"You can't."
ホラーゲーム『Five Nights at Freddy's』シリーズのキーパーソン。
初出は2作目となる『Five Nights at Freddy's2』。
登場する姿は全て紫色の
ドット絵 で明確な容姿は不明のため、
「紫の男(Purple guy)」 と呼称される。
念を押して記すが、「
ゆかり のおとこ」ではなく「むらさきのおとこ」である。
夫や彼氏が居る という意味でもない。
紫色のキャラ をお探しの方は「
紫色
」でタグ検索されたし。
ゲーム本編で主人公が
アニマトロニクス という怪物に襲われ死亡した時、
極稀な確率でいきなりミニゲームがスタートする仕様となっているのだが、
全4つのうち3つのミニゲームでこの紫の男が登場する。
しかしこれらのミニゲーム、紫の男が接触した子供が生気を感じられない灰色になるなど、
非常に不穏な描写が散見されている。
このミニゲーム内で出る子供は5~6人。
ミニゲーム要素故に一見本筋に関わらない要素に見えるものの、
実は前作のとある場所で見られる新聞記事において、舞台となる店舗で、
犯人がマスコット人形を利用して児童
5人 を誘拐する痛ましい事件が起きたとされており……。
+
『Five Nights at Freddy's』解説
スコット・カーソン氏製作のインディーズゲーム。ファンからの略称は「FNAF(フナフ)」。
内容は簡単に言えば「ホラーゲーム版だるまさんが転んだ」で、
殺人アニマトロニクスの巣食う店舗の警備アルバイトに就業することになった主人公(主にマイクだが作品によっては他キャラ)を操作し、
監視カメラ、セキュリティドア、ドアライトなどを駆使して、
夜になると独りでに動き出してくる人形達からの襲撃を掻い潜り、夜を過ごすゲームとなっている。
一晩が約10分程と、一回あたりのプレイ時間はそれほど掛からないものの、行動パターンがある程度決まっている人形達の動きを見極める洞察力や、
各種行動で消費されるバッテリーを切らさないように機械を無駄なく使うリソース管理能力などが要求される。
そのため、お手軽ながらも奥深いゲーム性を持っている。
極端なケースだと、6作目『Freddy Fazbear's Pizzeria Simulator』のとある隠し要素が、
難易度が高すぎる上に制作者が情報を出さないため攻略条件がリリースから6年越しにユーザーに発見された事例があったりした。
また、作中の裏側で起きた出来事について考察を促す作風も魅力の1つとされている。
有志により解説サイトこそいくらか作られてこそいたが、ゲーム内の台詞や文章はほぼ日本語訳されておらず、
日本語化MODが作られたのも発売から10年以上経過した2026年で、日本国内における知名度は大手ゲーム程ではないものの、
実写映画化されるなどインディーズゲームの中では世界的にかなりの人気を誇っている。
映画版はずっと警備室にこもりっぱなしでは流石に映像的に見栄えがしないので、展開はもちろん登場人物設定含め大胆に改変され、
心霊系ホラーの要素は原作そのままに、フレディーズで起こった過去の惨劇について少しずつ謎を紐解いていくサスペンス及び、
アニマトロニクス達が引き起こす惨劇を描いたパニックムービー方向の作品に仕上がっているが、
それと同時に可能な範囲で原作要素も極めて細部まで再現されていたり、
原作では明かされていなかった情報が出たり するなど、
非常に作り込まれているので、ファンからもパラレルなのは承知の上でおおむね好評。
なお、「Five Nights」と言いながら第5夜をクリアすると「第6夜」が解禁されたりする
(以上、ニコニコ大百科より転載。一部改編)
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考察(ネタバレ注意)
関連作品『Freddy Fazbear's Pizzeria Simulator』の描写から、
