主人公機強化

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主人公機強化 - (2016/09/29 (木) 20:42:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/05(火) 11:33:08
更新日:2024/04/12 Fri 11:00:54
所要時間:約 9 分で読めます




(冥ω殿)「ぐわあああ!」

「ハハハ!そこまでのようだなカンリニンガーZ!」

「行け!タテニーゲ!グチゴーモリ!奴に止めを刺せ!」

「貴様さえ死ねば、ここは愚痴籠りと立て逃げ犯の楽園となるのだ!」


(冥ω殿)「こ、ここまでか…」

キィィィィン…。

「な、何だ!? あの戦闘機は…!?」

ノリ゚ー[゚]リ|「冥殿ちゃん!お待たせ!」

(冥ω殿)「む…!やっと完成したか!ジェット・アニィー・ウォーター!」

リトイリ゚ヮ゚ル「いくよ!合体だ!」

(冥ω殿)「ユルユルアナールクロース!」

ガキーン!

「な…。カンリニンガーZが空を飛んでいる!?バカな!」



主人公機の強化とは、ロボットアニメにおける概念である。
物語の進展に伴い、次々と現れる強敵に対して、それに対抗すべく行われる。
または、激戦の果てに大破した機体の修復の際に施された強化。

有名足らしめたのはマジンガーZだが、元祖は鉄人28号。
だが、試行錯誤しつつパワーアップを重ねると言う構図を確立したのはやはりマジンガーZであり、
その後のロボットアニメの主人公機達は、物語進展に伴い新たな機能や武装を追加されていくと言う流れが出来上がった。

主人公機乗り換えでなく、こちらで自機をパワーアップするロボットアニメも割りと多いぞ。


■主なパワーアップ例(順不同)

◆鉄人28号
有名な背部ロケットだが、実は物語開始時にはついておらず、鉄人を奪った(ちなみに結構奪われる)ニコポンスキー率いるS国が開発し、取り付けたもの。
「パワーアップして飛行能力を得る」と言うのはここから来ている。


マジンガーZ
マジンガーZも物語開始当初は飛行能力を持たず、空飛ぶ機械獣に苦戦を強いられる事がままあった。
そこで、弓教授が開発した飛行用パーツ、「ジェットスクランダー」を装着する事により、この弱点を克服した。
…と、近年はこの一言で片付けられるが、実はスクランダー登場以前にもいくつか飛行能力をつけようと試みられ、
それらが失敗していると言う過程が存在し、それが物語にリアリティを持たせていた。
ちなみに、マジンガーZは破損した際の修理時についでにパワーアップされる事が多い。
(冷凍ビーム、アイアンカッター、サザンクロスナイフ、大車輪ロケットパンチ等)


◆ガンダム
機動戦士ガンダムより。
ニュータイプに覚醒しつつあるアムロガンダムの反応速度がついていけなくなりつつあり、
関節部にマグネットコーティングが施されたが、それでも付け焼き刃であったようで、
強化後も全く見た目に変化がないことと、「ニュータイプ研究が進んだジオン側に対し、連邦側はこの程度のパワーアップしかできない」と言う構図が、
それまでに無いリアリティを生んだ。

ガンダムシリーズでは、追加装甲・武装「フルアーマー化」が施される機体もある。
ΖΖガンダムユニコーンガンダム等。


◆ガイキング
ダリウス帝国によって傷ついたガイキングに新たな武装を追加したのだが、これは色々な意味で視聴者を驚かせた。
「フェイスオープン」の掛け声とともに王道的なフェイスが割れ、中から口から火を吐き、
額からミサイルを連射する超兵器ヘッドが出相手にミサイルを叩き込み、最後に焼き尽くす様はまさに悪役である。
しかもこの超兵器ヘッド。リメイク版ガイキングでボスであるドボルザークの頭になっていた。悪役過ぎる。


◆ジンライ
トランスフォーマー 超神マスターフォースより。2回パワーアップを果たしている。
1回目はトンネルから発見されたコンテナと合体する事でスーパージンライになり、
2回目は「ボンバー計画」によって開発された支援マシン・ゴッドボンバーと合体する事でゴッドジンライになった。
なお、トランスフォーマーでは基本的にロボット自体が意志を持っていてパイロットが不要なので、殆どの作品では「主人公機」と言うよりは「主人公」そのものだが、
ゴッドマスターであるジンライは、人間がトランステクターと合体してロボットになるので「主人公機」と呼んでも問題ないと言える。


