グランド・スカラビッチ


「では戦うしかありますまい…
 いせき研究家としては 見たいですな おぬしのDNAデータ
 はいけんさせて もらいますぞい!」

カプコンから発売されているゲーム『ロックマンX6』に登場する8大ボスの内の1体。
モチーフはスカラベ(フンコロガシ)。
担当声優は同作でアイゾックも演じている 青野武 氏。
ボイス集(0:50~)

自称「トレジャーハンターにして考古学者」のレプリロイドであったが、世間では遺跡荒らしと認知され、
イレギュラーハンターに指名手配されるなど、そのやり方は非合法なものであったとされる。
ただし、本人は至って研究熱心なだけであって悪気があった訳ではないらしく、
エイリアからも「単なる遺跡荒らしとは違う」と評されていた。
とはいえ、戦闘前の会話で投降を促すエックスに悪びれもしない態度を取った末に冒頭の台詞で戦いを挑んだり、
ゼロにも「以前はおぬしのDNAデータが欲しくてたまらんかったが」と称したりするなど、
研究者としては優秀でもかなり問題のある性格だったのも本当のようである。

調査の過程で遺跡だけでなくXシリーズの時代より古代の時代のロボットのデータも豊富に入手・保管していたらしく、
それに目を付けたゲイトに匿われる形で手配の目から逃れていたが、
ある時その能力を見込んだ彼にエックスやゼロが発掘された立ち入り禁止区域「禁断の地」への侵入を唆され、
侵入する所を発見したエイリアの手で処分されてしまう末路を迎えた。
後にエイリアはゲイトの関与を突き止めたようで、唆された側のスカラビッチを処分した事は苦い記憶になっていたようだが、
責任を追及した際もゲイトは全く反省していなかったらしい。

だが、ゲイトによって復活を果たし、ナイトメア調査員に加わる。
上記のように『X6』のボスの中では唯一ゲイト製のレプリロイドではないが、自分以外基本的に誰も認めようとしないゲイトが、
自分が作ったレプリロイド以外で唯一蘇生させる程度には目を掛けていた優秀な存在だった模様。
上記の出来事も見方によってはゲイトがスカラビッチを捨て駒にしたように見えるのだが、
スカラビッチの方は特に気にする様子も見せずに蘇生後もゲイトに従っていた。
単純に研究以外はどうでもいいのか、周囲から理解されない逸材同士でシンパシーがあったのかは不明だが、
いずれにせよ当人同士はエイリアが考えていた程に薄情で悪い関係ではなかったようである
(尤も、「ゲイトが蘇生時に人格データに余計な改造や洗脳をしていなければ」という前置きこそ付くが)*1

ボス戦ではモチーフ通りフンコロガシのポーズで岩を転がして攻撃。
岩の大きさによって運び出すモーションは遅くなったりボイスも必死になってくるが、蹴り飛ばした際の岩の当たり判定も大きく、
(難易度「むずかしい」限定だが)中には特定のアーマーのチャージ攻撃でなければ破壊不可能の岩を繰り出す事も。
特殊武器はエックスはグランドダッシュ、ゼロは旋墜斬を取得。
前者は目の前に巨大な岩を発生させ、タックルして飛ばす事で敵に攻撃し、チャージ版だと岩は更に大きくなる上に敵や地形を貫通する*2
後者は空中から斜め下に急降下しながら斬りつけ、着地する際には画面全体が振動する。
発動中は着地するまで無敵状態だが、着地後のスキが大きくキャンセルも出来ない。
その上更に技発動コマンドが↑+攻撃ボタンの為、意図せぬタイミングで暴発し穴やトゲに落下してミスする事も。


MUGENにおけるグランド・スカラビッチ

Shircan氏の製作したキャラが公開中。
現在のバージョンはβ版とのことだが、戦わせる分には問題は無い。
技や動作はほぼ原作準拠で、岩を転がす突進や岩を蹴り飛ばす攻撃で戦う。
AIは未搭載。
DLは下記の動画から

出場大会

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*1
エイリア曰く「(復活した)調査員の中には姿形が全く以前と変わった者もいた」とのことなので、
ボディだけでなく人格データも手を加えられた可能性はゼロではない。

*2
本作は前作『X5』からの仕様により、従来シリーズと異なりチャージショットで地形を貫通する事が出来なくなった。
前作におけるファルコンアーマーは唯一地形貫通効果のあるショットを発射可能で、本作にも登場するのだが、
エイリアがバックアップデータより復元したレプリカな上に、コロニー落下事件から間もない内にイレギュラーが突如発生したため、
復元にあまり時間を掛けられなかったのもあって地形貫通効果も無くなり、前作での空中機動効果もエアダッシュ程度になってしまった
(一応、前作のファルコンアーマーと比べるとチャージショットや特殊武器のチャージが可能になったのだが)。


最終更新:2025年03月29日 16:15