瑞州国防軍の装備品命名規則

本項では、瑞州国防軍の装備品の命名規則について述べる。

車両・火器

車両・火器の類いの装備品は制式名称及び略式名称の二つが命名される。制式名称はxx式戦車(xxは瑞州暦下二桁)などといった具合だが、これはその年度の軍予算から調達が開始されたことを意味する。略式名称に関しては、Zuish Modelの略でZMの符号が略式名称の頭に来る。ZMの次にはハイフンを挟まずに調達開始年(瑞州暦下二桁もしくは上一桁+下二桁)が来る。例えば1982年に調達が開始された重輸送戦術トラックには、82式重輸送戦術トラック(ZM82)の名称が与えられる。

派生型には、制式名称が変更されたり、元の略式名称の調達開始年の後ろにアルファベット1文字の接尾記号が付けられる。

同年に別種の装備品が採用された場合、略式名称には区別のための措置がなされるわけではない。そのため同様の略式名称を有する装備品がある場合、略式名称だけを記す際には注意が必要である。

輸入品の場合は、制式名称は製造国または製造会社の識別コード二文字(大抵は頭文字)に、xx式〇〇(xxは統一暦下二桁)の組み合わせである。この時の略式名称には、ZM記号を付けず識別コードで代替し、ハイフンを挟んで統一暦における導入年を付与する。

船舶

国防海軍の命名基準では、人名は使用しない、艦名の表記はひらがなのみ、同型艦には基本的に同じ系統の名前を使用することなどが定められている。なお艦種区分について、基本的に艦隊を組んで(または艦隊に付き添って)作戦行動するか否かでまず支援艦艇かどうかが決まり、艦隊行動を取る艦艇が機動艦艇/掃海艦艇/補助艦艇の区分を受ける。

艦種区分 艦種記号 命名基準 命名権
機動艦艇 航空母艦 CV:Aircraft Carrier
CVN:Nuclear-powered Aircraft Carrier
州名 国防省
潜水航空母艦 SSV:Aircraft Carrier Submarine
SSVN:Nuclear-powered Aircraft Carrier Submarine
瑞州歴史上の国名
強襲揚陸艦 HLP:Helicopter and Landing Platform
ALP:Assault Landing Platform
LDP:Landing Dock Platform
県名
巡洋艦 CH:Heavy Cruiser
CG:Guided Missile Cruiser
山岳名
駆逐艦 DD:Destroyer
DDC:Covering Destroyer
DDG:Guided Missile Destroyer
自然現象 海軍庁・海上幕僚監部
フリゲート FF:Frigate
FFG:Guided Missile Frigate
河川名
攻撃型潜水艦 SS:Submarine
SSN:Nuclear-powered Submarine
鮫類生物名
戦略潜水艦 SSBN:Nuclear-powered Ballistic missile Submarine
SSGN:Nuclear-powered Guided missile Submarine
鯨類生物名
掃海艦艇 掃海艦 MSO:Mine Sweeper Ocean 島の名前
掃海艇 MSC:Mine Sweeper Coastal
補助艦艇 潜水艦救難艦 SRS:Submarine Rescue Ship 湖沼名
病院船 HS:Hospital Ship 城郭名
高速戦闘支援艦 FSS:Fast Combat Support Ship 一級都市名
支援艦艇 貨物輸送艦 CS:Dry Cargo Ship 二級都市名
車両貨物輸送艦 VCS:Vehicle Cargo Ship
貨物弾薬補給艦 ACS:Advanced Dry Cargo Ship
軽輸送艦 SCS:Small Dry Cargo Ship
給油艦 FO:Fleet Oiler 三級都市名
ミサイル追跡艦 MRI:Missile Range Instrumentation Ship 古戦場名
音響測定艦 OSS:Ocean Surveillance Ship 星座名
情報収集艦 AGI:Agent of Gathering Information Ship 星の漢名
練習艦 Txx:Training - 転用前艦種記号 転用前の艦名
試験艦 EXxx:EXperimental - 転用前艦種記号 転用前の艦名



航空機

瑞州合衆国連邦の軍用機の制式名称は、各々の機体に固有識別を与えるために組み合わされた一連の文字および数字で示される。最初の一連の文字(最高4文字)は、航空機の種類及び意図された任務種別を決定する。番号は同様の種類と主任務も持つ航空機の中で機体を特定する。最後に、一連のシリーズとブロックは機体の正確な構成を特定する。