この紫の男の正体はアニマトロニクス開発チームの技術者であったウィリアム・アフトン という男であったことが確実視されている。
ウィリアムはファズベアーエンターテイメントという会社で精巧なアニマトロニクスの開発に携わっており、
特に子会社であるフレディファズベアーピザというピザ屋ではマスコットであるアニマトロニクスの歌や踊りを楽しめることを売りにしていた。
ところが1987年にフレディファズベアーピザの
あるアニマトロニクス が人間に噛みつく事件が発生した影響でピザ屋の収益は大幅に落ち、
その後5人の子供が次々とフレディファズベアーピザで行方不明になる集団失踪事件が決定打となり、
この後に店舗は閉店し、運営会社も倒産してしまう。
上記のミニゲームの描写から見るに、この紫の男が集団失踪事件の犯人であることが確実視されていた。
『Five Nights at Freddy's3』のミニゲーム「Final Day Minigame」では入口を4人の灰色の子供達が塞いでおり、
スプリングボニーのガワと、その前に怯えた様子で紫の男が立っている光景が映り、
しばらく追い回した末、紫の男はアニマトロニクス「
スプリングトラップ 」の中に逃げ込むが、
その直後に紫の男は全身から血を噴き出して倒れ込む、という内容になっている。
そして、シリーズ6作目『Pizzeria Simulator』でスプリングトラップによく似た通称「スクラップトラップ」が登場し、
どうやらスプリングトラップの成れの果てである事が示唆された。
だがクレジットにて、この声を担当したPJ Heywood氏の役柄はスプリングトラップでもスクラップトラップでもなく、
「William Afton」 と表記されていた。
つまり纏めると、ウィリアムは生きたアニマトロニクスを作ろうと画策して、
上記のミニゲームで「6人」と書いているが、どうやら後の誘拐事件ほどの騒ぎにはならなかったらしいものの、
まず「1人目」であるシャーロット・エミリーという少女で「機械に魂を宿らせる」という方法を確立
(『Freddy Fazbear's Pizzeria Simulator』の描写を見る限り、このシャーロットの魂が定着したのが『2』に登場する「パペット」という存在)。
その後にパペットを利用し集団失踪事件の被害者である5人の誘拐した子供達の魂をアニマトロニクスに宿らせてしまう
*1 。
元同僚だったヘンリーという男の発言を見るに、おそらく不老不死を実現したかったと推測される。
上述したかつてピザ屋が閉店する要因となった1987年「噛み付き事件」の件だが、犠牲者となったのは実はウィリアムの末の息子であり、
日頃から彼を虐めていた兄によってアニマトロニクスの口に頭を押し込まれた結果、誤作動によって頭を粉砕されて死亡した。
これがウィリアムが道を踏み外した大きな原因の模様。
また自分のせいで弟を死なせてしまった兄を含めた、アフトン家の子供達にもこの事件は大きな影響を及ぼしている。
だが、フレディファズベアーピザが廃業した後、ウィリアムが何らかのミスを犯したことにより、
アニマトロニクスから子供達の憎悪が亡霊(ファントム)として分離し、本来アニマトロニクスが入れないセーフゾーンに侵入する事態が起きる。
かつての所業を許さなかった子供達の魂に追い詰められたウィリアムは慌ててスプリングボニーの内部に逃げ込み、
そこでアニマトロニクスの機構の誤作動により死亡。
子供達のように魂がスプリングトラップのアニマトロニクスに定着してしまった、と考えられる。
可能な範囲で原作要素を再現しつつ媒体に合わせて物語が改変されている実写映画版でも、誘拐事件の犯人はウィリアム・アフトンと明確に公言されている。
+
実写映画版でのウィリアム・アフトン
本作では過去に目の前で弟が誘拐された事がトラウマとなっている主人公マイクが、妹アビーの養育権を守るため、
カウンセラーのスティーブ・ラグランから紹介されたフレディファズベアーピザの夜間警備の仕事を始めるといったあらすじになっている。
