ベクター(遊戯王ZEXAL)

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ベクター(遊戯王ZEXAL) - (2017/04/04 (火) 00:40:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/05/16 (金) 21:29:10
更新日:2024/02/19 Mon 23:04:35
所要時間:約 7 分で読めます






ジャジャーン!

俺、ベクター☆



(出典)


アニメ遊戯王ZEXAL及び第二シーズンの遊戯王ZEXALⅡの登場人物。
本作屈指のネタキャラにしてトリックスター
担当声優は日野聡

バリアン七皇の一人。
その正体は一期のフェイカー戦の後半に登場したバリアンである。

WDC編では遊馬・カイト・シャークにやられ消滅していたように思われたが、セカンドの92話で再び登場し、海美プロを洗脳した。
真月曰く、「バリアン警察が長年追っている最も凶悪なバリアン」。
ベクターに対抗すべく、真月は遊馬に5枚の「V」カードを託すのだった。


「力及ばず何の結果も残せませんでしたぁ~許して下さいってかァ!? ヒャハハハハ!許してやるよォ!!」

負傷したアリトギラグをあざ笑いながら、ドルベ達の前に出現。その原因は自分なんだが

彼はフェイカーとトロンを使った計画の失敗以来、ずっと雲隠れしていたらしい。
本人によるとこれも計画の内らしく、ミザエルドルベを引き込んで本格始動。


「さあ! よからぬことを始めようじゃないか!」


早速単身人間世界に襲来。遊馬にデュエルを挑む。
この時、なぜか人間世界でも普通にバリアンモードでいたが……

永続魔法『魔導の封印櫃』とNo.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートルのコンボでランクアップを徹底的に阻止。
しかし、キー・ビートルの身代わり効果に封印櫃を墓地に送ったことで、リミテッドが遊馬の手札に加わってしまう。
さらには真月から受け取った「Vサラマンダー」によってホープレイVの効果を超強化。一気に大ダメージを受けて敗北した。


しかし、敗北したベクターは消滅はせず、真月を拉致して撤退。
救出に向かう遊馬一行を異次元の古戦場へと引き込んだ。


そして、そこで遊馬が見たものは、死んだように横たわる真月彼を足蹴にするベクター

怒る遊馬はアストラルの制止を無視してホープレイVを召喚。
効果でNo.104 仮面魔踏士シャイニングを破壊し、大ダメージを受けたベクターは姿が消える。


今のダメージで異空間へと消し飛ばされてしまったのか……
と、思う間もなく、よろよろと立ち上がる真月。



遊馬「生きていたのか!真月ー!」



フッフフフ…クッククククク……なぁーんちゃってwww
イッヒヒヒヒハハハハハ、おかしくって腹痛いわ~wwww
面白いやつだなお前、ほんとに俺のことを…ウッヒヒヒヒヒヒヒw



(出典)

なら見せてやろうかぁ!?もっと面白いものをよぉ!!
ビイィィィヤァァァァ!!バリアルフォーーゼェ!ビイィィィヤァ遊馬ァァァァァ~~!!

凄まじい顔芸と掛け声と共に突如変身。すでに十分面白い
そして、現れた姿は……


本物ぉ?誰それえ。俺、ベクター。
鈍いなぁ俺が真月だよォ!

まぁだ分からないのかよぉw この前デュエルしたのも、さっきまでデュエルしてたのも!
俺が生み出した分身だよ!!

本物の俺は、お前の親友、真月零に化けてたってわけだぁ。
ジャンジャジャ~~ン!!今明かされる衝撃の真実ゥ!

96話で明かされた衝撃の真実。
真月零の本当の正体はベクターだったのだ。
人間世界でバリアンモードを維持していたのもベクターの本体では無かったという伏線だったのだろう。


いやぁ本当に苦労したぜ、間抜けな転校生演じてつまらねえ協力までしてさあ。

本格登場が76話(2012/10/21)本性を表わしたのが96話(2013/03/24)。この間2クールずっと演技してたのである。
姑息な手を……(サ灯)


