仮面ライダーストロンガー

仮面ライダーストロンガー・城茂は自ら進んで改造手術を受け電気人間となり、
日本の平和と正義を守るため、
世界征服を狙う悪の組織ブラックサタンを倒すべく、敢然と立ち上がった!


「変身…ストロンガー!」

「天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!
 聞け!悪人ども!

 俺は正義の戦士!仮面ライダーストロンガー!!」

+ 担当俳優・声優
荒木しげる
『ストロンガー』、『仮面ライダー(新)』38・52~54話
池水通洋
『仮面ライダー(新)』20・21話
朝戸鉄也
『仮面ライダー(新)』27・28話、『劇場版 スーパー1』
島田敏
『8人ライダーVS銀河王』
桑原たけし
『BLACK RX』41~47話
江川央生
『仮面ライダーSD』
関智一
『レッツゴー仮面ライダー』『スーパーヒーロー大戦』、『平成ライダー対昭和ライダー』『仮面ライダー3号』
石川英郎
『MOVIE大戦MEGAMAX』
森岳志
『バトライド・ウォー創生』

仮面ライダーシリーズ第5作『仮面ライダーストロンガー』の主人公である仮面ライダー
放送は1975年。諸事情から、関東ではTBS系で放送された。

『仮面ライダー』より始まった俗に言う「昭和仮面ライダーシリーズ」の5作目にして、第一期の最終作でもある。
視聴率不振から打ち切りを打診されていたため、本作の最終回の次回予告は「仮面ライダーストロンガー最終回」ではなく、
「仮面ライダー最終回」というアナウンスが入っていた(後番組は『日本むかしばなし』)。
実際に本作を最後に仮面ライダーは一度ブラウン管から姿を消し、次に仮面ライダーがブラウン管に現れるまでには、
1979年に放送されたリメイク版『仮面ライダー』まで4年ものブランクが開く事になった。

変身者は城南大学出身で元アメリカンフットボール部員の城茂(じょう しげる)。担当俳優は荒木しげる氏。
アメリカンフットボール部時代の親友「沼田五郎」を改造手術の失敗で死亡させられた事を怨み、
自分から進んで改造手術を受けて電気人間となり、ブラックサタンを仇敵として狙うようになった。
普段は絶縁体の手袋を付けており、これを外す事で生身の状態でも電気を使った「電タッチ」や「電ショック」を行う事ができる。
また、彼が普段着ている「S」の字が書かれたシャツはストロンガーのSかと思いきや
バイク協力のスズキのレーシングチームのユニフォームである。
デザインのモチーフはカブトムシ。の先輩にあたると言えよう。*1

企画初期段階では「仮面ライダースパーク」という名称になる予定であったが、
ライオンが同年に発売した洗剤の「スパーク75」絡みの商標で「スパーク」が使えなかったため、
「ストロンガー」という名称に変更された(『ウルトラマンA』や『金色のガッシュベル!!』なんかと同様の事情)。
また「改造電気人間」である彼に合わせて、敵も「怪人」「獣人」から「奇っ械人」に変更がなされ、
二つ名も「改造○○人間」という形のものが多い。

■スペック
ジャンプ力:垂直跳び90m
バイク名: カブトロー
身長:183cm
体重:78kg

電気人間という通り、体内に強力な発電機を内蔵。
普段はグローブで隠してある左右の手はそれぞれプラス・マイナスの電極であり、それをこすり合わせる事でストロンガーに変身する。
電ショック・エレクトロファイヤーなど、電気や電磁力を利用した様々な技を持つ。メインの必殺技はストロンガー電キック。

後に元ブラックサタンの科学者・正木博士によって再改造され、
超電子ダイナモの力で超電子人間に強化変身する「チャージアップ」が可能となった。
掛け声と共に胸のSマークが回転、プロテクターに銀のラインが現れ角も銀色に輝き、1分間のみ従来の100倍の力を発揮できる。
超電子ドリルキックなどの強力な技が使えるが、制限時間を過ぎると自爆してしまう危険性がある諸刃の剣でもある。
(ちなみに、正木博士はこれを改造後に教えた。…なんという事後承諾)
これまでもパワーアップした設定で外見がマイナーチェンジしたライダーは存在したが、
一時的にパワーアップ形態になる例はこれが初めてであり、
このチャージアップこそが平成ライダーでは当たり前となる仮面ライダー初の強化変身形態となる。

