登録日:2011/10/08 Sun 06:41:10
更新日:2025/03/07 Fri 01:29:18
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『
トランスフォーマー 超神マスターフォース』とは1988年に放送されたテレビアニメである。全47話(本編42話+総集編5話)。
『ザ☆ヘッドマスターズ』までのキャラクター&作品設定は劇中にはほとんど登場せず直接的な繋がりはないが、しっかりと歴史に組み込まれている。
●あらすじ
地球各地で謎の事件が多発していた。
事件の背後には歴史の陰で暗躍する悪魔、デストロン・プリテンダーの姿があった。
そんなある日、サッカー好きの少年、剛秀太は科学者である父親の助手であるホークから自分は数千年前にセイバートロン星からやってきたサイバトロン・プリテンダーであると打ち明けられたのであった。
●用語
今作最大の特徴である、人間を
トランスフォーマーにトランスフォームさせる強化スーツ。
装着すると常人の数倍の運動神経が身に着く。
この状態から、ヘッドマスターJr.は
ロボットの頭部に、ゴッドマスターはアイアコーンと呼ばれるエンジンのような物体に変形して、
専用のトランステクターと合体する事で、
ロボットにトランスフォームできる。
なお、変身後にはトランスフォーマーが使用する超電導ライフルを小型化したような光線銃も装備。シーコンズなら複数回浴びせることで破壊可能。
地球人がマスターフォースを装着する際に使用するリング状のブレスレット。
両腕部に装着し、これらを交差させて重ね「マスターフォース!」と叫ぶことでマスターフォースを纏う。通信機能も持っており、ゴッドマスター、プリテンダー、ヘッドマスターJr問わず連絡可能。
ヘッドマスターJrは銀色、ゴッドマスターは金色とされているが、本編ではJrのブレスが金色に塗られている場面も存在する。
一度装着すると外せなくなる。
ヘッドマスターJr版、ゴッドマスター版のなりきり玩具も発売された。
今作にのみ登場する、地球を成り立たせているとされる超エネルギー。
宇宙に漂う超エネルギー『天超魂』、地球の自然に宿る超エネルギー『地超魂』、人間だけが持つ神秘の超エネルギー『人超魂』の3種類がある。
この3つのうちどれか1つでも弱めると、人間はバランスを失い、やがて生きていけなくなるとされる。
デストロンは超魂パワーを奪って宇宙征服の力にしようと企んでいる。
従来の
トランスフォーマーとは違う様々な生命体に姿を変えることができる種族。地超魂パワーを持つ。
数千年前に地球にやってきたサイバトロン・プリテンダーは人間の素晴らしさに憧れて人間の姿になり、デストロン・プリテンダーは人々が恐れる悪魔や怪物の姿になって現代まで生きてきた。
サイバトロン・プリテンダーは
腕時計型のブレスを掲げ「スーツオン!」と叫ぶことでプリザーブシェルと呼ばれるスーツを装着。さらに、両腕で「人」の形を作り「プリテンダー!」と叫ぶことで本来の
トランスフォーマーの姿に戻る。
クロームドームが開発した、人間をヘッドマスターに変形できるようにしたシステム。
何故こういったものをダニエルに作ってやらなかったのだろうか。
少年少女がマスターフォースを纏い、トランステクターにヘッドオンする事で
ロボットに変形する。
全部で6つあり、地球にいるサイバトロンプリテンダーに送られたが、そのうちの3つがデストロンに盗まれ、改造されて悪用される。
サイバトロンのトランステクターは基本的に救助活動用であり、変形時には座席ごと飛び出し、座席が
ロボットのヘルメットになる。
デストロンのトランステクターは怪物の姿をしており、「テクターイン!」と叫ぶことでコックピットに収納される。
ちなみに本家ヘッドマスターが行っていたクロスヘッドオン(頭部を交換する)がJr.にも可能かどうかは不明(玩具では可能で、本家ヘッドマスターとも互換性あり)。
地球人を超え、超
ロボット生命体をも超えた超進化生命体。
太古の昔、地球に飛来した謎の生命体から生まれた七つの分身とされており、海底から本体が復活するとともにトランステクターに擬態した。
生命体ではあるが魂を持たないため、人間がマスターフォースを纏い、エンジンのような魂の結晶体アイアコーンに変形して、トランステクターとゴッドオンすることで誕生する。
天・地・人、3つの超魂パワー全てを使いこなすことができる。
彼らのトランステクターは金のマスターブレスを持つ者と共鳴。些細なダメージを受けても
瞬時に回復してしまう驚異的な治癒力を持っている。
そのため、人間時に重傷を負った状態でゴッドオンした場合、その治癒能力の影響で人間に戻った後も回復した状態になるが、
逆にゴッドオン後に重傷を負った状態で人間に戻ると、人間の身体も重傷を負った状態になる。
●登場人物
【サイバトロン】
<サイバトロン・プリテンダー>
太古の時代にデストロンを追って地球に不時着したサイバトロン戦士。
人間の存在を知ってからは彼らを守るために人の姿を借りてデストロンに立ち向かう。
しかし、ゴッドマスターの前にはいささか力不足なためか、ジンライたちが登場する中盤以降は出番が減ってしまう。
マッターホルンでの最終決戦に至ってはホーク以外の3人は被災地の救助活動に従事していると語られただけで登場すらしなかった。
漫画版では最終決戦で、人超魂吸収光線でゴッドジンライとオーバーロードから人超魂を奪おうとするデビルZに対し、人間ではない事を生かして4人で盾になるという見せ場が与えられている。
CV:
森功至
サイバトロン・プリテンダーのリーダーの宇宙指揮官。
人間の姿では天文学者である剛博士(CV:野田圭一)の助手をしており、彼の息子である秀太から実の兄のように慕われている。
真面目で冷静な性格で初期はサイバトロンをまとめていた。
トランスフォーマー時には高速ジェットに変形。二丁のジェットライフルと鏃状の刀身をした長剣・チタニウムサーベルが武器。チタニウムサーベルは敵の光線をはじき返す強度を持ち、投擲することも可能。
必殺技は空中で頭から敵の方へと進みながら、全身から光の矢を連射する「シャイニングアロー」。
中盤ではジンライを司令官に任命している。
『プリテンダー外伝』ではデストロンから子供たちを守り、「秘技・グラウンドインパクト」でブラジオンを撃破した。
