「もう、先生を守る方法は無い。」
「これで…… これで、全部……終わるはずだから。」
プロローグで主人公らしき人物へ銃を向けていた、アビドスの砂狼シロコに似た謎の女性。
本編に登場するシロコと比べて大人びた容姿で、ヘイローの形状も異なり、
ゲーム内でもカフェなどでシロコとは別の存在として扱われている。
喪服の様なドレスも相まって、ファンからの愛称は「クロコ」。
長らく謎の存在であったが、メインストーリーFinal「あまねく奇跡の始発点編」で本格的に本編に登場を果たした。
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※注意 この項目にはブルアカのネタバレしかありません |
彼女の正体は、本編とは別の時間軸から来た砂狼シロコの同位体。
彼女がいた時間軸では主人公は致命傷を負い植物人間と化し、シロコ以外の生徒は全員死亡。
残されたシロコは対策委員会として一人活動を続けるが、心は擦り減るばかりであり、
やがて主人公が重体となって100日、もはや蘇生は不可能との診断が公表され、
生きる意欲も失ってしまったシロコは心身ともにボロボロの状態で砂漠を彷徨い、力尽き倒れていた。
その時、神秘を恐怖に反転させる超常的存在「色彩」と 無名の司祭達が現れ、同時にシロコは「色彩」へと接触。
これにより正体ともいうべき死の神アヌビスとして覚醒したのがシロコ*テラーであり、
破壊と殺戮の権化と化してしまった彼女は、キヴォトスに滅亡をもたらす存在となってしまった。
そんな彼女の前に、この事態に呼応するかのように満身創痍ながらも奇跡的に意識を回復させた主人公が立ち塞がった。
とはいえ、立っている事が奇跡のような主人公ではシロコ*テラーを止めることは叶わず、
だがその瞬間、何故か「色彩」が再び顕現し、主人公に接触。
「色彩の嚮導者」の役割をシロコから先生に交代させてしまい、主人公は人間として死ぬことすら許されない、
異形の怪物「プレナパテス」としてシロコと共に世界を滅ぼす「色彩」の手先と成り果てた。
そして本来いた時間軸のキヴォトスを滅亡させて別の時間軸、即ち本編の時間軸へ侵攻を開始したのである。
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背景・考察 |
キヴォトスの生徒は一部例外を除き元々各種神話の神や悪魔などの高次存在の器、もしくはそのものであり、
太古に無名の司祭達及び彼らが信仰していた名もなき神と対立の末に彼らを後にキヴォトスとなる地から放逐し、
やがてその事実も含めて自分の正体を忘却して「生徒」として暮らすようになった存在である事が示唆されている。
そして「色彩」とは接触してしまうとこれらの生徒の「神秘」を「恐怖」に反転させる存在であり、
その正体は不明瞭ながら一度活動するとキヴォトスに終焉をもたらす厄災として、クズノハやゲマトリアなど一部の者には存在を知られていた。
彼らからも長らく知性は存在しない現象のようなものと分析されていたようだが、
最終編などシロコ関連の際に明らかな計画性の下で動いているような描写もあり、詳細は不明。
一つ言えるのは、キヴォトスの民にとって接触した者を例外なく変質させてしまう致死的存在という事である。
なお、補足しておくが無名の司祭は色彩及び色彩の嚮導者を自分達の目的に利用しているだけで仲間ではない。
そして、上記の通り本編の世界線の主人公はプロローグでこのシロコ*テラーがいた世界線らしき光景を見ているのだが、
そのプロローグにて主人公と話していた連邦生徒会長の発言などから、
どうやら主人公は自覚がないままループを繰り返しており、シロコ*テラーの世界線は前の周回と考察されている。
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ゲーム内では最終編にて異常事態の様子を見に行ったシロコはプレナパテスと鉢合わせてしまい、その時から行方不明となり、
その後シロコ*テラーが姿を現した。
先んじて彼女に襲撃されて傷を負った姿で先生の前に現れた黒服は、
囚われたシロコの有する「神秘」が「色彩」の力で「恐怖」へと反転して死の神「アヌビス」となった姿と説明していたため、
当初は「本編のシロコ」が色彩により変質した存在だと思われれていた。
しかしこれはミスリードで、実際には「色彩によって反転した別の時間軸の黒いシロコ」と「この世界のシロコ」は別に存在し、
パラドックスを危惧していたプレナパテスが先んじて「この世界のシロコ」を隔離していたというのが真相であった。
しかし、シロコ*テラーは変質する前の心を完全に失った訳ではなく内心は孤独に苦しみ続けており、
同時にあちらの世界の主人公を自分のせいで異形な色彩の嚮導者にしてしまった事に対しても自分が殺したも同然と考えていた。
そして本編の主人公及びシロコとの最終決戦に石を割ってコンティニューしてまでの激戦の末に敗れた所に、ホシノ達対策委員会の面々が突入。
かつての仲間達の姿を見た彼女は、蘇る思い出と共に殺していた感情をとうとう決壊させて大声を上げながら本音をぶちまけて泣き崩れるが、
彼女の「先生」であるプレナパテスから「シロコのせいじゃない」と、「先生」がかつて伝えることができなかった言葉を受け、
ここで初めて、主人公がシロコに罪を背負わせないため自ら望んで色彩の嚮導者を化したことを知ると同時に、