店内で起こる異変や悪夢、妹アビーに発生する異常などに翻弄されながらも、この店に過去の事件の真相がある事に気付いたマイクは、
女性警察官ヴァネッサの協力を得て、ついに彼女の父親であるウィリアム・アフトンが連続児童誘拐殺人の犯人であり、
マイクの弟を含めた犠牲者達の亡骸をアニマトロニクスに隠し、その魂を支配して操っている事を突き止める。
父を止めようとするヴァネッサと共に、アビーを友達にしようと襲いかかってくる子供達=殺人アニマトロニクスと対決するマイクだが、
しかし現れたウィリアム・アフトンは、自分こそ次の標的と狙い定めたアビーを殺すためマイクをフレディファズベアーピザに送り込んだ人物、
つまりカウンセラーのスティーブであることをマイクに明かす──……。
最終的にマイクはアビーと共に子供達の魂に真実を伝えて解放し、彼らに追い詰められたアフトンはアニマトロニクスに隠れるも、
内蔵機械の誤作動によって全身に機械が食い込んで致命傷を負い、子供達に見下される中で苦しみもがいた末に命を落とすのだった。
実写版『2』は『1』の後日譚ということもあり、冒頭でウィリアム・アフトンによる最初の殺人が描かれた以外は登場しないのだが、
本編が終わった後、アフトンの遺体を閉じ込めていたはずのアニマトロニクスが再起動する所で映画は幕を下ろす。
これら殺人人形と化したアニマトロニクス達や紫の男、ウィリアムや『Five Nights at Freddy's』の設定と考察は、
同作から影響を受けた2021年公開のホラーコメディ映画『ウィリーズ・ワンダーランド』にも引用されている。
此方では犠牲者ではなく殺人鬼の魂が宿ったアニマトロニクスが、レジャー施設「ウィリーズ・ワンダーランド」で人々を襲撃している。
ウィリーズ・ワンダーランドはかつてアニマトロニクスの誤作動によって子供が怪我をするという事故が起きて閉鎖されたが、
今後の再稼働を計画しているため、閉鎖中に散らかって汚れた施設内を清掃するアルバイターを募集している。
しかしこれは全て欺瞞であり、ウィリーズ・ワンダーランドが閉鎖されたのも過去に起きた惨劇が原因。
かつての経営者ジェリーはウィリーズ・ワンダーランドに隠し部屋を作り、密かに子供を誘い込んで惨殺するという犯行を繰り返す殺人鬼で、
さらに犯行が発覚すると黒魔術的な儀式を行うことで自分と仲間達の魂をアニマトロニクスに定着させ、不死身の殺人人形に変貌。
定期的に自分達の生贄となるものをウィリーズ・ワンダーランドへ誘い込むよう、怯える街の住人達を脅迫していたのだ。
そしてパンクした車の修理と引き換えに、一晩限りのアルバイトとして施設の清掃に現れた新たな犠牲者こそ──……
かくしてウィリーズ・ワンダーランド
の 恐怖の一夜が幕を開ける……。
*2
MUGENにおける紫の男
飛び道具 は持たずナイフによる近接戦主体の性能だが、黒い影で攻撃する範囲攻撃も持つ。
超必殺技 では同シリーズに登場するアニマトロニクスのスプリングトラップと化して攻撃する。
AI もデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画からVIDEO
紹介動画VIDEO
出場大会
*1
ゲーム内で「容疑者は逮捕され有罪判決を受けた」と報道されたことが確認できるが、
他の開示された情報では明らかにウィリアムは逮捕されないまま活動していたようにしか思えず、
ウィリアム以外の誰かが冤罪で誤認逮捕されたことが示唆されている。
*2
『Five Nights at Freddy's』は殺人アニマトロニクスが徘徊する異様な状況下で5日間働くゲームなのだが、
この命懸けの状況ながら、プレイヤー=アルバイターは
毎日真面目に出勤して淡々と業務をこなしている。
さらに家に帰って大好物のポップコーンを食べながらアニメを見て平然とリラックスしている
しかし、それだけの胆力を持ちながらいざアニマトロニクスに襲撃されると成すすべもなく惨殺されてしまう。
本作中でもアルバイターは淡々と施設内を掃除し、休憩をきちんと取り、大好物のソーダジュースを飲みながらピンボールに興じる。