ちなみにブラジオンの口調や態度は武人で、相手を褒め称えたりもしていた。
CV:幹本雄之
人間の姿ではカリフォルニア海洋研究所で学者の仕事をしている海洋防衛戦士。
イルカをこよなく愛する大らかな人物だが、人間の手で地球環境が汚れ、動物たちの住む環境が少なくなることを憂いている。
それでも第二の故郷である地球と地球人を守る意志は誰よりも強く、彼が庇ったジンライがゴッドマスターとして戦うきっかけにもなった人物でもある。
アメリカではヘッドマスターJrや加入したてのジンライの教官役を務めたことも。
トランスフォーマー時には潜水艇に変形。シーパワーブラスターという光線銃と投擲可能な
手斧のシーアックスを武器とし、両手から超高圧水流を放つ「スクリューアンカー」が必殺技。
第15話で拘束状態に陥り変身不能に陥った際、人質にされていた少年たちの一人・トニー(CV:鈴木富子)に頼みこんでブレスを外させ超音波を発生。イルカの習性を利用し海洋研究所にいるホークらに危機を知らせた。
初期はホークに次いでよく登場しており、実質上サイバトロン・プリテンダーのサブリーダー的存在。
CV:田中亮一
陸上探査戦士。人間の姿では
自動車設計士として暮らしており、地質学にも精通している。
トランスフォーマー時にはSFバギーに変形。
ドリル状の光線を放つドリルウェーブガンと剣のクラッシャーブレードが武器。
酒と女をこよなく愛するプレイボーイで、年代物の
ワイン収集が趣味。デストロンとの戦いでデートが台無しになることを嘆いている。
人間を守る立場のサイバトロンでありながら、第1話でホークの連絡を聞くや否や
彼女のいる前でスーツオン。その状態のままトランスフォーマーに変身しフルスロットルで日本に向かう際、警察に通報されている。
CV:平野正人
サイバトロン・プリテンダーの一人。惑星連絡戦士。
人間の姿では空港で通信技師として働いている。
スネークロッドという
鞭と光線銃ウェーブブラスターが武器。
SFジェット機に変形するのか、同じ空戦ポジのホークに比べると初期から既に空気気味だった。せいぜい髪型が某サリーちゃんのパパか
クズリばりに個性的なくらいか。
ビークルモードは明らかに
ウェイブライダーを彷彿とさせる。
ホークらにその素質を見込まれ、マスターブレスを授かった三人の少年少女が変身。
救急車両モデルのトランステクターとヘッドオンする。
『40周年記念 スペシャルムービー』でもマスターフォースの状態で三人揃って登場。『
スーパーリンク』のロードバスターW&キッカーと『
アニメイテッド』の
サリと並走する場面が映っている。
CV:冬馬由美
地球人サイドにおける主人公的存在で、日本のインターナショナルスクールに通う13歳。
剛博士の一人息子で、デストロンに父を殺された怒りからホークの計らいでサイバトロンで活動することになる。
サッカーが得意なレスキュー指揮官で、ヘッドオン時には自慢のサッカープレイとプラズマパワーライフルとプラズマガンで立ち回る。
プラズマパワーライフルは用途に応じた特殊弾頭を使用。第28話では中東部の石油コンビナートの大火災を止めるため、FP弾(いわゆる特殊消火弾)を使用している。
基本的に素直でまっすぐな少年だが、スタンドプレーに走ることが玉に瑕。
また、基地を破壊されてからしばらくはデストロンへの敵意がそれまで以上に高まり、何かと「
赤い」言動が目立つようになった(ボディカラーは青いけど)。
ポケットバイクの運転も得意で、第1話では
「信じらんないや!」とか言いながら
崖を滑り落ちたり、第3話では
キャブを乗せて時間ギリギリで空港に滑り込むなど、信じらんないことをする。
専用のトランステクターは
パトカーで、マッハ8.5の走行速度とあらゆる犯罪データがインプットされたマイクロコンピュータがウリ。
キャストクレジットのトップと次回予告のナレーションは秀太が担当している。
CV:江森浩子
南太平洋の島国カリン王国の王子。年齢は秀太と同い年。
後に日本へ留学。サイバトロン秘密基地のある森に家を建てており、秀太たちの隠れ家も兼ねる。ヘッドマスターJr.に任命されてからは災害防衛戦士となる。
普段はペットのインコ(CV:山田恭子)とアルマジロと暮らしており、アルマジロはインコの「トランスフォーム」の掛け声で丸まるor元に戻るのが得意。第18話では丸まったアルマジロにインコが「ヘッドオン」する芸を披露した。かわいい。
自然豊かな土地で育ったため、華奢な見た目に反して筋肉質で食いしん坊。得意料理はカリン島に伝わる蒸し焼きで、後に加わったジンライからも好評。
運動神経は抜群なものの、勉強はからっきしで
テストで0点を取ってはカイゼル先生の補修から抜け出すことが多い。
ドンク(CV:田の中勇)というじいやとその孫娘にして幼馴染のコポ(CV:
鶴ひろみ)がいる。
コポは循環器系の難病を患っているが、ドクター・ローダン(CV:小川真司)の手術によって一命をとりとめた。
専用のトランステクターは
はしご車で、ヘッドオン後はアンチファイヤーガンとレーザーピストルや持ち前の運動神経で立ち向かう。ゴーシューターとの連携攻撃も得意。
第28話ではFP弾や消火剤でも止められない石油コンビナートの火柱を止めるため、ヘッドオンし全身で炎を受け止め、ゴーシューターにFP弾を使わせる荒技を見せる。
結果的に鎮火はしたものの、今度は石油が飛び散る事態になってしまった。
「こんなはずじゃなかったんだ……」Byキャブ
前期OPでは秀太とミネルバが登場するにもかかわらずなぜかハブられている。
そして本作における
パンチラ要員。
ヘッドマスターJr.として活動する時以外は、カリン島の民族衣装なのか他の島民達と同じようにノースリーブの白い貫頭衣のような服を着ているのだが、
腰から下が股下ギリギリな際どい丈のミニスカートみたいになっており、
そんな格好で元気に動き回るものだから
ヒロインであるミネルバを差し置いて当然のように見えまくる。
CV:山本百合子
本作のヒロイン。
モンパルタ共和国日本駐日大使の娘で、年齢も15歳と秀太&キャブより年上。
ヘッドマスターJr.に任命されてからは救急看護戦士となる。
戦いは得意ではなく、主に救護活動で力を発揮。戦いの中で献身的な精神に目覚めていき、ゴッドマスターの情報を聞き出すためジンライが捕虜にしたキャンサーの心を開かせていった。