+ 原作や漫画作品のネタバレと解説

あらすじ

主人公・城茂(じょう しげる)は、悪の組織ブラックサタンに殺された友人・沼田五郎(ぬまた ごろう)の仇討ちの為、
自ら進んでブラックサタンの秘密基地に乗り込み、改造手術を受けて電気人間となった。
自己催眠装置によって脳改造を免れ、大首領への宣誓の場にて反旗を翻し秘密基地を脱走、
その際に救出した電波人間タックルこと岬ユリ子(みさき ゆりこ)と共に、
ブラックサタンやデルザー軍団が送り込む奇械人や改造魔人との戦いを繰り広げる。

+ ブラックサタン
ガランダー帝国壊滅後に現れた暗黒組織。
人間の耳から脳内に侵入し、肉体を乗っ取る恐るべき怪虫「サタン虫」を使って全人類支配を企む。
ショッカー~デストロンまでの三組織を操っていた首領と同じ声の「ブラックサタン大首領」によって統括され、
世界中に支部を持つなど、組織としては原点回帰的な側面を持つ。
組織員は改造手術の後、忠誠の誓いを立てる。また儀式を行う際は、黒い三角頭巾の長衣をまとう。

動植物と機械が融合したフォルムの怪人「奇械人(奇っ械人)」にサタン虫を取り憑かせ、尖兵として操る。
大幹部は紳士タイタンが変身する一つ目タイタン(中盤で倒された後、百目タイタンとして復活)、
雇われ幹部のジェネラルシャドウ、最高幹部のデッドライオンが劇中で確認されている。

「大首領」という点以外に他組織とどのような関連があるのかは具体的に描かれた事は無いが、
第13話では「奇っ械人の墓場」に『仮面ライダーV3』のデストロン怪人「ピッケルシャーク」の姿が見られた他、
第17話でのタイタンの復活の儀式には、『仮面ライダーX』のGOD怪人「アリカポネ」が奇っ械人に交じって参列していた。

第26話で、大首領に用済みとされて怒ったジェネラルシャドウが起こしたクーデターにより、
組織は内部分裂を起こして壊滅状態に陥った。
さらにブラックサタン大首領はストロンガーによって倒され同時に本部も爆発、ブラックサタンは壊滅した。
しかしジェネラルシャドウは自身の故郷である魔の国から恐るべき軍団を呼び寄せていた。
そう、ブラックサタン大首領ですら戦慄させる最強の軍団を……。

+ 最高幹部(笑)
第25・26話に登場した最高幹部・デッドライオンは、結局最後までストロンガーと決着を付ける事が出来なかった。
…と言うと聞こえが良いが、要はフェードアウトである
本来はストロンガーと戦うシーンがあったはずなのだが、「ブラックサタン首領の最期」&「デルザー軍団登場」
という二大イベントのために尺が無くなり、結局カットされてしまったのだとか。
ただ、「撮影されたが編集でカットされた」のか「撮影自体されていない」のかは定かではない。
このまま闇に消えてネタとしてしか扱われないものと思われていたが……。

+ デルザー軍団
ブラックサタンに見切りをつけていたジェネラルシャドウは組織壊滅後に、
自身の故郷である魔の国から肉体改造で更なる力を得た怪物「改造魔人」達を呼び寄せた。
この恐るべき化け物たちによって構成された新組織がデルザー軍団である。
登場初期にはシャドウを含む8人のメンバーが登場し、後に残りのメンバーが登場する事になる。
シンボルマークは「蛇」を「d(小文字のD)」に見立てたもので、
ジェネラルシャドウ以外は全員このシンボルのついたベルトを着用している。

デルザー軍団の改造魔人達は西洋や中東に伝わる神話・伝説上の魔物(の子孫)や不死者が更に改造された者とされている。
その実力は凄まじく、全員がかつてのショッカー~ブラックサタンの大幹部クラスの実力を持ち、
さらにストロンガーの主力エネルギーである電気エネルギーを吸収かつ跳ね返せる為、
初期のストロンガーの能力では全く歯が立たなかった*2。組織の規模はそれほど大きくはないが、
実力ではブラックサタンまでの歴代暗黒組織を遥かに凌ぐシリーズ屈指の強豪組織である。

