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vol.2⑥Doggy style

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taka18r

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vol.2⑥Doggy style


 バツの悪さも手伝って、晶良の唇に逃げることにする。手を伸ばし腰のあたりをさすっていたら、ついお尻を撫でてしまう。
「ぅうんっ! エッチ」
 と唇を外して言う晶良。
「あは。…だって、かわいいんだもん」
「お尻は見なかったでしょ?」
「あっ! 忘れてたぁ」
「ばか。アンタ、けっこうヤラしいんじゃない」
「え~!? 晶良さんが悪いんだ、そんなにかわいいから…」
「もお~。知らないっ」
 ぷいと顔をそむける晶良。
「ねえ、晶良さん。お風呂、一緒に入ろうよ」
「えっ…、やだっ、恥ずかしいじゃないのぉ。一人ずつ、よ」
「でも、お風呂…、ガラス張りだから、丸見えなんだけど…」
「うそっ!?」
 顔を上げて部屋を見まわす晶良。バスルームのところで目が点になっている。
「ぼく、湯船にお湯、はってくるね」
 さっさと起き上がり、ベッドの端に腰掛け、コンドームを外してクルっと結ぶ。それをかざして見ながら、
「ねえ、晶良さん。こんなに出たよ」
 振り返って言ってみる。晶良はじっと見たかと思うと
「知らないっ」
 赤くなって俯いてしまった。
(ん~、ほんとっ、かわいいなぁ)
 湯船にお湯がいっぱいになる前に、シャワーを浴びて股間を洗い流す。ヌルヌルしているのは自分の精液のせいだけではないようだ。
(晶良さん、けっこう濡れやすいんだなぁ。汗かきだからかな)
 そんなことを思っているうちに、湯船には十分お湯がたまった。バスルームのドアを開けて、
「晶良さ~ん、おいでぇ~」


 胸と股間を手で隠して、小走りにバスルームへ入ってくる晶良。
「前くらい隠しなさいよっ。目のやり場に困るじゃないっ」
「あ、うん」
 湯船のお湯で体を流す晶良。
「晶良さん、だいじょおぶ? しみたりしない?」
「うん…。血は出てない、みたい。あっ、でも、アタシ、初めてだかんねっ!」
「信じてる」
(処女って、みんな出血するわけじゃないんだ。…いっぱい濡れてたから、かな)
「ねえ、アンタ、先に湯船入ってて。アタシ、体洗っちゃうから」
「うん」
 湯船につかって、晶良が洗髪するのを眺める。その姿とお湯にのぼせそうになり、
「晶良さん、背中、流してあげる」
 と言って湯船から出る。
「ダメぇぇ。恥ずかしいってば」
「でも、ぼく、もう入ってられないし」
 そう言いながらボデイソープを手にとって泡立てる。
「じゃあ、首からね」
「もぉ~、強引なんだからぁ」
 シャンプーしながらだけに、晶良は抵抗できない。それをいいことに、掌でシャボンを塗りつけていく。
「くすぐったいよぉ」
 晶良は体をくねらせて抵抗の意を表す。
「じゃ、もうちょっと力、入れるね」
 脇腹から胸にかけてシャボンを…、いや手つきはすでに愛撫だ。胸を揉みしだく。
「こらぁぁ、ダメぇ」
「晶良さんの胸、おっぱい、かわいくて好き」
「小さいの、気にしてるのにぃ」
「ぼくは好き」
 乳首をつまむ。
「ぁっ…、はぁぁぁ。もぉぉ、ちゃんと洗ってよぉぉ」
「あは。つい夢中になっちゃった」


 まじめに晶良の体を洗うことにする。
(スキンシップは大事だよね)
 腕、脇の下、背中…やさしく洗う。
「晶良さん、立って」
「えっ、いいよ、もうそのくらいで」
「だめ。さあ、立って」
 もじもじしながら言うことを聞いてくれる。
(わ~、かわいいお尻)
 見惚れてしまう。思わずキス。
「あんっ」
 両手でお尻をシャボンまみれにしていく。なだらかな曲線と弾力が男の本能に火をつけていく。左手を太腿にずらしていく。
「ダ、メぇ…」
 自分も立ち上がり、晶良の柔毛に手を置く。
「そこは…、自分で洗うぅ」
 手をつかまれ、引き剥がされる。
「しみるかもしれないでしょ、石鹸。だから、自分で洗うから…。こっち、見ないでね?」
「は~い」
 ここは素直に引き下がる。体を横に向けてシャンプーし、体も洗う。目だけ横に向けて晶良の様子を伺う。
「晶良さん、痛くない?」
「わっ!? こっち、見るな~っ!」
「目つぶってるよ」
「それならいいけど。体は、うん、だいじょおぶ、みたい」
(じゃあ、2回目…、OKだよね)
「ねぇ、晶良さん、シャワー、取ってもらえる?」
「あっ、ちょっと待ってて。アタシももう少しで洗い終わるから」
 晶良はシャワーからお湯を出して、ひととおり自分の体に浴びせる。飛沫がきらきら輝いて、若さがあふれた体は、とてもきれいだ。
「はい、お待たせ。流してあげるね」
 そう言って後ろにまわる晶良。頭からシャワーを浴びせてくれる。
「あ~、気持ちいい~」