しかしその優しさが仇になってしまったこともあり、あからさまに怪しい行動をしていたクラウダーを「命の恩人だから」という理由でかばったことでサイバトロン基地の崩壊を招いてしまう結果となった。
日本舞踊に興味があり、これらをマスターするのが夢。
専用のトランステクターはマッハ6を誇るポルシェ風の救急車で、怪我人や動物を救護する医療設備が整っている。
ヘッドオン後は当たると1分間麻痺するショックブラスターとショックガン、そして日本舞踏を思わせる華麗な身のこなしが特徴。
<サイバトロン・ゴッドマスター>
CV:竹村拓
サイバトロン総司令官。
生まれも育ちも日本の
長野県出身だが、2年前自由を求めて渡米。運送トラックの運転手をし生計を立てていた。
曰く付きのコンボイトラックの中にあったマスターブレスをお洒落な腕輪と勘違いして不用意に身につけてしまったことからゴッドマスターになってしまう。
当初はゴッドマスターの宿命に否定的だったが、仕事仲間がデストロンに殺されたことから戦いに身を投じるようになる。
火の超魂パワーの使い手。
コンテナと合体することで『スーパージンライ』にパワーアップする。
後半では支援マシン『ゴッドボンバー』と合体することにより『ゴッドジンライ』にパワーアップ。燃える火の超魂パワーを纏った突撃技・「超魂ゴッドファイヤーガッツ」が最大の必殺技となる。
後にホークらサイバトロン・プリテンダーの計らいにより司令官に任命される。当初はノリ気じゃなかったジンライも、戦いの中で歴代総司令官の中でもかなり優秀な人物に成長した。
CV:柏倉つとむ
副官。
イギリスの
自動車会社・ブリティッシュモーターズの御曹司。
誕生日の3月17日に愛車のレースカーを得たことから、
ロボットの夢を見るようになる。やがて、友人に勧められてジンライの出演番組に手紙を出したことから、運命が動き出す。
愛車は社長である父・レフトフットが15年前の3月17日にイギリスで試作したものだが、実はそれがトランステクターであり、ジンライからマスターブレスを得たことでサイバトロンとして戦う覚悟を得た。
丁寧な口調で優しい性格だがやや堅物で強情な面もあり、ゴッドボンバー開発の際も全面的に支援している。
電磁ライフルと
水の超魂パワーを駆使し、水流攻撃を敵に浴びせる「ラウンドウォーターフォール」が必殺技。
第29話では海底でキングポセイドンに苦戦するゴッドジンライを救うために「超魂スピンドリル」を使用。潮の流れを利用して羽交い締めの状態からゴッドジンライを救い出した。
前期OPではサビで堂々と登場するが、実は前期OPに登場するキャラで一番参戦が遅い(16話)。
CV:
大塚芳忠
地球防衛戦士。
都会の生活に嫌気がさし、カナダの自然に引き付けられてロッキー山脈で森林警備員として働きながら、スローライフを堪能していた。趣味はもっぱら釣り、木彫り、大自然の絵画。ログハウスも彼のハンドメイドである。
ある日、その廃坑から謎の鉱石が出現。ジンライらと接触し4WDバギー型のトランステクターに変化したことで、第三のサイバトロン・ゴッドマスターに選ばれた。
当初、ゴッドマスターの情報を求めるデストロン・ヘッドマスターJr.のブルホーンと偶然接触したのを目撃したミネルバから敵ではないかと疑われていた。
後に、ログハウスがデストロンの襲撃で失ったことからサイバトロンに入る。
世間に疎く、トランスフォーマーを
「どこのサーカス団?」と素でボケるほどマイペースな性格だが怒ると恐い。
木の超魂パワーの使い手で、全身を赤熱化させて灼熱の砂嵐で敵を溶かす「サンドヒートアタック」が必殺技。
正直プリテンダーと同じくらい空気気味。
CV:
塩沢兼人
連絡防衛戦士。
イギリス出身の天才F1レーサー。ゼッケンナンバーは306。
若干19歳でワールドグランプリの王者に上り詰めた彼の名は秀太とキャブにも知られており、スポンサーとは
ライバル企業にあたるライトフットも彼のテクニックを評価するほど。
愛車のF1カーは3年前、彼がスランプに陥っていた時に
「君の才能に託す」と『おやじさん』こと元レーサー・ジェルマンから受け取ったもので、大事故に巻き込まれても瞬時に回復する奇跡のマシン。
実はそれがトランステクターであり、ライトフットからその報を受けたジンライの頼みを受け、マスターブレスを着けた彼は第四のサイバトロン・ゴッドマスターとなった。
クールな努力家であり、愛車が愛車だけに自身が
ロボットになるという信じがたい状況でも受け入れ、中国防衛の際に敵であるはずのキャンサーの純真さを理解する懐の広い人物。
その一方で、女たらしで美女に鼻の下を伸ばしたりする一面もある。
金の超魂パワーの使い手で、全身を
高速回転させて突撃する「ロータリーブーストタイフーン」が必殺技。
CV:
草尾毅
特殊攻撃員。
アメリカ出身の兵器マニアのメガネをかけた少年。
サイバトロンとデストロンの両方の姿を持つダブルゴッドマスターで、ハイドラーから
「まるでニンジャのようだ」と評されている。
多段変形のシックスナイトがいるのに
マスターブレスもサイバトロンとデストロンのマークが施されており、右腕のブレスを前にかざすことでサイバトロンの忍者型、左腕のブレスを前にかざすことでデストロンのコウモリ怪人型マスターフォースに変身。サイバトロンは人型のロボットモード、デストロンは鳥型のイーグルモードになる。アイアコーンが合体する場所はどちらも共通。
すでにミサイル搭載の八輪装甲車型のトランステクターを所持していたが、その位置は
滝の中に隠された秘密基地。
この時点で兵器マニアってレベルじゃねーぞ!と思うがTFにはよくあること
当初はこれまで録画していた戦いを見て、
ゴッドマスターのビークルモードがツボだったのか「メカもやることもデストロンが派手でカッコイイもんね!」とゲーム感覚でデストロンに参加、ギガから基地破壊作戦を命じられてサイバトロンとして潜入。基地の情報をデストロンに流して破壊に貢献するがホークに見破られ捕縛される。しかし、デストロンはクラウダーを特に気にせずに基地の破壊作戦を遂行したため捨て駒にされたと感じ、基地壊滅後はサイバトロンに協力することを誓うものの、基地壊滅に加担した負い目から別行動をとる。
