ギニュー特戦隊

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ギニュー特戦隊 - (2020/01/20 (月) 00:09:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/21 Mon 02:23:08
更新日:2024/02/22 Thu 22:06:51
所要時間:約 5 分で読めます





リクーム!!!

バータ!!!

ジース!!!

グルド!!!

ギニュー!!!


そろって


ギニュー!!!!



「…………ま……待っていましたよ…………」



ギニュー特戦隊とは漫画『ドラゴンボール』に登場した部隊。


概要

フリーザ軍の中でも精鋭を集めたエリート部隊。隊員は5名。
全宇宙から、それぞれの出身種族の中でも突然変異で生まれた天才戦士を集めており、その戦闘力ザーボンやドドリアらフリーザの側近と同格以上。
ヤードラット星の征服任務に就いていたが、上司であるフリーザ様により急遽増援としてナメック星に呼び寄せられた。
闘う順番をじゃんけんで決めたり、アニメでおやつの時間を設けていることが判明したりとふざけた態度がちらほら目立つが、職務自体は完璧に遂行しており良い意味でオンオフがハッキリしている集団である。

『ドラゴンボールZ』ではそのユーモア溢れるキャラを発揮し、『ドラゴンボール改』では専用の曲が流れた。
曲の一部が郷ひろみの「おっくせんまん♪」ぽいのは多分気のせい。
名前の由来は牛乳、クリーム、バター、チーズ、ヨーグルト。
五人そろってのファイティングポーズに非常に強いこだわりがあり、隊員の一人であるグルドが倒された後には本気で悩んでいた。 

ちなみにフリーザ様は特戦隊の実力は高く評価しているものの、そのぶっ飛んだキャラ性は苦手にしている模様。



ギニュー


気に入ったぞその体!

声- 堀秀行(Z)、小西克幸(改・超)

特戦隊の隊長であり、フリーザ軍No.2。
戦闘力数値は120000。
地球で無類の強さを発揮したベジータでさえ恐れたほどの戦闘力を持つ。
脳が露出したような不気味な容姿だが、隊員達のわがままを受け入れ戦闘を任せたり、フリーザ様に喜びのダンスを披露しようとするなどユーモアある人物。
フリーザも認める戦闘力の高さに加えて純粋にフリーザを尊敬する数少ない部下の1人であり、フリーザからも絶大な信頼を寄せられている。
戦士としての気質も強く、不意打ちをしたジースを叱りつけ、その不意打ちで捕えた相手を開放するなど、フェアな一面がある。

孫悟空の一瞬だけ戦闘力を上げるスタイルや潜在能力の高さを見抜いたりと、観察眼も本物。
悟空の180000以上の戦闘力におののく場面が有名だが、これは界王拳の存在を知らなかったがゆえ。
当時の悟空の「界王拳を使わない素の戦闘力」は公式で90000とされており*1、ギニューは先立って「最低でも85000」とほぼ的中させていた。


隊員達が全滅したとジースから聞き、急ぎ駆け付け悟空と戦闘へ。
界王拳を使わなかった悟空に、彼を上回るパワーと互角の体術で圧倒。スピードでは劣ったが、ジースの不意打ちで悟空を羽交い絞めにした。
しかしジースの横槍を良しとせずに開放し、正々堂々・本気の悟空に挑戦する。

悟空が界王拳を開放し、自分の倍以上のパワーを引き出したことには驚くが、同時に感動しつつ不敵に笑う。
そして彼はいきなり自分の胸を刺し、とある技を放つ。

チェェェェンジ!!

と言った瞬間なんと悟空と身体を取り替えてしまう。
この光線が命中した生物と自分の意識を交換して相手の身体を奪い取る特殊光線「ボディチェンジ」こそがギニュー最大の特殊能力。
今までにこの技を何度か使ったらしく、本来のギニューの姿は現在も謎。

そしてまんまと悟空の身体を奪い取ったギニューは一旦ドラゴンボールを隠した場所へ戻る。
そこにはレーダーを頼りにドラゴンボールを発見したクリリン達が。いつもと雰囲気が違うと悟った孫悟飯により正体がばれ戦闘へ。
ギニューは悟空が誇示した180000以上の戦闘力を引き出そうとしたが、界王拳を知らない+悟空の身体に馴れていないギニューはたった23000しか引き出せない。
逆に弱体化したギニューは、孫悟飯とクリリンに苦戦、そして追いついて来た孫悟空も参加してリンチ状態へ。
ジースに援護を命じるが、割って入ったベジータによってジースも殺害された。
傷付いた身体では戦えないと悟ったギニューはベジータと身体を取り替えようとするが、孫悟空に邪魔され元の身体に戻ってしまう。
そして二度目のチャンスが迫った時、悟空に投げ込まれたカエルに命中した。以後彼はカエルになり、どこかへと去って行った。