明確なリーダーが存在せず、組織内のヒエラルキーが存在しないという歴代暗黒組織の中で最も異彩を持つ組織で、
登場時にジェネラルシャドウが実力主義のもと、「仮面ライダーストロンガーを倒した者がリーダーとなる」というルールを提唱。
全員賛同のもと、団員同士の激しい内部抗争が繰り広げられた
(9人目の改造魔人「ヘビ女」はシャドウの懐刀という立ち位置だったが)。
しかしストロンガーが超電子人間となりパワーアップした事から、たちまち形勢を逆転され、
デルザー軍団の第一陣はほぼ壊滅状態になる。
エジプトから軍団の実権者であるマシーン大元帥率いる第二陣が来日すると、
大元帥はジェネラルシャドウの指揮権を剥奪、仮面ライダー打倒よりも従来の侵略活動に重きが置かれる様になり、
日本各地で破壊活動を始めた。*3
しかしストロンガーや帰国した6人ライダーの活躍によって次々に阻止されるようになり、
第39話で立花藤兵衛を人質にとり、再生怪人達と共にライダー達に最終決戦を挑んだ。
マシーン大元帥もストロンガーの電パンチにより倒され、組織は壊滅する。
だが、デルザー軍団を影から操っていた真の黒幕「大首領」は奇岩山に潜んでいた…。

ちなみに現在の所、ライダーシリーズの中で前組織(ブラックサタン)と直接関係ない組織に交代し、
敵対した唯一の例である。まぁ、結局どっちも黒幕はショッカー首領なんだけどな!

+ 俺が知るか!
第7話、敵怪人が茂に特殊なガスを吸わせて操りユリ子を殺させようとしたのだが、
実は茂は操られたフリをして反撃の機会を窺っていたのだった。
作戦が失敗し「なぜあのガスが効かなかった!?」と当然敵に問われた際に、ストロンガーが言い放ったのは、

「そんな事俺が知るか!」

というまさかの説明放棄の台詞だった。
そしてガスが効かなかった理由については本当に最後まで何の説明もなく終わってしまうという超展開っぷり。
ある意味ストロンガーを象徴する台詞として語り草となっているエピソードである。
基本的に多少はったりが効いていてもこの手の状況では説明が入る、というお約束を見事にぶった切ったのは、
後にも先にもこのエピソードくらいだろう
(2号は前話から引っ張った猛毒ガスに平気で耐え、驚く敵に説明どころかリアクションすらなく戦闘を継続した事があるが)。
そしてこの伝説的な回がニコニコでも配信されたのだった!

なお、後によく似たシチュエーションで「体を電気分解して逃げなければ!」という独白の形で視聴者にだけ説明し、
「どうやって助かった?」という敵に対しては説明を放棄した時には、
「その秘密はお前達には明かさん!」と言い放っており、どうやらガスの件は本当に自分でも分からなかったようである。
まあ作ったの敵だししょうがない…のか?

+ 漫画『仮面ライダーSPIRITS』での活躍
漫画『仮面ライダーSPIRITS』では、本編(より正確には『スーパー1』劇場版)終了後、
「おやっさん」こと立花藤兵衛のバイクショップで働きながら、
デルザー軍団に殺されたユリ子の墓を守り暮らしていたという設定で登場。
他のライダーとの差別化のためか、今作ではちょっとチンピラっぽいガラの悪い性格になっている
(TV版ではこの性格は初期のみで、徐々に正統派ヒーロー的な性格になっていった)。
おやっさんは『ストロンガー』以降のTVシリーズには登場していないが、
本作ではユリ子の死が彼を後の戦いから遠ざけたという理由付けがなされている。

しかし平穏な日々は続かず、彼らは突如謎の改造人間部隊の襲撃を受ける。
部隊のコマンダーに重傷を負わされつつも、相討ち覚悟の技で辛くも勝利し
(第一部のライダーの中で一番エピソード終了時のダメージが酷かった)、
ユリ子との約束を果たすため、茂と藤兵衛は再び戦いに身を投じる事になる。
なお、ライスピの作者村枝賢一氏は岬ユリ子の大ファンとの事で、
このストロンガーの再起を描いたエピソード「彷徨の雷鳴」は既に故人であるユリ子が重要な立ち位置にあり、
何故タックルは『仮面ライダー』ではないのか、というファンの疑問に一つの解答を明示した名エピソードである。

「へっ…ハズレだ、マヌケ
 そいつは十分すぎるほど闘った
 『仮面ライダー』を名乗る事もねえ

  岬ユリ子はもう、ただの女だ」
『ディケイド』のネット配信でストロンガーがライダーにしてくれって懇願してた?そんな事、俺が知るか!