再登場した際にはサイバトロンがデストロン基地を探していることを知り出会った秀太にデストロン基地の位置を教えようとするが、「知っているならばなぜもっと前に教えなかったのか」「また罠にかけようとしているのではないか」と至極もっともな疑いをかけられてしまう。しかしクラウダーの行動に特に裏はなく、このやり取りをハイドラーに聞かれた事でデストロンからも裏切り者と認識されるに至った。むしろそれまでデストロンには「顔を見せないけど何をしているんだろう」という扱いだったのか、探されている様子もなかった。
だが最終的にはデストロンヘッドマスターJr.共々、デビルZによってマスターフォースの力を奪われ、トランステクターはデストロンのトランスフォーマーとなって去ってしまった……マッターホルンの最終決戦には登場せず、オーバーロードたちデストロン残党が地球を去る場面にも映っておらず、どこに行ったのかは不明。
人間の方は本編最終回では元デストロンヘッドマスターJr.たちと一念発起して最新の武器を満載したバギーでマッターホルンに向かうが、到着前に決着してTF達は地球を去ってしまっていた。
月の超魂パワーの使い手で、ミサイルが共通の武器(ロボットでは右肩、イーグルでは背中に装備される)で、イーグルモードでは爪を使う。超魂パワーを全開にすればキングポセイドンにも勝てる実力を誇り、サイバトロンになって以降もイーグルモードを使用する事が多かった。
漫画版でも当初はデストロンに協力し、チョモランマを拠点としたレーザー砲による世界各地への攻撃のサポートをしていたが、世界征服達成時にどこの土地を貰えるのかと尋ねたところ、オーバーロードに「このチョモランマをあげよう」と答えられた事から、「こんな何もない土地を貰ってどうすんだ!」と怒ってサイバトロンに寝返った。
また漫画版ではゴッドジンライら同様、デビルZの撃破によって人間と分離しているため、アニメ版とは異なり分離後もサイバトロン側にいると思われる。
<その他>
CV:沢木郁也
ホークらの友人で、プリテンダーの中でも歴戦の勇士と言われる太陽系司令官。
フォートレスの弟でもあるため、ヘッドマスターの能力も持った珍しいトランスフォーマー。
サイバトロン宇宙軍から宇宙からデストロンが地球側とコンタクトをとるという情報をホークに伝えるため来訪。スーパージンライを大気圏外でも活動させるための「ボンバー計画」を立案。ホークにその設計図を提供してた。
後に、ブラックザラックを追って地球に派遣。さらに、
ギガがやけに高いテンションで言い放った「灯台下暗し作戦」によって基地を失ったジンライ達に自身の母艦である戦艦マキシマスを基地として使わせることを許可している。
コンボイ総司令官に憧れている。
CV:
速水奨
本作では珍しい純粋な超
ロボット生命体。天超魂パワーを持つ。
宇宙の流れ者にしてシックス族の一人であり、多段変形が可能な忍者騎士。
戦闘機・
ドリルタンク・ホバークラフト・ビームピストル・ピューマに多段変形し相手を翻弄する「シックスチェンジショット」が必殺技。
人類は弱い生物であり、自分こそが宇宙で最強だと信じる一方、無抵抗の者をいたぶる趣味はなく人質などで決闘に水を差すのをよしとしない。
当初はデストロン入りを志願するが、人間を見下した発言をした事からギガ&メガから「最強の戦士ゴッドマスターがいるから必要ない」と軽くあしらわれ、ゴッドマスターであるジンライと決闘を挑む。
最終的に敗北、そのジンライが人間だと知ってショックを受けた。
その後はジンライと直接対面。
「愛する者を守るためなら、負けるとわかっていても戦うのが人間の強さ」だと知り、デストロンと袂を分かつ。
その後、ジンライ達の危機に度々駆けつけるようになる。
デストロンプリテンダーやヘッドマスターJr.が相手なら3対1でも優位に立ち回り、ゴッドマスターであるハイドラー&バスター相手でも1人で対等に渡り合う実力を持つ。
最終決戦ではオーバーロードを助けに入ったゴッドジンライのピンチに現れ、ジンライが仲間を呼び寄せる時間稼ぎを引き受けブラックザラック(デビルZ)に挑むが敵わず、戻ってきたゴッドマスター四銃士の前であっけなくも壮絶な最期を迎えた。
漫画版では1コマしか登場せず、最終決戦にも登場しなかった。
ボンバー計画によって作られたジンライの支援マシン。
当初はただの支援メカだったが、後に
ロボットにトランスフォームする能力を身に着けた。
ジンライの超魂パワーで活動するため、本人が気絶していると動けない。その場合は、ヘッドマスターJr.3人の超魂パワーを合わせる事で代用できる。
CV:堀秀行
前作の主人公のヘッドマスター。
マスターブレスとトランステクターを開発して友人のホークに提供した。
ビデオレターでのみ登場。
漫画版では他のヘッドマスターと共に登場、6話ではアセニア星へ招待された地球のサイバトロンと共にフォートレスからジンライへの総司令官引き継ぎを見守った。
7話では宇宙でブラックザラックに苦戦しているところに、戦いながら地球から宇宙へ出てきたゴッドジンライとオーバーロードが乱入、
ジンライの作戦でオーバーロードとブラックザラックが同士討ちに持ち込まれて撤退した後、ライデンやグランドマキシマスと共にゴッドジンライの誕生を祝った。
CV:沢木郁也
第23話のビデオレターでのみ登場。
女占い師に変装しスーパージンライ抹殺を目論むメガの策略に困惑するサイバトロンに、宇宙でのデストロンの活動がおかしいと連絡、警戒するように通信した。
同士からの連絡を聞いたホークは、「地球と宇宙のデストロンが手を組んだに違いない」とこの事件を推測した。
漫画版では6話での総司令官引き継ぎの際に登場しており、ジンライにボンバー計画の必要性について語っている。
【デストロン】
CV:
柴田秀勝
デストロンを支配する謎の超エネルギー生命体。
部下を使い捨ての駒や虫けら同然の存在としか見ておらず、任務に失敗した際は過剰なほどに痛めつける。
終盤にブラックザラックと融合する。
<デストロン・ゴッドマスター>
CV:野田圭一(オーバーロード、ギガ、ナレーションも兼任)、吉田理保子(メガ)
破壊大使。
デビルZが生み出したオリジナルのゴッドマスターで、七属性の超魂パワーを駆使する。
ギガとメガと呼ばれる男女の人間がそれぞれ戦車のギガタンク/戦闘機のメガジェットとゴッドオンすることによりオーバーロードが誕生する。
右腹部に「超魂デーモンブラスト」、左腹部に「超魂ボルトマッシャー」を装備。左肩の射出・遠隔操作可能な楯「メガチャイルド」と右手に携えた「トランステクター破壊砲」も強力。第28話では砂漠を利用した「超魂竜巻」という竜巻殺法を見せている。
