草薙京

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草薙京 - (2021/03/02 (火) 14:02:00) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/13(火) 12:20:50
更新日:2024/04/19 Fri 01:20:21
所要時間:約 5 分で読めます




「なってねえ!俺とぶつかってその程度で済んだのは奇跡的だな。」



草薙京はSNK及び後継のSNK PLAYMORE(現SNK)の「THE KING OF FIGHTERS」シリーズに登場する男性キャラ。


プロフィール

格闘スタイル:草薙流古武術+我流拳法
誕生日:12月12日
身長:181cm
体重:75kg
血液型:B(RH−)
出身地:日本
趣味:詩を書くこと
大切なもの:単車・彼女(ユキ)
嫌いなもの:努力
得意スポーツ:アイスホッケー
CV:野中政宏(KOFXIIIまでの各種ゲーム)、前野智昭(KOFXIV)、置鮎龍太郎(ドラマCD)、杉田智和(実写版)


KOFシリーズの初代主人公にして看板キャラ。シリーズ全てに登場している。

古来より伝わる炎を操る武術、草薙流古武術の正統伝承者。
全日本格闘技大会に優勝し、二位の二階堂紅丸、三位の大門五郎と共にKOFに参加したのがそもそもの始まりである。

彼が主人公である【オロチ編】ではライバル八神庵との因縁と、
太古の神であり地球意思オロチを封じた三種の神器の一角「祓う者」草薙一族の末裔として戦う。
(もっとも本人はオロチに関して興味はなく、なし崩しに巻き込まれただけ)。

【ネスツ編】オロチとの壮絶な戦いの果てに傷付き意識を失っていた所を草薙の力に目を付けていた秘密結社「ネスツ」により拉致されてしまう。
後になんとか脱走するものの、力を何割か奪われてしまう(その力はネスツ編主人公K'に移植された)。
ネスツの追っ手から逃れつつ世界中を放浪しながら、ネスツを潰すためにKOFに参戦する。
なお、この時期のクロスオーバー作品であるカプエス2のEDで突如行方不明になっていたのは
当時ネスツ編が終わってなかったため(つまりまた逃亡生活に入った)と思われる。

【アッシュ編】三種の神器の力を狙う謎の主人公アッシュ
一族復古を狙う「遥けし彼の地より出づる者」と呼ばれる謎の勢力が暗躍する


【人物について】

かなりの自信家。
「天才」と自称し「天才だから努力は必要ない」と語るなど傲岸不遜な言動が目立つ一方、感情的になりやすく、短絡的な部分も少なからずある。
割と単純。ワガママ。

当時、格闘ゲームの主人公と言えば修業大好きな求道者タイプが普通であり、このような主人公は前代未聞であった。
これは、当時の風潮に「天才だから強いじゃいけないのか」「スカしたイケメンじゃいけないのか」と疑問を持った企画者が、
従来の主人公像に対するアンチテーゼとして設定したためであった。

相当の負けず嫌いで、96で大会前に現れたオロチ四天王・風のゲーニッツに惨敗。
リベンジのために重傷にも関わらず厳しい修行を行い、短期間で最終決戦奥義を習得するほど。
ただし、この技は制作期間とメモリーの都合でゲームには登場しておらず、次の97から「無式」という技名で採用されている。
ちなみに最終決戦奥義だけあってかなりの高性能。
このように努力嫌いではあるが修行をしないわけではない。1年間武者修行の旅に出てめでたく留年していた事すらある。

意外に仲間から慕われており、矢吹真吾というパシリもとい弟子もいる。

と同じく喫煙者。そして二人とも炎出せるのにライターをご使用。

ドラマCDやDJステーションでは主人公ではあるがネタ要因でもある。
三種の神器の一人、神楽ちづるになぶられっぱなし。まあSNKだから仕方がない。
嬉野版ノベライズでは我儘な一面がかなり強調されており、特にパロディ編では何かあると真吾に八つ当たりするイジメっ子である。
『2000』ノベライズ版パロディ編では両親や仲間の家族、果ては恋人(高校生)にまでお年玉という名目のネスツからの逃走資金を貰おうとした。
当然、ユキにはキレられて脳天チョップを喰らった。


【年齢ネタ】
京を語る時、避けては通れないのが留年ネタである。

'94での初登場時は、19歳にして学ランを着用する高校生であった。つまり最初からダブりキャラだったのである。
'95でも20歳で学ラン。
'96でも学ランだったが、これ以降は年齢が20歳で固定され、サザエさん時空に突入した。

