霧隠れの里(NARUTO)

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霧隠れの里(NARUTO) - (2020/06/08 (月) 21:21:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2012/04/30(月) 21:07:22
更新日:2024/04/26 Fri 18:51:03
所要時間:約 20 分で読めます




漫画『NARUTO‐ナルト‐』に登場する架空の人物達の総称。


■もくじ


■概要

忍五大国(火の国・風の国・土の国・水の国・雷の国)の隠れ里の里長の称号。
火影は「上忍や相談役、前任火影などからの推挙」→「大名の承認」→「上忍衆からの信任投票」という手続きで選ばれるが、他の影も同様かは不明。

前任以前の影の血縁者、もしくは弟子筋の人物の中から選ばれることが多く、実際に二代目から七代目までの火影は全て、初代火影の血縁者とその直系の弟子達で占められている。*1

■呼称

五影に就任すると、一部の気心の知れた者以外に本名で呼称されることが少なくなる。
火影以外の五影は自里、他里問わず一貫して「○影(もしくは○影様)」と呼ばれるが、火影は自里の里人からは「火影様」と呼ばれることよりも、「○代目(もしくは○代目様)」と代数で呼称されることが多い。
他里の者からは当代の火影は「火影(もしくは火影様)」と呼ばれる。

■火影

木ノ葉隠れの里の長。五影の中で最初に設置されたもので、由来は「火の国を影から守る里の長」。命名は柱間。
肩書きから受けるイメージとは裏腹に、火遁よりも独自の忍術に長けている者が多い。
上述した通り、千手一族とその直系の弟子達で占められている。戦死者が多いためか、柱間からの60年強で7人もいる。
本来は国の国防を担う「忍里」という一機関のトップに過ぎないのだが、『NARUTO』時代は長く戦乱の時代が続いたことで国全体が忍者に依存するようになった事から、比例して火影の権力も大きくなり、火の国の大名がいい加減な性格なのもあり、軍事面においては火の国の事実上の最高権力者と化している。

◇千手柱間(ハシラマ)

声:菅生隆之

詳しくは個別項目を参照。
初代火影。木ノ葉隠れの里の創設者で元「森の千手(せんじゅ)一族」の長。六道仙人の血筋で、大筒木アシュラの転生者。享年不明。身長185cm。体重74kg。
当時の忍界において「最強の忍」「忍の神」などと謳われた伝説的な忍。
千手一族の中でも水遁と土遁を組み合わせた木遁忍術の唯一の使い手であり、仙術を使用することや尾獣を無力化することも出来たなど、その傑出した力を駆使して戦国の世で頂点を極めた。
薬師カブト曰く、柱間の強さは六道仙人と同じく御伽噺とされており、現在の木ノ葉では信じられていないらしい。
共に「伝説の忍」と称され、木ノ葉隠れ設立に協力したうちはマダラからも尊敬の念を抱かれていた。

第二部では本人の登場こそ終盤までなかったものの、話が進むにつれ徐々に詳しい素性が明らかになっていき、うちはマダラ、六道仙人、偽マダラと並ぶ物語のキーパーソンになっている。

『木の葉崩し』の際に弟の扉間と共に大蛇丸の手によって穢土転生の術で蘇生され、弟子の猿飛ヒルゼンと交戦。
屍鬼封尽の術によって扉間と共に封印される。
その後、『第四次忍界大戦』の際に大蛇丸に再び蘇生され登場。「忍とは何か?里とは何なのか?」というサスケの問いに答える形で己とマダラの半生を語る。
それによって地形を変化させるほどの桁違いの実力と気さくな性格、そしてやや現実が見えていないレベルの理想主義者であることなどが発覚した。


◇千手扉間(トビラマ)