しかしお前は単純だよなァ、俺の口から出たでまかせを、全部信じちまうんだからなァ!ウッヒヒヒヒヒヒww
アストラルを守るぅ~~?バリアン警察ぅ~~?wwwウッヒャハハハハハハハ!!楽しかったぜェwwwお前との友情ごっこォ~~!!
助けに来てくれて、ごくろうさん!遊馬巡査!(キリッ ウッヒャハハヒヒハハハwww

??「美しい友情ごっこか、だが所詮そいつは負け犬よぉ!」
ギラグ「てめぇら善人面しやがって!友情ごっこかよ!!」

アストラルを守るためという理由は全くの嘘っぱち。
バリアン警察なる組織は存在すらしないつまり警察手帳は自作したということに


ヒッハハハハハハハ!じゃあ言ってやる!お前のデッキには俺との友情の証、五枚のバリアンカードが入ってんだろぉ?
回想- このカードは、君に渡しておく(キリッ
フッ…言えないよなァ、固い友情で結ばれた大切な親友、し ん げ つの頼みだもんなぁ!!ウッヒヒヒヒヒヒャハハハハハwww
ありがとうよ、俺との約束を守って、みんなに黙ってwいwてwwくwwれwwてよォwwwホホウッwwヒハハハハハwwウハハハハハフッハハハハハハwww

真月の正体を知りながら、アストラルに隠していたことを暴露される。浮気発覚とか言わない
どん底に追い込まれた遊馬……


遊馬「くっそおおおおおお!俺は!ホープレイVでダイレクトアタックだぁ!いっけえええ!!

ベクター「フッ…ならば俺は永続トラップ、Vain-裏切りの嘲笑を発動!」

Vと名のつくモンスターが攻撃してきたとき、その攻撃と効果を無効にし!相手のデッキにあるVカードをすべて墓地へ送る!!
さらに!相手のデッキ、または手札から、Vと名のつくカードが墓地へ送られたとき!Vカード一枚につき、500ポイント自分のライフを回復する!
墓地に送られたカードは5枚、よって俺は、2500のライフを取り戻す!
まだだ!さらにさらにィ~?墓地へ送られたVカード1枚につき、相手のデッキから5枚のカードを墓地に送る!
ヒャッハッハハハハハハwww25枚だけじゃねぇ、Vカード全て合わせれば30枚だァ!!
ひと思いにゃやらねぇ、じわじわといかせてもらうぜぇ?

友情の証として渡しておいたカードを使っての大量デッキ破壊。
これによって遊馬は残りデッキ3枚にまで追い込まれる。
2クールに及ぶ友情ごっこ、自分の分身まで用意した演出は全てコレが狙いだった。


その通りィ。遊馬の事だから、俺からもらったカードは友情の証として、必ずデッキに入れると思った。
そしてェ!?真月が俺にやられたと思わせれば、頭に血が上って、一気にホープレイVを出してくれると考えたがぁ……
お前って奴は、気持ちいいくらい思い通りに動いてくれるなァァ!!
キヒャッハハハハハハハハwwwヘヘw最高だぜさいっっこぉぉぉwwwwハハハハハフッハハハハハハwwww

さぁ~て、遊馬ァ、残りカード3枚というザマで、ど う す る つ も りだァ~~ン?せいぜいあがいてみせろや!!
どのみち全員ここから生きては戻れねェんだから

それもこれも遊馬、お前が招いた結果なんだよォ!!関係ねえ奴らまで巻き込んでなぁ。*1
お前にしてみりゃ、よかれと思ってェ~wやったんだろうけどなァ!wwwアッハハハハハハハハハハハ、ビャッハハハハハハハwwwwww
ウワッハハウワッハハハハハハハハフーハハハハハハハwwwwwwww

ちなみにこれ全てBパートの約7分間に一人で喋った台詞である。長い
文字では分からないが、TV本編では「真月」と「真月警部」「ベクター」の声を使い分ける怪演。日野さんすげぇ。


加えて、歴代屈指の顔芸……というか目芸を披露。画面どアップでグリグリと動かす気持ち悪さ(褒め言葉)。


(出典)

ちなみに、この回は他のキャラの作画が酷い(主にキャットちゃん)。スタッフもこいつに集中したらしい。


そして、遊馬との信頼を踏み躙った番外戦略と精神攻撃。ついた呼び名が「真ゲス」
ファンサービスが可愛く見えるゲスぶりから、何が起きても遊戯王ではよくあることで片付けてきた視聴者も衝撃を受けることに。

放送直後はアニメスレはもとより、ツイッターや某動画サイト等でも彼の話題で持ちきりとなった。
子供が泣いたとか、よかれと思ってリミテッド・バリアンズ・フォースをあげたら脛を蹴られたとか。


流石の遊馬もこれは立ち直れないんじゃないか…と思われたが、翌週には小鳥の叱咤激励で復活。パネェ。
そのままZEXALに変身しようとするが……


本当に遊馬と一つになれるのか?
お前は今、心のそこから遊馬を信じているのか?