 シャワーが髪から背中へと移ったタイミングで後ろへ振り向く。
「きゃっ」
 かわいい声を出して驚く晶良。しっかり腕をまわして、逃げられないようにしている。目の前にはお湯を含んだ黒い三角形。
「こらっ、ダメっ、やめっ!」
 突然の行動にすっかり動揺している。ぼくは両手をまわし、目を閉じて顔を横にし、頬をそこにくっつける。
「ごめんね。痛くして、ごめんね」
「アンタ…」
 ゆっくりと唇をそこに押し付ける。痛い思いをさせた償いの気持ちが3割、前戯が7割。そんな下心を秘めて愛撫を続ける。舌で割れ目を広げると、
「ぁぁあぁ、だめぇぇ。やめ…な、さ、ぃぃ…、あぁ…」
 晶良の口から抗議の言葉にまじって切なげな吐息が漏れる。恥じらう晶良は両足をぴったりくつけている。が、その抵抗も愛撫に熱を入れさせるだけだ。
 クリトリスに舌を伸ばす。もう、腰を押さえている必要はない。晶良は愛撫を受け入れている。というより、力が入らず逃げられない。いつの間にかシャワーは晶良の手を離れ、マットの上で無意味にお湯を放っている。
 晶良の手が置き場を探すように、頭から肩を行ったりきたりする。舌を激しく揺らすと、肩をぐっとつかんでくる。右手で晶良の足首をつかみ外側にずらす。
「あぁぁ、だめ、だったらぁ。恥ずかしいよぉぉ」
 後ろから手をまわし、亀裂を撫で上げる。動きやすくなった舌が、どんどん晶良を追い込んでいく。お湯とは違う、粘性の強い液体を舌がすくい取っていく。
「はぁっ、はぁぁ~、あぅう、あっ、あっ、あ~っ」
 バスルーム独特の反響が興奮を増幅し、ムスコの角度と硬度を引き上げていく。
 顔を離し、今度は前から指を使う。
「あぁ…、見ちゃだめぇ」
 かわいい声。手探りでシャワーをつかみ、自分の口を流して立ち上がる。右手の指がつりそうになるほど駆使して、晶良を濡らしていく。足をがくがくさせて崩れそうになる晶良を左手一本で支える。唇を重ね、舌を差し込み、口内をねぶる、かきまわす。
 さんざん上下の口を堪能してから、"野望"の第一歩を踏みだすことにする。


「ねぇ。晶良さんも、してくれる」
「えっ? 何を?」
「ぼくのも、気持ちよくして」
「えっ、えっ!?」
「さあ」
 晶良を跪かせて、目の前に逞しく勃起したムスコを突き出す。
「どうすれば…、いいの?」
「シャワーをかけて、きれいにして」
「うん」
 そのままシャワーをかけようとする晶良に
「ちゃんと持ってほしいな」
 言われるがまま、左手でムスコを握り、右手のシャワーを浴びせる晶良。その左手を上からつかみ、
「こう、ね。しごくように動かして」
「あ、うん」
「あ~、気持ちいいよ、晶良さん。じゃあ、さ。嘗めてもらえる?」
「えっ、え~っ!?」
「できない、の? してくれない、の?」
「えっ、えっ、えっ?」
「こう、ね。キスして…」
 晶良の後頭部に手をあてがい、力を入れて引き寄せる。ムスコの先端に晶良の唇を近づけていく。そうして、ついに、晶良の唇に亀頭が触れた。
「はぁ、はぁっ、あぁぁっ」
 眼下にその光景を眺め、血液はますますムスコに集まっていく。両手で晶良の頭を抱え、腰を突き出す。
「んっ…、んぐぅっ、んっ、んっ」
 口をこじ開けられ苦悶の表情を浮かべる晶良。見下ろしながら、興奮を抑えられない。さらに深く口を犯していく。喉に到達する。
「ん────っ、んぐぅっ、んぐっ、ぷぁっ」
 晶良が両手で腰を押し、ムスコを口から引き抜く。
「苦しい…、ねぇ、…苦しいよぉ」
 涙声の晶良。
「ぼくは、気持ちいいんだ。ねぇ、晶良さん、嘗めて。舌をそれに這わせて」