声:堀内賢雄

詳しくは個別項目を参照。
ニ代目火影。初代火影・柱間の弟。柱間と同じく、六道仙人の血筋。
ミナトほどではないが凄腕の飛雷神使いであり、高度な水遁忍術や感知能力も得意とする。五大性質変化+陰陽遁の性質変化を使用可能。
マダラにも、「(戦国時代に)忍一の速さを誇っていた」と評価されている。

高等忍術である“飛雷神の術”、“穢土転生”、“影分身の術”などを開発し、良くも悪くも後世に多大な影響を与えている。
目的に向かい情熱的に邁進する性格だが、同時に里のためなら非情な手段も辞さない徹底したリアリストな一面も持ち、忍者学校(アカデミー)や木ノ葉警務部隊を始めとする木ノ葉の里の基盤を築き上げた。
当時の雲隠れとの協定の際に、二代目雷影らと共に金角銀角兄弟によるクーデターに遭遇してしまい、別れ際に弟子である猿飛ヒルゼンを三代目火影に任命し、ヒルゼンや志村ダンゾウなどの部下たちを逃がす為に単独で囮となって死亡した。

『木ノ葉崩し』では柱間と共に大蛇丸により精度が低い穢土転生によって復活したが、ヒルゼンに封印された。
二度目に転生された際には、自身に柱間細胞を移植して縛る力を上げた状態の大蛇丸に動きを封じられていた。

後の世代の忍であるミナトの飛雷神の術を自分以上と評価している。またミナトの息子であるうずまきナルトのことも「柱間以上のバカ」と評する一方で、柱間以上の火影になれると高く評価している。
また、ナルトを助け里や忍世界を支えようとする奈良シカマルたち木ノ葉の忍の姿に、先達として喜びを見せている。


猿飛ヒルゼン

声:柴田秀勝(幼少期:藤井啓輔)

詳しくは個別項目を参照。三代目火影。猿飛木ノ葉丸の祖父、猿飛アスマ(+木ノ葉丸の親のどっちか)の父親でもある。
前任である千手兄弟の弟子で、「歴代最強の火影」「忍の神」「五大国最強」「木ノ葉に存在する全忍術を知り扱う教授」と謳われた天才忍者*2
九尾の人柱力としての宿命を背負うナルトの未来を誰よりも案じていた人物で、ナルトにも尊敬されている。

扉間の開発した術を受け継ぎ進化させた上に、幼少期より扉間を凌駕する忍術の才を見せた。里に生きる者全てを家族と呼ぶ深い優しさを持つ。また、ややムッツリでスケベ。アニオリでは第三次忍界大戦の後、岩隠れとの和平条約の問題で糾弾され、四代目にミナトを指名して隠居していたが、九尾事件の後に復帰。
その十数年後に元弟子の大蛇丸が砂隠れと結託して起こした「木ノ葉崩し」から里を守って死亡した。

歴代でも穏健派であり、隔離されていたうちは一族との和解にも尽力していた。
それ故かうちはイタチからも他の上層部に比べて信頼されており、弟のうちはサスケを上役から守るように頼まれていた。

五大性質変化は基より、秘伝、幻術に至るまで、木ノ葉に存在する全忍術を解き明かしたために、「教授(プロフェッサー)」という異名を持つ。そのため、柱間の無茶苦茶な強さが現代では御伽噺とされていることもあり、「歴代最強」と認識されている。蘇生された際には、無限のチャクラという穢土転生のアドバンテージを利用し、連合数万人や五影の4人さえ惨敗しているトビの「木遁・真数千手」の五大性質変化の術を相殺したり、二代目扉間や九尾ミナトさえ突破できない全方向の神樹の無数の枝を突破してナルトを助け出すなど、異名に恥じぬ活躍を見せた。

実力は折り紙つきだが、父の猿飛サスケはもっと強かったらしく、少年時代は彼の背を追っていた。


波風ミナト

詳しくは個別項目を参照。
四代目火影。自来也の弟子であり、三代目火影の孫弟子。高齢と岩隠れとの交渉問題により一線を引いたヒルゼンの後任として就任したが、その後程なく九尾襲来事件が発生し、その事件で落命した。
そのため、個人としての功績は就任前の上忍時代のものが主。
ミナトが若くして死亡してしまったため、急遽ヒルゼンが繋ぎとして再就任することになった。


