小型従機 ピギーバック
[解説]
アーシア人が創り出した人型作業工作機アーケシウスの設計思想を基に、ロココ設計所が開発した全長255cm、重量269kgの小型従機。
主にインフラ整備や資源採取、農作業等の幅広い分野で活躍しており、機体を畳むことによって小型の車両として使用することも可能である。
主にインフラ整備や資源採取、農作業等の幅広い分野で活躍しており、機体を畳むことによって小型の車両として使用することも可能である。
一般的なモデルの動力は操縦者の魔力に完全に依存しており、長時間の使用や移動は推奨されておらず、連続しての使用には適度な休憩が必要である。
構造と操作性は極力シンプルになるよう設計されており、単純で頑丈な機体構造は整備性と信頼性が高い。さらに少ないパーツ数で大量に生産され、魔導炉のような複雑な機関も搭載されていないため、価格は3千5百ガルダ程度に抑えられている。
この価格は蒸気バイクの最低価格と比較すると大銅貨5枚分高いが、蒸気機関のように燃料を必要としていないため、バイクと燃料の費用を併せて考えるとピギーバックの方が安くなっている。
構造と操作性は極力シンプルになるよう設計されており、単純で頑丈な機体構造は整備性と信頼性が高い。さらに少ないパーツ数で大量に生産され、魔導炉のような複雑な機関も搭載されていないため、価格は3千5百ガルダ程度に抑えられている。
この価格は蒸気バイクの最低価格と比較すると大銅貨5枚分高いが、蒸気機関のように燃料を必要としていないため、バイクと燃料の費用を併せて考えるとピギーバックの方が安くなっている。
聖華暦700年代に発売されたピギーバックは登場から五年後には中古価格が2千ガルダ程にまで値下がりし、新たな移動手段として学生達から人気を博した。当時彼らの間では機体を自分好みに改造することが流行し、そのブームに便乗して多くの工房等がカスタムパーツを販売、後にロココ設計所がサードパーティ製品を公認したことによってこのブームは更なる盛り上がりを見せた。
発売から六年後、多くの要望を受けて液体エーテルを燃料として使用する高級モデルが登場した。これにより稼働時間は大幅に延長されてはいるが、機体を再設計して新たな生産ラインを用意したことで価格は2万ゴルダ程に値上がりしている。
発売から六年後、多くの要望を受けて液体エーテルを燃料として使用する高級モデルが登場した。これにより稼働時間は大幅に延長されてはいるが、機体を再設計して新たな生産ラインを用意したことで価格は2万ゴルダ程に値上がりしている。
さらに高級モデルから二年後には都市同盟軍でピギーバックが正式に採用され、これらの機体には小型の魔導炉と増槽、そして装甲が取り付けられている。
通常モデルのピギーバックはそれから聖華暦730年代まで聖王国と帝国に輸出され、その後はホルン社とヘパイストスに限定してライセンス生産が許可された。
通常モデルのピギーバックはそれから聖華暦730年代まで聖王国と帝国に輸出され、その後はホルン社とヘパイストスに限定してライセンス生産が許可された。
聖騎士団と帝国軍ではそれぞれ独自にライセンス生産した通常モデルに魔導炉、増槽、装甲を装備した軍用モデルが開発されている。
ことに帝国においては、輸出された機体もライセンス生産された機体も、全て軍用モデルに改造・改装されており、民生用としては用いられていない。
これは帝国では民生用機としてオラムという、帝国発祥の小型従機が古来より用いられていたため、それにとって代わる事が困難であったためだ。
なお聖王国においては民生分野のシェアは、オラムとピギーバックは半々に分け合っている状態だ。
ことに帝国においては、輸出された機体もライセンス生産された機体も、全て軍用モデルに改造・改装されており、民生用としては用いられていない。
これは帝国では民生用機としてオラムという、帝国発祥の小型従機が古来より用いられていたため、それにとって代わる事が困難であったためだ。
なお聖王国においては民生分野のシェアは、オラムとピギーバックは半々に分け合っている状態だ。
現在の同盟や聖王国では、学生から大人まで幅広くピギーバックは普及しており、日々の通勤通学や労働、レジャーやスポーツ等の娯楽まで根付いている。
余談だが、名称の由来については開発チームの一人が完成した機体を見た際に、搭乗者がまるでおんぶされているようであると発言したことからである。
余談だが、名称の由来については開発チームの一人が完成した機体を見た際に、搭乗者がまるでおんぶされているようであると発言したことからである。
戦闘用ピギーバックについて
一般的な戦闘用ピギーバック
一般的な戦闘用ピギーバックは通常モデルをベースに簡易的な武装を施した物が殆どである。人間用の武装をそのまま流用することが可能で、簡単に武装化するとこができる。
それらの機体は冒険者や傭兵、テロリスト等で幅広く運用されている。
それらの機体は冒険者や傭兵、テロリスト等で幅広く運用されている。
さらに一般的な戦闘用ピギーバックとして代表的なのは聖王国と帝国の機体である。
聖騎士団と帝国軍ではそれぞれ独自にライセンス生産した通常モデルに魔導炉、増槽、装甲を装備した軍用モデルを開発しており、これらは基本的に全身を覆うような装甲や重たい武器は装備していない。
その理由は増槽の液体エーテルの消費を抑えるためである。
聖騎士団と帝国軍ではそれぞれ独自にライセンス生産した通常モデルに魔導炉、増槽、装甲を装備した軍用モデルを開発しており、これらは基本的に全身を覆うような装甲や重たい武器は装備していない。
その理由は増槽の液体エーテルの消費を抑えるためである。
機体サイズ的に一般的な戦闘用ピギーバックの増槽の容量は少なく、活動限界時間も短い。
そのため重たい物を装備すればその分運動に使う液体エーテルの量も増え、ただでさえ短い活動限界時間が短縮され、増槽の中身が尽きれば操手の負担も大きくなる。
そのため重たい物を装備すればその分運動に使う液体エーテルの量も増え、ただでさえ短い活動限界時間が短縮され、増槽の中身が尽きれば操手の負担も大きくなる。
同盟軍の戦闘用ピギーバック
同盟軍の戦闘用ピギーバックは同盟内でのみ流通している高級モデルを使用している。
そのため機体内部と増槽の液体エーテルをあわせて活動限界時間までの余裕があり、全身を覆う装甲や重たい武器を装備することができる。
そのため同盟軍の機体は最強のピギーバックと呼ばれることが多い。
また装備する装甲の種類も多様で、バリエーションが多い。
そのため機体内部と増槽の液体エーテルをあわせて活動限界時間までの余裕があり、全身を覆う装甲や重たい武器を装備することができる。
そのため同盟軍の機体は最強のピギーバックと呼ばれることが多い。
また装備する装甲の種類も多様で、バリエーションが多い。