CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー

登録日:2013/09/15 Sun 12:18:06
更新日:2025/04/06 Sun 20:04:18
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現れろ、CNo.39

未来に輝く勝利をつかむ!

重なる思い、つながる心が世界を変える!


希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!



《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》とは遊戯王OCGに登場したカードにて主人公九十九遊馬の新たなる切り札である。

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2800/守2500
レベル5モンスター×3
(1):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードが「希望皇ホープ」モンスターをX素材としている場合、以下の効果を得る。
●このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする。



概要



遊馬対ベクター戦で初登場。

ベクターの策略にはまりギリギリまで追い込まれる遊馬。
しかもデッキがほとんどなくなり最後に引いたカードはベクターの読み通り《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》。

このままではベクターの仕掛けた《バリアン・ボム》に確実に引っかかるかデッキ切れで絶体絶命と言うときに、
ZEXALの力によって生まれた力『リ・コントラクト・ユニバース』が発動。

カードを書き換え《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》は《RUM-ヌメロン・フォース》となり、
ZEXALⅡによって希望皇ホープを《RUM-ヌメロン・フォース》によってランクアップさせ、このモンスターをX召喚した。

召喚された《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》は非常に強力な効果を持ち、
《RUM-ヌメロン・フォース》の効果で封殺されたベクターの《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》をそのオネスト効果で粉砕、フィニッシャーになった。

……




実は、ベクター戦以降はこいつそんなに活躍してなかったりもする不思議と不遇な奴でもあり、なかなかパッとしない子でもある。

No.96戦では何もできずにリリースされ、エリファス戦では攻撃が通らずにフルボッコにされたあげくリリースされ……*1
そして新OPでは歴代ホープの最前列でかっこよく決めていたが、直後の映像ではナッシュモンスターに頭をニギニギされていたり……
今のところスタッフの中でも彼は不遇枠のようだ。なんだかかわいそうに思えてきた……。

ただ、登場するときの演出や攻撃は結構かっこよかったりはする。

そしてドン・サウザンド戦でも彼は登場したのだが…………

  • 敵であるドン・サウザンドによって召喚されたあげく、正規召喚じゃない。
  • そしてドン・サウザンドのモンスター効果よって効果も無効、攻撃も無効にされて何もできない
  • ZSの効果でアークナイトに装備されたはいいが、アークナイトの攻撃なのに出しゃばる。(アトランタルホープでホープもやらかしたが)
  • 止めを刺しきれずに破壊されたあげくに、強化ゴヨウ効果で敵であるドン・サウザンドの場に特殊召喚される
  • そしてそこでも何もできずに遊馬によってNo.100 ヌメロン・ドラゴン》の効果で自身も含めて一掃される

…………《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》にどうやら活躍の場はないようだ。

攻撃名は「ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ」、効果名は「ビクトリー・チャージ」。
(カード名は「ヴァ」行であり、攻撃・効果名は「バ」行であるのに注意)


現実ではJUDGMENT OF THE LIGHTのパッケージモンスターを飾ったカードであり、
日本ではウルトラ・アルティメットの他ホログラフィックレアも製作されている…………日 本 で は 

何故か海外ではスーレアに格下げ、星態龍にゴーストレア(日本で言うホログラフィックレア)枠を喰われてしまった。
そっちでもパッとしなかったとか…………どういう事なの……?
まあ海外ではJUDGMENT OF THE LIGHTから仕様変更が行われ「パッケージモンスター=ホログラフィックレア」ではなくなっている。
とはいえパッケージモンスターなのにスーレアに降格してたりするのはこいつと次のパックのCNo.96 ブラック・ストームぐらいなのだが…

これほど不遇な主人公エースモンスター強化体が、果たして今まであったであろうか


……そして「遊馬vsアストラル」戦でアストラルがエクシーズ召喚
なんと自身の効果をフルに使って、遊馬を圧倒していた!
敵としてのほうが輝いているっていうのもいろいろ複雑な感じだけど。


ちなみに冒頭に書いた召喚口上はサルガッソ戦で初登場したときのもの。
放送時の字幕では勝利を「つかめ」になっていたがこれは誤記で、「つかむ」が正解である。


ここからは現実での効果について。

だいたいVが強すぎるという事もあって優先度は低いとはいえ、こいつはこいつでかなり強い。
と言うか、総ダメージ量以外では全体的に勝っていると言っていい。

まず一つ、攻撃時にこのカードにアンティーク・ギア効果を与える効果、こちらは何を素材に出しても適用される。
攻撃力2800もある耐性持ちは結構相手にするとキツイ。
攻撃反応など気にせず攻撃できると言うのは意外に大きいのだ。

もう一つ、ホープ素材にした場合の効果である。
攻撃宣言時に相手の攻撃力分上回るという尋常じゃないキル性能である。
しかも効果無効化と言うおまけつきで、耐性を持っていようと殴り倒せる。
タイミング的に攻撃力を吸収するブラック・ミストも吹き飛ばせる。

端的に言ってしまえば、殴れるのならば、何が相手でも殴り殺せる

まさに絶対殺すマン。

……ダメージ計算時オネストとか言われても泣かない。
……そもそも攻撃対象に出来ない地縛神とか出されても泣かない。
……バトルフェイズに入る前にフリーチェーン脱出とか言われても泣かない。
流石にそれらは管轄外である。

総じて制圧力が非常に高く、《CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》ほどではないとはいえなかなか強かったりする。
詰めに優秀なアタッカーと言えるだろう。


バーンつきで除去した後に攻撃出来る《CNo.39 希望皇ホープレイV》の方が総合火力としては高いものの、
効果破壊で対応できない耐性持ちモンスターへの対処のために、選択肢として1枚は入れておいてもいいだろう。


…………というのがかつての評価だった。


なんとその後登場したブースターパック『LEGACY OF THE VALIANT』で新たなZWである《ZW-阿修羅副腕》が登場。

もともと攻撃力も手ごろなのでサーチしやすく、能力的にも使いやすいZWであるのだが、
この《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》ならば攻撃力上昇効果を1ターンに複数回使用できると高相性。
オネスト同様ターン終了時までステータス上昇は続き、しかもそれをORUが尽きるまで繰り返せるのだから相当なダメージが見込める。

と言うか、ATK400以上のモンスターを殴るだけで3800+3800+400=8000に届く。
要するにATK400以上を含む攻撃表示を二体殴り倒せればワンキル
もちろん攻撃反応も使えない。何と言うお手軽ワンキルモンスター。


……ホープの進化形はどうしてこうも過激なのか!