  • 現状 / 任務 / 機体種別:機体の現状、任務及び機体種別を示す1 - 4文字のアルファベット。正式名称の左から順に次のものを含む。
    • Status Prefix(現状接頭記号):正式名称の先頭に記述する。機体に伴う現状(例えば、非飛行、実験機)を意味する接頭記号。
    • Modified Mission(任務変更記号):基本任務記号の直前に記述する。基本任務の変更を表示又は明確にする追加任務識別記号。
    • Basic Mission(基本任務記号):正式名称の最初の部分で最も基本的な構成要素であり、機体の基本的な任務を特定する。
    • Vehicle Type(機体種別記号):基本任務記号の直後に記述する。標準機体でない機体種別を特定する。
  • Design Number(設計番号):同じ任務を持つ航空機の各々の設計に割り当てられるシリアル番号。任務記号と設計番号をダッシュ(-)によって分けて記述する。2030年から他装備品との整合性を取るために、瑞州暦下二桁が使われるように改定された。
  • Series(シリーズ):同じ設計番号の中でどのシリーズに属しているかを示すアルファベット1文字の接尾記号。
現状接頭記号 任務変更記号 基本任務記号 機体種別記号
G - 地上設置 [*1] A:Attacker - 攻撃 A:Attacker - 攻撃機 G:Glider - グライダー
N - 特別試験 [*2] C:Carrier - 輸送 B:Bomber - 爆撃機 H:Helicopter - ヘリコプター
P - 計画 [*3] D:Director - 指揮(無人航空機管制) C:Carrier - 輸送機 Q:Unmanned Aerial Vehicle - UAV(無人航空機)
Y - 試作 [*4] E:Electronic Installation - 電子装備 D:Dominator/Destroyer - 占優機/駆逐機 S:Spaceplane - スペースプレーン
F:Fighter - 戦闘 E:Electronic Installation - 電子装備 V:VTOL / STOL - VTOL機・STOL機
K:Tanker - 空中給油 F:Fighter - 戦闘機 Z:Lighter-Than-Air Vehicle - 軽航空機(飛行船・気球)
L:Cold Weather - 寒冷地仕様 I:Intercepter - 迎撃機
M:Search and Rescue/Medevac - 捜索・救難 L:Liaison Aircraft - 連絡機
O:Observer - 観測 O:Observer - 観測機
P:Patrol - 哨戒 P:Patrol - 哨戒機
Q:Drone - ドローン(無人) R:Reconnaissance - 偵察機
R:Reconnaissance - 偵察 S:Antisubmarine - 対潜機
S:Antisubmarine - 対潜 T:Trainer - 練習機
T:Trainer - 練習 U:Utility - 汎用機
U:Utility - 汎用 X:Experimentaler - 研究機
V:VIP/Staff - 要人輸送
W:Weather - 気象観測

愛称

種類 機体記号 命名基準
攻撃機 A ~嵐
爆撃機 B ~龍
輸送機 C ~空
汎用機 U
早期警戒機
早期警戒管制機
E ~眼
電子戦機 E ~電
~雷
戦闘機 表注1 F ~光
~風
~花
迎撃機 I
連絡機 L ~霧
哨戒機 P ~海
偵察機 R ~雲
練習機 T ~菊
ヘリコプター H 鳥類生物名
ミサイル 化石爬虫類の名前

表注1:かつては制空戦闘機・要撃戦闘機に~光、戦闘爆撃機に~風、艦上戦闘機に~花と付いていたが、次第にマルチロール機に~風、ステルス機に~花と付くようになった。

ミサイル・爆弾・ロケット

現状接頭記号 発射環境記号 基本任務記号 機体種別記号
C - キャプティブ A - 空中 C - 輸送 B - 爆弾
D - ダミー B - 多様 D - デコイ C - 複合
J - 特殊試験(一時) C - コフィン E - 電子・通信 M - 誘導ミサイル
M - メンテナンス F - 個人 G - 地表攻撃 N - 探査機
N - 特殊試験(永久) G - 地表 I - 空中・宇宙邀撃 R - ロケット
X - 試験 H - サイロ格納 L - 発射探知・監視 S - 衛星
Y - 試作 L - サイロ発射 M - 科学・測定
Z - 計画 M - 移動 N - 航法
P - 非防御発射台 Q - ドローン
R - 船 R - 対レーダー攻撃
S - 宇宙 S - 対艦攻撃
U - 水中 T - 訓練
U - 水中攻撃
W - 気象


