ナイトメアポリス

登録日:2009/12/25 Fri 00:01:14
更新日:2025/03/07 Fri 20:46:04
所要時間:約 17 分で読めます






あの時 捕まえ損ねたイレギュラーハンターが
これほどの能力を 持っていたとは……
いでよ、ヴァジュリーラ!マンダレーラ!


概要

ナイトメアポリスとは『ロックマンX3』に登場する組織である。ヴァジュリーラFFマンダレーラBBの二体により構成される。
名前はそれぞれ仏教(厳密には密教)用語から取られている。だからなのか、二体ともどこか和風なデザイン。
海外版では元ネタが伝わりにくいからか、ヴァジュリーラが『Bit』マンダレーラが『Byte』というやや味気ない名前に変更されている。
それと"FF"と"BB"の部分に関しては、設定資料などの情報もなくネーミングの由来が不明なのだが、あるとすれば断路器*1の接続方法にF-F(フロントフロント)*2B-B(バックバック)*3とがあり、対になっている事だったり、後述の合体位置がちょうどそれらしい事からも、名前の由来なのではないか…?と推測される。
なんのこっちゃ?という方はお近くの電気工事士さんにお尋ね下さい。


それぞれ世界中の優れたレプリロイドを参考に、ドッペルタウンの警備レプリロイドとしてドップラーが開発した。
ドップラーの命令によりエックスを捕獲するため、各地に送り込まれる。

ストーリー中ではボスを2体以上倒すと動き出し、ステージの中間にあるボス部屋にランダムで現れ戦うことになる。
しかも前作のカウンターハンターと違い、ステージ構造上その部屋を必ず通るしかなく、事実上強制的に戦闘するハメになるため、非常にたちが悪い。
またカウンターハンターはステージセレクト画面で誰がどのステージに現れたか確認できていたのに対し、ナイトメアポリスの場合はそういった事前情報は一切ない。
どちらも面倒だが、特に強化が充分でないはずの早い段階で遭遇するヴァジュリーラなどは、人によっては8大ボスよりも手強いぐらいのため、初見殺しになることうけあいだったり。

部屋に入った時、出現するかどうかは運次第なため、8ステージ回ってもヴァジュリーラとしか遭遇しないなどといった可能性もあり得る。
とは言え多くのプレイヤーは3~4ステージ目でヴァジュリーラ、6~7ステージ目でマンダレーラ出現という展開が多いようなので、全く会わずじまいという事はまず考えにくいが。
またボスを弱点順に辿る場合、バッファリオ→シーフォース→マサイダー…というルートか、マサイダー→ナマズロス→シュリンプァー…というルートなら、最短3ステージ目でも出現したナイトメアポリスと戦う時点でそれぞれの弱点武器を確保しておける。
ステージにフットパーツが置いてあるバッファリオ、アイテム回収に便利な武器を持つマサイダー共に序盤攻略に最適なステージであり、セオリー通り攻略するなら意識せずとも弱点武器は使えるはずである。



ヴァジュリーラFF

パワー:9400rp
スピード:18000rp

黄色いボディに銅鐸型の盾、額には勾玉、側頭部には弥生時代の髪型・角髪(みずら)状パーツという奇抜な外見のレプリロイド。
名前の由来は金剛杵(こんごうしょ)の梵名ヴァジュラ。デザイン的には埴輪モチーフなのかも。

手に持ったビームブレード*4を構えて高さを合わせ、一直線に突撃する『突進斬』、こちらを追跡するエネルギー弾の『梵弾』、敵を捕縛するリングの『ヴァジュリング』(各技名は『DiVE』より。ちなみにプレイヤーキャラ時はヴァジュリングが『刹那輪』という技名に変更されている)など、多彩な武器とスピードを活かした戦法でエックスを苦しめる強敵。
さらにライフが減るといわゆる発狂モードに入り、弾やリングが2発ずつになる。

語りは丁寧だが、どこか自信過剰な印象がある。総合的には相方共々普通な性格の範疇か。……ゲームの方は
ドップラーから「なるべく生け捕り(・・・・)でな」と捕縛命令が出ているくせに「はかせのめいれいだ きえてもらう」とか殺る気満々でかかってくる困った奴。話聞いとんのか。
ゆくえふめいになっていたマックだって最初から「悪いがおまえを捕獲する」とエックスを生け捕りで済ませているというのに、困ったちゃんである。
でも忠実な部下(笑)なんだそうな。
この件についても後に『DiVE』にてフォローが入り、『生け捕りにしろとの命令だが、好敵手と認めたからこそ手加減できない』といった趣旨のフレーバーテキストが用意された。

弱点武器はフロストシールドとトライアードサンダー。
ただし、どちらも当てるタイミングに癖があるため、バスターの方が戦いやすい場合もある。
トライアードサンダーならば壁蹴りしつつ待って突進してきた所に当て、フロストシールドならば剣で弾かれないよう、突進してくるヴァジュリーラの下半身を掠めるように「置いておく」使い方、もしくは単純に接近戦で当てていく使い方になる。

弱点武器で倒すと、「このレプリロイドの特殊能力は……まさか…あの……」と意味深な台詞を言い残す。武器可変システムの事を指しているなら、ロックマンを知っていたのだろうか?

