エネルギーについて
[魔石]
魔石は魔素が自然結晶化した物と、魔獣の体内で生成される物の2種類に分けられる。
自然結晶した物は、下位5属性魔素のいずれかに偏り同質の特性を放つ魔石となる。
魔獣の体内から取れる物は新人類が体内で生成する無属性魔素と同質の物が内包されている。
自然結晶した物は、下位5属性魔素のいずれかに偏り同質の特性を放つ魔石となる。
魔獣の体内から取れる物は新人類が体内で生成する無属性魔素と同質の物が内包されている。
炎の魔石は魔力を用いずに火を起こすのに使える為、鈩場などでよく使われる。
雷の魔石は電気を放つ性質を持っているため、機兵の部品だけでなく生活用品にも使われる。
水の魔石はシャワーや風呂場で使われ、風の魔石は空気の循環機構に、土の魔石は建築用の石材を生み出すのに使われる。
雷の魔石は電気を放つ性質を持っているため、機兵の部品だけでなく生活用品にも使われる。
水の魔石はシャワーや風呂場で使われ、風の魔石は空気の循環機構に、土の魔石は建築用の石材を生み出すのに使われる。
ちなみに魔石はミスライト鋼と呼ばれるインゴットに生成する事で、内包された魔素が研磨され、より大きな力を放つようになる。
その為、部品として利用する場合は魔石からミスライト鋼に加工するのが一般的である。
その為、部品として利用する場合は魔石からミスライト鋼に加工するのが一般的である。
天然物の魔石にはFからSの等級が存在し、上に行けば行くほど、魔石内に秘められた力は強くなる。
もっとも、等級の高い物は希少価値が高く、そうそうお目に掛かれる物ではないが。
Dランク以上の天然魔石は野外に置いておくと、空気中から魔素を再充填してくれるので、ある種の永久機関のような働きをする。
もっとも、等級の高い物は希少価値が高く、そうそうお目に掛かれる物ではないが。
Dランク以上の天然魔石は野外に置いておくと、空気中から魔素を再充填してくれるので、ある種の永久機関のような働きをする。
[液体エーテル]
魔獣の体内で生成された魔石から抽出した無属性魔素を魔素液化触媒に溶かした物。
万能燃料として幅広い分野で使われている。
液体エーテルの需要は非常に高く、その原料となる魔獣の魔石も高額で取引される。
冒険者が魔獣を狩るのは魔石を売る為でもある。
万能燃料として幅広い分野で使われている。
液体エーテルの需要は非常に高く、その原料となる魔獣の魔石も高額で取引される。
冒険者が魔獣を狩るのは魔石を売る為でもある。
液体エーテルは聖華世界に置いて最も重要な燃料の一つである。
何故なら、この液体エーテルという燃料は新人類の魔力を肩代わり出来るのである。
つまり液体エーテルを使えば、あらゆる魔導器(機兵すらも)起動できるのだ。
何故なら、この液体エーテルという燃料は新人類の魔力を肩代わり出来るのである。
つまり液体エーテルを使えば、あらゆる魔導器(機兵すらも)起動できるのだ。
一般的には住宅の外にエーテルタンクという物を設置し、
屋内にある魔導器(湯沸かし器、空気循環器、通信機)などは、そのエーテルタンクに内包された液体エーテルを使って起動する。
屋内にある魔導器(湯沸かし器、空気循環器、通信機)などは、そのエーテルタンクに内包された液体エーテルを使って起動する。
液体エーテルが切れたら、町中にあるエーテルスタンドと呼ばれるガソリンスタンドのような施設で補充をする。
エーテルスタンドは、冒険者組合、軍隊、騎士団、などから魔石を卸してもらい、それを液体エーテルに加工し販売する業者である。
エーテルスタンドは、冒険者組合、軍隊、騎士団、などから魔石を卸してもらい、それを液体エーテルに加工し販売する業者である。
[エーテルスタンドについて]
液体エーテルを取り扱い、販売している企業が街に置いている液体エーテル補給ステーションの事。
機能的には旧世紀のガソリンスタンドとほぼ同じである。
エーテルスタンドの仕組みは自由都市同盟がまず確立させ、それが他の二国へと伝播していった。
機能的には旧世紀のガソリンスタンドとほぼ同じである。
エーテルスタンドの仕組みは自由都市同盟がまず確立させ、それが他の二国へと伝播していった。
液体エーテルは家庭の生活用魔導器を稼働させるのに必要不可欠であり、その液体エーテルを日常的に供給する必要がある。
特に産業革命以降は生活用魔導器が急速に普及し始め、液体エーテル事業は市民生活と切っても切れない存在となっていった。
特に産業革命以降は生活用魔導器が急速に普及し始め、液体エーテル事業は市民生活と切っても切れない存在となっていった。
無属性魔石を精製為の精錬所は陸上艦港に隣接しており、集められた魔石はそこで液体エーテルへと加工、精製される。
そして精製された液体エーテルは精錬所に隣接されたエーテルスタンドへと送られる。
