瑞州宙兵隊(ずいしゅうちゅうへいたい、United states of Zuishu Space Corps、略称:UZSC)は、宇宙空間を担任範囲とする瑞州軍の軍種。瑞州軍における6個目の軍種である。行政機構として、海兵隊と国防海軍の関係をモデルにし、国防空軍の監督下に置かれる。軍のトップは宙兵隊総司令官とし、大将の階級を充てられる。単に「Spaces」とも。
瑞州宙兵隊 United States of Zuishu Space Corps
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軍旗
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創設
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2020年
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国籍
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瑞州合衆国連邦
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軍種
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宇宙軍
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上級機関
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国防省
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別称
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UZSC
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所在地
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瑞京府八幡基地
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宙兵隊総司令官
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出口裕一朗
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概要
弾道ミサイルの早期警戒や人工衛星管制から発展した軍種であるため、各軍から迎撃ミサイルを運用する部隊、人工衛星を運用する部隊などを統合した組織であり、おもな任務は監視衛星の運用や大陸間弾道ミサイルの早期警戒・迎撃というミサイル防衛、衛星攻撃兵器による人工衛星の破壊であり、加えて宇宙空間での戦闘や攻撃衛星(宇宙兵器)による地上への攻撃などの任務が付与されている。
任務
宙兵隊の任務には、国内法および国際法に則り、瑞州合衆国の権益保護及び平和的利用を確保することにある。そのため、瑞州及びその同盟国の宇宙空間における安全保障及び経済活動の確保、宇宙空間における敵対勢力からの保護、統合軍への宇宙関連能力の提供、宇宙空間経由の戦力投射及び関連人材の育成にあたる。
そのため、宙兵隊は、宇宙空間における軍事関連の資器材の運用をはじめ、教義の策定、人員の確保、関連する教育・訓練、独立した軍事的リーダーシップの確立、それらを通じて統合軍の能力強化にあたる。また、宙兵隊の任務には、宇宙デブリや小惑星の衝突に対する対応が含まれる。
組織
瑞州宙兵隊の部隊編成も参照
国防省空軍部管轄の組織として設立された。既存の宇宙関連部隊は宙兵隊に統合させるが、瑞州航空宇宙機構、瑞州沿岸保安庁のほか、その他の非軍事組織は統合の対象外となる。空軍との関係は海兵隊と海軍の関係がモデルとなっている。
軍のトップである宙兵隊総司令官は大将とし、航空幕僚長に直属する。同時に国家安全保障会議に次ぐ安全保障問題審議機関である統合幕僚監部のメンバーであり、大統領に対し軍事顧問として助言を行う。ただし、その権限は大統領に対する助言にとどまり、宙兵隊に対し直接的な作戦指揮権を有していない。
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宇宙軍作戦本部(国防省)
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宇宙作戦軍団(参河州滝頭山宙兵基地)
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第2宇宙部隊(Space Delta 2、宇宙領域の観測を担当、筑紫州御笠宙兵基地)
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第3宇宙部隊(Space Delta 3、宇宙における電子戦を担当、筑紫州御笠宙兵基地)
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第4宇宙部隊(Space Delta 4、ミサイル攻撃に対する警戒を担当、越野州氷見宙兵基地)
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第5宇宙部隊(Space Delta 5、宇宙軍の指揮・統制を担当、参河州新城宙兵基地)
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第6宇宙部隊(Space Delta 6、サイバー空間を担当、参河州滝頭山宙兵基地)
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第7宇宙部隊(Space Delta 7、諜報・監視・偵察を担当、筑紫州御笠宙兵基地)
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第8宇宙部隊(Space Delta 8、衛星通信・位置情報戦を担当、参河州滝頭山宙兵基地)
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第9宇宙部隊(Space Delta 9、軌道上における戦いを担当、参河州新城宙兵基地)
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第101宇宙航空団(101th Space Wing、101SW、参河州滝頭山宙兵基地)
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第102宇宙航空団(102th Space Wing、102SW、筑紫州福津宙兵基地)
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第103宇宙航空団(103th Space Wing、103SW、参河州新城宙兵基地):全世界位置同定システム衛星(ULISYS)の運用。
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宇宙ミサイルシステムセンター(Space and Missile Systems Center、中濃州南牧宙兵基地)
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宇宙優勢システム部(SYSD、中濃州南牧宙兵基地):2個群により編制。宇宙優勢を獲得するために、人工衛星システムを事故や敵の妨害から防御することを任務としている。