綱手(ツナデ)

声:勝生真沙子(幼少期:寺田はるひ)

詳しくは個別項目を参照。
五代目火影。初代火影の孫ないし二代目火影の又姪。三代目火影の弟子で自来也・大蛇丸に並ぶ「伝説の三忍」。弟子にはシズネや春野サクラがいる。
医療スペシャリストとして名を轟かせており、スリーマンセルに医療忍者を加えるスタイルを考案した人物。
他国では「病払いの蛞蝓綱手姫」と呼ばれている。
祖父譲りの木遁といった遁術は使わないが、チャクラコントロールを利用した地面をも砕く超怪力と、チャクラがある限り死なない再生忍術が武器。
医療忍者なのだが、過去に恋人と弟を失ったトラウマから血が苦手。

元々は里の外を放浪していたが、三代目が死亡したことにより大蛇丸や自来也を交えた三竦みの戦いの後、里に帰還して五代目火影となる。
三竦みの戦いの際に血への恐怖も克服している。
第二部ではペインの襲撃の際に無理を押して傷を負った里の者全員を治療したことによる反動で昏睡状態に陥ったこともあったが、第四次忍界大戦前には目を覚まし、火影に復帰。忍連合に参加し戦争に参戦した。

終戦から1年後にカカシを後任に任命して一線を引いたが、10数年後にナルトが火影となった後もまだ健在(外見的にはむしろ若くなっている)。


はたけカカシ

六代目火影。四代目火影の弟子。第四次忍界大戦から1年後、一線を引いた綱手の後任として就任した。
親友のうちはオビトから譲られた左目の写輪眼は終戦時に失ったものの、持ち前の洞察力と思考の鋭さ、何より戦闘勘と実力は健在。
詳細は項目を参照。

うずまきナルト

七代目火影。四代目火影の息子であり、六代目火影の弟子。
少年時代から人間的に大きな成長を遂げており、影としての激務も全く苦にしていないが、影分身を併用せねばならないほど忙しく働いている。
サスケとの一騎打ちで失った右手は柱間細胞の人造体で代用している。
詳細は項目を参照。


■風影

風の国・砂隠れの里の長。現在は五代目まで存在。

烈斗(レト)

声:松本忍

初代風影。砂隠れの創始者。
柱間の回想の中で登場。群雄割拠だった砂の国で一族同士の戦いを圧倒的な力で平定し、砂隠れを創設した実力者。
砂漠ばかりで生産性に乏しい自里の国力増強のため他里との交渉に尽力した。それが高じて第一回五影会談はあやうく決裂に終わるところであったが、柱間のおかげで何とかまとまった。
なお、初代・二代目世代の影では唯一享年が判明している(58歳)。


沙門(シャモン)

二代目風影。頭から右目にかけて龍の刺青がある。
一尾・守鶴を使った人柱力の実験を始めた風影。傀儡忍術や地の利を生かした術の開発など、兵力不足を補うべく対多数戦闘を主眼においた忍術を編み出した。


◇三代目風影

声:河合みのる

歴代最強の風影。
血継限界・磁遁でチャクラを磁力に変える能力を持ち、砂鉄を操る。
後の四代目である羅砂とは師弟関係でもあり、羅砂に無、幻月、三代目雷影の武勇伝を話している。
20年以上前にサソリに殺害され、人傀儡にされた。後にサクラが破壊。彼の失踪は砂隠れの里に大混乱を招き、第三次忍界大戦の遠因ともなった。
作中に出てきたのがサソリによる傀儡の状態なので本人の実力がどれほどだったのかはさっぱり不明だが、上役達の反応を見るに我愛羅や羅砂よりも強かったのは確からしい。
アニメ『イタチ真伝』にて大蛇丸の穢土転生にて蘇生され、追手のデイダラとサソリと交戦させられている。不完全とはいえ自我を消された後に術の縛りを解いて自我を取り戻している。