実は今までベクターが遊馬を責め立てた理由は、アストラルの遊馬への疑念や不信感を煽るためだった。
さらにはホープレイVを介してバリアンの力を発動。二人のZEXAL化は失敗に終わってしまう。
ヒーローの合体・変身を邪魔するという禁忌を成功させてしまった。あれ?遊戯王ってカードゲームアニメだよね…?


バリアンの力によって心の闇を広げられて暴走したアストラルは遊馬と無理矢理にエクシーズチェンジ。
ダークZEXALと化す。

しかし、そのまま自滅するかと思われたが、ギリギリで遊馬の説得により変身解除。

それでもCNo.104 仮面魔踏士アンブラルの効果でライフポイントはわずか25、手札も0、場はホープのみ、残りデッキは1枚にまで追い込む。
しかも最後の1枚は真月との友情の証「リミテッド・バリアンズ・フォース」。

サルガッソがあるためホープレイも出せず、さらにベクターはリミテッド・バリアンズ・フォースをトリガーとする罠カードを仕込んでいた。
このままでは遊馬たちは確実に負けてしまう……


だが、しかし

重なった熱き思いが世界を希望の未来に再構築する
リ・コントラクト・ユニバース!!
何ィ!?カードを書き換えただとぉ!?


新たなゼアル「ZEXALⅡ」が誕生。
まさかの手札を書き換えによって新たなRUM、ヌメロン・フォースを創造される。
このカードによってCNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリーを召喚され、逆転負けしたのだった。
これによって2クールに及ぶ下準備が水泡に帰した。悔しいでしょうねぇ

ちなみにこのシーン。ベクターが吹っ飛ぶ描写に妙に力が入れられている。
スタッフ曰くベクターが吹っ飛ばれされるのを見てすっきりしてほしかったらしい。
(このシーンは後にNo.96のシーンへと……)


使用デッキは【アンブラル】。
闇属性・悪魔族で統一されている。アンブラルとは「影」の意味であり、真月の【シャイニング】とは対になっている。
それぞれが展開効果を内蔵し、効果でエクシーズするのが基本戦略。闇属性ゆえのサポートも豊富である。
エースモンスターはCNo.104 仮面魔踏士アンブラルだが、デュエルの度に違ったナンバーズを召喚している。
No.104 仮面魔踏士シャイニング? あぁ、いたね。そんなの



敗北後

その後、ボロボロの状態となった彼はバリアン世界の奥底で、バリアン世界の神ドン・サウザンドを目覚めさせ、一体化。
ドンの封印を完全に解く為に遺跡のナンバーズの回収を目指し、その過程での遊馬たちへの復讐を企む。

とある遺跡の攻略前にNo.96 ブラック・ミストを利用しようと「しもべ」として取り入る。
遊馬一行より一足先に到着したが、遺跡の構造をなぜか知っていたり、言いようのない「恐怖」を覚える。

獲物である遊馬たちをNo.96に横取りされて怒るが、一体化したドンに「好きにやらせろ」と心臓(?)握られて止められる。
遺跡の仕掛けを使って遊馬を人質にとり、No.96とアストラルのデュエルを優位に進めようとするが、遊馬が自力で脱出してしまい失敗。
最後には遺跡のナンバーズも持ってかれ、「しょせん、貴様は悪としては二流」とまで言われた。あれだけやって二流って……

結果的には利用しようとしたNo.96とドン・サウザンドにいいように使われて小物化が進行。
元より「悪の大物」と言うより「どうしようもないゲス」ってイメージだったが。


前世

この遺跡で彼の前世が少し明かされる。
幼い頃から人を信じず、民も家臣も処刑し尽くし、最後には自らの命を絶つ狂気の皇子
上半身ほとんど裸というすごいファッションであった。