ちなみにこの時のコマンダーが後の主人公ZX=村雨良であり、
良はこの時の事を覚えていないが、彼と茂の間にはしばらく因縁が出来る事になった。
+ 電キックダト…カスダナ
余談だが、この頃にはストロンガーを含めたブラックサタン時代の改造人間は既に型落ちしている扱いで、
ストロンガーもこの戦いでコマンダー以外の12人の一人に電キックや電パンチが通用しなかった際、
「俺達は選ばれた改造人間部隊なんだぜ、ブラックサタンとやらの旧型とは違うんだよ」などと、随分とバカにされていた。
にも拘わらずコマンダー以外は攻撃力、防御力、反応速度がノーマル状態のストロンガーとほぼ同じである上、
チャージアップ後の超電ドリルキックによって部隊員の一人を一撃で粉砕されている。
本人たちの言葉を借りれば「選りすぐりのエリート」なのに「旧型のカス」と同スペックという事になるのだが…。
というか本人たちが「ほぼ互角だが数が違う」といった旨の発言をする始末であり、
そして茂の「互角ね…、なら俺の勝ちだ、チャージアップ!」である。
逆に言えば、チャージアップしたストロンガーをあっさり粉砕したコマンダーは、
他の12人の100倍以上の性能がある事に……。

そして気の毒な事に第2部開始時の時点でストロンガーを苦戦させた12人の改造兵士の同型(の恐らく完成版)は、
ストロンガーはもとよりその他の仮面ライダーにあっさり撃破される事態となっていた。
単純なスペックだけを問題にするなら他の仮面ライダーに戦力で遥かに劣るライダーマンと
武装しただけの滝でも対処可能といえば、どれほどの事態か分かってもらえるかもしれない
(尤も滝はともかく、本作のライダーマンは他のライダーに劣ってるとは言い切れないほど強い)。
量産型の悲哀を感じる。

なお多国籍の最新鋭の性能にものを言わせるエリートが旧式の主人公の敵として現れる
という展開は同じ石ノ森作品であるサイボーグ009を強く意識している部分である。
さらに言えば、「13人の改造人間」は同作のゼロゼロナンバーの合計人数であり、
その中の日本人=島村ジョー(主人公)に当たるのが、
本作においてはコマンダー=村雨良(ライスピ第二部以降の主人公)となっている。

なお、BADANの手により復活したブラックサタン及びデルザー軍団はタックル(=ユリ子)や、
奇怪人スパーク(=沼田五郎)を再生怪人として従えており*4、設定上彼らには自我や過去の記憶こそないものの、
ストロンガーにとっては辛い戦いとなった。
また今作では「ストロンガー」という名前は茂が改造される際に自分から提案した名前だが、
「何故ストロンガーなのか」と言う事を示す、沼田五郎とのオリジナルエピソードも存在する
(ブラックサタンは引き続き「スパーク」の名で改造しようとしていたが茂が拒否している)。

また第2部ではTVシリーズの迷言である「そんな事俺が知るか」も飛び出た。
今作では空に浮かぶサザンクロス(BADANの基地)に飛行能力を持たないストロンガーが超電ドリルキックで突入してきた事で、
地獄大使に「貴様、どうやってこのサザンクロスに…!?」と問われ、「へっ…そんな事俺が知るか」と返している。
実際はスカイライダーに運ばれただけであり、
直後のコマでスカイライダーが別の場所にスカイスクリューキックで突入するシーンがあるので読者にはバレバレであった
(知らないはずがない事をとぼけた事について、サザンクロスから脱出後、地獄大使に一泡吹かせた事で、
 どや顔をしている茂に対して、一文字は「てめ、何が俺が知るかだ」と悪態をつき、洋は「運んだの俺」と言い切っている)。

ちなみに今作には、ブラックサタンの最高幹部として登場したはいいが、
ロクに活躍もせずフェードアウトして以後スルーされた
デッドライオンも登場し、
漫画オリジナルの人間形態も登場した事で多くのファンを驚かせた。
ろくにメンテもされていない為、腕も殆ど錆び付いていたが、何だかんだで生き延びていた模様。
奇械人ではあるが仮面ライダーなどと同じく食事は必要らしいが、動物を狩る事もできず木苺を食べ、
あまりの自分の情けなさに思わず「俺はブラックサタンと共に死ぬべきだったんだ」
「こんな身体、早く止まっちまえば楽になるのに」と嘆くなど、なんとも哀愁が漂っている姿を見せた。
その他、タイタンとの再会を心から喜んでいたり、タイタンに「魂」が無いと知りつつも再び戦死した際には悔し泣きしていたりと、
悪の組織の最高幹部とは思えない妙に人間味にあふれた憎めないキャラ付けがされている
(自分の武器の試し撃ちに失敗作として破棄された再生怪人を使ってたりするが。
 まぁその再生怪人は逃走しようとしてたので妨害と思えば間違ってない…はず。この人みたいなもんか)。
なお、デッドライオンは公式ファンブックにて「公式で行方不明扱いの彼を勝手に殺すわけにはいかない」との理由で、
最後まで生存する事が作者に明言されている