羅砂(ラサ)

声:田中正彦

四代目風影。我愛羅、テマリカンクロウの父親。
三代目風影の弟子で、彼から伝授された血継限界・磁遁で砂金を操る(砂金は戦闘のみならず他里との取引材料としても使用していた)。
大名の方針で里の軍縮が進む中、里の力を強化する為に我愛羅を使って尾獣をコントロールしようとしていた。
妻・加瑠羅やその弟・夜叉丸を使って我愛羅の人柱力としての資質を見極めた結果、彼を失敗作とみなして我愛羅を暗殺するために刺客を差し向けていたなど、親子仲は悪かった。
第一部の木ノ葉崩しの際に大蛇丸によって不意打ちで殺害される。

第二部では穢土転生によって蘇り我愛羅と交戦。風影となり自身を越えた我愛羅に母親の真実を伝え、封印された。
昔は大蛇丸にあっさり殺されたことから雑魚認定されていたが、実際には研鑽の末に磁遁を修得するなど影の名を背負うだけの実力を有していたことが後に明らかになった。


我愛羅

声:石田彰

五代目風影。一尾・守鶴の元人柱力。砂を操る。
ナルトの友。
第一部では砂隠れの下忍であり、中忍試験編で初登場。予選ではロック・リーを破り、本選及び場外乱闘では守鶴の力を使ってサスケとナルトを圧倒するも、僅差で敗れる。
その戦いでそれまでの凶悪な性格は影を潜め、サスケ奪還任務では木ノ葉に協力した。
第二部では風影に就任。のデイダラに捕まり、守鶴を抜かれて一度は死亡してしまったものの、チヨ婆の転生忍術で生き返った。
戦争編では忍連合の戦闘大連隊連隊長に任命され、四代目風影、二代目水影、うちはマダラ等と戦う。

守鶴が抜けた後も実力は衰えておらず、それどころか読者の中には「むしろ強くなってね?」と思っている者までいるが、実はこれは気の所為ではない。
守鶴に協調性が無かった所為か、守鶴が我愛羅の経絡系に無駄な負担をかけ、その成長を阻害していたらしい。
詳細は項目を参照。


■水影

水の国・霧隠れの里の長。水影に就任するのは里で最強の忍びである。
現在は六代目まで存在。

白蓮(ビャクレン)

声:日野聡

初代水影。
左目が失明していると思われる白髪のじいさん。
優れた才覚で霧隠れの里を興し、五大隠れ里の一つにまで育てた英傑だが、非常に厳格な人物で、それ故に他里との交流を隔絶させてしまう一因となった。
柱間の回想の中で登場。五影会議では風影の要求を窘めていた。


◇鬼灯幻月(ゲンゲツ)