移動時にはメガジェットの底部または後部にギガタンクが合体して、飛行する事が多い。
第24話にて、スーパージンライに苦戦するダークウイングス兄弟を見かねてついに出陣。超魂ボルトマッシャーとメガチャイルドを駆使しトランステクターの持つ自己修復能力を阻害させ、完膚なきまでに打ちのめした。
第28話では中東部の砂漠にジンライをおびき寄せ、分離してギガタンクで地の利を利用した砲撃戦を披露。頭部を吹き飛ばす一歩手前まで追い詰めたが、ジンライの意志を受け自律可動したゴッドボンバーに阻まれて失敗してしまった。
ギガはデストロンの父と呼ばれ、厳しさの中にも部下を大切にし正々堂々とした戦いを好み、メガはデストロンの母として部下に対しては家族のような愛情を注いでいる。特に、メガは最年少のキャンサーの悩みを見抜きブローニングをプレゼントする懐の広さを持つ。
人間の強さと弱さ、そしてそこに秘めた力を信じており、デストロンの同志への想いは誰よりも強い。
やがて、ワイルダーとブルホーンごと基地を爆破せんと試み、全人類の抹殺を考えているデビルZに不信感を抱くようになる。
マッターホルンでの最終決戦でデビルZに反旗を翻しゴッドジンライに加勢するが、マスターフォースを剝奪されトランステクターは純粋なデストロンの超ロボット生命体と化し、分離したギガとメガは力尽きてしまった。
漫画版では海難事故で死亡した男女がデビルZによって最初のマスターフォースに選ばれたとされており、最終話でデビルZが倒された事により再び死亡した。またゴッドジンライら同様、デビルZの撃破によって人間と分離しているが、デストロンの誇りのために宇宙でジンライと決着を付ける決意を固めていた。
『40周年記念 スペシャルムービー』では、『アニメイテッド』の
ウイングブレードオプティマスプライムと宇宙空間で相まみえる。超魂ボルトマッシャーを繰り出すが、どてっ腹にマグナスハンマーを打ち込まれてしまった。
CV:山口健(ハイドラー)、塩屋翼(バスター)
兄弟のゴッドマスター。出身地は東ドイツだが、渡米した時にトランステクターを入手した模様。
時系列的には『ザ☆ヘッドマスターズ』(2011年)の後なのにドイツがいまだに東西に分断しているのはご愛嬌
兄弟ともに戦闘機とゴッドオンし、ウィングクロス(合体)してダークウィングスになる。
マスターフォースしなくてもブラッドらデストロンプリテンダーを手玉に取る高い戦闘力を持ち、戦闘機形態では超魂パワーをサイコキネシスに変えて敵を破壊する超魂爆弾という攻撃を繰り出す。
トランスフォーマー形態でも超魂パワーを発動。サイコキネシス攻撃「ゴッドクロス」や拳から放つ「ビッグバン・パワー」といった技でサイバトロンを圧倒する。
兄のハイドラーは19歳の有名俳優で
土の超魂パワーの使い手だが、地を這う蛇のように執念深い野心家。ゴッドマスターが揃うまでは他のトランステクターを手に入れ、最強の生命体に生まれ変わろうと目論んでいた。
弟のバスターは日の超魂パワーの使い手で、弱冠17歳でディスクジョッキーとして働いているが、
女のような端正な顔つきと裏腹な激情家で兄より劣ることを嘆いている。とはいえ、兄弟仲は悪いものではなく、ハイドラーも弟の成長を期待しているほど。
兄弟そろって変装の名人でもあり、初登場時は甲冑に身を包みブラッドらを翻弄。第22話ではライトフットをターゲットに見定め、カメラマンに化けてカメラに偽装した催眠光線でレフトフットを人質に取った。第24話は映画プロデューサーのビリー・ハイラーに変装してカーアクション映画に見立ててジンライ抹殺を目論んだ。
当初は強敵だったが、ジンライが総司令官として真価を発揮し始めてからはかませ役になってしまう。
終盤、
「肉体的に弱い人間だから俺たちはジンライに勝てないのだ」と感じたハイドラーは、トランステクターに人間の生命を融合させることを提案。バスターも承諾しデビルZの手で兄弟そろってロボット人間に改造され、完全な超ロボット生命体として生まれ変わることになる。
それにより超魂パワーは使えなくなったが、代わりにデビルパワーを手に入れて、ゴッドジンライとも互角に戦えるほど強化。ダークウィングス合体時に必殺攻撃の「デビルファイヤーアタック」を繰り出せる他、目に見えない程の超高速飛行「マッハエックス飛行」が使えるようになった。
『40周年記念 スペシャルムービー』にも兄弟揃って登場。デストロン/ディセプティコン艦隊の甲板でトランステクターを後ろ姿で眺めて待機している(マスターフォースの状態かロボット人間の状態かは不明)。
<デストロン・プリテンダー>
概ねサイバトロンプリテンダーと同じだが、こちらは伝承上の怪物に変身するのが大きな違い。
そのままでも見栄えするためか、トランスフォーマーの姿にならずに戦うことも多かった。
当初はデストロンの中核メンバーとして活動していたものの、ゴッドマスターが登場してからはギャグキャラ化。
CV:戸谷公次
デストロン・プリテンダーのリーダーの破壊指揮官。
蝙蝠の怪物のような姿になる。
催眠術で人間を操ることができ、死人を利用して破壊活動を行わせることが多い。
トランスフォーマー時には戦闘用垂直離着陸機に変形。
モンスター形態でも使用できる二振りのツルハシ・デスハンマーと両肩に装備されたダブルショルダーガンが武器。
初期は残虐な行動が多かったが、ゴッドマスターやデビルZの登場によりコミカルなキャラになってしまう。
終盤、任務に失敗したハイドラー兄弟を必要以上に痛めつけるデビルZに恐れをなして他の仲間共々、デストロンを抜けて逃亡する。
漫画版では戦いが終わった後、「明日から人間になろっと!」と言いながら3人でどこかへと走り去った。
CV:
郷里大輔
牛の怪物のような姿になる爆薬攻撃参謀。
トランスフォーマー時には戦車に変形。
曲剣のオーバルカッターと大型銃ギガトンマグナムが武器で、爆薬の専門家でもある。
姑息なブラッドとはソリが合わない脳筋体質。
とはいえ、真っ向勝負を唱えながら勝ち目がないと判断するとすぐ逃げ出してしまう。
何気に朝が苦手な模様。
CV:佐藤正治
半魚人のような姿になる魚雷攻撃参謀。
トランスフォーマー時には潜水艇に変形。
アトランソードという長剣と光線銃・アクアバスター、そして鱗状の盾を装備。
日和見主義的な性格でゴッドマスターに取り入ったり手柄を横取りしたりする。