ナッシュとメラグの前世にも諸国で侵略と殺戮を繰り返す狂気の王として登場。
王子だったり王だったりだが、人生で最初に殺したのは自分の両親と本人は語っている。
若い頃に王位を奪った故に肩書きが安定しないようだ。

彼らの治めるポセイドン連合国を侵略するが、ナッシュの策とメラグの犠牲によって侵略は失敗。
撤退しながらも略奪を繰り返すという残虐さ。敵部隊の補給を断つという意味では理にかなっているのだが。

そして、これ以上の犠牲を出させまいと単身挑んできたナッシュと一対一でデュエルを開始。
ちなみにこの時、カードの代わりに巨大な石版を使っている。古代エジプトですか?

しかし、このデュエルは闇のゲームであった。
デュエルは現実の戦争とリンクし、自分のモンスターが破壊されると、味方側の兵士が死ぬというのである。
この条件で、原作版のウイルスカードと同様の罠カード「陰謀の大災害」を発動。

ナッシュのデッキのモンスターを一気に全滅。しかもトリガーはナッシュ自身の攻撃という鬼畜振り。

ナッシュ「貴様あああああ! なぜ俺たちの戦いに他の奴らを巻き込む!?」
ベクター「決まってるだろ…? それがお前の弱点だからさ(真顔)
    お前の心に宿る優しさと、正義こそがなァ(真ゲス顔)
    俺はお前が悶え苦しむ姿をたっぷり拝みたいのよ!フハハハハハハ、ハハハハハハ!」

前世から変わらない安定の真ゲス。

しかしナッシュはNo.73 激瀧神アビス・スプラッシュをエクシーズ召喚。その攻撃によってベクターは敗北する。
だが、ナッシュの兵士達もまたこの闇のゲームによって全滅してしまった。白き盾仕事しろ
双方に深い傷を残してこのデュエルは決着した。



ちなみに、その後に明かされたところによると、ナッシュはベクターを自国まで追い詰めた。
しかし、その時すでにベクターは自分の民を殺しつくした後だった。この場所こそが、後にベクターが訪れた「悲鳴の迷宮」。

再びナッシュと戦い、詳細は不明だがまた敗れたらしい。負けすぎじゃね?
そして自分が手にかけてきた者たちの怨霊によって命を落とし、人間としての生に幕を閉じた。


衝撃の真実(2回目)

ナッシュやメラグ、ドルベと同様にバリアンとして転生。
前世の記憶はなかったが、それでもナッシュを気に入らない奴と感じ、遂には殺害した。

それでもいきなり殺すのはよくないと思って、
「ナッシュが俺をむかつかせる毎に1ポイント、1億ポイント溜まったらぶっ殺す」というポイント制にしたんだとか。
一億ってどんだけ気長なんだよと思うが、最後には溜まっちゃったのでナッシュとメラグをぶっ殺した。

普通ならどんなに長い年月を生きていたとしても1億ポイントが溜まるなんて嘘っぱちにしか聞こえないのにベクターだと妙に説得力がある。


遺跡のナンバーズの回収が決着すると、ドン・サウザンドによってバリアン世界の塔の玉座に触手で拘束。誰得
どうしてZEXALは……というか遊戯王は男を触手で縛るのか

自分は動けなくなったが、ハーエバーニングを使って何かと暗躍。
その間にドン・サウザンドと共に偽のナンバーズを100万枚作って人間世界にばら撒き、地上世界をバリアン化した。

しかし、そんな事してる間にかつて自分が殺したナッシュとメラグが帰還。
慌てふためくが、ドンに2人にその記憶はないと解説されて落ち着いた。

そのまま地上のバリアン化とドンサウザンドの復活の事を誤魔化して、人間世界に侵攻。
他の七皇が戦う中、一人だけ高みの見物を続け、ミザエルのデュエル中には

「あららら……ミザちゅわ~ん、ちょっとイケてないんじゃなーい?」
「あ~あ~…ドラゴン使いがドラゴン奪われちまうなんて…いくら何でもダメすぎるだろォ、はっずかしい~」(足パタパタ)