ともあれ《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》始まったな!




SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング「おめーの席、ねーから!」


ランクアップ効果を内蔵し、迎撃も可能で、モンスター効果も含めて無効化できてしまう《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》が現れるまでは。
効果の方向性が一緒なのだが、総合的に見ると《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》の方が扱いやすい。
《ZW-阿修羅副腕》のコンボもできる上、攻撃力が5000固定になるので、《ブラック・ガーデン》を介せば《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》以上にお手軽ワンキルできてしまう。

あえて言うなら、あっちは5000固定なので攻撃力5000以上のモンスターは突破できないが、こちらは突破できる。
でもそのためにRUM使うなら《CNo.39 希望皇ホープレイV》の方がダメージ叩き出せるという……

アニメが終わっても扱いが悪い《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》の明日はどっちだ。


《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》との比較

とはいえ、こちらが《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》の下位互換かと言えばこれは明確にNOである。
《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》に出来て《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》に出来ないこともある。

  • 召喚潰しのトラップに若干強い
《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》は事実上、召喚にはRUMが必要になる。裏を返せば、仮にホープからエクシーズ・チェンジを試みて《神の宣告》を踏んだ場合、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》の場合場のモンスターごと消えるが、こちらなら同じ状況でも失うのはRUMのみである。
奈落など「召喚が通ってから発動するトラップ」はよけられないが、それについては向こうも同じ。

  • 破壊耐性持ちに強い
《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》は効果の発動を封殺して確実に攻撃を通せるが、《魔王龍 ベエルゼ》や《マシュマロン》などの永続効果で破壊耐性を持った連中は単独突破が不可能である。
《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》基本効果で魔法・罠を封じ、戦闘するモンスターの効果を無効にするため、突破力自体は《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》よりも上と言える。
ちなみにこの関係で、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》は倒せない三邪神もコイツなら単独突破できる(強さの根幹である永続効果を無効にするため)。「《RUM-ヌメロン・フォース》ならそもそも全体無効だからやっぱ《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》でよくね?」と思うかもしれないが、そんなあなたに次の欄。

  • カオスナンバーズである
よってZEXAL産のRUMにはほぼすべて対応。特にクイック・カオスでバトル中に呼べるのが一番大きい。《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》で同じことをやろうと思うと「ワンダー・エクシーズ」を使わねばならないため、テンポの面で勝っている。
現状《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》を出せるRUMは《RUM-アストラル・フォース》《RUM-デス・ダブル・フォース》《RUM-ソウル・シェイプ・フォース》の3枚。
《RUM-アストラル・フォース》は《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》に繋げられるのが《彼岸の旅人ダンテ》のみ、あとの2枚はRRを素材に要求するため、フルパワーの《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》はRUMでは現状呼べない。

  • 基礎攻撃力が少し上
地味な利点。ダイレクトを決めた時のダメージが増える。また、効果の都合上、モンスターを殴りさえすれば確実に2800ダメージを叩き込める。

  • 攻撃力アップがターン中持続する
《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》はそのバトル中しか攻撃力が上がらないが、こちらは発動したターン中パワーアップが続く。
なので全体攻撃との相性が良く、《ZW-阿修羅副腕》とのコンボは非常に有名。
また、《閃光の双剣-トライス》などで連続攻撃を付与した場合、相手モンスターが1体ならパワーアップした攻撃力でそのまんまダイレクトを決められる。

  • 攻撃力固定ではなく変化である
これは上にも書かれているが、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》は攻撃力を5000に固定する効果である。比較してこっちは元の攻撃力に加算するタイプなので、向こうは弱体化に強いのに対し、こちらは強化との相性が良い。
《希望郷-オノマトピア》を使ったいわゆる「オノマト軸」のデッキなら火力はこちらが上。
オネストを撃たれると弱いのが問題だが、《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》自体が光属性なので、こっちもオネストを握っていれば問題はない。

《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》を優先する最大の理由。
あちらの効果でダイレクトアタックが封じられる代わりに、攻撃力が永続的に2倍になる
このため、必然的に相手モンスターとバトルすることになり、かつ「希望皇ホープ」が素材にあるためオネスト効果が発動できる=ほぼ確実に5600ダメージを叩き込める。
《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》だと数値が固定されるので、倍加のメリットは《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》のほうが大きい。
期待できるダメージもあちらを上回ることに加え、事実上《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》とほぼ同様の条件で出せる=RUMがいらないため、手軽にフィニッシャーとしての役割が期待できる。
《タスケルトン》か何かで攻撃を無効にし、ダブルの効果でサーチしてきた《ダブル・アップ・チャンス》と合わせれば、10600ダメージでゲームエンドが可能。これは、ダメージステップのみ攻撃力を変更する《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》にはできない大技である。






追記・修正はカードを書き換えてお願いします。

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最終更新:2025年04月06日 20:04

*1 しかもこの対戦では、魔法・罠の発動封じ効果があったのに罠カードで止められている。