プレナパテスが今も「先生」だったことを悟り、ようやく呪縛から解放されたのだった。
その後、プレナパテスからの最後の頼みを受けた主人公によって最後の自分用の脱出シーケンスは彼女に使われて箱舟から無事生還。
主人公も本編のアロナとプレナパテスのアロナ(後にプラナと名乗る)二人の力で起こした「奇跡」によってなんとか無事に地上へと帰還し、
一件落着となった。
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その後の彼女の行方 |
失くしたマフラーに思いを馳せるシロコ*テラーに、シロコは「マフラーは渡せないけど、これも大切な思い出だから」と、
何時ぞや銀行強盗をした時の目出し帽を手渡す。やはり同じ思い出を共有していたシロコ*テラーは深く感謝し、
いつか二人でツーリングをする約束と共に何処かへ去った。
うっかり銀行強盗の約束をしそうになったり、過去を懐かしむクロコが「連邦生徒会の秘密金庫」襲撃を匂わせたのはそっとしておこう
その後、対策委員会編第3章において、敵の策略で心の平衡を失い暴走を始めたホシノの前に、プラナの協力によって呼び寄せられ再登場。
「色彩」に接触しそうになっていたシロコを押し留めテラー化を阻止し、ホシノが自分を取り戻すまでの貴重な時間を稼ぎ切った末、
安全な所で高みの見物を気取っていた事件の黒幕への直接攻撃まで果たすという、まさに大殊勲をあげた。
また、その際に「戦い方は分かっている」「前にも戦ったから負けない」との言及があるため、以前の世界でのシロコは、
暴走するホシノを自らの手で介錯した事がほぼ確実視されている。どこまでお労しい設定盛ってくるんだ、もう許してくれよ…
全てが解決した後、再び前に進む決意の表れとして、前世界の仲間達の遺品を砂漠に埋葬。
キャラとして実装されたのはこれ以降の彼女であり、仲間の武器とスキル総出演が無くなったのはこのためである。
改めて再会したこちらの世界のアビドスの面々に強く請われて、所属についても「アビドス生徒会」に在籍する事となった。
その際に「3年生(17歳)」で学籍登録されており「なにっ、たった一年でこの恵体に!?」「サバ読んでいるのではないのか!?」 「いや待て、以前もロリで拾われてから一年少々でJK体に仕上がってたな」「シロコの せいちょうきって すげー!」みたいな話題になった。 …先生不在で全校がBADEND一直線なせいで、一年足らずで滅ぼされた前世界のお労しさから皆目を逸らしたかったんだよ、きっと
絆ストーリーによると、またぞろ廃墟暮らしでもしているかと思いきや、ちゃんとした一軒家(元空き家)をレストアして暮らしており、
思った以上に充実した住環境を満喫している様子に先生方も驚かされる事になった(前世界でのサバイバル生活の賜物らしい)。
生活費も学区内の放置自転車を得意のメンテナンス技術でレストアして、自転車店に卸す事で稼いでいるのだとか。
そして生活が落ち着いたのを契機に、以前の借金生活とその後のテラー化のせいで辞めていたサイクリングも再開する事にしたと語る。
シロコとは度々自転車で競争したりもしているようだが、長く現役を離れていた事もあって負け越している模様。
余談だが、カフェの家具で確認出来る彼女の愛車はシロコと同じイタリアのロードバイク「Bianchi ARIA」の色違い(少数生産の特別仕様)。
ブレーキが逆側なのも実際に存在する仕様で、シロコの鏡写しの存在である彼女に相応しいこだわりのチョイスである。
なお、シロコと同じチームに入れて勝利すると、シロコに見守られながら思い出の目出し帽に頬擦りする特殊勝ちポーズを見せてくれる。
てぇてぇ…
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原作中の性能
「こんな結末、望んで、なかった……」
最終編のボスとして登場した際は、アビドス対策委員会メンバー全てのスキルと武装を使って来るというまさにボスらしい性能で立ち塞がる。
プレナパテスとの連携は非常に強力で厄介。
連続した範囲攻撃に対して回避したり出がかりを潰すなど考えて戦わないと勝利は覚束ない。
「…いつも通りだね、ここは。変わったのは、私だけか。」
「ん…でも、変わってないものもあって、少し安心した。」
その後、アビドス対策委員会編第3章でまさかの再登場を果たし、
更にキャラ実装までされた。
臨戦ホシノ実装との同時波状攻撃により、先生方の石は容赦なく死滅した
精神的に安定したお蔭か、以前は真っ黒に変色し一部砕けていたヘイローも若干修復した様子を見せている。
前回猛威を振るったかつての仲間達の武器とスキル総出演は無くなったが、EXスキルの自己バフが自傷ダメージのリスク込みでも非常に強力で、
更にHPがゼロになっても一定時間戦闘不能にならない、所謂「食いしばり」スキル持ちなので生存性も高い。
なお、あくまでこの世界のシロコとは別人という扱いの為、別衣装同キャラによる絆ランク補正の対象外となっている。
MUGENにおけるシロコ*テラー
藍灯篭氏の製作した
MUGEN1.1専用キャラが公開されている。
性能は最終編準拠で、射撃技がメインの遠距離戦向けの性能をしているが、
投げと共にドローンが回復アイテムを落とすユニークな技「投身/支援ドローン」も持つ。
切り札は2ゲージ技「リトルマシンガンV」。
AIも簡易的なものがデフォルトで搭載済み。
出場大会
最終更新:2024年09月02日 11:41