さらにエーテルスタンドからエーテルタンクを積んだ車両が街内を巡回し、液体エーテルを各家庭へと配送しているのはどの街でも見られる光景だ。
そして精製された液体エーテルは精錬所に隣接されたエーテルスタンドへと送られる。
さらにエーテルスタンドからエーテルタンクを積んだ車両が街内を巡回し、液体エーテルを各家庭へと配送しているのはどの街でも見られる光景だ。
[石油]
工業都市マギアディールで採取される化石燃料。
旧世紀では一般的な燃料であったが、聖華世界では自由都市同盟以外では使われない。
マギアディールでは採掘した石油を配管を通じて都市内の鈩場に供給している。
これによりマギアディールでは火の魔石を用いずとも、製鉄に必要な熱量を容易かつ無尽蔵に確保できるようになり、巨大な工業都市へと発展していった。
旧世紀では一般的な燃料であったが、聖華世界では自由都市同盟以外では使われない。
マギアディールでは採掘した石油を配管を通じて都市内の鈩場に供給している。
これによりマギアディールでは火の魔石を用いずとも、製鉄に必要な熱量を容易かつ無尽蔵に確保できるようになり、巨大な工業都市へと発展していった。
また同盟では、旧時代のディーゼルエンジンの復元に成功しており、それを補助的に搭載した機兵や車両が試験的に作られた。
その燃料として石油が活躍したこともあり、同盟の各都市では未だに石油燃料が置いてあったりする。
その燃料として石油が活躍したこともあり、同盟の各都市では未だに石油燃料が置いてあったりする。
[反物質のエネルギー転用]
600年代、第三次聖帝戦争にて反物質からエーテルを抽出する技術が発明される。
これは反物質が魔素を吸収するという特性に目を付けた研究者の、
もしや新人類や魔獣と同じように反物質の中でも無属性魔素が合成されてるのでは?という疑念が発端である。
これは反物質が魔素を吸収するという特性に目を付けた研究者の、
もしや新人類や魔獣と同じように反物質の中でも無属性魔素が合成されてるのでは?という疑念が発端である。
研究者は皇帝を通し、暗黒騎士に協力を仰いだ所、確かに反物質からエーテルを抽出する事ができた。
しかし、魔素を吸収した挙動が見られない反物質からも何故かエーテルが抽出できた。
しかも抽出されるのは無属性魔素ではなく、既にエネルギー変換されたエーテルなのである。
恐らく研究者が当初、思っていたような理屈で反物質内のエーテルは作られていないのであろう。
しかし、魔素を吸収した挙動が見られない反物質からも何故かエーテルが抽出できた。
しかも抽出されるのは無属性魔素ではなく、既にエネルギー変換されたエーテルなのである。
恐らく研究者が当初、思っていたような理屈で反物質内のエーテルは作られていないのであろう。
この研究により、帝国のエネルギー事情が一転するかと思われたが、そうはならなかった。
第一に、このエーテルを抽出する為の設備を作るには、大規模な専用の工場が必要となったからである。
第二に、反物質の発生源が流動的で、一時期、大量に吹き出していた土地でもパッタリと発生し無くなる事もある。
せっかく工場を作っても、材料が手に入らないのでは意味がない。
暗黒騎士に協力を仰げば、彼らが作る反物質からエーテルを採取できるだろうが、皇帝の勅命でもなければ協力してもらうのは絶望的である。
第一に、このエーテルを抽出する為の設備を作るには、大規模な専用の工場が必要となったからである。
第二に、反物質の発生源が流動的で、一時期、大量に吹き出していた土地でもパッタリと発生し無くなる事もある。
せっかく工場を作っても、材料が手に入らないのでは意味がない。
暗黒騎士に協力を仰げば、彼らが作る反物質からエーテルを採取できるだろうが、皇帝の勅命でもなければ協力してもらうのは絶望的である。
反物質のエネルギー転用は失敗に終わるかと思われたが、帝国内には無限に反物質を生み出す機兵が存在したのである。
始祖の幻装兵カイザル・ディエス・アルカディアである。
カイザルは人魔大戦を境に無限に反物質を生み出し続ける悪魔の兵器と化していた。
そのカイザルを反物質の供給源にすれば、無限のエネルギーを生み出せるのではないかと、着目した研究者は皇帝に嘆願し、無限機関カイザルを完成させたのである。
(皇帝や軍関係者も当時、カイザルの扱いに困っていた。なにせ専用の封印設備を作っても数年で施設は反物質に侵食されて溶けてしまうのである。)
始祖の幻装兵カイザル・ディエス・アルカディアである。
カイザルは人魔大戦を境に無限に反物質を生み出し続ける悪魔の兵器と化していた。
そのカイザルを反物質の供給源にすれば、無限のエネルギーを生み出せるのではないかと、着目した研究者は皇帝に嘆願し、無限機関カイザルを完成させたのである。
(皇帝や軍関係者も当時、カイザルの扱いに困っていた。なにせ専用の封印設備を作っても数年で施設は反物質に侵食されて溶けてしまうのである。)