またブラックサタンは再生した組織の中で唯一主人公のZXが関わらず、
瀕死の状態から蘇生した茂と変身能力を失った風見志郎(仮面ライダーV3)とおやっさんの力で、
再びデッドライオン以外が全滅させられてしまうというなんとも不遇な扱いである。
まぁ、これでZXまで来たらただでさえ遅いストーリー進行がさらに遅くなるだろうけど。
ついでに同時進行していたアマゾン側はアマゾンが一回死ぬという深刻な状況だったのでZXがこっちに回されたのは仕方がない。&
ちなみにデッドライオンはブラックサタンに並々ならぬ思い入れがあるらしく、
BADANに協力していても「ブラックサタンのデッドライオンとして戦わせてもらう」と暗闇大使に宣言したり、
ブラックサタンの再全滅後は「これで又ブラックサタンは俺一人かよ…」と嘆いていたりと、
ブラックサタン最高幹部としての矜持も見せつけている。

一方、デルザー軍団は大首領直下の最強軍団として登場し、
「元々「魂」が無い」との理由で全員生前の記憶を持っている
(BADANが復活させた再生怪人の中で、明確に生前の記憶があるのは特殊な方法で復活した地獄大使だけ)、という超優遇された扱いを受けている。
そんな軍団の相手を一人でする羽目になった本郷は敗北寸前まで追い詰められ、
治療中のはずだった一文字が助っ人に駆けつけるという事態に。
2012年8月現在の最新話では再生した組織の中でショッカーとデルザーのみが生き残っている状態になっており、
同話の最終ページの煽り文句では1号ライダーと9人の仮面ライダー対デルザー軍団の戦いが次号より始まる事が予告された。
ライスピは10年以上の連載の中で未だに10人ライダーの全員集合はしていないので、
デルザー軍団は栄えある10人ライダー全員の初共闘の相手に選ばれた事になる。
……あ、あれ?同じ場所にいるはずのショッカーは?
そもそも1号ライダーと9人の仮面ライダーってデルザーと一番因縁のあるストロンガーがその他扱いになって(ry

同時期に改造されていたであろう、ストロンガー(と奇械人たち)が上述の改造人間部隊に旧式呼ばわりされたのとはエライ違いである。
……それから1年以上経った2013年12月現在の最新の状況は、
1号&ZXのタッグVSショッカーがメインでデルザーはその幕間で他のライダー達と戦闘中だったりするけどな!

なお、ジェネラルシャドウはストロンガーの元へ向かい、タックルの再生怪人を差し向けるなどエグい行動を取っているのだが、
その後、ストロンガーが復活すると「それでこそ、我が…宿敵!!」と大喜びするなど、
ストロンガーのライバルとしての一面も強調されている。
『ザ・グレイトバトルPOCKET』と『特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝』は、
ストロンガーとジェネラルシャドウが両方出ているコンパチヒーローシリーズでも稀な作品である。

+ 他のライダー作品への客演など
客演としては先輩ライダーの常として『仮面ライダー(新)』にて、ネオショッカーに苦戦するスカイライダーへの救援として登場。
スカイライダーが初めて出会った、自分以外の仮面ライダーというおいしい立場であった。

『スーパー1』では劇場版で他の7人ライダー共々スーパー1を加勢。ドグマ復讐兵団を迎え撃った。

仮面ライダーBLACK RX』では41~47話で歴代ライダーと共にRXと共闘。

仮面ライダーディケイド』では劇場版『オールライダー対大ショッカー』に登場。
ライダーバトルで電気使いかつカブトムシ繋がりのブレイドとの激闘を見せた他、
大ショッカーの怪人軍団との戦闘で活躍した。
コミカライズ版ではファイズと対戦(エネルギー攻撃つながり)した他、終盤ではブレイドとの合体電撃攻撃も披露している。

また、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にも歴代ライダーの一人として登場。
終盤の処刑広場での激闘に参加し、キャラマスワームと覆面戦闘員を相手に立ち回りを見せた。
一方、宿敵のはずのジェネラルシャドウは、縁も縁もない石ノ森ヒーローズに瞬殺された。

『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGAMAX』でも栄光の7人ライダーとして客演。
レム・カンナギ率いる財団Xの勢力と世界各地で戦いを繰り広げ、
最終章における再生怪人軍団との戦いではテラー・ドーパントを電キックで撃破してトリを飾った。