X M A S M - 3 A
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)
  • 現状接頭記号 - (1)
    正式名称の先頭に記述する。機体に伴う現状(例えば、非飛行、ダミー)を意味する接頭記号。オプション。
  • 発射環境記号(変更後) - (2)
  • 発射環境記号(基本) - (3)
    正式名称の基本的な構成要素の1つであり、ミサイル及びロケットの発射環境を特定する。
  • 任務種別記号(変更後)
  • 任務種別記号(基本) - (4)
    正式名称の基本的な構成要素の1つであり、ミサイル、ロケット、爆弾の目標又は目的を特定する。必須。
  • 機体種別記号 - (5)
    正式名称の基本的な構成要素の1つであり、ミサイル、ロケット、爆弾の機体種別を特定する。必須。
  • 設計番号 - (6)
    同じ弾体を持つミサイルの各々の設計に割り当てられるシリアル番号。現状/発射環境/目標種別記号と設計番号をダッシュ(-)によって分けて記述する。必須。
  • シリーズ - (7)
    同じ設計番号の中でどのシリーズに属しているかを示すアルファベット1文字の接尾記号。必要な場合のみ使用。

軍用電子機器

国防軍では、完結した器材セット又はシステムは、“ZM/”から始まるアルファベット3文字、ハイフン、番号の順の一連の文字と数字で示され、時折付加記号が加えられる。アルファベット3文字のうち1文字目が器材が使用される(あるいは搭載される)場所、2文字目が装置の種類、3文字目がその使用目的を示している。装備の種類ごとに与えられる番号は制式年の下二桁が割り当てられるが、同じ場所・同じ種類・同じ使用目的のものが同年に導入された場合は下二桁の後に1、2、3と序数が続く。

使用/搭載場所 種類 使用目的
A - 航空機搭載(有人) A - 不可視光線、放熱 A - 付属品
B - 潜水艦搭載(水中機動) B - COMSEC(通信保全) [*5] B - 爆撃用
C - 暗号作成装置 [*6] C - 有線/(電波または信号の)搬送 C - 通信用(送受信)
D - 無人機(ドローン、UAV) D - 放射能測定 D - 方向探知用/偵察用/監視用
F - 地上固定 E - レーザー [*7] E - 射出/放出(いずれか又は両方)
G - 地上使用全般 F - 光ファイバー [*8] G - 射撃管制(火器管制)/投光指揮 [*9]
K - 水陸両用 G - 電信(テレグラフ)/テレタイプ H - 記録/再生(いずれか又は両方) [*10]
M - 専用自走車両 I - インターホン及び拡声器 K - コンピューティング
P - 携帯用 J - 電子機械/慣性ワイヤー被覆 M - 整備用/試験用
S - 水上船舶搭載 K - 遠隔測定器(テレメーター) N - 航法補助
T - 地上可搬 L - 電波妨害排除用 Q - 特殊又は複合目的
U - 多目的 M - 気象 R - 受信用/受動探知用
V - 地上車載 N - 空中音響 S - 探知用/距離方位測定用/捜索用
W - 水上水中両用 P - レーダー T - 送信用
Z - 有人無人両用 Q - ソナー及び水中音響 W - 自動操縦/遠隔操作
R - 無線機 X - 識別/認識用
S - 特殊又は複合 Y - 監視 [*11] 及び管制 [*12]
T - 電話(有線) Z - 保全
V - 視覚/可視光線
W - 他の物に該当しないもの
X - 複写電送(ファックス)/テレビ
Y - データ処理
Z - 通信(NSAのみ使用)



エンジン

制式に採用されたエンジンは、各々の機体に固有識別を与えるために組み合わされた一連の文字および数字で区別される。番号は開発順に振られ、同様の種類であるエンジンの中で機体を特定する。

種類 記号 記号の意味
ターボジェットエンジン 「燃焼噴射推進器」
ターボプロップエンジン 「回転推進器取付型燃焼器」
ターボシャフトエンジン 「軸出力推進型燃焼器」
ターボファンエンジン 「送風機取付型燃焼噴射推進器」
パルスジェットエンジン 「間欠燃焼推進器」
アダプティブサイクルエンジン 「可変適合燃焼推進器」
最終更新:2025年08月22日 01:22

*1 Permanently Grounded。永続的に飛行することなく地上に置かれる航空機に適用され、この航空機は主に乗員と整備員の地上訓練のために使われる。この記号は、恒久的な指定として適用されるのみであり、解除されることはない。この記号が使用されることは稀である。

*2 Special Test。機体構成への復元不可能な改修を加えられ、原則として永続的に特別試験に用いられる航空機に適用される。航空研究のためにZASAへ移される多くの軍用機は、この呼称を与えられる。

*3 Planning。計画又は開発前段階に適用される。形として存在する航空機に対して適用されることは無い。

*4 Prototype。当初は構成が決定されたデモンストレーション機に適用されたが、最近は、生産を意図する全ての航空機のプロトタイプに適用される。

*5 以前は標的

*6 以前は航空機可搬

*7 以前は放射能保護・制御

*8 以前は写真

*9 かつては「L」に割り当てられていた

*10 かつて再生は「P」に割り当てられていた

*11 目標探知及び追尾

*12 射撃管制や航空管制