アニメ版Zでは、ブルマを騙して翻訳機を着けてもらい、しゃべれるようになったのを利用して体を入れ替える事に成功。
さらに悟空とフリーザの激闘を観戦するピッコロ達の前に現れ、ピッコロの体を奪おうとするも、
カエルの体になったブルマもそこに来ており、事情を悟った悟飯がカエルを投げ込んだために結局カエルに戻る。
その後は翻訳機を失って「チェンジ」と叫べなくなったので再度チェンジする事もできず、ブルマに捕まって説教される事に。
そしてドラゴンボールの力で地球に転送され(ギニューの体になったカエルも地球のどこかに転送されている)、以後どさくさに紛れてブルマの家に住んでいる。

アニメ超でタゴマと入れ替えて復活を果たす*2
因みに地球に転送後はものすごい苦難があった様。

フリーザの特訓相手だったタゴマに入れ替えたことで戦闘力はかなりパワーアップし悟飯達を圧倒。
しかし相変わらずの性格なのでフリーザ様からは「あの性格だけは何とかならないんですかね」と少し引かれていた。

相性が合ったのか、タゴマのボディを使いこなしZ戦士たちを苦戦させるものの、ウイスの元で修行したベジータの敵ではなく、あっさりと倒されてしまった。生き残っても哀れな扱いのタゴマェ……。
なお、これによってギニュー特戦隊は全員ベジータが引導を渡した事となった。

アニメGTではいつの間にか死んでおり、超17号編にて地獄に送り返された悪人たちの魂の行列にしれっと混ざっている場面が確認できる。
おそらく魔人ブウによる地球破壊の際に死亡していた可能性が高いが、超スタッフがこの場面を意識したのかは不明。


ジース


ギニュー特戦隊の赤いマグマ! ジース!

声 - 田中和実(Z)、岸尾だいすけ(改)

特戦隊のサブリーダーにしてNo.2の実力の持ち主。
ついでに長髪で特戦隊No.1の美形。
戦闘力数値は不明だが、リクーム、バータと同等とされる。(3人共に40000~50000程度と思われる。)
しかしNo.2の割には悟空の強さに脅えギニューへ助けを求めたりと情けない場面が目立つ。
ギニューが悟空達と闘っている最中、ベジータと闘っており戦闘力が数倍に跳ね上がったベジータの数値を見てスカウターの故障と言うが、
それがあだとなり一瞬の隙を突かれ粉々にされる。
劇場版に登場したクウラ機甲戦隊のサウザーは同じ星系の出身らしい。

その他の詳細はこちらを参照。


リクーム


お命頂戴、とぅ!

声 - 内海賢二(Z)、佐々木誠二(改)

パワータイプの隊員で、バータに次ぐ巨漢。
外見は地球人と遜色ないもので、悟飯からは「パイナップル頭」と称された。
地球人タイプでこの強さなことが「それぞれの出身種族の突然変異」である特戦隊を象徴していると言われることも。
茶目っ気のある発言が多いが、やっていることはかなりイヤミ。
ふざけた態度と小馬鹿にしたような言動で相手を揶揄したり、戦闘相手を弄ぶ癖がある。その性格の悪さは仲間のジースやバータが「あいつ、イヤな性格だよな~」と苦笑するほど。

イキのいいキャラクターは、旧版で演じていた内海御大をして「かなり気に入っている」と言わせた程。
記事によってはリクームをNo.2相当として紹介している物もある程で、実際に初登場時の活躍ぶりは特戦隊では随一であった。

ファイトスタイル自体は小細工を一切弄さず特殊能力にも頼らない正統派の戦士であり、隊員の中で特に打たれ強い。
ベジータを赤子同然のように扱い、開幕早々にラッシュ攻撃やエネルギー弾の乱射を受けても、顔面にエネルギー波を撃たれても、リクームイレイザーガンを放った際にクリリンから不意討ちを受けても平然としているなど、かつてのナッパを彷彿させる異常な耐久力を次々と披露。
外見もナッパ同様、段々ボロボロになっていき、ついには尻が丸出しになったが、本人はまるで利いた風もなかった。

(……ただ、上述した「クリリンの不意打ち」とは口から光線を発射したさなかの脳天からの一撃。おかげで技が口の中で暴発し、渾身のエネルギー波が鼻から噴き出し歯を吹っ飛ばした。これはさすがに堪えたらしく、キレかけている)

底の見えないパワーとタフネスとスピードを誇示してベジータをボコボコにし、悟飯の首の骨を折り、一撃でクリリンの全身の骨までも折ってしまうなど悪魔のような強さを見せ付けたが、ナメック星に到着した悟空には圧倒されてしまう。
必殺技「リクームウルトラファイティングミラクルボンバー」*3をお見舞いしようとするも、 あまりにも長い必殺技名を言ってる途中で一撃で倒された。
最期は仙豆によって回復し戦闘力を上げたベジータにより跡形も無く消し飛ばされた。

ギニュー特戦隊の中でもとりわけポージングにこだわりがあるようで、戦闘中も様々な決めポーズを披露した。
ドラゴンボールを題材にしたゲームにも多数登場するが、作品によっては靴の爪先部分の模様があったりなかったりとムラが激しい。(原作にも1コマだけ模様があるが、近年の作品では模様ありが多い傾向にある)


バータ


ギニュー特戦隊の青いハリケーン! バータ!

