ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝
とは、【ゲームボーイアドバンス】用のゲーム。
概要
【ゲームボーイアドバンス】向けに発売したワリオシリーズの1作。
発売前の告知では「ワリオランド4」のタイトルで発表され、日本語タイトルは現在のものへと変更されたが、英語タイトルは「Wario Land 4」として発売された。
不死身だった【ワリオランド3 不思議なオルゴ~ル】と異なりライフ制となった。以後のワリオランドシリーズでもライフ制は標準装備となる。残り人数システムは存在していない。
前作のゲームシステムはリアクション要素のみが引き継がれている。探索ゲームとしての箇所は、先に進むためにコースに隠された宝石を回収する形で残されている。
コースではスイッチを押した後、制限時間内にスタート地点に戻るという行きと帰りがあるコース設計が特徴的。
コース数が大きく減少している一方、3段階の難易度設定やコースごとのスコア制の導入、タイムアタック的な要素のあるボス戦と、繰り返し遊ぶ調整が行われた。
GBA初期のマリオ関連作品では珍しい完全新作の横スクロールアクションであったためか、GBAが不調な中で前作よりも高い国内販売数を記録した。
「ワリオランド」としての続編は本作以降はしばらく発売せず、新たに出た作品は7年後の【ワリオランドシェイク】だった。
ストーリー
オレ様の㊙日記 勝手に読むなよ!
2001年8月21日(本作の国内版発売日である)
小鳥のさえずりが聞こえてくるのどかな朝、オレ様は秘密のアジトで鼻クソをほじりながら朝刊を眺めていたんだ。「なっ、なっ、なっ~、なっ~に~!」オレ様は驚いた!!新聞のある記事を見たとたん、オレ様はあまりの驚きで手に付いていた鼻クソを食べてしまったんだ!「げぇ~!まず~!鼻クソなんてどうでもいい!」なんとその記事は『黄金のピラミッド発見!!!』の見出しだ。なになに~、記事を読むと、この遺跡は、かつてこのあたりを治めていた王の姫「ショコラ」の眠るピラミッドだったのを、ごう慢でわがままな金の亡者"ヨーキ"が乗っ取った呪いの遺跡だ~?! どうやらまたもお宝の臭いが…?「へっ、へっ、へっ~」不気味な笑いを浮かべるオレ様の頭の中には、すでにお宝の事しかなかったのだ!いつもの日課のウンチも忘れ、自慢のワリオカーに飛び乗り『黄金のピラミッド』をひたすら目指すオレ様である!「お宝はすべてオレ様がいただくぞー!フンガー!」
ゲームシステム
ワリオの基本的な動作は前作に近いが、ライフシステムの採用や新アクションなどの仕様変更箇所が多く見られている。
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新アクション・リアクション
前作と異なり、基本アクションの全てを最初から使うことができる。
本作初登場のアクションとして、L・R+十字キーで猛ダッシュしながら体当りする「ダッシュアタック」が登場。
更に高所からヒップアタックを行うと強化されて「スーパーヒップアタック」に変化するようになった。
この2種類のアクションは緑色の硬いブロックを破壊できる。
新リアクションは無いが、デザインや攻撃方法、名称がガラリと変わり「○○ワリオ」の名前がつくようになった。
リアクションを行える攻撃ではダメージは受けず、被ダメージ攻撃なのかリアクション攻撃なのかは実際に敵の攻撃を受けないと分からない。
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ライフシステム
本作初採用のシステム。
ニンニク……ではなくハートをとること、もしくは敵を倒した際に手に入るライフを10個集めるとハートが1回復する。
また、ステージのどこかにある救急箱から手に入る大きなハートを取ると、一気に全回復することができる。
ライフが満タン状態になると倒した敵はライフではなく、シルバーコイン(50コイン)を落とすようになる。
ふつう、むずかしいでのステージ開始時点でのライフは4で、げきむずでのステージ開始時点のライフは1となる。
ライフが0になると、そのステージで集めたコインとお宝が没収され、外に追い出されてしまうが、それ以外のデメリットはない。
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難易度
1番最初にファイルを作成する際に難易度を設定することができる。
難易度ごとに石版のカケラとカギのはしの位置やカエルスイッチの場所、敵キャラの種類や数、開始時点のライフ、ステージ脱出時とボスの制限時間が異なる。
はじめから選ぶことができる難易度は「ふつう」、「むずかしい」の2つで、「むずかしい」で全てのお宝を集めてクリアすることで更に難易度の高い「げきむず」が開放される。
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ステージの目的