と煽ってた。本人に聞かれたら絶対に次は止めない(無言の手刀)食らう。
こんなこと言ってるが、この台詞は後にブーメランとなって自分に返ってくるのだった。
ドン「待て、ベクター」


その後はアリトギラグを再洗脳し、バリアン世界へ向かった遊馬を襲撃させる。

だが、アリトは遊馬との遺跡のナンバーズを使用したデュエルの敗北と共に洗脳が完全に解け、
さらにはドン・サウザンドが自分の記憶を改竄していたことを知り、ドンを倒すために一時遊馬と共闘することを宣言。

それを知ったベクターは、ブックス!とメラグの力を吸収すべく、2人にデュエルを挑む。
『ドン・サウザンドの玉座』を発動するが、座ったままデュエルしては失礼だからと永続魔法を自分に装備した。
このシーンはやっぱり触手だった。まあ遊戯王ではよくあること

受けたダメージをエンドフェイズに全回復する『ドン・サウザンドの玉座』と
回復した数値分のダメージを与えて攻撃力をアップするNo.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッターのコンボで2人を追い込む。
このデュエルでは、メラグを集中的にダメージを与え、悲鳴を上げるメラグをあざ笑ういつものゲスぶり。白き盾ちゃんと守れ

追い討ちとばかりにバリアンとなった2人を自分が殺したことを明かす。

怒れるメラグは攻撃力の変化を倍にする『魔水晶(ディストーション・クリスタル)』を発動。
さらに相手の攻撃力を1000ダウン+2回攻撃付与する『氷結の刃(ゼロ・ブレード)』をラグナ・インフィニティに発動。
このコンボで攻撃力を2000ダウンさせてワンショットを狙うが、罠によってダメージを回避。

またもや『ドン・サウザンドの玉座』で回復し、ソウル・マリオネッターのバーン効果でメラグにトドメを刺そうとするが……

ドン・サウザンド「待て、ベクター!」
マリオネッターの攻撃力を上げればラグナ・インフィニティの効果でダメージを受けることを指摘される。

ベクター「わかってる。けど、今の俺のライフは4000。3300のダメージを食らっても…」
ドン 「メラグの魔法カード、ディストーション・クリスタルの効果を忘れたか!」
ベクター「ッ!! そ、そうか! 攻撃力の変化が倍になるってことは、6600…そのダメージを、俺が!」

ここで効果を使えばメラグを倒せるが、同時に自分もライフを0にされてしまうのである。
生き残るのは敵のドルベだけ。ベクターの負けとなる。

ミザちゅわ~んを煽ってたわりに自分も敗北直結のミス寸前。はっずかし~
もっとも、視聴者も気付かなかった人は割といたので、ドンとメラグが上手いというべきか。

ドンの助言で敗北を免れたベクターはドルベとメラグを倒し、その力を吸収。
その足でギラグとアリトと狸も食らったベクターは、自身に取り付いたドン・サウザンドを押さえ込むまでの力を得る。



怒れるナッシュとベクターのデュエルが開始。
自身のナンバーズだけでなく、親友のカードを並べて精神的にも追い込むいつもの真ゲス。

メラグもドルベもいねえ。ギラグも、アリトも、みんなみんな俺のモンだ!オメェは一人だ!一人ぼっちなんだよ!
ミザエル「」

取り込んだ七皇の力を吸収し、さらなる変身を遂げた姿はメガベクターと呼ばれた。
公式によると「ランパント・ベクター」という名らしい。


今明かされる衝撃の真実(三回目)

何かと疑惑の多い彼の前世だったが、ナッシュとのデュエル中、とうとう本当の記憶が蘇る。
結論から言えば、やはりというか彼もドン・サウザンドによって記憶を改竄されていた。

本来の彼はどんなだったかと言うと……



争いを好まない穏やかな性格だった。


争いを好まない穏やかな性格だった。

大事なことなので(ry

彼の父親は逆に野心と征服欲が強くあちこちへ侵略戦争を繰り返していた。やはりカズキングダムの父親か
だが、ある時病に倒れ、起き上がることも出来なくなり、代わって王子であるベクターが国を治める。


