尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』及び『MONSTERS』の登場人物。「
リョーマ」ではない。
偉大なる航路“新世界”の「
ワノ国」出身。
『ONE PIECE』アニメ版での担当声優はブルックと同じ
チョー
氏(「粗忽屋雑司ヶ谷店」名義)。
『ONE PIECE』100巻記念のボイコミでは
細谷佳正
氏が担当しており、後述のアニメでも続投している。
『ONE PIECE』における活躍
劇中より数百年前に生きていた伝説的剣豪で、嘘か本当かはともかく空飛ぶ竜を斬り落としたという逸話を持ち、
ワノ国では生涯無敗の英雄「刀神」として誰もが知る剣豪であったが、
23年前に
ゲッコー・モリア率いるゲッコー海賊団によって遺体が盗み出され、
船医として加入したドクトル・ホグバックの医療技術とモリアのカゲカゲの実の能力により、
ゾンビに変えられて支配下に置かれていた。
生前のリューマの人格は既に無く、性格は影の主であるブルックそのものである。
戦闘技術もブルックのそれが反映されているが、強靭なフィジカルを持つリューマの肉体により、
身体能力の差から、戦闘力は当時のブルックを遥かに上回っていた。
影を取り戻そうとするブルックに圧勝し、二度と太刀打ちできないよう死なない程度にバラバラにしようとするが
(ゾンビは元の影の持ち主が死ぬと消滅してしまうため)、
加勢に現れた
ロロノア・ゾロと相対し、先の戦いで得物を一つ喪失していた彼に刀を狙われ戦闘に移る。
激戦の末に「一刀流 飛龍火炎」により死体が焼け落ち敗北。
最後は潔く刀をゾロに託して、生涯無敗の剣豪の体に敗北を味わわせてしまったことを後悔しつつ消滅した。
同時にブルックの影は元に戻った。
将軍ゾンビの中でも特に高い実力を持つが、影の持ち主であるブルックは
フェンシングの使い手であり、
生来のリューマの剣術とは噛み合っておらず、その強さは全盛期のリューマに遠く及ばない程度でしかなかった模様。
とはいえ、当時のゾロも刀を一振り失っていたため本調子ではなく、お互いに本来の実力を発揮できない状態の戦いであった。
その後、ワノ国編でも何度か名前が挙げられており、後にフルネームは「霜月リューマ」であることが判明している。
なお、霜月とはワノ国に古くから存在している屈強で名高き一族とされており、劇中ではリューマの直径の子孫である「霜月牛マル」の存在が明かされている。
河松によれば(後述の『MONSTERS』以降?)隻眼になったらしく、ゾロが秋水をワノ国に持ち帰った事や、
彼が隻眼という共通点がある事に加えて霜月牛マルの若き頃に似ているのも相まって、牛マルと面識のあったワノ国の住人はゾロに奇妙な因果を感じているが…?
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ネタバレ注意 |
実はこの牛マルには違法出国して東の海に辿り着いた姉がおり、その人物こそがゾロの祖母フリコだったと単行本の質問コーナーで明かされている。
つまりゾロは自覚も無ければ認識もしていないが、彼もリューマの子孫である。
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愛用する刀は大業物「秋水」。
ワノ国では「英雄の愛刀」「刀神様」として神器のように扱われており、
外の国でも刀マニアのたしぎから「伝説の名刀」と称される程に知られている。
『MONSTERS』における活躍
本作は作者が『ONE PIECE』連載以前に書いた読み切りの短編作品であり、
生前のリューマが主人公となっている。
最強の剣豪「キング(
こっちではない方の)」を探す旅の途中、無一文により餓死寸前になっていたリューマは、
とある町に住んでいるフレアというウェイトレスに食事を与えられ一命を取り留める。
命を救われたリューマは深く感謝し、その恩を返すまで彼女の側に居続けることを(勝手に)決めた。
その際の世間話でフレアは7年前に滅びた町で起こった巨大なドラゴンの襲撃事件の唯一の生き残りであり、
竜から救い出してくれた一流剣士シラノに憧れを抱いていたことを知った。
そんな最中、リューマと小競り合いを起こしたDRという剣士が竜を呼ぶ道具「竜の角笛」を使用し、
竜の角笛に見覚えのあったシラノが本物と証言したことから、再びドラゴンが現れることが確定して大騒ぎとなり、
町民達は間接的な要因となったリューマに罵声を浴びせながら急いで避難することになる。
この騒ぎの中で、実はシラノこそ7年前の事件の黒幕の一人であり、
10年前に騎士団を皆殺しにして奪った「竜の角笛」を利用し、
今回と同じく仲間と共謀して町に竜を呼び寄せていた火事場泥棒していた事が判明。
町民が大騒ぎする混乱に乗じて実は仲間だったDRに金品を盗ませ、
自身はフレアを救うことで名声を得るという卑劣な手段の真相を聞いてしまったフレアは絶望し、
これに激怒したリューマは1人シラノ達に挑み、口封じしようとするシラノ一味を逆に斬り殺す。
そして町に飛来した竜を一刀のもとに両断し、結果的に町に巣食う脅威の全てを完全に消し去ったリューマは、
町諸共死のうとしたフレアにシラノ達を斬った事で借りは返した事と、
竜を斬った今回の「貸し」を返すまで死なないように言いつけると、
自身は町の人達の誤解を解くことも無く用は済んだとばかりに去っていった。
後にフレアによりシラノの本性は明るみにされるが、
その際町民の一人の青年がキングの正式な呼称が「リューマ・ド・キング」という名を思い出し、
実はリューマこそがキング本人であることが明らかになった。
即ち、周りが勝手に呼び始めていたため本人が知らなかっただけで、
彼が探していた最強の剣豪「キング」とはリューマ自身だったのである。
本作は作者の短編集『WANTED!』の単行本に載せられていたこともあり知名度は高く、
それ故に『ONE PIECE』にリューマが登場した際は、『MONSTERS』を知る読者達から大きな反響を受けた。
後に作者が質問コーナーで『ONE PIECE』及び『MONSTERS』は世界観を共有していると公言し、
『MONSTERS』は『ONE PIECE』より時系列的に400年前の出来事だと明らかにされている。
上記のように竜殺しの逸話も事実だが、『ONE PIECE』の時代ではワノ国以外では御伽噺の類とされている模様。
2024年には『MONSTERS 一百三情飛龍侍極』としてアニメ化されている。
漫画版では秋水と異なる刀を使用していたが、こちらでは同作時点で秋水を使用している。
MUGENにおけるリューマ
出場大会
最終更新:2024年06月06日 02:51