 そろそろと伸ばした舌先が亀頭に触れる。瞬間、脳天に電流が走ったかのような快感が。
「あぁっ、いい! 晶良さん、もっとペロペロ嘗めて」
 言うとおりにしてくれる。ぎこちない舌の動きが、かえっていい。
「くわえて…」
 晶良は口をいっぱいに広げ、つらそうに表情を歪ませて、ムスコを呑み込んでいく。やっと、亀頭が晶良の口の中に収まる。
(ああ…、やっぱり、好きな人にしてもらうと、興奮度が違うなぁ。少し動かしてみよう)
 晶良の頭を押さえつけ、腰を小さく動かす。
「んぐっ、ぐっ、んん~っ、んっ!」
 さすがに乱暴に突き入れたりはできないが、それでも初めての行為に苦悶の表情を浮かべる晶良。
(つらそう…、かわいそうだけど…、興奮するぅ~っ)
 そろそろ二つ目の"野望"を遂げようと決意して、晶良の口に魅了される前にムスコをゆっくりと引き抜く。自分も跪いて晶良を抱きしめ、ねっとりとキスをする。
「ありがとう、晶良さん。とってもよかったよ」
 耳元でささやき、再び指で晶良の秘所を攻める。そこは、さっきより濡れていた。
「晶良さんにもっと近づきたいよ」
「どーゆーこと?」
「晶良さんと直接したい。ゴムつけないで、できないかな? 子供できちゃう?」
「えっ、えっと…、生理終わったところだから、妊娠はしないと思うけど…。ちょっと怖い…」
「ん。晶良さんが嫌がることはしないよ」
「アタシはだいじょぶ、だと思うけど…」
「ほんとっ!」
「うん。そっと、そっとね。やさしくしてくれないと、ヤだよ」
「愛してるよ、晶良さん」
 指をいっそう活発に動かし、かがみこんで乳首を口に含む。舌で転がすように愛撫し、晶良に声をあげさせていく。かわいいあえぎ声が反響する。


「晶良さん、四つん這いになって」
「やだよぉ。そんなカッコ、恥ずかしくてできないよぉ」
(やっぱ、ダメかなぁ。後背位…バックって、やってみたかったんだけどなぁ。よ~し、それなら…)
 晶良の後ろにまわって、右手で秘所を、左手では胸を愛撫する。さらに唇と舌、言葉を駆使して耳と首筋を交互に攻める。
「かわいい。食べちゃいたい。晶良さん、愛してる。愛してるよ」
「はぁ、はぅ、あっ、あぁっ、あぁんっ」
「ぼくのお願い、聞いて。ね?」
「あぁ、いやぁ、だめぇ」
「ねえ、いいでしょ? お願い」
 体を密着させて、そのまま体重をかける。思っていたより簡単に、その体勢になることができた。
「あぁ、きれいだよ。晶良さん」
 背中に舌を這わす。お尻を撫でる。
(もう、ダメ。我慢できない)
 おもむろに体を起こし、晶良の足の間に両膝を割り込ませる。
「やぁっ、恥ずかしいっ、見ないでぇ、見ちゃダメぇ」
 もちろん、じっくり見る。左手でウエストをつかみ、右手でムスコの仰角を下げ、晶良の濡れそぼった秘所に押し当てる。
「あっ! やぁぁぁぁっ」
 ズブリと挿入。右手をウエストに移して、さらに晶良の中に深く侵入していく。一気に貫きたい気持ちを抑えるのにかなり苦労する。
「あぁぁ、はあぁぁぁ、はぁぅぅぅ」
「晶良さん、痛くない?」
「あうぅっ、さっきよりは…痛く、ないけど…。すごく…恥ずかしいよぉぉ」
 自分のものが突き刺さる晶良のそこ──。淫靡、卑猥…、もっとすごい…言葉にならない淫らさ。
 その時、理性の糸がプチンと切れた。