各通路のコースに4つ隠された「宝石のかけら」を全て集める事と、コースのどこかにいる「カギのはし」を手に入れてゴールに戻る事の2点。
「宝石のかけら」は手に入れなくても次のコースへ進めるが、コンプリートしないとその通路のボスとは戦えない。「カギのはし」は手に入れないと次のコースへの道が開かない。
一度の探索でまとめて集める必要はなく、一度でも外へ持ち帰れた物はそのステージ内で倒されても没収されない。
ステージや難易度によってはカエルスイッチ起動後の脱出時間内に手に入れなくてはならない場合もある。
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制限時間
カエルスイッチを踏むと制限時間のカウントダウンが始まり、コースの出入口である「渦巻きゲート」が再び開く。
「渦巻きゲート」まで戻る事で、初めてそのコースで手に入れたアイテムを外へ持ち帰る事ができる。
制限時間がなくなると持っているコインが徐々に減っていき、コインがなくなるとタイムアップでお宝も没収され、強制的に外へ放り出される。
ライフと同じく追い出されても何度でもやり直せるため、ゲームオーバーは存在しない。
ステージ内にはカエルスイッチのオンオフに対応したブロックが設置されている事があり、押す前は入れなかった場所へ入れるようになったり、押した後のルートを通らされる事も多い。ステージによってはギミックや敵を含め大きく様変わりする場合もある。
「さいごのつうろ」と、げきむずの一部のステージではスタートと同時に押してしまうものもある。
ステージや選んだ難易度によって制限時間の長さは決まっており、難易度が高いほど短くなる傾向にある。
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お宝
コース内にはお宝として「時のCD」という収集アイテムが隠されている。
ボーナスステージのような場所や隠された場所には大量のコインやダイヤがとれる仕掛けが配置されている事も多い。
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ボス戦
本作のボス戦は通常コースとは別にボスコースとして独立している。
ボスは制限時間があり、更に制限時間内でも残り時間が少なくなるとお宝が1個ずつ消滅してしまう。そのため素早く撃破する事で大量のお宝を入手できる。
制限時間は難易度によって異なり、宝が消滅する時間も早くなっていく。
戦う前にアイテムショップでアイテムを購入しているとアイテムショップの店員がダメージを与えてくれる。組み合わせによっては効果抜群になるものもある。
普通にクリアするだけなら十分な時間があるものの、宝のコンプリートを狙う場合はボス戦は実質タイムアタックのやり込み要素となっている。
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ミニゲームやさん
コインを支払って3種類のミニゲームを遊べる。戦績に応じてメダルが手に入る。メダルはアイテムショップでの購入に必要。
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ワリオワームラン
野球ゲーム。ピッチャーの動きをよく見て球を打ち返し、ホームランを狙う。
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ワリオホッパー
ランアクション。ワリオがタイヤに乗って勝手に走るので、タイミング良くジャンプして障害物を避ける。
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ワリオルーレット
モンタージュルーレット。最初に出てくる顔と同じパーツを揃える。
キャラクター
主要キャラクター
ボス
ザコキャラクター
リアクションに関連するキャラクター
通常の敵キャラクター
小ネタ/隠し要素
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むずかしいを完全クリアするとオープニングのアイコンがワリオの手のマークから王冠になる。
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全てのステージで1万点以上を取るか、サウンドルームでEXITにカーソルを合わせ「L+R+十字キー上+START+SELECT」を押すとカラオケモードが出現する。
カラオケモードではLを押すことで声なしに、Rを押すことで声ありになる。
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ワリオの状態によってBGMのテンポが変化したり、アレンジがかかる仕様かある。
関連作品
紹介動画
リンク
移植・リメイク
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最終更新:2025年02月07日 22:10