No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル

登録日:2013/10/19 Sat 11:30:30
更新日:2025/04/06 Sun 11:21:33
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《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》とは遊戯王OCGにおいて登場したカードの一枚。
アニメ遊戯王ZEXALⅡにてベクターが使用した。
ナンバーズの66の由来は鍵だけに「ロック」からか。より相応しいナンバーズ6は既出だったためにこの番号となったのだろう。


【能力】

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/昆虫族/攻2500/守 800
闇属性レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
このカードは以下の効果を得る。
●このカードがモンスターゾーンに存在する限り、対象のカードは効果では破壊されない。
●このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに対象の自分のカード1枚を墓地へ送る事ができる。


【概要】

JUDGMENT OFTHE LIGHTで登場した昆虫族初のランク4Xモンスターである。

当時昆虫族のXモンスターは非常に数が少なく、他は《No.20 蟻岩土ブリリアント》と《甲虫装機エクサスタッグ》と《甲虫装機エクサビートル》ぐらいしかいなかった。
その中でこいつは、闇属性縛りこそあるものの手軽に使えるカードである。
ただ、その縛りから純粋な【昆虫族】では出しにくかったりしたのだが……。

攻撃力2500で闇属性と言うことで、当時の環境トップの双璧の一つ『魔導』のカウンターとして話題になった「《闇のデッキ破壊ウイルス》の餌」として効果発表時から有名だった。

実際、今でもウイルスのコストとしては《No.85 クレイジー・ボックス》と並ぶ使い勝手の良さを誇る。
しかし、それ以上に闇属性縛りはあるものの、素のスペックの高さから非常に人気なカードとして有名になった。

「カード1枚に破壊耐性を付ける」と言うシンプルながら使いやすい効果はデッキを選ばず非常に強い。

例えば適当なセットカードに耐性を付けるだけで《サイクロン》や《大嵐》を気にしないで済む。
特に《安全地帯》や《ナンバーズ・ウォール》は非常に《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》とは相性が良く、
これらの二枚だけで《氷結界の龍 トリシューラ》や《零鳥獣シルフィーネ》じゃないと録に突破出来ない凄まじいロックが完成する。
《安全地帯》自体はロック以外の使い方も出来る為に、《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》を使うなら採用したいカードの一枚。

また、フィールド魔法を使うデッキでも非常に活躍が見込める。

具体的には【暗黒界】と【墓守】の二つ。

《暗黒界の門》の強さは解説不要なレベルであり、そんな《暗黒界の門》に耐性を付けるとか相手が嫌がる事請け合い。
墓守も純正な墓守では《墓守の偵察者》からわりと出しやすいカードであり、かなりのテーマデッキに対してメタを張れる《王家の眠る谷-ネクロバレー》に強固な耐性を付けられる。

上記のテーマ以外でも普通に永続魔法や永続罠、守りたいセットカードが多い【ヴェルズ】や【BF】や【インフェルニティ】等、準環境以上の強力なテーマで採用されやすいカードとして認知されている。
甲虫装機は属性・種族がかっちり噛み合う上に《甲虫装機 グルフ》からレベルを調整していけるので、こちらも良く採用していたりする。

デュアルモンスターに耐性を付け、再度召喚を「無効にして破壊する」カウンターで防がれた場合は、再度召喚は無効になるが破壊されずにそのまま場に残る。

また、耐性を付けるカードをコストに生き残る効果は若干隠された効果扱いだが、こちらも使いやすい効果とも言える。
打点25が生き残るのは相手からしたらわりと鬱陶しいのだ。
変わったところでは《激流葬》を対象に取ることで、相手がモンスターを展開→《激流葬》を発動→この時点ではまだ場に《激流葬》があるので、それを墓地に送って自分だけ生き残る、なんてコンボが可能。やりくりターボと同じ理屈である。

そんな《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》だが、やろうと思えば《召喚僧サモンプリースト》や《BF-精鋭のゼピュロス》で何とか出せるので、
使いたいと思うならわりと上記の闇属性テーマ以外からでも出せなくはない。

無論上記のテーマ以外で出すとなるとかなりめんどくさいが苦労には見合うカードとも言えるだろう。


【アニメ】

ベクターが遊馬との初戦で使用。
《アンブラル・グール》と《アンブラル・アンフォーム》を素材としてX召喚され、さらに永続魔法《魔導の封印櫃》で《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》を封じつつ耐性を与えた。
返しのターンでは《ガガガガール》の効果を食らって攻撃力を失ったところにホープの攻撃を受けるが、自身の効果により《魔導の封印櫃》を墓地に送ることで残存、同時に《罪鍵の法-シン・キー・ロウ》のトリガーとなった。
次のベクターのターンでアンブラル・ミラージュ・トークンとともに総攻撃を仕掛けたが、最終的には《Vサラマンダー》の効果でトークンもろとも殲滅された。
決着後にベクターからアストラルに譲渡されている。

アニメではNo.の共通耐性に耐性付与と言う嫌がらせじみた固さを誇るカードでもある。 また文字通りの鍵のカードであり、「皇の鍵」内部の飛行船を起動させるカードでもあった。
攻撃名は「キー・ブラスト」。

ちなみにコイツ、アニメに出てきたナンバーズでは珍しく、CGが存在せずアニメ絵のみだった。

【漫画】

遊馬との決戦でアストラルが使用。《No.93 希望皇ホープ・カイザー》の効果で特殊召喚された。
最初のターンは出てきただけで終わり、次のアストラルのターンで《No.61 ヴォルカザウルス》、《No.46 神影龍ドラッグルーオン》と共にホープに攻撃をかけるも効果に阻まれ失敗。
最終的には《永遠の絆》で強化されたホープに殲滅された。

【由来の謎】

後のドン・サウザンドからの情報とベクターが持っていたことを加味すると、こちらは太古の戦いで散った50枚の力のナンバーズだと予想できる。

力のナンバーズはアストラルの力がもともとあった伝承や力やアイテムに結びついてナンバーズ化したものであるが、《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》の場合は元となった存在が不明瞭。
皇の鍵の飛行船「かっとびユーマ号」は一馬が作り上げたという説が濃厚であり、そのマスターキーが何千年も前に存在していたとは考えづらい。

とすれば、角先のデザイン=ニュートラル体でのブレード部分の類似からして、恐らく元になったのは遊馬が持っているものよりも前の「皇の鍵」だと思われる。






追記・修正は破壊耐性を付けてからお願いします。

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最終更新:2025年04月06日 11:21