映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では昭和ライダーとして最初に登場し、
同じカブトムシライダーの仮面ライダーカブトと戦闘している。
クロックアップしたカブトに対してエレクトロファイヤーによる全方位攻撃で迎撃したが、電キックとカブトのライダーキックの撃ち合いに敗北する。
その後の平成vs昭和の戦いでは同じ電気を操るカブトムシライダーのブレイドと戦っている。
それにしても外部出演時はカブトムシライダーとしか戦ってないような…。

小説『S.I.C HERO SAGA』ディケイド編では「ストロンガーの世界」が舞台になっているが、
茂=ストロンガー本人は登場せず、何故かこの世界における「茂」としての役割を与えられた門矢士が、
おやっさんに連れられデルザー軍団と戦うハメになるという珍展開に
(リイマジである「ストロンガーの世界」の茂の顔が士本人も驚くほど瓜二つという設定。そしてこの世界の「茂」本人は…)。
後に、この「ストロンガーの世界」とは別の、オリジナル(原作)世界の城茂が並行世界を越えてきて士と対峙し、
「ストロンガー VS カブト(にカメンライドしたディケイド)」のカブトムシ対決をしている。
その後ストロンガーはディケイドと和解し共闘、ディケイドの能力による超絶変形・ファイナルフォームライドまで登場した。
この小説で初登場(そして昭和ライダーでは初)となるストロンガーのFFR形態は「ストロングゼクター」
外見・能力はカブトのFFR「ゼクターカブト」に似ているが、足がコイル状、角の形状も異なるなど、
ストロンガーの意匠が反映されたFFRとなっている。

OVA『仮面ライダーSD』でも少しだけ登場する。

(以上、Wikipediaより引用・改稿)

+ ゲーム作品におけるストロンガー
ガンバライドには2弾から参戦。当時は平成ライダーの方が扱いが大きかったからかスーパーレアでの登場。
必殺技はハイプレッシャーパンチ、ストロングキック、電キック。
06でストロンガーチャージアップが参戦。レジェンドレアで登場。
必殺技は超電稲妻キック。
原作では1分間しか変身できないという設定なのだが、ガンバライドでは登場時からずっとチャージアップで戦う
(同様の例に仮面ライダークウガペガサスフォームがいる)。
必殺技の超電稲妻キックは超電逆落とし+超電ジェット投げ→超電稲妻キックの複合技となっている。
シャバドゥビ以降のライダータイプはストロンガー、チャージアップ共に(カミナリ)

ガンバライジングには2弾から登場。
今の所は低レアのみで、演出技も収録されていない。

ライダージェネレーションにも登場している。
ライダーアビリティは「エレキチャージ」で、必殺技を撃たないでいると徐々に体に電気を纏い、必殺技がパワーアップする。
パワーアップアイテムは「超電子ダイナモ」。エレキチャージがパワーアップする。
超必殺技は「電ドリルキック」。
1作目では電撃カブトムシつながりで仮面ライダーブレイドとの連続超必殺技がある。
また、1作目はボスとしてジェネラルシャドウが登場しており、ストロンガーは専用会話イベントがある。
2にも引き続き登場。
ライダーアビリティとパワーアップアイテムは変更なし。
超必殺技がチャージアップしての「超電子ドリルキック」に変更された。
さらに、エレキチャージMAX時に単独で超必殺技を放つとタックルが登場し、電波投げ→超電子ドリルキックの連続攻撃になる。
2作目ではスカイライダーとの連続超必殺技もある。

仮面ライダー無双こと『バトライド・ウォー』では『創生』でプレイアブル化。
敵を倒すごとにチャージされていき、より強力な技が使える様になっていく。


MUGENにおける仮面ライダーストロンガー


黒川侑二氏が製作したアイアンマンのドットを元にしたものが存在していたが、氏のOneDrive凍結に伴い現在入手不可。
トレース元のせいもあり筋骨隆々でモーションが重く、いかにもパワーキャラという雰囲気がある。

通常技の多くは威力も低く隙ができるので使いにくい。
その代わり突進技の「電パンチ」、対空技の「エレクトロパンチ」の使い勝手が相当に良い。
どちらもゲージを消費せずに使えるが威力、判定ともに優秀で、隙も殆どなく連続で使える。
妨害不能なストライカー技も搭載されており、中でもゲージ消費無しで回避困難な「タックル召還」は非常に強力。
2ゲージ消費技の「電キック」も攻撃範囲、威力ともに優秀で見栄えもいい。

高性能な飛び道具への対策が無く、飛び道具で固められたり空中コンボで一気に攻められるのが弱点。
ただしタッグだと相方がいるのでこういった状況になりにくく、タッグ戦だと強い事も多い。