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全世界位置同定システム部(ULISYSD、中濃州南牧宙兵基地):地上機材・衛星も含めたULISYSの技術開発・製造を行う。
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打ち上げ・射場システム部:発展型使い捨てロケットの開発を行うほか、打ち上げシステムや射場の機材開発を行う。
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軍事衛星通信部:軍事通信衛星および衛星通信システムの開発。
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宇宙配備赤外線システム部:弾道ミサイル早期警戒のための宇宙配備赤外線システムの開発・試験。
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宇宙開発試験部:2個群により編制。宇宙関連機材の開発を行う。
基地
「瑞州国防軍の基地一覧」を参照
ULISYS
全世界位置同定システム(Universal Location Identification System、
ULISYS)とは、瑞州合衆国連邦によって運用される衛星測位システムを指し、合衆国が軍事用に打ち上げた約30個のULISYS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をULISYS受信機で受け取り、受信者が自身の現在位置を知るシステムである。
ユリシスとも。ULISYS衛星コンステレーションは、瑞州宙兵隊第103宇宙航空団で運用されている。
元来は軍事用として開発されていたが、民間機の安全な航行のために非軍事的な用途(民生的用途)でも使えるよう開放する事が当時の大統領により表明された。その後、民生運用に足る精度を満たした「初期運用宣言」は1993年に、軍事運用可能な精度を満たした「完全運用宣言」は1995年に成された。
民生用ULISYS受信機は当初航空機、船舶、測量機器、登山用(携帯型)に利用されてきたが、近年は自動車(カーナビゲーションシステム)や携帯電話などにも搭載され利用されている。 無論、本来の目的である軍事用途においてもULISYSは活用されている。ULISYSは国防軍の地上部隊が何の目印もない広大な砂漠で進軍することを可能とした。誘導爆弾もULISYSを利用したタイプが登場し、安価でレーザーなどによる誘導操作が不要である反面、命中精度に劣る事や標的座標エラーによる誤爆の危険があるなどの問題点がある。
+
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打ち上げられたULISYS衛星の一覧
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打上げ日
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射場
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衛星名
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ブロック
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宇宙機ナンバー
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結果
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状態
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1978年2月22日
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滝頭山宙兵基地
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ほっきょくせい1号
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ブロックⅠ
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01
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成功
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引退
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1978年5月13日
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ほっきょくせい2号
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02
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成功
|
引退
|
1978年10月7日
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ほっきょくせい3号
|
03
|
成功
|
引退
|
1978年12月11日
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ほっきょくせい4号
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04
|
成功
|
引退
|
1980年2月9日
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ほっきょくせい5号
|
05
|
成功
|
引退
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1980年4月26日
|
ほっきょくせい6号
|
06
|
成功
|
引退
|
1981年12月18日
|
ほっきょくせい7号
|
07
|
軌道投入に失敗
|
1983年7月14日
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ほっきょくせい8号
|
08
|
成功
|
引退
|
1984年6月13日
|
ほっきょくせい9号
|
09
|
成功
|
引退
|
1984年9月8日
|
ほっきょくせい10号
|
10
|
成功
|
引退
|
1985年10月9日
|
ほっきょくせい11号
|
11
|
成功
|
引退
|
|
|
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ブロックⅡ
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12
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打ち上げず(※1)
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1989年2月14日
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福津宙兵基地