ベクター「みなさん、私は争いを好みません!」

……誰だお前。
民の犠牲を出したくないと、よかれと思って隣国と和平を結ぶ。
しかし、それを聞いた先王は激昂。ベクターを呪いの子と罵り、怒りのあまりベクターを切り殺さんとする。
わが子を庇って母親は死亡。直後に父も病の発作で命を落とす。

もうこの時点で壊れてもおかしくないが、そこにドン・サウザンドが出現。
本来の『悲劇の王子』から『父と母を殺した呪いの皇子』であると記憶を改竄されたのである。


死の直前に記憶を改竄された他の七皇と違い、彼の場合は歪められた記憶と共に生き、完全に「狂気の王子」として歪んでしまった。
転生後も何も知らずにドン・サウザンドに積極的に協力していたわけなので、ある意味ではドン・サウザンドの最大の被害者であろう。
「俺を騙したのか!!」と詰め寄るベクター。さらに遊馬も彼を嘲笑うドン・サウザンドに激昂するが、そんな彼らにドン・サウザンドは冷たく言い放つ

「だが、その男の残虐非道な行いは事実。それは消せん!」

全てを知ったベクターは、自分が突き落としてきた誰よりも深いどん底に……

そんなベクターに手を差し伸べようとする遊馬先生。
「本当のお前は真月なんだ!」と呼びかける。
実際、王子だった彼の性格は真月そのものであり、本来の自分をずっと演じていたのは皮肉と言うほかない……
っていうか、同時期に受けたナッシュの裏切りの件も含めて遊馬先生の心は(自分が助けたいと思った者に対して)どんだけ広いんですか。


しかしベクターは罠カード『エクシーズ・ディスチャージ』を発動。
その効果は「相手が手札1枚を捨てることで、自分のエクシーズモンスターを全て相手に与える」。なんでこんなの伏せてたんだ…

焦るドン・サウザンドを押さえ込みながら、この効果でナッシュに自分ごとドン・サウザンドを倒すように頼む。
了承したナッシュは手札のドリーム・シャークを捨て、この効果で2体のナンバーズを場に呼ぶ。
そして、ナッシュはベクターへのダイレクトアタックを宣言した。













「バーカ!まんまと引っ掛かりやがって!」




さらなる罠でナッシュの場のモンスターを全滅させた

実はドンが記憶を弄ってたことには気付いていて、その上で好き勝手していたらしい。
記憶を取り戻しても、壊れた人格までは戻らなかった……

ちなみに日野氏の迫真の演技もあって、次回予告で予想していた視聴者でさえ本気なのか演技なのかハラハラさせられていた。
尤も、よく考えれば記憶を取り戻す前にこれらのカードを伏せていたので、気付く人は気付いてたが。
結局はゲスで安心した人が多かったとか。ゲスで安心されるのもこいつぐらいだろう。


しかし記憶を弄られたことにはそれなりに怒りを覚え、吸収した七皇の力で取り付いていたドンを焼き尽くした。
バリアン世界の神(笑)。

さらには追加効果で破壊したモンスターの数に応じて、ナッシュに効果ダメージでトドメを刺さんとする。
が、墓地に送っていたドリーム・シャークの効果で、ダメージは無効にされる。
流石リーダーと言うべきか、きっちり本性を見抜いていたらしい。

見抜かれて逆切れしたベクターはCNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴンを召喚。
連続攻撃と数ターンに及ぶドローロックを食らわせる。
しかし、ナッシュはデッキトップを墓地に送ってドローロックを回避。
最期にはCNo.73 激瀧瀑神アビス・スープラを繰り出してベクターに勝利した。

前世でアビス・スプラッシュに破れ、サルガッソでホープレイ・ヴィクトリーに吹っ飛ばされ、
最後にはヴィクトリーと同様の効果を持つスープラに負ける……
まさに因果応報。


