ユン・ジョウ


「レイさん サモさん! 僕に勇気を下さい!!
          心山拳奥技‥
                    旋牙連山拳ッ‥‥!!」

スーパーファミコンで発売されたスクウェアのRPG『ライブ・ア・ライブ』の(最終的な)主人公の一人。
最初に選べる7つの章の1つ「功夫(クンフー)編」の主人公「心山拳老師」の3人の弟子の内の1人である。
リメイク版での担当声優は 下野紘 氏(現代編のナムキャットとの兼役。なお三人の弟子の中で唯一でもある)。
功夫編の詳細についてはレイ・クウゴを参照。

名前の由来は「ユン・ピョウ+沙悟浄(さごじょう→ジョウ)」という説がある。
リメイク版でも「ユン・ピョウ」の発音で名乗っている。


原作でのユン・ジョウ

心山拳老師が弟子として集めた三人の若者のうちの一人。
+ ユンが弟子になるまでの顛末(ネタバレ)
老師がウォンの町にて流行病に冒された老婆を治療した際、少年が突然ぶつかって去っていく。
お婆さんの話によれば、その少年こそ彼女の孫のユン・ジョウで、最近悪い連中と付き合っているらしい。
それを聞いた老師が彼の後を追いかけると、そこには不良少年達に囲まれたユンの姿があり、
先ほど老師とぶつかった際、ユンに金をスリ盗られていた事が判明する。
しかしユンの盗んだ金額は少なく、リーダー格の孫子王は「もっと金持ちから取って来な!」と激怒。
だが、ユンは孫子王達に反抗。不良達は逆らったユンを取り囲み、暴行を加えようとする。
そこに颯爽と現れた老師。そして、孫子王に「お主 その少年よりも強いのか?」と問いかける。
当然孫子王はバカにしながら当たり前だと答えるが、それに対し老師はユンの方が強いと返した。

「ど どこがだあッ!?」

「まだ わからんか‥‥
          (老師、一瞬消えて孫子王の背後へ)

                                        心じゃよッ!」

このイベントはオープニングデモでも流れ、名台詞の一つとしても挙げられている。
その後、老師はあっさりと孫子王達を撃退(初期配置が良ければ一撃で倒せる)。
孫子王達は相手がかの有名な心山拳老師だと気付き、恐れをなして、ユンを残し退散する。
そして老師はユンの勇気ある行動を褒め、彼から返されたお金を感謝して受け取り、
その心の強さを忘れないように、と諭して去ろうとした。
だが、その老師の背中をユンが呼び止め、「僕を弟子にしてもらえませんか?」と願った。
老師の選択によってその後の展開が若干変わり、ユンの弟子入りを一旦断った場合、
彼は諦めずに先回りして心山拳道場へ続く山道で待っており、さらに何度も断ると
最終的には道場の入り口で土下座して陣取ってしまうため、根負けして弟子にしない限り話が進まなくなる。

その後、老師に負けた孫子王は復讐を誓い、心山拳とは別のとある道場の門を叩くのだが…。

プレイ動画(ユン編)

「サモさんには 体力
          レイさんには スピードがある。
                    クソッ! ま 負けるもんか!」

元々いじめられっ子だったという事もあり、他の弟子達に比べると初期能力こそかなり見劣りするが、
潜在能力は非常に高く、鍛えればかなり強くなる。
弱い少年が老師の下で鍛えられ、心身共に強くなっていくといういかにも主人公的な王道展開のため、
後継者としての人気はレイと二分するほど高い。その分、もう一人が割を食っているが…

+ 最終編のユン
最終編で主人公にしなかった場合は話しかけるだけで仲間になるため、他の二人よりかなり楽。
また仲間にしなかった場合、彼の召喚された場所の墓石を気にする発言をする。
この墓石には中世編でも鍵となる重要アイテムが埋まっているのだが、ヒントをくれるのは彼だけである
(ただし既に中世編を経過している状態では簡単に分かる上、先に入手してしまうと意味は無いのだが)。

主人公の場合、オルステッドの説得では彼の純粋さを指摘する。

「‥‥
 あなたは‥‥
 じゅんすいすぎるのかも 知れません‥‥
 だから 悩むのでしょう‥‥
 ただ‥‥
 悩んだその時 二つの道が 生まれます。
 その どちらを選ぶか‥‥
 それが運命を作るのでしょう‥‥」

「‥‥
 そうか‥‥
 私が‥‥
 逃げてしまっただけなのか‥‥
 運命と‥‥
 決めつけて‥‥」

何だか悟ったような抽象的な発言だが、これはユン自身が純粋だったためもあると思われる。


原作中の性能

上記でも述べた通り、初期能力は非常に弱い。初回の修行では老師の攻撃一発で倒れてしまうほど。
しかし、LVUPでのステータスの伸び率は全キャラ中随一であり、鍛えればどんどん強くなっていく。
基本技の「突き」もレベルが上がると多段ヒットするようになり、実は高性能。
ただし唯一HPだけは伸びが悪く、サンダウン・キッド同様にである。

