魔装兵『シュヴァリエル・アーマラー』
[解説]
聖華暦821年にウィルフレッド・ウォーディントンがアウトクルセイダーとしてクルセイダー第三師団デァ・グロース・シルド師団長に就任した際に受領した、彼の専用魔装兵である。原型機である機装兵『シュヴァリエル』に徹底的な改修を施したこの機体は、第三師団の旗機として活躍している。
基本的にこの魔装兵は、同じく『シュヴァリエル』から造られた魔装兵『シュヴァリエル・マーキュリウス』に、極めて大きく影響を受けている。厳密には兄弟機とでも言うべき位置づけなのだが、そのバリエーションと言ってもおかしい事は無い。ただし『シュヴァリエル・マーキュリウス』が攻防のバランスに気を遣って建造されているとするならば、こちらは徹底的に防御に集中して造られていた。
基本的にこの魔装兵は、同じく『シュヴァリエル』から造られた魔装兵『シュヴァリエル・マーキュリウス』に、極めて大きく影響を受けている。厳密には兄弟機とでも言うべき位置づけなのだが、そのバリエーションと言ってもおかしい事は無い。ただし『シュヴァリエル・マーキュリウス』が攻防のバランスに気を遣って建造されているとするならば、こちらは徹底的に防御に集中して造られていた。
この魔装兵はブラッドグレイルなどを搭載して、『シュヴァリエル』を素体とした機体に魔装兵としての能力を与えているのは、『シュヴァリエル・マーキュリウス』と変わりは無い。だがこの機体は、雷魔法を応用した防御斥力場発生のシステムを装備している。これはフラタニティ・フレーム周りに装備される内装部である一次装甲の裏面に、ルーン文字で書き込まれた簡易術式による物である。まあ単純に、装甲強度も生の『シュヴァリエル』や『シュヴァリエル・マーキュリウス』以上なのだが。
電磁防御斥力場発生の簡易術式に、操手が魔装兵として有り余るエーテル出力を流し込むと、電磁気的な斥力場が発生する。これが敵機の金属製武器による、攻撃の威力を押し止めるのだ。実はこれは元々は自由都市同盟で雷魔法デフレクションの応用強化型魔法として発案されていたシステムなのだが、通常の機装兵ではエーテル出力がまったく足りず、それどころか魔装兵であっても稼働させると魔法に回すエーテル出力が少なくなってしまい、本末転倒な結果になるのだ。更に装甲への簡易術式書き込み処置にも、多大なる費用がかかる。それ故に同盟ではお蔵入りし、外部へ売り払われた技術なのだ。
電磁防御斥力場発生の簡易術式に、操手が魔装兵として有り余るエーテル出力を流し込むと、電磁気的な斥力場が発生する。これが敵機の金属製武器による、攻撃の威力を押し止めるのだ。実はこれは元々は自由都市同盟で雷魔法デフレクションの応用強化型魔法として発案されていたシステムなのだが、通常の機装兵ではエーテル出力がまったく足りず、それどころか魔装兵であっても稼働させると魔法に回すエーテル出力が少なくなってしまい、本末転倒な結果になるのだ。更に装甲への簡易術式書き込み処置にも、多大なる費用がかかる。それ故に同盟ではお蔵入りし、外部へ売り払われた技術なのだ。
だがしかし、『シュヴァリエル・アーマラー』はアウトクルセイダーの専用機である。エーテル出力の問題は、ブラッドグレイル搭載と操手が高位の聖痕持ちであるという事実がねじ伏せた。更には普通の機兵には高価すぎるという問題点も、これがアウトクルセイダー専用機であると言う事の前には、なんら問題にはならなかったのだ。
そしてこの機体は戦場で度々敵の標的にはなるものの、圧倒的な防御力とウィルフレッド・ウォーディントンの重厚な戦闘技術により、なんら危なげなく敵の攻撃を退ける。そして戦場のまっただ中で指揮を執り続け、倒れる事は無かったのだ。
そしてこの機体は戦場で度々敵の標的にはなるものの、圧倒的な防御力とウィルフレッド・ウォーディントンの重厚な戦闘技術により、なんら危なげなく敵の攻撃を退ける。そして戦場のまっただ中で指揮を執り続け、倒れる事は無かったのだ。