'97でも20歳で学ラン、'98でも20歳で学ラン。
もうこのまま永遠の高校生になるのか?と思われたとき、

'99のネスツ編で、私服姿で参戦。
ついに卒業したのか!?とファンは色めき立ったが、何のことはない、
ネスツから脱走する時にパクった服をそのまま着ていただけで、相変わらず20歳の高校生だった。
ただ、ネスツに狙われていたこの時期はとても高校に通える状況ではなかった*1ので
卒業できなかったのは仕方ないが。

ネスツ編後も休学しているだけで卒業するつもりはあるらしい。ユキと同じ大学に行くのが目標とか。
ちなみに馬鹿ではない……はずなのだが、
「激突!カードファイターズ」ではアクションカード「ダブリ」にて0点のテストを前に頭を抱えて泣く京の姿が描かれたり、
「R.E.D.KicK」の最後のKが大文字になってたり(しかも「小文字のkがどんな字なのか思い出せず大文字と勘違い」というあんまりな理由で)、
そもそも「R.E.D.KicK」は京が自分で考えて編み出したオリジナル技ということなのだが、
実は「七百七式・独楽屠り」という酷似した技がすでに草薙流に存在しており京はドヤ顔でオリジナルと言い張って、
レインボー・エネルギー・ダイナマイト・キックなどという恥ずかしい名前を付けたことになってたり、
ちょっと擁護できないくらいのアホ扱いを公式からされていることになる。
まぁ、その京を越える真のアホとして「R.E.D.KicK」をクローンへコピーした際に「R,E,Dキック」などという誤植と誤変換、脱字*2かましたネスツがいたりするのだが。

一応、留年理由は日本を離れてる事が多い(特に'97終了時~2001終了まではネスツに捕まったり逃亡中だったりした)ために出席日数が足りないからで、勉強自体はやればできるらしい。
…なんだかんだネスツ編完結後は日本に腰を落ち着けてるのだが気にしてはいけない。
この言い分は明日から本気出すといっているニートに近い
なお、『KOFXII』では高校に通っている事が過去形扱いであった。

後に高校10年生の溝口誠と共演して掛け合いで親近感を持たれてしまった際にはガチで狼狽し、迷惑がっていた。

2010年に発売されたPSPのゲームネオジオヒーローズでは彼のプロフの職業の欄に職業「なし」と書かれてしまった。

職業「なし」である。

ちなみにかつて留年コンビを組んだ相方の麻宮アテナは職業「女子高生」と書いてあった。

スタッフ曰わく、「学生服は卒業はしたけど高校は卒業していない」といわれてしまっている。
『XIII』では高校の話で返答を濁していたり、キムからは「復学しろ」といわれている。
ただ、もう学ラン着て戦う気はないらしく、今更「原点回帰」とか言ってセーラー服で戦ってるアテナに引き気味だったり。
挙句の果てに「セーラー服もそろそろキツイだろ」とか言ってる。

ちなみに無事?復学したらしい・・・既に2ダブしてるにも関わらず。

なお、京以外の高校生の面々も当然留年しているはずなのだが、アテナが少し触れられただけで他の面々がネタにされる事は基本的にない。

上記の『2000』のノベライズ版ではユキが高校に通ってると聞いて、
「お前…まだ卒業していなかったのか?」
と本気で驚いていた。
ユキちゃんはこれに「そうよ!」と逆ギレ気味に返し、
「来年も再来年もその先もずーっと受験間近の高校3年生をやっているような気がする」
とメタ発言していた。

なお、現実的に高校を何年も留年することは可能なのか、という問題については、「あり得なくもない」という程度。
というのも、高等学校の在籍期間については法律で定められておらず、各校の裁量に任されているからである。
たいていの高校は5年まで在籍できる(つまり、2回まで留年が許される)のだが、世の中には6年も7年も在籍を許している高校もある…かもしれない。
KOF世界ではKOF覇者・常連というのはかなりのネームバリューがあるので高校側も京を退学させるのは惜しいのかもしれないが、世界に恥を晒しているだけのような気がしなくもない