そして殺人アニマトロニクスからの襲撃も受けるのだが……
彼はニコラス・ケイジである。
アルバイターの異常行動を客観視した上で、
しかしアルバイターがニコラス・ケイジだったら? というギャグとして形にしたのが本作なのだ。
+
補足:プレイヤーの分身である原作ゲーム主要主人公「マイク・シュミット」解説
マイクはゲーム1作目含めいくつかの作品で主人公となる人物だが、上記の名前は偽名で本名は「マイケル・アフトン」。
そう、紫の男ことウィリアムの息子であり、父の所業とアニマトロニクスの事実を知り、
父の行方とアニマトロニクスを何とかする方法を独自に調査していたのである。
それが彼がこんな危険なバイトを続けた理由である。
これだけ見ると悪党の息子とは思えない善人に見えるが、実の所こうした人格形成はゴールデンフレディの項目にある、
かつてピザ屋で起きた「噛み付き事件」の元凶となってしまったのが原因である。
幼少期のマイケルはガキ大将で、特に臆病な弟の怖がるリアクションを見ることを面白がる悪童だったのだが、
ある日ふざけ半分で嫌がる弟をの頭を無理矢理アニマトロニクスの口に突っ込んだ所、アニマトロニクスが誤作動を起こして弟の頭を潰し、
弟は昏睡状態となった末に死亡してしまった。これが噛み付き事件の全貌である。
マイケルはふざけ半分で弟を殺すつもりはなかったのだが後悔しても手遅れであり、表向きはアニマトロニクスが原因という事にされたが、
この事件以降マイケルは人が変わったように性格が激変したのである。
マイケルが危険を承知でピザ屋のバイトに挑んだのは当然ニコラス・ケイジだからではなく 、父の償いとかつての罪への贖罪のためである。
実写版ではアフトンの子供として父を止めようとするという部分は女性警察官ヴァネッサの設定となったため親子関係は無いが、
「かつて目の前で弟を失った事の贖罪」として妹を守るため、そして自分の全てを真相究明に費やすべく危険なアルバイトに挑む姿は、
原作のマイクと同様のキャラクターだと言える。
一方、実写版『2』にはウィリアム・アフトンの息子であるマイケル・アフトンも登場し、マイクと対峙することになるのだが……
(繰り返すが実写版は表立って改変しているので、マイクとマイケルは別人扱いであるが、
原作ゲームで偽名の件を知ってるユーザーほど驚くサプライズ演出でもある)。
……それはそれとして『Five Nights at Freddy's: Sister Location』の描写を見る限り、
命懸けだったにも拘らず呑気にポップコーンを貪りながらアニメを観る図太さは生来のものだったようだが。
身の上の事情を知ると他の全てを償いに費やす彼にとって唯一の憩いの時間だったのかもしれない。
+
……と思うじゃん(ネタバレ注意)
マイケル以外に同様の存在が同作にいないため考察の域だが、恐らくレムナントの効果でアニマトロニクスに子供達の魂が宿ったのと同じ理屈で、
マイケルの魂がマイケル自身に宿ってしまいゾンビのようになってしまったのである。
レムナントの魂定着は生物には起きないが、死体は生物ではない ためこのような事態が起きたのだと思われる。
『1』ラストでマイケルがクビになった理由に「体臭が臭い」という記載があり、
作品単体ではマイケルが不潔、あるいは単純に店がクビにするための言いがかりか何かだと思われていたが、
この情報を知ると実際には死臭を隠し切れなかったためだと思われ、後付けではなく1作目時点で既にマイケルが生きる屍であった設定が決められていたことが分かる。
こうなると、命がけの状況に身を置きながら呑気にポップコーンを貪りながらアニメを観る行為は、唯一の憩いの時間という見解も間違いではないのだろうが、
実際にはもっとシンプルにマイケルはもう自分が死んでる自覚があるからこれ以上死にようがなかったためどこか楽観的、あるいは諦観的が故の姿勢というのが真相であろう。
最終更新:2026年08月04日 13:08