両腕部を突き出し回転しながら突撃する「ローリングボンバー」が必殺技。
<デストロン・ヘッドマスターJr.>
ブラッド達デストロン・プリテンダーに見込まれ、トランステクターとマスターフォースを得た悪ガキトリオ。
話によってはデストロンプリテンダーからダークウィングス兄弟の舎弟になったりもする。
トランステクターを駆って日本で女の子をナンパしたり、サイバトロンの情報収集しながら町中華で
ラーメンを食べたり、サーフィンを堪能したりと意外(?)に年相応な面も見せている。
CV:難波圭一
アメリカのスラム街で小規模の暴走族「ジャックボーイズ」のリーダーをしていた不良少年。
かつて強力な暴走族「クールガイズ」に痛めつけられ、強制的に解散させられたことがきっかけで、力こそが全てと考えるようになった。
デストロンに入ったのもそのためで、ブラックザラックが無差別攻撃を繰り返すのを「生まれ故郷が灰になろうと俺の知ったこっちゃねぇや」と割り切ってはいた模様。
プライドが高く、上からも下からも裏切られることに我慢出来ない。
終盤、デストロンに捨て駒にされ裏切られたと感じてからはブルホーンと共にデストロンを抜けるが、他のデストロンヘッドマスターJr.とクラウダー共々デビルZにマスターフォースを奪われてしまう。
戦力喪失後は4人で行動し、被災地に取り残された親子の救助序盤で子犬を蹴り殺していたとは思えない子供への優しい対応などを経て避難所に身を寄せ、無力さに打ちひしがれることとなった。
本編最終回ではクラウダーたちと共に決戦の地であるマッターホルンに向かうが、あくまで「サイバトロンの仲間になるわけじゃない」スタンスを堅持しキャンサーに「照れ隠し」だとからかわれていた。
『40周年記念 スペシャルムービー』にも他のデストロンヘッドマスターJr.を差し置いて単独で登場。雨中に佇む彼が見つめるものは……
専用のトランステクターはオオカミモンスター。
漫画版ではゴッドジンライら同様、デビルZの撃破によって人間と分離しているが、オーバーロードと共にデストロン側に付いていると思われる。
CV:
塩屋浩三
ストリートファイトで生計を立てていた巨漢。
粗暴ではあるが仲間思い。特に、キャンサーとは口喧嘩が絶えないものの、彼が人質にされたり、デストロンを抜けた後も戦いの中でキャブに
「キャンサーは無事に逃げたか!?」と問うほどまでに心配していた。
海底基地で留守番する中、
「俺たちと同じ人間が虫けらを踏みつぶされるように殺される」という、本性を現しつつあったデビルZのやり方に不安を感じていた。
こう見えても小さい頃は玉のような子だったと母に言われたらしい。
専用のトランステクターはバッファローモンスター。
CV:小粥よう子
幼い頃、ドブネズミのような孤児と周囲から蔑まれながらも「超竜拳」という道場の老師に拾われ、我が子同然に育てられた中国出身の少年。
超竜拳は所謂殺人拳であり、その威力は13歳という幼い年頃でありながらもギルマーを蹴り飛ばせるほど。
デストロンに入ったのも純粋に強さを求めたが故で、
「超竜拳の腕を磨いて道場を有名にして、先生に恩返しがしたかった」がためである。
最年少なため心が揺れ動きやすく、サイバトロンの捕虜になった際にミネルバに優しくされたことがきっかけで以降の戦闘では常に迷いながら戦っていた。
メガからは特に可愛がられており、ブローニングと言う名の
トランスフォーマーも貰っている。
第36話でブラックザラックが中国を襲うという事を知り、故郷に帰還して避難を呼びかける。
親友兼道場仲間であるチャン(CV:鈴木みえ)と再会するが、故郷を飛び出して半年後に師匠が失意の中亡くなったことを知ってしまう。
ブラックザラックの襲撃の際、チャンを救ったことと故郷を想う心をジンライに認められ、ブラックザラックの攻撃で瓦礫に埋まっていたところをサイバトロンの面々に救われる。
捕虜になったときにジンライに拷問まがいのことをされていたことは忘れよう。あの時はジンライも自分の運命に苦悩しヤケッパチになってた頃だったし
続く37話でタートラーがクラウダーを見捨てた事実を聞かされた事で更に迷いが強くなり、ジンライをおびき出す人質にされた秀太を助けるためキングポセイドンを攻撃しデストロンから完全に離反。
専用のトランステクターはカニモンスター。
CV:平野正人(タートラー、キングポセイドン)
指揮官タートラーを中心とした機雷攻撃兵テンタキル、深海攻撃兵ガルフ、海中爆破兵ロブクロウ、海洋工作兵クラーケン、海中破壊兵オーバーバイトが合体した姿。
タートラー以外は知能がほとんどない量産型であり、大量に登場する。
基本的にかませだが水中では非常に厄介な敵となり、第33話ではオーバーロードの大二デストロン作戦によって無数のシーコンズがサイバトロン基地内に侵入し、マグマエネルギー変換装置を破壊する場面を見せつけた。
実は一体足りない。
<その他>
CV:山田恭子
ガンマン。
メガがミネルバのことで悩むキャンサーにプレゼントした小型
トランスフォーマー。
クリーニングではない。
G1系統のTFでは、ミニボット・マイクロTFよりもかなり小さく、ブローニングM1920に変形し、
水鉄砲や催涙弾を発射する。
関西弁で話し、キャンサーのことを「大将」と呼び慕う。
手荒に扱われると目を回すのが玉に瑕。
キャンサーがマスターフォースを失って以降もトランステクター側ではなく人間側に同行していた。
キャンサーたちがマッターホルンに向かっている時点で姿はなく、自我に目覚めたオーバーロードたちが地球を去って以降の動向も不明。
CV:
銀河万丈
メガザラックが超重量金属で強化された(ただし大きさは小さくなっている)暗黒大帝。
メガザラックのヘッドマスターであったスコルポノックはデビルZに洗脳されてしまったため、現在の頭部はただの仮面に過ぎない。
伸縮自在の
槍・タイラントスピアーと左手の
盾・プラチナシールド、光線銃のブラックホールキャノンが武器だが、サソリ形態も強力。超魂パワーを破壊エネルギーに変えて尾から怪光線を放つ。
それだけでなく、超魂パワーを周囲に張り巡らせてあらゆる攻撃を防ぐバリアに変え、黒い霧を撒き散らしてアメリカ空軍を消し去る能力を持つ。
さらに、人工ブラックホールを生成する能力も持っており、グランドマキシマスとゴッドジンライをも引きずり込ませようと目論んだ。
終盤、デビルZと融合すし、タイラントスピアーから電撃光線デビルサンダーや、敵を痺れさせるデビルサンダーリングを発射できるようになった。