 両手で晶良を引き寄せると同時に腰を前に突き出す。限界まで奥にねじ込む。みっしりと埋没するムスコ。
「あ───っ、あ───っ、あぅぅぅっ、はぅっ」
 晶良の痛みを気遣う余裕は残っていなかった。自らの快感に溺れるため、さっそく前後運動を開始する。晶良のあそこが軋んでいる…そんな気がした。
 ずっ、ぐにゅ、ずっ、ずっ、ずにゅぅ…空気なんて入りそうもないほど密着しているというのに、たまに『ぐぼぉっ』と音をたてる。
「あっ、いやっ、あぁっ、だめっ、いやぁぁっ」
 つかむものを求めて晶良の手がさまようが、そこには何もない。両手で拳をつくって握りしめ耐えている。痛みと羞恥で裏返る晶良の声も、ただ快感を盛り上げるだけだった。
「ああっ、いいっ! いいよっ、晶良さん」
 結合部が丸見えの体位、ベッドに比べて格段に明るいバスルームでの行為、反響する晶良の声、それに、コンドームを装着していない生の感触──。
 それらが相まって、射精してから1時間もたっていないというのに、早くも臨界を迎えようとしていた。
(あぁ~、もうダメ…かも。1回出しているのに、もう出ちゃいそうだよぉ)
「あっ、あぐっ、ぐっ、んぐっ、あっ! あぅっ」
 抜けそうになるくらい腰を引き、これ以上入らないだけ突き入れる。前にある鏡が苦悶に歪む晶良の顔を映しだしている。唇を噛み、目からは涙がこぼれ落ちている。
(もう…、もう、ダメぇぇ)
「晶良さん、いくよっ、出すよっ!」
「あっ、ダメっ、中はいやっ、怖いっ」
(そ、そんな…殺生な…)
 まだ、一片の優しさ、思いやりの気持ちは残っていた。一度、奥の奥まで突き入れ、一瞬だけ間を置いて引き抜く。右手でムスコを握り、
「晶良ぁぁぁぁあ」
 叫ぶというか、うめいて晶良のお尻めがけて一気に噴出させた。精液が勢いよく晶良のお尻をたたき、勢いあまって背中にまで飛び散った。


 ぽっかりと開いた穴が次第に閉じていく。その横には白く粘りけの強い液体が重力に逆らって、へばりついている。バスルームに反響するのは
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁぁ、はぁ、はぁ」
 という2人の荒い息づかい。徐々におさまっていく男の息に対して、すすり泣きが混じっていく女の声。
「うぅぅ、えぐっ、ぐっ、はぁ~ん、あ~ん」
「晶良さん…」
 肩に手を置いて抱き起こす。涙でいっぱいの目からは抗議の色がにじんでいる。
「ひどい人…、痛かったんだからぁ、恥ずかしかったんだからぁ」
「ごめん…。ごめん、ね。ごめんね」
 胸に飛び込んできて泣き続ける晶良。そっと抱きしめる。しばらく泣いたら落ち着いたみたいで、唇をねだってくる。
「キスして」
 黙って目を見つめながら唇を重ねる。涙の痕が少し罪悪感を感じさせた。舌は入れずに晶良の気がすむまでキスを続ける。しばらくしてから唇を離すと、
「ほんとに、つらかったんだぞ」
 と言って晶良は、ぼくをにらみつけた。
「ごめん…」
「もぉ、ほかに言うことないの?」
「えっ? …気持ちよかった、とか?」
「ばかものぉぉ。あの…、あるでしょ、言うこと…」
「あっ! 愛してるっ! 愛してるよっ! 晶良さん」
「これだから年下は…。そーゆーとこは鈍いんだから」
「あは。晶良さん、ほんとに、ほんとに愛してる」
「当たり前でしょ。…アタシも愛してる」
 キス。今度は舌を入れ、絡ませ、ねっとりと愛を伝える。突然、思いついたように晶良の目がパっと開き、唇を離される。
「ダメっ! もう、できませんっ」
「えっ?」