勇者シリーズ
新型機の登場。そして一号機とのグレート合体により強化される。新型機はコアだけ移った主役機の別形態か、主役機と共闘する自律型兄弟機の2パターンがある。
ただしマイトガインのみ1号機をAI操作、2号機を操縦で共闘する。
このような新型機との合体と言う物は他にもさまざまであり、
ダンクーガ、エルドランダブルオーライザー等も該当する。

ちなみに勇者王ガオガイガーではウルテクエンジン搭載(見た目変化ほぼなし)やステルスガオーⅡ装備(宇宙用)と見た目の変化が少ない強化となっている。
これはガオガイガーは基本的に地道な改良やハイパーツールでのサポートによる強化が主体であるため。


グレンラガン
天元突破グレンラガンより。
元々、他の機械を取り込む能力を持ったラガンによって、強引に合体して誕生した機体であったが、
その能力の応用で、敵の飛行メカを取り込むことで、中盤から飛行可能になった。
さらに終盤では、巨大戦艦等をどんどん吸収・改造を繰り返し、
アーク→超銀河→天元突破(螺巌編では、挙句の果てに『超』天元突破)と凄い勢いでパワーアップしていった。


シールドライガー
アニメ版ZOIDSより。
小型ゾイドの一種、オーガノイドとの合体により通常のゾイドを超える戦闘力を得る。操縦の補助効果もあり初期の操縦に不慣れなバンを助けた。
レイヴンとの戦いで石化(死亡)してしまったが、ジークとフィーネがゾイドコアに融合し、ブレードライガーへ改修(進化)した。
キットのブレードライガーのフレームはシールドライガーのものを流用している。


エヴァンゲリオン初号機
新世紀エヴァンゲリオンより。
アンビリカルケーブルによる電力供給が必要だったエヴァンゲリオンだが、
中盤、なんと敵である第14使徒を捕食する事により使徒が持つS2機関を獲得、コードレス化に成功した。
流石は異色作エヴァンゲリオン。主人公機強化もマトモじゃなかった。

ただし異色作だけあって、パワーアップをお披露目する戦闘シーンは無い
スパロボ図鑑でも「S2機関を獲得し活動限界が無くなった…ハズである。」とぼかされている。
なにせこの時点で残った敵は「最後のシ者」だけだったから…ってそういう問題でもなかったのかもしれないが。
一応S2機関の力を発揮した「F型装備」の設定があり、パチンコやスパロボなどで大活躍している。

紅蓮弐式
コードギアスより。2回大パワーアップを果たしている。
1度目は、戦闘中に中破した直後に駆けつけた援軍が届けてくれた強化パーツを空中で落下中に強引に換装、
2度目は、敵に鹵獲され魔改造を施されたところを奪還と、いずれもなかなか熱い展開。


カガクゴー
空想科学大戦3より。
上記の様々な作品における強化を「科学的に正しく」考察した結果、最初は硬いだけで中が空洞のハリボテだったカガクゴーは、
ピアノ線で釣るマリオネット→盆踊り自律歩行→巨大発電機のおまけ→空気電池&剣搭載→バネ式ロケットパンチ搭載→飛行能力獲得→超巨大人造人間化
と科学的に強化を果たしていった。特に最後の強化はマジンガーからエヴァに至るロボットアニメの歴史をなぞるような展開で非常に胸熱である。

AGEシステム
機動戦士ガンダムAGEより。
敵のデータをもとにガンダムの頭脳(AGEデバイス)が強化案をその場で提案し、自動で組み立てて戦場に発射するというダイナミック強化システム。
パワーアップが限界を迎えたら新しい機体が提案され、AGEデバイスはそちらに移される。
残念ながら販促と噛み合わずその真価は発揮されなかった。

◆レッドバロン
スーパーロボット レッドバロンより。レッドバロンはアニメ版も存在するが、ここで紹介するのは特撮版である。
序盤で新装備アームミサイルが追加された他、後半では宇宙鉄面党に対抗するために発案された7つの強化案により、
新装備ドリルアローと、宇宙も飛べる飛行用パーツ「スペースウィングス」の追加、装甲の特殊金属バロニウムをニューバロニウムに強化する等の強化がなされた。



◆番外編
主人公機強化と似て非なるものとして、「主人公機応急修理」がある。
正規の部品が手に入らない等の事情により、あり合わせの部品で直してしまうというもので、強化どころか元の水準まで回復したのかも怪しい。
とはいえ「現地改造品」という武骨な魅力があることは否定できず、その手の機体にはファンも多い。
実例として、ガンダムEz-8ガンダムエクシアリペアがある。



追記・修正は強化パーツと合体しながらお願いしますぅッ

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