声:梅津秀行

二代目水影。
眉なしチョビ髭の男。かつて二代目土影・無との戦いで相討ちになった。おしゃべりでややテンションが高いバトルマニア。水月・満月兄弟と同じ鬼灯(ほおずき)一族で、水遁や幻術のエキスパート。
無との死闘は現在でも忍界の語り草となっているが、戦争編で霧隠れの忍が自分のことを知らないと知った際には先代・白蓮の影響による里の秘密主義体質を嘆きつつ「もっと伝説を残しておけば良かった…」とぼやいていた。なお、初の五影会談において、後に二代目の影となる者達(扉間、無など)が初代の影達の護衛を務めている中、彼だけは初代水影に同行しておらず、代わりに次代の三代目水影が初代の護衛を務めていた。
戦争編で無・三代目のエー・羅砂と共に穢土転生で復活。油の性質を持った水と口寄せの術によって召喚した大蛤による蜃気楼の幻術*3で我愛羅を追い詰める。
始めは忍連合軍に協力的だったが、我愛羅の強さに戦闘欲が沸き、切り札の無限爆破忍術「蒸危暴威(ジョウキボーイ)」を使い、我愛羅に自分を超えてみせるように挑発。
最後は機転を利かせた我愛羅の前に蒸危暴威を破られ、笑みを浮かべながら封印された。
眉毛がないことには拘りがあるようだが、逆にチョビ髭のことは逆鱗らしく、無に言われた際には激昂、疾風伝で連合の忍に言われた際は「穢土転生関係なく殺すぞコラ!!」とキレていた。
強い相手と戦うことを好む戦闘狂だが、戦闘スタイルそのものはいたって堅実で、得意の幻術でかく乱しつつ隙をついて攻撃、幻術が破られたら無限爆破で一網打尽、という徹底して本体が前に出ないやり方を取る。


◇三代目水影

初の五影会談で初代水影の護衛を務めた長髪の優男。
現代への登場はハゴロモによる口寄せに参加した時のみで、全五影の中ではただ一人プロフィールその他が全く不明*4
しかし時系列から考えると、彼の時代に霧隠れの悪しき風習である「仲間を殺す卒業試験」が行われていたと思われる。


(たちばな)やぐら

声:入野自由

四代目水影。故人。
元・三尾の人柱力で、尾獣を完全に制御できた*5
見た目は少年だが続編の『BORUTO‐ボルト‐』の時代にボルトと同世代の孫が居る辺り、結構年上の模様*6
仮面の男に幻術で操られてしまい、そのために里を恐怖政治で支配していた。干柿鬼鮫はその洗脳されたやぐらの元で暗殺などの任務を行い、やがて仮面の男に信頼されてに加入した。
その後、白眼を手に入れた青がやぐらの洗脳を見破り解除した。
人柱力としてはのはらリンの後任と思われる。
三尾・磯撫が自由の身になっていたことから、尾獣を抜かれたことが死因だと思われる。*7
アニメ版では、水の国に暗殺依頼のために訪れた枇杷十蔵とうちはイタチを追撃し(おそらく洗脳解除後)、尾獣化によって十蔵に致命傷を負わせるも、イタチの天照で重傷を負い戦闘不能にされて、イタチも疲労困憊だったため放置された。この傷が元で死亡し三尾が野良になったものと思われる。
相手の攻撃を相殺する「水遁・水鏡の術」といった高度な水遁や、尾獣の力を使い相手に珊瑚をへばりつかせて行動を制限する「珊瑚掌」などといった術を使う。


照美(テルミー)メイ

声:日野由利加

五代目水影。
モデル体型の妙年の美女で、歴代の水影の中でも唯一の女性(くノ一)
暁に洗脳されていた四代目の死後、水影に就任した。
水影に就任後は「血霧の里」と呼ばれた恐怖政治の名残を払拭すべく、その手腕を振るっている。
外交を行わず、抜け忍を多数輩出している霧隠れの里は、暁発祥の地とされ、他の里からは疑惑の目を向けられていたが、彼女の政策により、霧隠れの情勢は徐々に回復しつつある。
このように五影の中でも里長として優れた能力を持っており、小説版「サスケ真伝」では、やぐや統治時に霧隠れに利用された末に裏切りに遭った義賊集団(全員が血継限界の使い手)の生き残り達を里に迎え入れるなど度量の大きさも見せているが、激務に追われているせいか婚期が遅れており未だ独身。
その為、彼女の周りで結婚を匂わす言葉はタブー。
「結婚」「婚期」「遅れる」「破棄」という類の言葉やそれらの同音異義語に(時に文脈を無視して)過剰に反応する。
五影会談に向かう前は「近頃の若者は”根気が”」「会談に”遅れる”」などの言葉から”婚期が遅れる”を連想し、付き人の青に「黙れ殺すぞ」と笑顔で言い放ち青を困惑させた。