「…また、大きくなってきてる…」
「えっ、え~っ!? まいったなあ…」
「ダメったらダメっ! もう、ヤっ!」
「いやぁ…。こんなにすぐに3回もできない…って思ってたんだけどなぁ…」
「なんで大きくなってんのよぉ。アタシ、壊れちゃうよぉ」
「晶良さんが悪いんだっ。そんなにかわいいからっ!」
「ばかものぉ」
「えっとぉ。ほんとはさ、もっと愛し合いたいけど…。あした、入学式もあるし。また今度、できるよね?」
「ヤっ」
「え~っ!? もう、させてもらえないのぉ」
「だって、痛いんだもん…」
「だいじょおぶだよ。今度は痛くしないでできるよ…たぶん。だから、お願いっ!」
「やだっ。すっごい痛いんだかんね。アンタ、自分だけいい思いして、ひどすぎっ」
 晶良ににらまれ、思わずたじろぐ。
(ま、まずい。あんなことや、こんなこと、いろいろしたいのにぃ。ご機嫌とっとかないと)
「晶良さん、体流してあげる。それから一緒にお風呂、入ろ?」
「うん」
 晶良のお尻から背中に浴びせた自分の精液をシャワーで洗い流す。それから、向かいあって湯船に。
「あ~、気持ちいい。晶良さんとお風呂に入れるなんて、幸せ」
「アタシは、恥ずかしい」
「ねぇ、お花見、しにいこっか」
「うん。そーだね。なんか、さ。お腹すいてきちゃった」
「ぼくも」
「じゃあ、アンタ、先出てて」
「うん。晶良さん、もう一度キスしたい」
 晶良を抱き寄せ、やわらかい唇を、甘い口内を、たっぷり味わった。


 ご休憩の2時間は、あっという間に過ぎてしまい、慌てて服を着て部屋を後にした。ホテルを出るときは、さすがに恥ずかしかったが、ちょうど人通りが途切れたタイミングだったので、ほっとする。
 桜並木を手をつないで歩く。晶良の歩みはかなりゆっくりだ。
「だいじょぶ? 晶良さん」
「ん~。なんか、まだ、はさまってるみたいな感じ」
 答えようがない。
「あっ、ベンチがある。少し休んでこ、ね?」
「あ~、うん」
「ねぇ、なんか買ってくるよ。ほしいもの、ある?」
「ん~。綿アメ」
「ちょっと待ってて」
 綿アメとラムネを買ってくる。
 ラムネのビー玉と格闘しながら、晶良のことを見やる。無表情で綿アメを嘗めている。ついさっき、組み敷いて真上から見ていた苦しげな顔が頭に浮かんで、顔が赤らんでしまう。照れ隠しにあさってのほうを向いて口笛を吹いたりする。
「…ねぇ、アンタさぁ。アタシのこと、『晶良』って呼び捨てにしたの、覚えてる?」
「ぼくが? いつ?」
「えっとぉ、あのね、…さっき…」
「さっき、って?」
「ん~、だからぁ。ほんとに覚えてない?」
「うん…」
「…最後のとき」
「最後って?」
「だからぁ、その…、んもうっ、変なとこ、鈍いんだからっ」
(これで怒られてもなぁ…。でも、覚えてなくて、最後って、…あのときかなぁ)
「…出したときぃ!?」
「もおっ! そんな、はっきり言わないっ。恥ずかしい、じゃないのぉ」


「あっ、そおだったんだ」
「ええ、そーよ。2回とも…」
「それで…、晶良さん、怒った?」
「いんや。なにか…、ちょっと、気持ちよかったよ」
「晶良っ!」
「こらっ! 年下のくせに」
「え~っ!?」
「あれっ…。ん~、まだ普通のときはダメかな」
「出すとき限定ぃ~?」
「そおいうふうにっ! 直接的な言い方、しないっ!」
 背中をペシっとたたかれる。
「は~い」
 寄りかかってきた晶良は、ぼくの肩に頭をちょこんと乗せ、
「もっと、やさしくしてくんなきゃ、ダメだぞ」
「うん。ぼくのこと、嫌いになった?」
「そんなこと、ないわよ。でも、怖いの、ヤっ。痛いのも、ヤっ」
「うん、わかったよ。晶良さんに嫌われたくないから」
「い~っぱい、やさしくしなさいよ。やさしくしてくれたら…」
「えっ?」
「また、しても、いい、よ」
「ほんと?」
 返事はせずにコクリとうなずく晶良。気分は飛び上がらんばかりだ。ニッコ~と笑顔を見せる。
「アンタの笑顔、大好き」
「ぼくは晶良さんのこと、全部好きだよ」
「じゃあ、おいしいものでも食べに行きますか。もちろん、アンタのおごりね」
「うん! 焼肉、食べたいな」
「わぁあ、それ、いいっ。特上カルビでしょ、特上タン塩でしょ、ん~、石焼ビビンパもっ」
(お金、足りるかなぁ。それに、きょうはぼくのお祝いだったよね。…ま、いっかぁ)

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