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ねのほし1号
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13
|
成功
|
引退
|
1989年6月10日
|
ねのほし2号
|
14
|
成功
|
引退
|
1989年8月18日
|
ねのほし3号
|
15
|
成功
|
引退
|
1989年10月21日
|
ねのほし4号
|
16
|
成功
|
引退
|
1989年12月11日
|
ねのほし5号
|
17
|
成功
|
引退
|
1990年1月24日
|
ねのほし6号
|
18
|
成功
|
引退
|
1990年3月26日
|
ねのほし7号
|
19
|
成功
|
引退
|
1990年8月2日
|
ねのほし8号
|
20
|
成功
|
引退
|
1990年10月1日
|
ねのほし9号
|
21
|
成功
|
引退
|
1990年11月26日
|
ねのほし10号
|
ブロックⅡA
|
22
|
成功
|
引退
|
1991年7月4日
|
ねのほし11号
|
23
|
成功
|
引退
|
1992年2月23日
|
ねのほし12号
|
24
|
成功
|
引退
|
1992年4月10日
|
ねのほし13号
|
25
|
成功
|
引退
|
1992年7月7日
|
ねのほし14号
|
26
|
成功
|
引退
|
1992年9月9日
|
ねのほし15号
|
27
|
成功
|
引退
|
1992年11月22日
|
ねのほし16号
|
28
|
成功
|
引退
|
1992年12月18日
|
ねのほし17号
|
29
|
成功
|
引退
|
1993年2月3日
|
ねのほし18号
|
30
|
成功
|
引退
|
1993年3月30日
|
ねのほし19号
|
31
|
成功
|
引退
|
1993年5月13日
|
ねのほし20号
|
32
|
成功
|
引退
|
1993年6月26日
|
ねのほし21号
|
33
|
成功
|
引退
|
1993年8月30日
|
ねのほし22号
|
34
|
成功
|
引退
|
1993年10月26日
|
ねのほし23号
|
35
|
成功
|
引退
|
1994年3月10日
|
ねのほし24号
|
36
|
成功
|
引退
|
1996年3月27日
|
ねのほし25号
|
37
|
成功
|
引退
|
1996年7月16日
|
ねのほし26号
|
38
|
成功
|
引退
|
1996年9月12日
|
ねのほし27号
|
39
|
成功
|
引退
|
1997年11月6日
|
ねのほし28号
|
40
|
成功
|
引退
|
1997年1月16日
|
福津宙兵基地
|
こぐま1号
|
ブロックⅢ
|
41
|
軌道投入に失敗
|
1997年7月23日
|
こぐま2号
|
42
|
成功
|
引退
|
1999年10月7日
|
こぐま3号
|
43
|
成功
|
引退
|
2000年5月11日
|
こぐま4号
|
44
|
成功
|
引退
|
2000年7月16日
|
こぐま5号
|
45
|
成功
|
引退
|
2000年11月10日
|
こぐま6号
|
46
|
成功
|
予備
|
2001年1月30日
|
こぐま7号
|
47
|
成功
|
引退
|
2003年1月29日
|
こぐま8号
|
48
|
成功
|
引退
|
2003年3月31日
|
こぐま9号
|
49
|
成功
|
予備
|
2003年12月21日
|
こぐま10号
|
50
|
成功
|
引退
|
2004年3月20日
|
こぐま11号
|
51
|
成功
|
引退
|
2004年6月23日
|
こぐま12号
|
52
|
成功
|
引退
|
2004年11月6日
|
こぐま13号
|
53
|
成功
|
引退
|
2005年9月26日
|
こぐま14号
|
ブロックⅢA
|
54
|
成功
|
予備
|
2006年9月25日
|
こぐま15号
|
55
|
成功
|
運用中
|
2006年11月17日
|
こぐま16号
|
56
|
成功
|
運用中
|
2007年10月17日
|
こぐま17号
|
57
|
成功
|
運用中
|
2007年12月20日
|
こぐま18号
|
58
|
成功
|
運用中
|
2008年3月15日
|
こぐま19号
|
59
|
成功
|
運用中
|
2009年3月24日
|
こぐま20号
|
60
|
成功
|
予備(※2)
|
2009年8月17日
|
こぐま21号
|
61
|
成功
|
引退
|
2010年5月28日
|
こぐま22号
|
ブロックⅢB
|
62
|
成功
|
引退
|
2011年7月16日
|
こぐま23号
|
63
|
成功
|
運用中
|
2012年10月4日
|
こぐま24号
|
64
|
成功
|
運用中
|
2013年5月15日
|
こぐま25号
|
65
|
成功
|
運用中
|
2014年2月21日
|
こぐま26号
|
66
|
成功
|
運用中
|
2014年5月16日
|
こぐま27号
|
67
|
成功
|
運用中
|
2014年8月1日
|
こぐま28号
|
68
|
成功
|
運用中
|
2014年10月29日
|
こぐま28号
|
69
|
成功
|
運用中
|
2015年3月25日
|
こぐま30号
|
70
|
成功
|
運用中
|
2015年6月16日
|
こぐま31号
|
71
|
成功
|
運用中
|
2015年9月16日
|
こぐま32号
|
72
|
成功
|
運用中
|
2016年1月26日
|
こぐま33号
|
73
|
成功
|
運用中
|
2018年12月23日
|
福津宙兵基地
|
みょうけん1号
|
ブロックⅣ
|
74
|
成功
|
運用中
|
2019年8月22日
|
みょうけん2号
|
75
|
成功
|
運用中
|
2020年6月30日
|
みょうけん3号
|
76
|
成功
|
運用中
|
2020年11月5日
|
みょうけん4号
|
77
|
成功
|
運用中
|
2021年7月14日
|
みょうけん5号
|
78
|
成功
|
運用中
|
2021年12月12日
|
みょうけん6号
|
79
|
成功
|
運用中
|
2022年2月24日
|
みょうけん7号
|
80
|
成功
|
運用中
|
2022年6月19日
|
みょうけん8号
|
81
|
成功
|
運用中
|
2023年7月2日
|
みょうけん9号
|
82
|
成功
|
運用中
|
2023年10月27日
|
みょうけん10号
|
83
|
成功
|
運用中
|
2024年5月26日
|
みょうけん11号
|
84
|
成功
|
運用中
|
2024年9月31日
|
みょうけん12号
|
85
|
成功
|
運用中
|
2025年3月10日
|
みょうけん13号
|
86
|
成功
|
運用中
|
2025年11月28日
|
みょうけん14号
|
87
|
成功
|
運用中
|
2026年5月9日
|
みょうけん15号
|
88
|
成功
|
運用中
|
2026年9月5日
|
みょうけん16号
|
89
|
成功
|
運用準備中
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※1:ロッカク・インターナショナル社がブロックⅡの契約を確保するために製作した資格認定用の衛星。
※2:信号の品質が低いため、予備待機状態となっている。2011年5月6日に廃止されたが、その後テストのために再アクティブ化された。
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最終更新:2023年04月16日 23:09