+ 本体性能解説

技性能解説

  • 電パンチ
電撃を纏った拳で攻撃する突進技。
発生する電撃にも攻撃判定があり、さらに使用時に少し前進するため相手に当たり易い。
ただし終わり際を当てない限り有利フレームは取れない反確。
ゲージ消費無しだが隙も少なく、ダメージも1.2割近くと非常に強力。
  • エレクトロパンチ
電撃を纏った拳で昇竜拳のように攻撃する技。こちらも発生する電撃に上下に長い攻撃判定があり、
驚きの発生1F&持続22Fのため空中の相手どころか地上の相手に対しても非常に当てやすい。
ダメージも1.3割にもなり、ゲージ消費無しだが非常に高性能。
  • エレクトロファイヤー
衝撃波状の電流を地を這うように直進させる技。隙が大きいので上手く使わないと潰されやすく威力も30と微量。
ギリギリまで相手に接近して使用すると1.2割位のダメージにはなるが、接近戦なら他の技の方が強く、主に遠距離での牽制用。

ゲージ消費技

  • 電キック
電撃をまとった飛び蹴りで攻撃するライダーキック系の攻撃。
電撃にも攻撃判定があるため攻撃範囲は十分広く、ガード不能でダメージも4割近いダメージを与えられる2ゲージ消費の強力な必殺技である。
基本的にはゲージ効率のいいこちらをメインに戦うといいだろう。
  • 超電子ドリルキック
稲妻が降り注いでストロンガーがチャージアップし(しっかり胸のS字も回転する)、超電子ドリルキックを放つという
カッコいい演出の技。しかも一撃必殺攻撃で攻撃範囲はほぼ全画面、かつ暗転中攻撃なのでガードも回避も不可能というまさに必殺技。
とはいえ、普通に戦っていてはまず9ゲージは溜められないので実質ロマン技である。
ただし、「電キック」、「超電子ドリルキック」ともにアーマーを持っている相手には全くダメージを与えられないので、その点には注意。

ストライカー技について

更新で ストライカーとして電波人間タックルと仮面ライダーXを呼び出せるモードが追加された。
呼び出したタックルは電波投げで、Xはライドルホイップを突き出して突進して攻撃してくれる。
タックル、Xともに喰らい判定が存在せず、妨害する事は不可能。
Xは何とか避けられるがタックルの電波投げは全画面投げのため発動した瞬間にヒットが確定する。
Xは1ゲージ消費なので電キックにゲージを回した方が強いが、タックルはゲージ消費無しなのでその意味でも強力。

キャラ選択時の押したボタンで、「チャージアップとX召喚」と「タックル召喚」の有り無しを変更できるので、
チャージアップとタックルとの共闘は同時じゃないだろと思っているコアなファンも安心である。
強さとしてはゲージ消費量が増えるタックル無しのモードが少し弱体化モード、
X無しタックル有りのモードがゲージ消費量が減って少し強化モードになっている。
ぶっちゃけ実戦ではチャージアップを使えるまでゲージが溜まる事はまずないので、チャージアップは殆ど強さに影響していない。

その他

ちなみに同製作者のスカイライダーと同じくシールドも搭載されているが、パワー溜めは搭載されていない
(超電子ドリルキックを連発出来ないようにする為だと思われる)。

まとめ

…ここまで読んだ人は既に気づいたとは思うが、相当な強キャラである(自重しないAIを積むと狂クラス)。
ぶっちゃけ、ガードを固めてエレクトロパンチとタックル召喚を連発してるだけで大概のキャラを倒せる。

操作も非常に簡単で、キーボードでも充分使えるくらいなので、格ゲー初心者でも人操作で活躍させる事が可能。
また更新で仮面ライダークウガとの特殊イントロが搭載された。
+ AIについて
スカイライダーのAIと同じくライダー未満氏により製作されたAIパッチとmedesu氏が製作したAIパッチが存在。
ライダー未満氏のAIは2012年4月より亞氏により代理公開されていたが、亞氏のOneDriveが接続不可になっているため入手不可。
+ ライダー未満氏AIについて
2011年2月の更新に対応した最新版は、以前と比べて大きく仕様が変更されているので注意。

11段階にAIレベルが調節可能で、レベルによって変化するのは行動ではなくガード精度と反応速度との事。
デフォルトのAIレベルは1。それでも反応速度が普通なAIや一般的なキャラ相手ならいい勝負ができる。
投げを高精度で出して来るAIや反応の速いAI、高速移動する相手はこのレベルだと苦手なので、
AIレベルを3か4位まで上げた方がいい勝負になる。
逆に飛び道具で固めてくる相手にはガード精度の甘いAIレベル1の方が善戦できる事もある。