心山拳共通の技は他の弟子達同様に高性能。また、ユンオリジナル技もかなりスタンダードな内容。
属性攻撃の「凍手刀」「炎手刀」、回復技の「自己安静息」、
無属性のため反撃を受け付けない範囲攻撃「空破旋風手」、
斜め方向一線上に貫通ダメージを与える「気功念斬破」など、かなり便利に使える。
また、単体に999ダメージを与える「西安破裏拳」というユン独自の奥義も覚えるのだが、
溜め時間が異常に長すぎるため、実戦ではほとんど使えないロマン技である。
さらに功夫編では修行絡みで「固有技を覚えられないバグ」が発生する事があり(詳細は省略)、
特にレベルアップの多いユンの場合はそれが起こりやすいため、下手すると技を覚えそこなう事も。


MUGENにおけるユン・ジョウ

『LAL』各主人公キャラを製作した暗黒内藤氏によるものが存在する。name表記は「yuen-joe」。
彼の参戦により、LAL最終編で主人公に選べるキャラクター達が全員MUGEN入りとなった。
ドットは原作のものを使用しており、試合中は「在中国的戦闘」(功夫編の戦闘BGM)が流れる(ON・OFF選択可)。
BGMは相手が同じ様に専用BGM持ちのキャラだと流れない(ただし未対応も有り)。

原作に存在した様々な格闘技を使って戦うちびキャラで、基本的に火力は高め。
コンボがほぼ無く、高性能のステップと1発の火力で戦うタイプのキャラ。
フロント&バックステップ中は喰らい判定とぶつかり判定が消えるため、相手の攻撃をすり抜ける事ができ、
更に攻撃を喰らっていない時のみ、ガードモーションをステップでキャンセル可能。
なお、氏の『LAL』キャラはちびキャラではあるが、喰らい判定は共通して見た目以上に大きく設定されている。

心山拳の技はレイサモと共通だが、差別化のため威力が変更されている。
原作でも強力だった「気功念斬破」は空中でも使える1ゲージ技に割り当てられている。
また、「西安破裏拳」は2ゲージ消費でガード不能・999ダメージ…なのだが、
やはり原作同様に発動がトンデモなく遅いため、まず当てられないロマン技になっている。
「旋牙連山拳」では老師の幻影が稀に登場し、攻撃力がアップする。

AIはデフォルトで搭載されている。
レベルは2段階あり、基本的に冷静に戦うAIだが、レベル1だと隙あらば西安破裏拳をぶっ放してくる。
プレイヤー操作(14:25~)

+ 基本動作
  • 基本動作
A ジャンプ & 空中ジャンプ
B 攻撃用ボタン(詳しくは下記)
X ガード
Y 受身 & ダウン回避
66(ガード中6) フロントステップ
44(ガード中4) バックステップ

+
B(地上) 突き ・拳技/腰の入った突き
4 + B(地上&空中) けり ・脚技/素早いけり
632 + B(地上) 竜虎両破腕 ・拳技/対拳技、要『力』
214 + B(地上) 百里道一歩脚 ・脚技/対脚技、要『体』
478 + B(地上) 獅子の手 ※中段技
・突撃技/対突撃、運勢必要
46 + B(地上) 山猿拳 ・裂き技/対刃物、後退・要『速』
28 + B(地上&空中) シマリス脚 ・鈍器技/対棒術・要『速』
41236 + B(地上) 老狐の舞 ※投げ技
・しめ技/対関節技・要『知』
623 + B(地上) 不射の射 ※飛び道具当身技
・射術/対飛行武具・要『知』
236 + B(地上&空中) 凍手刀 ・水気功/手刀から冷気を生じる
698 + B(地上) 炎手刀 ※下段技
・炎気功/手刀から炎を生じる
63214 + B(地上) 空破旋風手 ・無心の技/反撃されない技
698698 + B(地上) 自己安静息 ※2ゲージ消費、ライフ回復&数秒間攻撃力上昇
・心技/回復、腕力向上
236236 + B(地上&空中) 気功念斬破 ※1ゲージ消費
・刃気功/線上の敵に連続ダメージ
2141236 + B(地上) 西安破裏拳 ※2ゲージ消費、ガード不能技
・拳技/最高までねった気を打つ
46987 + B(地上&空中) 旋牙連山拳 ※3ゲージ消費
・究極奥義/『連山的旋牙気流』



 「僕なりに 守ります‥‥ お師匠様の教えを!」

出場大会

プレイヤー操作



最終更新:2023年06月21日 00:09