火遁、土遁、水遁の3つの性質変化(もう一つ雷遁も使用可能)を使用でき、それらを組み合わせた血継限界である「溶遁」と「沸遁」を得意とする。
戦争編では大名の護衛に当たっていたが、本物のうちはマダラが穢土転生されたことを受けて他の五影と共にマダラと戦う。
他の五影と違いいわゆる「強敵」との戦闘経験がないのか*8、無茶苦茶な実力を振るうマダラに気圧されていたが、そもそも性質変化を利用した血継限界を使用するには先天的・後天的問わずかなりの鍛錬が必要であるため、血継限界の血族が迫害される傾向にある霧隠れにおいて血継限界を2つ操り水影にまでなった彼女自身弱いわけではなく、実は性質変化による血継限界を同時に2つ持っている忍は彼女ただ一人である*9
第四次忍界大戦後は現役を引退したが、結局結婚はまだの模様。


◇長十郎

声:宮田幸季

六代目水影。第四次忍界大戦後、一線を退いたメイの後任として就任した。
忍刀七人衆最後の一人であり、大刀ヒラメカレイを操る凄腕。忍界大戦当時はメイの護衛を努めており、腕とは裏腹に弱気な部分が目立ったが、水影就任後は鳴りを潜めている。
実は剣を振らせると静かにのめり込むバーサーカータイプで、「自信の力=敵を斬った数」という物騒なモットーを持っている。そのためか、水影就任後は「霧隠れ最強の人斬り」と呼ばれている。
ちなみに里長としての能力はメイに負けず劣らず優秀で、血霧の里の実情を知らずに当時を賛美する一部の若手達に手を焼きつつも、それまで田舎だった里を僅か数年で木ノ葉以上に発展させている。


■雷影

雷の国・雲隠れの里の長。現在は五代目まで存在。代々影の称号と共に「エー」の名を受け継いでいくのが慣例(その補佐役が「ビー」の名を引き継ぐ。兄弟がいればそれが継ぐ模様)。そのため本名は五代目のダルイ以外は全員不明。

◇初代雷影

ジミヘンそっくりの天然パーマのオッチャン。
柱間の回想の中で登場。語尾に「~よ」とつける癖がある。


◇二代目雷影

金角・銀角兄弟が現役の時代の雷影。
強面の外見とは裏腹に協調性が高く友好的な性格で、初代の意志を接ぎ木ノ葉と協定を結んだ。が、その際に金銀兄弟のクーデターに遭い死亡している。


◇三代目雷影

声:玉野井直樹

四代目雷影の父親。四代目雷影と同等以上に鍛えられた肉体をしている。
「最強の矛」と呼ばれるほどの破壊力を持つ忍体術「地獄突き」や、「最強の盾」とあだ名される程の防御力を持つ雷遁の衣、すさまじいスピードなどを駆使して戦う。唯一生身で尾獣と戦えたと言われており、ナルトからも「本当に人間なのか」と疑われた程。
戦争編で他の影達と共に穢土転生で蘇り、ナルトと戦う。
肉弾戦及び物理的な強さは作中でもトップクラス。穢土転生であるとはいえ、弱点の風遁であるナルトの螺旋手裏剣を喰らっても、腕や胸に少し傷を負っただけで再生しながらすぐに立ち上がる程。生前にはなんと1万の大軍を相手に一人で立ちふさがり、味方が逃げ切るまで三日間戦い続けたというエピソードがある。
属性不利もお構い無しに暴れるが、八尾のヒントから能力の矛盾を突いたナルトに封印された。
胸についた傷は八尾との闘いの際、前のめりに倒れたことでうっかり自分の攻撃が当たってしまって出来たもの。
珍しい宝を集めることが趣味で、六道仙人の宝具もその一つ。


