどれくらい生きられるかも怪しいレベル。
しかし、元は無個性だったオールマイトが継承者となり(出力の上がったワン・フォー・オールを宿しながら上記の先達者より長期活動できていた)、
さらに出久が継承者になった際のワン・フォー・オールに蓄えられた力だけでなく、
ワン・フォー・オールの効果そのものが成長していることが明かされたことに連動してこの事実が発覚すると共に、
例えると個性持ちに継承すると元から水が入っていた器にさらに許容量を超える水を注がれてパンクするような理屈で使用者に負荷をもたらすが、
無個性はいわば空の器であり個性持ち以上に余地があるため水を入れても器の許容範囲に収まりパンクすることは無い、
というような解釈で、無個性の者であれば副作用を起こすことなくオール・フォー・ワンを安全に継承・使用できると判明した。
結果論であるが、オールマイトが出久を継承者に選んだのはファインプレーだったのである。*1

ちなみに各継承者の意識もワン・フォー・オールの中にいるのは出久の項目でも触れられているが、
その中にはオールマイトの意識も僅かながら存在しており、先代継承者との意志疎通が出来ているのは感覚で分かっている。


「ああ…!多いよ…!ヒーローは…
 守るものが多いんだよオール・フォー・ワン!!」

「だから負けないんだよ」


MUGENにおけるオールマイト

Thepyrohero氏の製作した八頭身のキャラが某所で公開中。
遠距離攻撃がほぼ無く、突進技やパンチやキックなどの近接攻撃がメインとなっている。
超必殺技の出久と共に放つパンチは非常に威力が高い。
AIもデフォルトで搭載されている。

この他、Salah氏により『JUS』風のキャラが製作されている。


「次は君だ」

出場大会



*1
「オールマイトが上記の事を最初から知っていて安全な出久を選んだ」わけではないので注意。
上記の殉職しなかった継承者も死因を自分の身体の強度不足か未知の病気だと考えており、
無個性のオールマイトと出久にワン・フォー・オールが継承される偶然が無ければ、まずこの事実が表面化する見込みなどなかった。
オールマイト自身もこの事実を知る以前、ある場面で、
「単純に強い後継者が欲しかっただけなら、強力な個性を持つ優秀な若者を継承者に選んでいただろう」という旨の言葉を述べている。


最終更新:2025年05月30日 21:36