現代の民話



都市伝説(としでんせつ)

 町中でまことしやかに噂される流説。近現代に出現した怪談のほとんどはこれに属する。
と言うか、便利な用語として言い換えが進められている部分もある。


 怪談や物語といえば「昔々~」とあるものであったが、いまや山村はコンクリート造りの街に変わり、人も変化していった。
 そんな中で物語が新しく生まれ、変わっていくのは必然と言える。
 ただ、“都市”とはあるが、この用語自体は環境を街中に限定しない。別に発生年代が近代以降であるなら、田舎や僻地が舞台であっても成立するし、古くからの民話や神話も解釈次第では「都市伝説」として研究される対象になりえる、そんな側面も存在する。


 トモダチのトモダチ。他人と知人の間。
 曖昧とした仲介者を元に伝播される話。
 人々の願望・恐怖が具現化された現代の寓話。

 『流神A』での定義によるとかくの如く語られている。



医療系都市伝説
 「壁に耳あり」、「黄色い救急車」、「死体洗いのアルバイト」などが代表例。医療現場で行われた非常識な行為、アンビバレンツで生命倫理を無視するような偏見が形になったような話が主である。

怪人系都市伝説
 「口裂け女」、「首無しライダー」、「ひきこさん」など現代の犯罪や交通事情にツッコんだものが代表例。現代妖怪。
 古くは「切り裂きジャック」から見られる通り魔や異常犯罪者の系譜から見られるが、大衆の漠然とした不安として現れながらも漠然な形として再構成されたもの、であるのかもしれない。

食品系都市伝説
 「ミミズバーガー」、「コークロア」、「人肉ラーメン」などが代表例。
 「食の安全」が叫ばれるようになった現代であるからこそ、隆盛を誇るのが異物混入や食品の出自が異常であった――などの話も勢いを増している。
 反感からか、某大資本の商品がやたら槍玉にあげられることが多い。

都市伝説の創作性



対抗神話
 都市伝説が口伝てに伝播していくなかで微妙に変化していくとは先に述べた通りだが、その中で話の根幹に対抗するかのような派生を見せることがある。
 例としては「ムラサキカガミ」の呪言を封じる様々な呪文や口裂け女や人面犬の発生が人為的なものであったとする説などが挙げられる。


 前者に関してはわかりやすく、理不尽な形で唐突に心身に危害を及ぼす妖怪によく付属する属性の一種である。
 そもそも目撃者が全滅してもらっては、「この話を最初に伝えたのは誰なんだ?」というツッコミで困ると言う大人の事情もある

 一方、後者については元々の話を揺さぶる。噂の対抗馬として、成り代わろうとするからである。
 あくまで噂が噂であるならそれを大規模に伝播させるには大規模な組織が必要になり、その場合は酔狂でないなら一種の動機が必要になる。
 ここで、人心操作を狙ったと仮定しよう。立派な「陰謀論」の完成である。

ネットロア



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最終更新:2018年11月05日 16:41