声 - 岸野幸正(Z)、小野坂昌也(改)

特戦隊一の巨漢だが、それに見合わない素早い動きが持ち味の戦士。
「宇宙一のスピード」と自称しているだけでなくギニューからも認められているが、「フリーザ様や隊長より速いのか?」とかツッコミを入れてはいけない。ギニューは移動スピードで劣る様子があるし。

甘い物が好きなようで、リクームと何分でグルドが勝つかとチョコレートを賭けていたり、後でチョコレートパフェ奢れよと言ったりしている。
ジースと特に仲が良いらしく、リクームの戦闘を二人で眺めていた。そして悟空と戦闘へ。スカウターを使ってジースと作戦を考えたが失敗。
頭に来たバータは突撃するが背中に一撃をくらい、気絶。最期はベジータに首の骨を折られ死亡。
アニメではジースとのオリジナル技『パープルコメットクラッシュ』を発動するが気合いで跳ね返された。


グルド


焼いて喰ったら美味いかもな。

声 - 塩屋浩三(Z)、高戸靖広(改)

特戦隊で一番小柄な体格で、本来耳があるべき場所にも眼球がついているためかスカウターを装備していない。
戦闘力は他の隊員と差があり、クリリンに「何故あんな奴が混ざっているのか」と言われるほど。
実はグルドは戦闘力は大した事ない。高く見つもっても5000程度と予想され、ベジータ級のエリートは言うに及ばず、フリーザ軍なら下級兵士にも居るレベルだろう。
しかし彼は時間停止、サイコキネシス、金縛りなどの多彩な超能力が持ち味であり、ベジータすら「正面から突っ込むな」と警告するほどであった。

しかし、この時点でのクリリン、悟飯には戦闘力で大きく劣る為に時間停止能力を使ってすら圧倒されてしまった。
ついに切り札の金縛りを使い、近くの木で刺し殺そうとするが、油断していた所でベジータの不意打ちで首をもがれた。
最期はベジータに首を消し飛ばされ死亡する。

情けないイメージが強いが、この時のクリリンと悟飯は最長老の潜在能力解放により戦闘力10000以上とバーダックすら超える実力者。
それを2人相手にして倒す寸前までいったのだから特戦隊に選ばれるだけの資格はあったのだろう。
また、何気ないが隊のメンバーに遅れることなく高速で飛行することも可能。ベジータも「さすがに速い」と評している。



余談

当時鳥山の息子がスーパー戦隊シリーズを観ていたのがきっかけで生まれたと言われるキャラクター達。時期的には『地球戦隊ファイブマン』。
たまに『ファイブマン』と後番組『鳥人戦隊ジェットマン』を観ていたと言われるが、『ジェットマン』はギニュー特戦隊登場より後である。
ちなみに『ファイブマン』には、銀河戦隊ギンガマンという悪の戦隊が登場する。

なお、その強烈なインパクトは悟飯少年(当時5歳)に多大な影響を与えたらしく、
後に彼はグレートサイヤマンを名乗ってノリノリで変なポーズを決めながら戦う事に……*4

アニメ版Zでは界王星で修業を積むヤムチャ天津飯チャオズの修行相手として、ギニュー以外の4人が界王星に出現。
3人と対決するも敗れて地獄に叩き落された(しかもジースとバータは2人がかりで天津飯に負けている)。
セルゲーム編終了後のあの世一武道会編は地獄でフリーザ・コルドと共にセルの手下となって暴れ回ったが、悟空にまとめて倒された。
劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』や『ドラゴンボールGT』の超17号編では地獄から復活して暴れる。


ゲーム作品では隊員全員集まらない事も稀にあり、ギニューとリクームだけの時がある。
また、作品によってはバータよりジースのほうが強かったりジースよりバータのほうが強かったりとバラバラ。
それはジースとバータの戦闘力がほぼ同じだからなのであろう。

またIFストーリーでは特戦隊メンバーの固い絆が強調された熱いシナリオが展開される事も多い。
一部のゲームではグレートサイヤマンを6人目のメンバーとして勧誘していたりもする。



余談ではあるが、Vジャンプではギニュー特選隊のパロディである「オニュー特選隊Kai」が連載していた。
オニュー隊長
スクープ
ニュース
データ
クルゾ
の内、隊長以外の4人が最新の映画やホビーの情報を紹介し、隊長がそれにボケを被せるという内容になっている。

隊長のボケはこれまた原作のパロディとなっており、原作を知れば知るほど、
「あぁ、あったなそんなのw」
と言える内容である。

また、特選隊員の容姿は大分変わっており、皆親しみやすい姿になっている。
興味があったら見るべし。


追記・修正はスペシャルファイティングポーズを取ってからお願いします。

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