モルフォ蝶


モルフォ蝶とは、北アメリカ南部から南アメリカにかけて80種ほどが生息する大型の蝶。
この種の蝶は体にくらべて非常に大きな翅をしており、
雌の翅は茶色など地味な色だが、雄の翅は金属光沢を持った青色である
(タマムシの殻と同類で所謂「構造色」。これを参考にしてマジョーラカラーが開発された)。
まぁ雄雌の色の違いは日本の国蝶・オオムラサキにも見られるが。
そのため茨城県下妻市のマスコットキャラ・シモンちゃんには男の娘疑惑が…

本ページで紹介するのは、このモルフォ蝶をモデルにした、
円谷プロの特撮作品『ウルトラQ』第22話「変身」に登場した怪獣である。別名「巨蝶」。
大蜘蛛タランチュラや宇宙人セミ人間のような虫っぽい生物は前例があったが、
ウルトラシリーズにおける正規の昆虫怪獣第1号はこのモルフォ蝶である
(タランチュラも見た目は正規の昆虫怪獣と言えるが、主人公からは「元人間では?」と考察されている)。
元になったのはモルフォ蝶の一種キプリスモルフォ。

先述の通り本来モルフォ蝶の生息域は北アメリカ南部から南アメリカであり、
かつ大きい個体でも20cm程度しかないが、
どういうわけか長野県の蓼科高原にて翼長2mの巨大な個体数匹の生息が確認された。
青または紫をしているので雄しかいなかった模様。
翅の鱗粉には特殊な毒が入っており、浴びた者に強烈な喉の渇きをもたらす作用があり、
さらに浴びた者は徐々に理性や記憶を失って凶暴化してしまう。
由利子の友人・あや子の婚約者であった、蝶類学教室の昆虫学者の浩二と蓼科高原で遭遇し、
彼を襲うかのように鱗粉を浴びせたことが、浩二が巨人と化すきっかけとなった。

なお、古い資料では「モルフォ蝶の鱗粉には生物を巨大化させる作用があり、浩二青年の巨人化もモルフォ蝶の仕業」
という記述が多かったが、書籍『ウルトラマン画報』以降の書籍では、
「浩二青年の巨人化の原因は付近の沼の水の作用であり、モルフォ蝶の巨体も浩二青年と同様に沼の水を飲んだため」
「モルフォ蝶の鱗粉には浴びると焼け付くような痛みと強烈な喉の渇きをもたらす作用があった(から浩二青年は沼の水を求めた)」
という設定に統一されている。
ただし、小説『ウルトラマンF』では直接登場こそしないが名前は言及される他、
モルフォ蝶の鱗粉自体に生物を巨大化させる効果があるという旧版の設定が用いられている
(あえて整合性を取るなら、モルフォ蝶が沼の水を吸ったことで鱗粉にそういう特性が付いたのかだろう)。

最終的に一の谷博士が開発した熱原子X線で浩二青年は奇跡的に元の人間に戻れたが、
モルフォ蝶が駆除されたような描写は無く、その出自も曖昧なまま同エピソードは終了するという『Q』らしい終わり方である。

『ウルトラマンブレーザー』では公式のX(旧Twitter)にて掲載された作中世界の新聞において、
ブルートゲバルカの記事と同じ面の広告に昆虫博で貴重な昆虫としてモルフォ蝶が展示されていると記載されていたが、
本来のモルフォ蝶の事なのか、『ブレーザー』世界にも『Q』の巨蝶が存在するのかは不明。


MUGENにおけるモルフォ蝶

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
常に浮遊しており、投げ無効だがガードは不可。
主に飛びながら「鱗粉」で攻め立てる性能をしており、超必殺技「大群」では仲間を大量に呼んで攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されている。
参考動画

出場大会

  • 「[大会] [モルフォ蝶]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2025年04月22日 13:26