融合後は従来のサソリ形態の他に蛇蠍と呼ばれる双頭竜のような最終形態にもなる。
漫画版では胸部の内側にスコルポノックが機械の一部として組み込まれている描写がある。
また蛇蠍の2本の首が「天の首」「地の首」とされており、人超魂吸収光線でゴッドジンライとオーバーロードから人超魂を奪う事で3本目の「人の首」を生成しようとしていた。
玩具は金色のプラスチックが脆いことで有名。
CV:佐藤正治、掛川裕彦
ブラックザラックの護衛をしていたデストロン軍宇宙軍兵士。
金色のリーダー・ブラックロリッチと、灰色の量産型・ファストトラックがいる。
終盤でブラックザラックが
唐突に召喚した、炎を吐く量産型モンスター
ロボット。
恐竜型の火炎攻撃兵ガズル、鳥型の火炎航空兵シズル、昆虫型の火炎破壊兵ジャビルの3タイプがある。
【玩具】
プリテンダーは海外では大変な人気があり、多彩なバリエーションが展開されたが、日本では基本となる「プリテンダー」が散発的に発売されるのみに留まり、商業的にもあまりヒットしなかった。
アメリカで特に人気の高かったランダーがキャンペーン景品に回されたことや、「日本ウケしそうなキャラがいない」という判断から、日本オリジナル玩具として
イケメンなメタルホークが登場し、プリテンダーの中でもかなりの人気キャラとなった。
「BOTCON2012・BOXセット」にはジェネレーションズ(日本ではユナイテッド)のサンダーウイングを仕様変更したメタルホークが含まれている。
海外アイテムなためか、非常~にアメリカチックである。
また、メタルホークはサイクロナスを素体とした「レガシー エヴォリューションシリーズ」にもラインナップされている。
『
ビーストウォーズⅡ』には
宇宙海賊シーコンズの合体形態・ゴッドネプチューンが登場。
玩具は本作のキングポセイドンを仕様変更したもの。
2012年にはシーエムズコーポレーションの「グッコレ」から可愛いミネルバと格好いいジンライが発売された。
ワンダーフェスティバル夏では、海外版ミネルバのマズルがモチーフの限定スペシャルカラーバージョンが販売され、ボーナスパーツとして海外版ジンライのハイQのツルツル頭部が付属している。
【その他】
初期OPにはトレインボットが登場しているが、本編では登場しない。ただし漫画版では6話と7話で宇宙のヘッドマスター達と共に登場している。また前作終了当時のテレビマガジンには、「サイバトロンが宇宙へと去った後もトレインボットが地球に残る」という趣旨の文章が記載されていた。
ミリオン出版のムック本「
トランスフォーマージェネレーション2012」にはプリテンダーの特集があり、津島直人先生による漫画『プリテンダー外伝』も掲載された。
話としては第1話よりもずっと昔の日本が舞台で、敵側でいえばオクトパンチやブラジオンなどの日本未発売のキャラも多数登場しているのが特徴。
また、ブラジオンが
パージした骸骨武者プリテンダースーツ(海外名はアウターシェル)と本体のブラジオン・ロボットモードが同時攻撃の
必殺技「二双乱舞」を発動するといった、玩具の着脱ギミックを逆手に取った描写もある。
トランスフォーマージェネレーションズ2014Vol.2誌上限定玩具「ゴーシューター」によると、人間から独立して地球を去ったゴーシューターは、G星雲89に着任してオーバーロードと戦った後、サイバトロン第二方面軍の司令官となったという。
また、秀太はゴーシューターと別れた後も人間としてサイバトロンをサポートし続け、G星雲で新たに生み出された小型トランステクターを手に入れてゴッドマスターJr.となり、自分の分身とも言えるゴーシューターと再会している。
この作品は日本オリジナル展開のため、アニメ展開が「ザ・リバース」で終了していた海外では玩具展開のみとなっている。
だが玩具に記載されている
トランスフォーマーのテックスペックは、日本版も全て海外展開のものが流用されている。
その結果、キャラのテックスペックと本編での描写に大きなギャップが見られるようになった。
例を挙げると、本編ではゴッドマスターはプリテンダーやヘッドマスターJr.よりも強く、ジンライが登場するまでの間、ゴッドマスターのいなかったサイバトロンはハイドラー兄弟に苦しめられた。
だがテックスペックでは、メタルホークは75、
フェニックスは61、ランダーとダイバーは58に対し、ハイドラーは52、バスターは57と、プリテンダーよりもかなり低い(しかも兄のハイドラーの方が弟よりも低い。ちなみにメタルホークの75は、ジンライの69よりも高い)。
また本編ではゴーシューター≧キャブ>ミネルバという強さ関係だったサイバトロンのヘッドマスターJr.も、テックスペックではゴーシューターが54、キャブが49、ミネルバが58と、ミネルバ>ゴーシューター>キャブとなっている。
追記・修正をお願いします。
- ジンライさん素敵じゃん -- 名無しさん (2013-09-20 20:57:12)
- ↑しかも、全シリーズ通じて一番年少の総司令官なんだぜ(ちと反則くさいが) -- 名無しさん (2013-12-12 18:48:14)
- 「命懸けたトランスフォーム」ってよく突っ込まれるけど、あれって「命懸けの戦いに向かうために人間からロボットにトランスフォームする」って意味なんだよな -- 名無しさん (2014-04-19 15:27:10)
- ジンライさんはデザイン元のコンボイ司令官より凛々しいよね -- 名無しさん (2014-05-29 07:59:48)
- 海外ではザ・リバースで、日本では本作で「有機生命体と超ロボット生命体の融合」が描かれている。ある意味ビーストウォーズの先駆け…かもしれない。 -- 名無しさん (2014-08-02 22:47:33)
- アメリカの新シリーズでジンライとヘッドマスタージュニア(の元キャラ)が復活!ジンライはウルトラマグナスをリデコしたオプティマスに合体するヘッドマスターに -- 名無しさん (2015-12-01 11:51:29)
- ヘッドマスターJr&ゴッドマスター野マスターフォースを初めて見た時は「ダイアクロン」を思い出してしまった。 -- 名無しさん (2015-12-01 17:16:16)
- その「ダイアクロン」が復活したのだから、これを切っ掛けにクロスオーバーを実現させて欲しい。 -- 名無しさん (2015-12-01 17:17:34)