彼の最期

激戦の末敗北したベクター。それと同時に、かつてと同じように怨霊によって呪い殺されそうになるが、

「あの時と一緒にするんじゃねえ!ナッシュ!!」

なんと気合で呪いを弾き飛ばす。さらに七皇の力を使って遺跡を崩壊させ、最後の足掻きとナッシュたちを道連れにしようとする。

今の自分は七皇もドン・サウザンドも越えた存在だと勝ち誇るベクター。だが…。








ドン・サウザンド「かっ、勘違いしないでよね!?べつにこれはあんたの力なんかじゃないんだから!!(意訳)」


実はドン・サウザンドは死んでなどいなかった。
死んだ振りをしてベクターの力が弱まるこの瞬間を待っていたのだ。演技合戦かい

そして用済み宣言をされ、丸ごとドンサウザンドに吸収されそうになるベクター。

「い、嫌だ!!やめろ! 俺は、こんなところで、死にたくねぇえええええええええ!!!」

ドン・サウザンドに物理的に吸収されようかというその瞬間……

遊馬「かっとビングだ、俺ェ!!!」

ベクターの手を掴んだのは遊馬先生である。
2クールに及ぶ友情ごっこ食らって、ついさっきも騙されて、それでもなお助けようと手を伸ばしたのだ。聖人か。


そんな遊馬をドン・サウザンドは嘲笑い、アストラル小鳥、そしてナッシュまでもが止めようとする。

ナッシュ「やめろ遊馬、そいつに心は無い!助けてもまた、裏切るだけだ!!!自分も裏切りながら
遊馬「だったら…だったら、もう一回信じる! 心が無いなら心ができるまで俺は信じる!
それが俺のかっとビングだ!」

最後の最後までベクターを、真月零を信じて救いの手を伸ばす遊馬。
そんな行動にベクターは……


「遊馬、くん…」

「なら…俺の道連れになってくれよォ!

この期に及んでこれである。救いようがないとはこいつのためにある言葉か……

「さあ!こっちへ来いよぉ!」

ベクターはこれで遊馬が手を放すと思ったのだろう。「こんなガキの偽善なんざこれで消え去るだろうw」と。
だが、そこにいたのは、ベクターの想像していた人物では無かった…。


遊馬「………あぁ、いいぜ真月。お前を一人になんてしない。お前は俺が守ってやる」


そこにいたのは、涙を流しながら尚も手を離そうとしない遊馬の姿だった。
ベクターに自分の想いを目の前で踏みにじられようとも、絶対に彼を見捨てることはしなかった。ここまで来るともう菩薩の域である。
その姿を見たベクターは驚愕しながらも、全てを諦めたように微笑み…。

「とんだお人よしだ、バカバカしい……キミなんて道連れにできないよ」


「さよならだ………遊馬くん」


掴んでいた遊馬の手を離し、一人ドン・サウザンドへと吸収されるのだった……

最後まで救いようのないゲスを貫き通して来たベクターだが、最後の最後には根負けし、真月としての言葉を残して散っていった。
彼のゲス様をネタにしてきた人たちも、この散り様には涙した。
前科が前科なのでまだ何か裏があるんじゃないかと疑う者もいたが。



ラスト

そして、最終話。
ヌメロン・コードによって七皇達は人間として蘇り、遊馬たちと同じ学校に通うように。
しかし、その中にベクターの姿だけが無い。
そんな中、アストラル世界に新たな危機が迫る。

アストラル世界に向かう遊馬、シャーク、カイト、トロン一家と七皇。そして……


「じゃんじゃじゃーん!よかれと思って、俺様も手を貸してやるぜ」


彼もまたアストラルによって転生していた。

ベクターとしての言葉を真月の時の声色で話すベクター。表情にも以前の様な邪悪さは見られない。
璃緒と軽口を叩きあいながら、彼もまたアストラル世界へ向かうのだった(とても何度も殺した側と殺された側の会話とは思えない)。

偽りの姿の真月でもドン・サウザンドに翻弄されたベクターでもなく、
また新たな存在として遊馬たちとこれからも関わり続けていくのかもしれない。



余談

読んでもらえばわかるだろうが、ネタが多すぎる書くこと多すぎて項目が作られなかったほど。
友情ごっこは遊戯王関連以外の場所でも話題になったのだから、遊戯王系での話題性は語るまでも無い。
全国のデュエリストに声優の本気を見せ付け、こいつのせいで後番組の遊戯王ARC-Vのキャラ達も疑われる事態まで起きている。


「よかれと思って、俺様も追記・修正してやるぜ」

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(出典) :遊☆戯☆王ZEXALⅡ 96話「凶気のベクター 魔境サルガッソの闘い!」 ぎゃろっぷ/テレビ東京/NAS 2012年10月7日~2014年3月23日