AI製作者のブログにはlifeやATKの調節を推奨と書かれているが、それは以前のAIの時に書かれたものなので、
現在のAIでは調節の必要はないだろう(以前のAIだと割と火力の高い技を多用し火力が高かった)。
またX召喚のあるモードだとX召喚でゲージを使うので電キックの頻度も下がり、その意味でも火力は低くなっている。
全体的には一般的な強キャラ相手ならちょうどいい強さになっていると言える。

切り返し技としてタックルの電波投げを多用するので、相手の強さや相性によっては、
電波投げを使わないタックル封印モードの方がいい勝負になる事もある。
逆に弾幕や飛び道具はタックル封印モードだと対応できない事もあるので、
そうした相手には電波投げを使える他のモードの方が良いだろう。
+ 以前のバージョン
3段階にAIレベルが調整可能。
AIレベル1は、火力が低い技を中心に戦うので、多くの一般的な強さのキャラといい勝負にできる。
投げ技と通常技を駆使してうまく立ち回り、強クラスの相手とも充分戦わせる事ができる。

AIレベルを3にすると前述した高火力必殺技を多用し強性能を遺憾なく発揮するので、
相手がよほど接近戦に強い時以外は使わない方が無難。
このレベル3を使う時には、相手にもよるが調整をした方が良い。
例えばライフを1500から1000に下げておいた方が普通の強キャラと戦わせるならいい勝負になるし、
コンボで時々5割近いダメージを与えてくる事もあるので、気になるのならATKを80くらいに下げておこう。
+ medesu氏AIについて
こちらは永久コンボを遠慮なく使用する。強さのランクは狂門番と言ったところか。
AIの挙動の解説(4:31~)
AIのダウンロードはこちら

+ 大会ネタバレ
凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメント勝手に2Reでは追加枠で参戦。
永久コンボを自重しない戦法で多くの台パン勢を次々と撃破し最終局面まで生き残る。
最後は無界相手に石化ループコンボで敗北寸前まで追い込まれるも、
ワンチャンを奪い9ゲージロマン技超電子ドリルキックで奇跡の逆転勝利し見事優勝を飾った。
戦績は11勝4敗、さらに9人ものの台パン勢を脱落させるという大会撃墜王としての一面も見せた。

出場大会

+ 一覧
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削除済み

出演ストーリー

KING OF FIGHTERS X(『仮面ライダーSPIRITS』準拠)
仮面ライダー778
仮面ライダーMIOMEGA(劇場版編こと『仮面ライダーVs天空王』に登場)
ブロリーとMUGEN町の人々


いつか……世の中が平和になったら……二人で……


*1
なお、『仮面ライダーカブト』の本放送中、番組の最後に歴代の仮面ライダーを紹介するコーナーがあったが、
ストロンガー紹介回では、加賀美(仮面ライダーガタック)がストロンガーをカブトと間違え、直後に別人と気付くというシーンがあった。
一方、天道は「彼が『Stronger(より強い)』なら、俺は『Strongest(最強)』だ」と、非常に彼らしいコメントを残している。

*2
水中に引きずり込まれて絶縁機能を失った荒ワシ師団長や、
ドクターケイトに嵌められて弱体化した鋼鉄参謀は強化前の状態で倒している。
その他、ドクターケイトはタックルが相打ちで撃破した。

*3
ただ、第二陣で怪人と呼べるのは再生怪人とシャドウを除けば、
マシーン大元帥本人とその部下である磁石団長とヨロイ騎士のみで、あとは戦闘員ばかりである。
巷では「他にもジェットコンドルというメンバーがいたが日本に来る途中で事故死した」とよく言われるが真相は不明。
『週刊 仮面ライダーオフィシャルデータファイル』には、
第二陣のメンバーとして数多くの改造魔人のアイディアが出されていたと記されている。

*4
ちなみに、この「時空魔法陣によってタックルが復活、敵に利用される」というのは、
80年代に連載された山田ゴロ氏の漫画版『仮面ライダーZX』でも描かれていた展開である。
『SPIRITS』のファンブックでも紹介されていたため、村枝氏がオマージュした可能性は高い。
またスパークは、沼田がブラックサタンの改造手術の失敗で死んだという本編の設定から、
ストロンガーのプロトタイプとしてデザインされており、
ある策に嵌って瀕死の重傷を負った茂が復活する切っ掛けはBADANが「復活させた」スパークとの遭遇だったりする。
ま、タックルと違いスパークはあくまで「怪人の失敗作なので破棄されていた」為、
茂と遭遇したのは様々な偶然が重なり合った奇跡だった。


最終更新:2022年11月20日 04:24