『'95』の頃は掛け声が「にゃあ! にゃあ!」と聞こえるため、ネコと呼ばれていた。
発端は攻略雑誌からだが、ネコ耳イラストが山のように投稿されていた。


【人間関係】
草薙家は1800年という皇室に匹敵する歴史を持つ旧家であり、家がらみで様々な因縁を背負っているのだが、本人は一向に気にしていない。
父親。草薙流古武術の先代伝承者。
15歳の京に試合で敗れており、草薙流宗家の座と家督を息子に譲って(押し付けて)いる。
ルガールを危険視し、'94にて戦いを挑むも敗北。'95でそのルガールの手で復活・洗脳されてしまうが京の活躍で無事洗脳が解けた。
和服姿にラウンド髭の、古き良き日本の父親といった風体だが、趣味はおやじ狩り狩り*3で、当時15歳の学生だった息子に家督を譲って隠居した挙句、
京がオロチと戦っている間はずっと行方不明になっているなど、草薙家としての自覚があるのかどうかは少々疑わしい。
京に敗れた際も、誰もがその結果に首をひねるほど強かったと言われており、実は面倒事を息子に押し付けるためにわざと負けたのでは?と京本人にすら疑われている。
嬉野小説のパロディ版では完膚なきまでにダメなおっさんである。

  • 草薙静
母親。メディアミックス作品でたまに登場する。
職業は医者で収入源がおやじ狩り狩りでたまに行方不明になる夫と、毎年留年していてたまに行方不明になる息子を抱えても特に困らない程度には稼いでいる模様。
ダメな夫と息子を離縁も勘当もせず頑張る仏のような人。

草薙から分家した八尺瓊家の後裔。草薙と八尺瓊は、かつては共にオロチを封じた盟友であったが、
660年前、八尺瓊家がオロチの力に惹かれて封印を解いてしまい、以降、草薙家とは敵対関係にある。
…が、当の本人たちはそんな因縁など関係なく、単に「コイツ気に入らねえ」だけで嫌い合っている。
京のライバルとして真っ先に名前が挙がるが、実は彼が出てきたのは'94ではなく'95から。

KOFにおけるチームメイトであり、京が「気心も実力も知れた頼もしい仲間」と認めている人物の一人。本来は彼が京のライバルポジションであった。
SNKによくある後発のダークヒーローにライバルポジションを奪われた美形キャラだが、その後も真吾の後見人的立ち位置になるなど独自の立ち位置が保ち続けている。
全日本異種格闘技選手権決勝で京に敗れて以来、リターンマッチの機会を伺っている。

KOFのチームメイトであり、京が「気心も実力も知れた頼もしい仲間」と認めている人物の一人。
全日本異種格闘技選手権の準決勝で京に敗れて3位になったが、その縁で京・紅丸と共に日本最強チームを結成することになり、その後も二人と友好な関係を続けている。
日本チームの中では最年長であり、妻子持ちで人生経験も豊富であることから、
血気盛んなチームメイト二人の抑え役を担う。

草薙、八尺瓊家と共にオロチを封じた八咫家の後裔。オロチの封印を守る役割を担っている。
三種の神器の中では、唯一自分の使命を自覚しており、好き勝手に動く草薙、八尺瓊に頭を痛めている。

  • ユキ
彼女。京と同じ大阪の高校のクラスメイトで2歳年下(『'94』当時は1歳年下だったが同級生設定のみ強引に維持された)。
実は1800年前にオロチに生贄にされかけた「クシナダ」の生まれ変わりである。
京はクシナダを救った草薙家の末裔であり、まさに前世からの赤い糸で結ばれていた
…わけではなく、単に「おしゃべりしていたらウマが合った」程度の付き合い。
SNKギャルズファイターズではなんと彼女も戦うが、ふざけた内容ばかりの技の割に意外と強い。

押しかけ弟子。学校の後輩。パシリ。
KOFの京の活躍を見て憧れ、弟子入りを志願する。
パシリの報酬代わりに一度技を見せてやるだけという、師弟とは程遠い関係であったが、
驚くべき吸収力で、一度見ただけの技をことごとく習得する。暴走庵に襲われても京を護りながら戦って全治数か月で済むという驚くべきタフネスも。
この件もあってか、XIIでは真吾の事を紅丸・大門と並ぶ「気心も実力も知れた頼もしい仲間」と認めている。本人の前では絶対に言わんだろうけど。

『ストリートファイターシリーズ』の主人公。
SNKとカプコンが手がけたクロスオーバー作品ではライバル関係が強調されており、
作品にもよるが「結構強かった」と勝利メッセージでは相手をけなす事が多い京としては珍しく真っ当に強さを認めている。