四代目雷影

声:手塚秀彰

三代目雷影の息子で八尾の人柱力であるキラービーとはソウルブラザー。
暇さえあれば筋トレに励んでおり、強靭な肉体はその賜物。
戦闘では三代目雷影と同じ雷遁の衣と、プロレス忍体術を使う。
第四次忍界大戦では忍連合軍の総大将に任命され全軍の指揮を執った。
詳細は項目を参照。


◇ダルイ

声:竹内良太

五代目雷影。第四次忍界大戦後、一線を退いた四代目の後任として就任した。この時期にはチョビ髭を生やしている。
雲隠れではメジャーな血継限界・嵐遁を操る。
また、三代目エーよりただ一人「雷」の刺青を許された実力者であり、黒い雷遁を得意とする。
口癖は名前どおりの「だるい」と「すみません」。
上忍時代は剣を使っていたが、雷影就任後は三代目・四代目同様の体術をメインとしている。


■土影

土の国・岩隠れの里の長。現在は四代目まで存在。
全員が空中浮遊可能。

◇イシカワ

声:中根徹→松本忍

初代土影。オオノキの祖父で小柄の老人。
マダラ戦でのオオノキの回想や柱間の回想に登場。何かというとすぐダジャレを口にしており、オオノキのダジャレ嫌いはこれが原因。
アニメオリジナルエピソードではアニメのみ登場の上水流一族の縁者という設定も存在していた*10


(ムウ)

声:向井修

二代目土影。全身に包帯を巻いたミイラ男。
血継限界の上位種、血継淘汰「塵遁」を考案し操る他、肉体そのものを2つに分裂させることもできるが、分裂状態ではチャクラも半分になるため、塵遁は使えなくなる。感知タイプの忍でもあり、姿だけでなくチャクラも消すことができ、かつては「無人」と恐れられた。
生前は二代目水影・幻月と死闘を繰り広げた宿敵同士であり、今なお語り草になっている。初の五影会談ではイシカワの護衛を努めた。
戦争編では穢土転生され、オオノキや我愛羅と交戦する。途中から参戦したナルトの新技を喰らって封印されたが、その直前で分裂していた為、半身だけが残った。
その半身はマダラを穢土転生したカブトの傀儡として使われ、意識が戻ると同時に穢土転生が解かれたことで昇天した。
性質変化は陽遁と火・風・土・雷だが、得意の「無塵迷塞」は水遁。


オオノキ

声:西村知道

三代目土影。「両天秤」の異名を持つ交渉上手。二代目・無の弟子で「塵遁」の使い手。
「~じゃぜ」と語尾につける癖があり、読者からのあだ名は「じゃぜ影」。全体的にデカイ人物の多い忍界では飛びぬけて背が低い。
79歳という高齢にもかかわらず現役の忍者をしのぐ実力を持つが、持病のギックリ腰が悩みの種。
頑固の代名詞にされるほどの頑固者で、軍縮の時代になってからも他国に対抗して「暁」を利用するなど、形振り構わず里の利益だけを考えて行動していたが、戦争編で我愛羅の言葉に影響を受け、未来の為、己の過去を断ち切る為、捨てた己を拾うために戦うことを決意する。
生前のマダラとは因縁があり、穢土転生で蘇ったマダラと戦うシーンは主人公並みの存在感がある。
ちなみにマダラと戦ったのは13歳の頃だが、どうも「両天秤」の二つ名と塵遁はこの頃からあったらしい。
第四次忍界大戦後も健在だが、移動もままならないほど老いている。
詳細は項目を参照。


◇黒ツチ

声:武田華

四代目土影。第四次忍界大戦後、一線を退いたオオノキの後任として就任した。
オオノキの孫娘で、血継限界の熔遁で石灰を操る。
人工的に開発された術故か、祖父のように血継淘汰の塵遁は使えない模様。




追記・修正は影の名を背負ってからお願いします。

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