アレーティア とは、【ソーマブリンガー】のキャラクター。
アレーティア |
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種族 |
総体意思生命体 | |
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出身 |
外世界 | |
初登場 |
【ソーマブリンガー】 |
「太古の時代に異界から来訪した邪神」という伝承が残されている存在。巨人族ギギリオンが崇めていたとされている。
伝承によると、世界を強大な力で支配し恐怖に陥れていたが、古代人の行使するソーマの力によって滅ぼされたらしい。
大空で四散したその骸から、【ビジター】が生まれたという伝承も残っている。
暗躍する謎の男・【アドニス】とアレーティアには、なんらかの関連性があるようだが、その詳細は不明。
シナリオや用語集で度々名前が登場する。
物語終盤にてその正体が明らかになる。
「太古の時代に異界から来訪した邪神」という伝承は捏造であり、本来はクレモナ文明が絶頂を極めた時代より約千年前に、外世界からトルヴェールを訪れた総体意思生命体の総称であった。
肉体を持たない精神だけの存在で、基本的に“個”という定義を持たない。肉体を持たないため地上では人間達の手を借り、見返りに知識と技術を与えていた。その結果、人間の文明レベルは急速な進歩を遂げ、アレーティア来訪から約千年の間に渡って文明は発展と繁栄を続けた。
ギギリオンとマルカートも元を辿るとアレーティアの技によって造られた人工生物である。
意思を象徴する【マスターケイジ】もクレモナ時代に造られており、アレーティアを宿すための肉体を有し、その精神はアレーティアの一部と繋がっている。
しかし、長い時を経て知恵をつけた人間達はアレーティアから生命力ともいえるエネルギー「ソーマ」を抽出する術を見出し、それを独占しようと画策しはじめる。
クレモナでも当初はアレーティアを敬い、崇拝していたが、後にアレーティアの持つ絶対的な力を恐れる反アレーティアの勢力が台頭し始め、やがて全世界を巻き込んだ戦争へと発展した。アポクリファを守っていたガーディアンは元々このアレーティア追放戦争の兵器としてクレモナで造られた高密度の人工ソーマ集積体であり、戦後残存した数体がアポクリファの防衛に回された。
アレーティア自身は戦争に荷担していなかったが、反アレーティア側が勝利したことにより、全ての力を奪われ意識のみの存在へと変えられた。意思のみとなって大気を漂うアレーティアを古代クレモナ人は宇宙へと追放し、ソーマをエネルギー資源として後世に残した。
追放に対するアレーティア側からの報復を恐れた人間達は、アレーティアの技の一つであり、地上全域のソーマ安定装置として建造されたリングタワーを利用して惑星外にアレーティアの意識を追放、さらに二度と戻れぬようリングから生じる青い障壁によって防御策を施した。
クレモナの文明はアレーティア追放戦争の後、衰退していき、現在は都市管理システム”VIOLA”の手により、都市機能と当時のデータベースが維持管理されている状態である。また、親アレーティアの人々が根絶やしにされたわけではなく、戦後はるか南方の地へと去っていったと伝えられている。
長い年月を経て、「ソーマ」はトルヴェール全体の地脈や大気に満ちる未知のエネルギーの総称となり、「アレーティア」は「太古の時代に異界から来訪した邪神」と伝承されていくことになる。勝者にとって都合の良いような伝承や扱われ方がなされるのはどこの世界も変わらないのかもしれない。
しかし、リングから生じる障壁は、完全な防御策にはならなかった。障壁にわずかな綻びが生じ、その綻びを通過したアレーティアの意識の一部は人間達が抱く恐れの心に影響されて負のバイアスがかかって変異、実体を持つエネルギー体となり人間達を恐怖に陥れる【ビジター】として地上へと降り立つこととなった。
最終盤ではマスターケイジであるアドニスと【イデア】の力を取り込み、【ヴェルト・ノイギーア】達に襲い掛かる。
戦闘後は地上に降りてくる理由として「ソーマを取り戻しに来た」ことを語り、大きすぎる力を置いていくと不幸になると考えたためこの行動を起こしたとも語っている。
優しき思いで星を覆って一瞬だけでも人々の恐怖心を忘れている間にソーマとビジターを連れて星を去るために、ヴェルトに力を貸してほしいと願い、ヴェルトはイデアと【オルフェウス】の支えを受けこれを成し遂げた。
その後イデアとアドニス、オルフェウスはアレーティアと共に星を去っていった。
イデアが言うには「ソーマは人と人を繋ぐ見えない絆であり、アレーティアは生物が本来持っている互いを結びつける想いを力として表現することが出来たに過ぎない」と語っており、「いずれ時が来れば人間もそうなれる」とも語っている。
「(ソーマがなければ)原始時代に逆戻り」と言われるほどソーマエネルギーに依存した社会構造であり、未曾有のエネルギー混乱が起きてもおかしくなかったが、ヴェルトが旅に出るまでの3年の間に、人々の努力によりある程度は世界は新たな社会構造を形成出来たのであろう。