His name is Huggy, Huggy Wuggy
(彼の名前はハギー・ワギー)
when he hugs you he'll never stop!
(キミのことずーっと抱きしめちゃう!)
Your friend Huggy, Huggy Wuggy
(キミのともだち、ハギー・ワギー)
he squeezes you until you pop!
(キミがポンッて弾けるまで抱きしめちゃう!)
公式動画でいっしょに歌おう、ハギーワギーの歌!
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ホラーゲーム『POPPY PLAYTIME』の登場キャラクター。
かつて玩具業界で覇権に君臨していたPlaytime社で最も売れた玩具であり、
創業者であったエリオット・ルートヴィヒが理想としていた「みんなを永遠に抱きしめることができるおもちゃ」を形にしたもの。
「子供が抱きしめる」のではなく「子供を抱きしめる」というコンセプトであり、名前もハグが由来で、
サイズは1m前後と大きめな人形であった。
Playtime社創設以来最大のヒット作品となり、Playtime社内のエントランスの中心に彼の大きな像が建設されるなど、
同社の作り出した数々の玩具の中でも代表的なキャラクターとして扱われていた事が分かる。
また、後年にはそっくりの姿でピンク色の体毛を持つガールフレンド「キシー・ミシー」も作られている。
チャプター1のメインキャラという事もあり、作品外においてもタイトルのポピーを差し置いて同作の看板的なポジションを獲得している。
時は流れ、Playtime社で謎の従業員集団失踪事件が発生し、同社が廃業に追い込まれてから約10年。
事件当時に偶然出社していなかった(あるいは退職した)ため意図せずただ1人事件から逃れられた元Playtime社従業員の主人公に、
同社の製品「ポピー・プレイタイム」のプロモーション用VHSと共に
かつての同僚達を匂わせる「
私達はここにいます」「花を探して」という奇妙な手紙が届いた事が本作の物語の発端となる。
この出来事を機に主人公は意を決して封鎖されたPlaytime社の工場に侵入するのだが、
そこで目の当たりにするのは破壊されたおもちゃ達、何故か稼働しているセキュリティ、そして消失したエントランスの巨大ハギーワギー……。
同社幹部レイス・ピエールによる侵入者へのトラップ用警告ビデオを聞きながら、主人公は工場の奥へ奥へと進んでいく。
だがそこで彼を待ち受けていたのは、
まるで生き物のように動き、牙を剥き襲い掛かってくる巨大ハギーワギーであった!!
チャプター1では当初は上述した通りエントランスロビーで巨大な人形に擬態しているのだが、
ゲームを進めると途中で姿を消した後にクライマックスで正体を現し、同章のボスとして襲い掛かってくる。
そこまでは不穏な雰囲気は漂いながらも謎解き中心、ゲームオーバーの可能性は限りなく低い「静」のゲームだったのに対し、
一転してクライマックスでは自身を捕食せんと迫りくるハギーワギーから逃走する「動」のゲームへと様変わり。
さらに謎解きで大活躍していた(人間の頭を吹き飛ばせる威力のある)グラブパックは一切通じず、
文字通り手も足も出ないまま逃げなければならないため、多くの主人公/プレイヤーを阿鼻叫喚のパニック状態に陥らせた。
ハギーワギーが看板キャラクターなのは前述の通りだが、この強烈なインパクトから、本シリーズの「顔」として認知される事になったのである。
※星街すいせいではありません
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※中島でもありません
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最終的に主人公は必死に逃げ惑った末、機転を利かせてハギーを工場の底に転落させる事でなんとか撃破に成功する。
しかしチャプター2で主人公が工場地下に到達するも、そこに落下したはずのハギーの姿は確認できない。
チャプター2ボスのマミー・ロングレッグのように何者かに回収されたのか、あるいは……?
また、チャプター2ではマミー・ロングレッグの使役する小型量産型のミニハギーズが登場し、主人公と対決する事になる。
続くチャプター3では
キャットナップの赤いガスを吸わされた主人公の悪夢の中で登場。
再び激しいチェイスを繰り広げるも今度は逃げ場も無く、最終的に為す術も無く貪り食われてしまう。
あくまで夢の中の出来事だが、これによりプレイヤーのみならず主人公にとってもトラウマ的な存在である事が判明した。
ちなみにこのチェイスシーンで流れるBGM「Happy room」は、チャプター1で流れるチェイスBGM「No more hugs」のアレンジであり、
否が応でもチャプター1の恐ろしい記憶がフラッシュバックしてくる演出となっている。
抱きしめないで!
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楽しいでしょう?