- そういえばブローニングは「ミクロチェンジ」のガンロボの1つが元なんだな「ダイアクロン」の他「ミクロチェンジ」とのクロスオーバーの実現も希望。 -- 名無しさん (2015-12-01 17:21:06)
- メタルホークのプリテンダースーツ姿はマスターフォースのジンライ以上に主役向けだったな。 -- 名無しさん (2015-12-01 17:23:14)
- ホークさんアメコミでも重要キャラとして出てたし、マグナスみたいにアメコミデザインで出ないかなぁ -- 名無しさん (2015-12-01 23:26:13)
- まがみばんの漫画版は、シーコンズが凄い活躍をしていたことが印象的だった。歴代デストロンスクランブル合体部隊と連携し、七体合体兵士「スクランブル7」となるのだ。 -- 名無しさん (2015-12-01 23:36:27)
- ↑登場時にクロームドームとライデンに「死ね!」と言って大破というか下手すると死んでそうな状態にしてたのがインパクト強い -- 名無しさん (2015-12-01 23:43:39)
- 漫画版といえば、プリテンダーも家族のうちなのも印象的。 -- 名無しさん (2016-03-24 15:08:52)
- 海外だとライトフット(海外名ゲッタウェイ)が来年リメイク版発売決定! -- 名無しさん (2016-05-04 16:09:36)
- メガ様みたいな上司が欲しい人生だった -- 名無しさん (2016-05-23 19:21:29)
- ↑ただあの人自身はかなりいい人だけどその更に上がブラックなのがな… -- 名無しさん (2016-05-23 19:52:25)
- これとVは中盤以降主役一強だなあ、プリテンダーやゴッドマスター、あっちはロードシーザーやランドクロスは全部噛ませになってしまった。例外はグランドマキシマスとビクトリーレオくらいか -- 名無しさん (2016-06-10 03:48:19)
- ダブルクラウダーって、後からサイバトロンに寝返ったからサイバトロン側って扱いを受ける事が多いけど、人間と分離した後はデストロンって扱いで良いのかな -- 名無しさん (2016-06-10 22:45:11)
- ブラックザラックの仮面の下に何もないのが伏線でないのが残念(漫画ではスコルポノックが胴体に組み込まれるコマがあった)。 -- 名無しさん (2016-07-11 16:22:50)
- これを見た時「ダイアクロン」を思い出してしまった。そのダイアクロンも新シリーズがスタートしたんだから、これとリンクさせる形で復活させて欲しい。 -- 名無しさん (2016-07-30 19:02:39)
- キャラのテックスペックと本編描写のギャップが最も激しい作品の1つ。特にハイドラー兄弟、本編ではプリテンダーやジュニアを圧倒してたのに、テックスペックは彼らよりも低い(しかもハイドラーは52でバスターが57と、兄の方が低い)。日本と海外で設定が違うのに、海外設定のテックスペックを流用した弊害か… -- 名無しさん (2016-07-30 19:41:36)
- 漫画じゃグランドはフォートレスを元に生まれたTF。生まれたてのせいかジンライに敬語を使う。 -- 名無しさん (2016-08-18 14:31:48)
- ↑2 日本オリジナルでもオーバーロードはテックスペックの合計が同じ(78)のブラックザラックに背くと敵わなかった。デビルZが乗り移っていたためかもしれないが。 -- 名無しさん (2016-08-30 14:57:38)
- 無事オーバーロード(あとメタルホークも)も発表されてなにより -- 名無しさん (2017-02-19 18:42:52)
- ハイドラー兄弟(G1ドレッドウイング)は、日本と海外で上下関係が逆って話を知れば、合体時に兄が後ろ側になるのも納得 -- 名無しさん (2020-10-18 13:37:08)
- まあ自分を追い越そうとする弟を見守る兄だから、合体時に後ろでもおかしくない。 -- 名無しさん (2021-05-01 16:46:21)
- 祝!Youtubeタカラトミー公式ページで配信!!小さい頃よく見たけど、珍しく音声がクリアで驚いたわ -- 名無しさん (2024-04-17 19:38:00)
- プリテンダーって玩具としてはかなり微妙なんだけど、作中での文脈の乗せ方は滅茶苦茶良いのよなぁ -- 名無しさん (2024-05-21 23:14:23)
- 人間やめたハイドラーとバスターがトランステクターのバイザー上げてロボット生命体としての素顔を曝け出すシーンはおぞましさを感じたな -- 名無しさん (2024-05-22 00:52:23)
- 金田さん曰く星野さんのシリーズ構成ではコンボイとジンライの関係性を描く予定はなかったとのことだけど、テレビに出たジンライがコンボイとの類似を作中で指摘されなかったのはそう言うことなんだろうなと -- 名無しさん (2024-07-25 03:47:29)
- 一応プリテンダーもトランスフォーマーの派生でg1時空に含まれるわけだけど、メガトロンやガルバトロンはこの作品のデストロンにどう反応するかな? 裏切り者か? -- 名無しさん (2024-08-14 02:02:59)
- 一応肩書き上はジンライが総司令官だけど、実際の劇中だと組織運営をホーク、戦闘指揮をジンライが担当する形で割とどっちも立てる形になってるよね。 -- 名無しさん (2024-10-04 19:54:38)
- 初代G1では人的被害はなかったが、マスターフォースで人的被害が明確にあった。 -- 名無しさん (2024-11-16 12:25:49)
- 初期の人間の体を持ったホークたちプリデンターとヘッドマスターJr.の異文化交流が好きだったから、正直ジンライと愉快な仲間たちになってからはあんまり集中して見れなかった -- 名無しさん (2025-01-23 21:52:08)
- デビルZが作ったゴッドマスターが、デビルZが倒された事で人間と分離するのはわかるけど、クロームドームが作ったヘッドマスターJr.まで一緒に分離したのは何でなんだろうか -- 名無しさん (2025-02-01 19:33:14)
最終更新:2025年03月07日 01:29