
分類:どくがポケモン
タイプ:むし・どく
高さ:1.5m
重さ:12.5kg
特性:りんぷん(技の追加効果を受けない)
いろめがね(自分の技が「こうかはいまひとつ」の時、ダメージ計算を2倍にする。
半減だと等倍、4分の1だと半減)
隠れ特性:ミラクルスキン(相手の変化技の命中率が50%を超える場合、命中率を50%にする)
ばらまかれた りんぷんに ふれると からだの かんかくが おかしくなって
まっすぐ たって いられなくなる。
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担当声優 |
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西村ちなみ
- 1997年アニメ版(キョウの手持ち)、『ルギア爆誕』、『アドバンスジェネレーション』(カエデの手持ち)、『キミにきめた!』
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愛河里花子
- アニポケ(ケンジの手持ち)
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任天堂の育成RPG『
ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの一匹。
初出は第1世代(『赤・緑』)からで、コンパンがレベル31になることで進化する。
モチーフは毒蛾だが、名前の由来は
モルフォ蝶*1から。
ひこうタイプではないが翅を持ち飛行が可能。体は進化前より大きくなったものの、飛行ができるために体重が軽くなっている。
有害な鱗粉の散布を得意としており、羽ばたいている個体の近くにいるのは危険。
鱗粉は色によってその毒性が異なる。
第5世代ではポケモンにそれぞれ待機モーションがあるが、モルフォンはすっごい羽ばたく。(冒頭小画像左側)
当時は虫嫌いのユーザーが本気でモルフォンのモーションを嫌がる報告が多発した。
これだけ羽ばたいてるのにタイプの関係上じめん技を普通に食らってしまうのが悲しいところ
原作ではヤマブキシティのジムリーダーであるナツメの手持ちだったが、
アニメ版では無印でセキチクシティのジムリーダーであるキョウの手持ちとして登場している。
最初はコンパンだったが、
モンスターボールから出てきて数秒で進化した。
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズでは部屋全体攻撃「ぎんいろのかぜ」が鬱陶しく、
特に『青・赤の救助隊』の「清らかな森」では要注意ポケモンとして知られている。
原作中の性能
HP:70
攻撃:65
防御:60
特攻:90
特防:75
素早さ:90
特殊アタッカー向けの種族値をしたポケモン。
しかし、第1世代当時のむしポケモンの中では種族値は高い方だが、まともなむし技は覚えることなく、
そもそもタイプ一致のむし・どく共に物理判定だったため、不一致の「サイコキネシス」等に頼るしかなかった。
ただ、当時のサイコキネシスは普通に高性能なことに加え、「相手のとくしゅ(以後の特攻&特防)を3割で下げる」という凶悪な追加効果があり、
当時最強と言われたエスパーの強さの大半が「サイコキネシスを自分が使えば1.5倍、相手に使われた時は半減できるタイプ」
と言っても過言ではないぐらい(逆に言うとエスパータイプでとくしゅが多少高くてもサイコキネシスを覚えないと評価が下がる)ぶっ壊れ技なので、
レベル50まで育てないと覚えないとはいえ、これを自力で覚えるのは十分凄かった。
このようにエスパータイプではないものの自力でエスパー技を覚えるためか、
ゲーム内ではヤマブキシティのジムリーダーである
ナツメの手持ちとして登場している
(『
ピカチュウ』ではナツメは使用せず、代わりにアニメと同じくセキチクジムリーダーのキョウが使用している)。
なお、何故か初代の攻略本に「メガトンキック」を使えると書かれたことがある(実際には取得不可)。
第4世代からシステム変更により技がタイプではなく技ごとに物理特殊が判定されるようになり、
「ヘドロばくだん」や「シグナルビーム」などのタイプ一致技を取得したことや
特性「いろめがね」により高い貫通力を得たことで使い勝手が大きく改善した。
しかし、当時むしの特殊アタッカーはメガヤンマの実質一強な時代となっており、
他に当時活躍できたむしポケモンといえば
ハッサム、
ヘラクロス、テッカニンなどほぼ物理のみであり、
モルフォンに限った話ではないが、これらのむしタイプ強者に隠れがちだった。
モルフォンの転機が訪れたのは第5世代。この世代で特攻・特防・素早さが1段階上昇するという破格性能の積み技「ちょうのまい」を取得し、
「ちょうのまい」と「いろめがね」のシナジーが高く、大抵の相手に等倍で大打撃を与えられる高い貫通力を実現し、
さらに「ねむりごな」で行動不能にしつつ積んだり、「バトンタッチ」で味方に強化をパスしたりと飛躍的に強化された。
純粋な地力ではメガヤンマやウルガモスなどに劣るものの、「ちょうのまい」で種族値を補強し、
「いろめがね」で耐性虫……じゃなくて無視して攻撃する戦術は非常に厄介。
片方のみなら所持者は多いが、両立するのは第9世代現在バタフリーなど非常に少なく、
「ねむりごな」で安心して積むチャンスを作れるため妨害も難しい。
ハピナスなどの特殊受けすら「ねむりごな」から積みまくったごり押しで突破されてしまうことがざらにある。
おまけに「スキルスワップ」や「バトンタッチ」でエースアタッカーをサポートしてくる型も人気なため、
これらのサポーターの妨害に有効な「ねこだまし」や「ちょうはつ」は、前者は「りんぷん」持ちに効かず、
後者は「ミラクルスキン」持ちに回避される危険があるため、下手に妨害するより種族値が低い点を突いて無理矢理倒した方が安全な場合がある。
逆に言えば、アタッカーにせよサポーターにせよモルフォンに何かされる前に叩くしか両方の型に対処可能な方法が無く、
しかしモルフォンもそれなりに速いため、素早さで劣っていたり先制技を持たなかったりと、
このような対処できない状況で対面して一度読み外したら大打撃を受けかねない。
アタッカーとして起用する型では実質「いろめがね」一択。
あまり技範囲を気にする必要はないが、「いろめがね」は半減以下なら効果があるものの無効化される場合は貫通しないため、
はがねタイプに無効化されてしまう危険があるどく技は採用する必要性が低い。
メインウェポンは「むしのさざめき」、どく技がどうしても必要な場合は「ヘドロばくだん」「ヘドロウェーブ」、
サブウェポンには「サイコキネシス」「ギガドレイン」などが採用される。
サポーターの場合は「バトンタッチ」「スキルスワップ」に加えて「まもる」「かなしばり」のコンボも候補に挙がる。
なお、いずれの型でも「ちょうのまい」はほぼ必須となっている。
MUGENにおけるモルフォン
dunsparce530氏の製作したキャラが某所にて公開中。
鱗粉技や「サイケこうせん」などの中~遠距離攻撃をメインにして戦う性能となっている。
超必殺技では「むしのさざめき」を使用する。
AIは未搭載。
出場大会
『赤・緑・青』のドット絵では現在とは翅の模様が異なり、アオスジアゲハという実在の蝶と同様のものになっていたことに加え、
これまたアゲハチョウ科によく見られる尾状突起らしきものがあるという点から、
当初は蝶のポケモンとしてデザインされた可能性を指摘するプレイヤーも少なくない。
なお、これに関する余談として進化前のコンパンがどちらかといえばバタフリーに似た顔や手をしていることに加え、
バタフリーの進化前の
キャタピーはどう見てもアゲハチョウ科モチーフであることから、
「当初はキャタピー、コンパンの最終進化形は今とは逆だったのではないか?」とする都市伝説もポケモンファンの間では有名である。
最終更新:2025年10月01日 01:35