【初出】
XVIII巻
【解説】
『具象の組み手』(ぐしょうのくみて)の
称号を持つ、“弄巧の摽”
フィフィネラのフレイムヘイズ。
炎の色は涅色。
神器は万年筆型の“
B.S.I”。
腕まくりしたワイシャツに、ネクタイを緩めて締め、くたびれたズボンをはいた中年男性の容姿をしている。
頼りない言動が目立つが、れっきとした強力な討ち手で、
フレイムヘイズ陣営の西部防衛線の幕僚長を担う。
形質強化の
自在法『
プレスキット』を使用する。
ハボリムは
アンドレイ要塞攻防戦まで、ダンと『プレスキット』に見覚えが無いことから、対[
革正団]戦争以降に契約したフレイムヘイズだと推測していたが、真相は
外界宿構成員から討ち手となった、齢百にも満たない新しい
フレイムヘイズ。
アンドレイ要塞攻防戦を「
ドレル爺さんの復仇戦」と意気込んでいることから、ドレルには世話になったようだ。
[
仮装舞踏会]との戦争では、西部防衛線の幕僚長に任命されて、司令官の
ヒルデガルドと共に、アンドレイ要塞に立て篭もった。最初から篭城戦を想定しており、自身の自在法『プレスキット』で城壁を強化しつつ、ヒルダの自在法『
瞑目の夜景』で敵を撹乱・撃破しつつ、粘り強く持ち堪えた。そして、半日後には西部方面主力軍が撤退を開始したため、危なげ無く防衛に成功した。
なお、
大命宣布後のチューリヒ総本部で行われた外界宿の会議には、ヒルダと違い出席しなかった模様。
【由来・元ネタ】
「ダン(Dan)」はダニエルの短縮形で、元来のヘブライ語では、「神は裁く」という意味を持つ。「ロジャース(Rogers)」は英語の姓。この姓を持つ作曲家には、米国のリチャード・ロジャース(Richard Rodgers)やバーナード・ロジャース(Bernard Rogers)がいる。
上記の通り、ロジャーズの綴りにはいくつかのバリエーションがあるが、公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』での表記は「Rogers」である。
最終更新:2025年04月18日 18:27