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一方、チャプター3では主人公に協力してくれる味方の玩具として、前述のキシー・ミシーが登場。
共に本作の黒幕であるプロトタイプの陰謀に立ち向かっていく事になる。
だが、チャプター4のクライマックス、プロトタイプの策略に陥れられた主人公は、
共闘していたキシーと分断され、さらなる地下に落下、Playtime社の秘密エリアに閉じ込められてしまう。
そしてそこで主人公は、一本のビデオテープを再生してしまう。
それはチャプター1でも目撃した、同社幹部レイス・ピエールによる侵入者へのトラップ用警告ビデオ。
警報音が鳴る中、防護扉の向こうに現れる巨大な桃色の人影、キシー・ミシー…………ではない。
照明の影響で色が違って見えただけの「それ」は、接近するにつれて青い体色をしている事が露わに。
そう、現れたのはやはりチャプター1の一件を経てなお生きていた、あのハギーワギーであった。
半壊したハギーワギーは獰猛に牙を剥き、主人公と自分を遮る防護扉に拳を叩きつけ咆哮を轟かせる。
完結編とされているチャプター5でのハギーワギーとの再戦/決戦を予感させながら、チャプター4は幕を下ろす。
+
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考察(ネタバレ注意) |
元々はある女の子が大事に可愛がっていたぬいぐるみであったが、 親が彼女に黙って捨ててしまい、
持ち主の女の子がぬいぐるみを探しに工場を訪れた所、復讐のために襲い掛かってきた……というのが広く知られているが、
これはまだチャプター1しか発表されておらず情報が乏しかった時期に流布された考察で、端的に言えば 二次創作。
そもそも主人公はプレイタイム社の元従業員だって最初に言われてるでしょ!
現在発表されているチャプター4までで公開された情報を鑑みると、以下の内容が正解に近い考察だと考えられる。
この動くハギーワギーは、Playtime社が経営している孤児院の孤児達を素材に、
人間の数倍もの巨体と身体能力を持つ「生きたおもちゃ」を量産し無償の労働力として働かせるという、
非人道的な「玩具巨大化計画(ビッガーボディーズイニシアチブ)」により作られた存在にして、
Playtime社に従順かつ制御できる最初の成功例として扱われていた個体だったらしい。
ゲームにて確認できる資料からの推測になるが、Playtime社は創業者であるエリオットが偶発的に作り出した「生きたおもちゃ」
(ポピーもしくはプロトタイプ。あるいはその両方)をモルモットのように解析してその原理を解明しようと試み、
それにより、後にハーレー・ソーヤーという科学者によりこの技術は不完全ながら解析・再現され、人をおもちゃに改造する技術が確立された。
しかし、ポピーやプロトタイプと異なり、玩具巨大化計画で作られたおもちゃ達は、
製造時期や個体によって差はあるが知能の低下、あるいは凶暴性を備える危険性があった。
ハギーワギーは言語能力こそ見られないが、その中では他の実験体に共通して発現する凶暴性などを備えながらも、
比較的高めな知性と従順性も併せ持つ初めての存在だった模様。
chapter2において判明した識別は「実験体1170」。
しかし、ある時ハギーが施設から脱走する事件が発生。
Playtime社の暗部が4時間かけて捕獲するも、死亡者数5名、行方不明者数6名の惨事を引き起こす結果となった。
その脱出された原因というのが何者かが換気装置にアクセスして脱出経路を作ったためであり、
ハギーは知性こそおもちゃの中ではという前置きが付くなら高めな方だがそのような芸当ができる程ではなく、
実行者がハギーなのか、誰が手引きしたのか疑問が残る事件とされた。
またエントランスの巨大ハギーワギーが防犯設備である事は一応周知されていたらしいのだが、
何も知らない従業員達の間でも「ハギーワギーに見られている」と噂が流れ、不気味がられていた。
後に、上述したPlaytime社の社員集団失踪事件とされている出来事の真相は、
プロトタイプが他のおもちゃ達に干渉して人間達を襲わせたという事が判明しており、
ハギー脱走の一件もプロトタイプが裏で糸を引いており、おもちゃを操るリハーサルであった可能性が示唆されている。
チャプター1のハギーの行動も、プロトタイプにより工場への侵入者を報告・排除する門番のような役割を与えられていたためらしいのだが、
プロトタイプの狂信者で自発的に従っているキャットナップと異なり、ハギーがプロトタイプに心から従っていたかは定かではない。
そもそも本作のおもちゃ達はプロトタイプも含め、工場の外に侵出、脱出する事を望んでいる者が大半。
しかしハギーワギーが立っていたのは、工場のメインエントランス。つまりハギーワギーはいつでも外に出られたのである。
チャプター4クライマックスに至るまで、今まで一言もハギーワギーは言葉を発していない。
彼が何者であり、何を考えているのかは、未だに明かされていないのだ。
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MUGENにおけるハギーワギー
ChillyWilly氏製作の
MUGEN1.0以降専用のキャラが公開中。
ちなみに氏が初めて製作したMUGENキャラとの事(「公開」が初めてではない)。
カンフーマンをベースにして作られたようで、paletteファイルや連打の超必殺技に改変元の名残が見える他、
手足を振り回したり看板をぶつけるなど近接戦メインのシンプルな性能となっているが、
ダウン追い討ち技があったり足元から衝撃波を放って相手をかち上げる技があるなどアレンジされている。
AIはデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2025年03月25日 22:07