SNKとカプコンによるクロスオーバー作品で共演している他、京(と真吾)が『さくらがんばる!』にゲスト出演した際にも共演。
ファイトを通じて意気投合した。また彼女の親友でイケメン男子好きである千歳ケイから一目惚れされてしまうというオチも。
こちらもリュウ同様に「結構面白かったぜ。年下でマジで戦える相手がいないからな」と実力を珍しく評価している。

SNKとカプコンによるクロスオーバー作品で共演している他、『さくらがんばる!』にゲスト出演した際にも共演。
同エピソードでは神月家と草薙家には代々親交があるという設定の為、幼少期から面識があったが、高飛車な性格の彼女のことが苦手な様子。


【その他】
実写版の吹き替えを担当した杉田氏は『東京エンカウント』にて『KOF 草薙京 年代順並べ替えクイズ』に挑戦した後、
スタッフに「へへっ……燃えたろ?」とカンペを出されたのだが、「俺この台詞言ったけど、今じゃ立派な偽者扱いだよ……」と嘆いた。
アジルスチャンネルのKOF回では「あれは草薙京という名の謎の外国人」と自虐している。

まぁ、実写版の京は
  • バイクの修理工として働く日系ハーフ
  • 某ツキノヨルオロチノチニクルった人にフルボッコされたせいで精神崩壊した親父を甲斐甲斐しく介護する孝行息子
  • 格闘技は父から教わったもののルガールに速攻でボコられるレベル(庵曰く「(ハーフで)純粋な草薙じゃないし頼りにならん」)
と完全に別人と言うか名前以外に草薙京の要素が全く見当たらない状態なので仕方ないというか…
(というか実写版自体、辛うじて「三種の神器がオロチを封じていた」「八神がオロチに魅入られた」という設定が残っているくらいで後はほぼ別物である)


【性能】

『'95』まではオーソドックスな波動昇龍キャラだったがテリーやリョウ、庵などとの差別化からか、
『'96』以後は飛び道具の闇払いや対空技の朧車が抜けて荒咬み、毒咬みを絡めた連続技を決めるテクニカルなキャラとなっている。
『XII』からはまた『'95』までの仕様に戻っている。


【各作品での扱い】
主に98と2002について記載する(UMシリーズを除く)。

  • 『'98無印』
強キャラ。通常技、必殺技共に非常に高性能で、攻撃力も高い。
荒咬みで牽制しながら強判定の技でゴリ押しできる。
また与える気絶値が高い技ばかりで、ワンチャンスで相手を気絶に追い込み瞬殺する事もできる。
反面、安定させるのが難しく、シビアな立ち回りを要求される。経験と知識とセンス、全てが必要になる上級者キャラ。

  • 『2002無印』
安定した強さをキープしてきたこれまでのシリーズとは異なり、大幅に調整されてしまった。
各技の攻撃判定、性能、威力が全てが弱体化。
ウリだった気絶値の高さも気絶システムそのものが削除されてしまったために意味を無くした。

ゲージ効率も悪く、上位キャラに対して圧倒的に不利が付いてしまい、
その不遇さから一時は最弱→ランク:Z→Z戦士、という不名誉なあだ名で呼ばれていた。
現在、研究こそ進んだものの状況を打破できる程ではない。

だが、当シリーズでも最上位の性能を誇る対空技・鬼焼きのおかげで強キャラの一人、チョイに有利が付き、
またコンボも高火力のものが開発されたので以前よりは戦えるようになり、なんとか最弱候補からは外れた(最弱論は根強いが)。
それでもこのゲームで最も使用率が高く最強キャラと言われるビリー相手だと半ば詰むので依然としてチョイスするプレイヤーは少ない。

  • 最新作の『XIII』では強キャラ
しかし上位のK'とライデンとの差は大きい。

  • アーケードゲーム「LoV」の最新版であるRe:2にライバルのと共にゲスト参戦した。
何故か高校生の彼が神族扱いである。(同様に庵は何故か不死扱い)留年高校生のどこに神性があるのか
もっとも、杉田智和はこうなる事を予想していたらしいが。
特殊技は「裏百八式・大蛇薙」。レベル制の炎範囲攻撃。
強力なのだが神族炎属性高コスト帯には同じくゲストキャラのケフカがいるため採用率は微妙。
因みに京、庵をデッキに入れた状態で100勝すると称号「三種の神器」が手に入る。ちづるェ……。



肝心なのが抜けてるみたいだぜ! あとはてめえで追記・修正しな!!

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