後の作品『ロックマンゼロ2』ではミュートスレプリロイドの一体、フェニック・マグマニオンの召喚する幻影として登場する。


マンダレーラBB

パワー:18800rp
スピード:8200rp

赤いボディにチョンマゲをした、金剛力士像モチーフの巨漢のレプリロイド。
名前の由来は曼荼羅(まんだら)

態度も武人然としており、エックスに対しても一通り礼儀を弁える。シグマの影響がなければ人格者として身を立てていただろうに惜しい男である。
背中には蹄鉄のようなパーツを背負っている。
外見通りパワーを活かした突進攻撃&グルグルパンチの他に、肩から射出される磁力発生器によりこちらを引き寄せたところをぶん殴るというわりと姑息…否、合理的な戦法を得意とする。

見た目通り火力が高く、突進を一発食らったらグルグルパンチから叩きつけのコンボで体力がごっそり減る。
しかもデカいので若干躱しづらく、さらに一度捕まってしまうとそのまま逃れきれずにボコボコにされやすい。
磁力弾は仕様を知らないと一方的にやられることもあるため、わけのわからないまま瞬殺されることになる。

…と、まぁなんか強そうな書き方をしたが、いわゆる初見殺し特化なタイプであり、磁力弾と突進 しか 使わないというワンパターンすぎる戦法が足を引っ張り、そこまで強いという扱いはされない。
「巨体で突進メインのルーチンワーク」という、この時点で倒した8ボス戦で散々見てきた攻撃パターンのせいで、序盤で戦う相方より対処はしやすい。
ここまでに倒してきたであろう弱ボス筆頭のバッファリオやマサイダーですら、まだトラップで逃げ道を塞いだり急ブレーキを掛けて工夫してくるのに、こいつの行動パターンはどれだけ体力を減らしても最後の最後まで磁力弾と突進の繰り返し。
ヴァジュリーラのような発狂モードもないため、避け方が分かってしまう=そのままノーダメージで完封という残念な結果になりやすい。

更に磁力弾そのものには触れてもダメージがない。
そのうえ、これまで散々突進メインのボスと戦わされたせいでダッシュ壁蹴り*5あるいは壁からエアダッシュして背後に回り込んでの攻撃がデフォになってるプレイヤーは、磁力弾の仕様に最後まで気づかないまま、初見ノーダメで突破してしまう事すらある。
そのため人によってかなり強さの評価が分かれるボスになっている。

弱点武器はトルネードファングとレイスプラッシャー。
特にトルネードファングはゴリゴリ削れるため、初見で試しに撃ったトルネードファングがぶっ刺さってそのままあっさり昇天…という事態になりやすいのも攻略のしやすさに拍車を掛ける。

あまりにワンパターンすぎるせいか、微妙な強さ扱いの原作版マンダレーラは"真のポテンシャルではなかった"として、『DiVE』ではジャンプからのボディプレスという新規パターンが追加されている。
もっとも使用頻度は少ない上に、少し移動するだけで楽に避けられてしまう。それにタックルされると叩き付けに繋げられるのに対し、ボディプレスは特にそういった連携もなく、かわしてしまえば隙だらけ。
また横にしか撃たなかった磁力弾を上下にも撃ち込んで、プレイヤーの挙動を大きく制限してくるようになった。設置された磁力弾は攻撃すれば破壊可能。

更に「マンダレーラBB(重力操作)」名義で登場した際は、画面上部分に大型の重力球を生成する技が追加。
グラビティ・ビートブードが使ってくる巨大バグホールと似たような技だが、上へと吸い寄せられるものと、逆に地面に向けて押し付けられるものと2種類のパターンがある。
吸い寄せからはタックル、押し付けからはボディプレスで連携攻撃を仕掛けてくる。



ゴッドカルマシーン・O・イナリー

パワー:22900rp
スピード:7200rp

ヴァジュリーラとマンダレーラが合体した姿。
8ステージクリアまでに2体のうち片方でも弱点でとどめを刺さなかった場合、ドップラーステージ1で戦うことになる。
変形し腹這いになったマンダレーラの胴体にヴァジュリーラの上半身が生えたような外見をしている。

なお、片方だけ生き残っている場合は、残っている方が変身するような形で登場するが、どの場合でもO・イナリーの性能は変わらない。
「敵は一緒にとらせてもらう」と言っており、倒された方の残骸か予備パーツでも組み込んだのだろうか?

ビームブレードからの衝撃波、自由に飛び回ることができる腕でのロケットパンチやつかみ上げによって戦う。
弱点武器はレイスプラッシャーだが、パラスティックボムのチャージならほとんど放置でも撃破できる。
因みに行動にはほぼヴァジュリーラのパーツしか使っていない
『DiVE』ではロケットパンチでの掴み技がなくなったが、近くにいると足を上げて踏み潰すパターンが追加されている。漫画版を意識してだろうか。

名前の由来は(ゴッド)(カルマ)機械(マシン)稲荷神(おいなり) …ごった煮もいいところである。
しかも双方の長所が合わさり強化されているはずなのだが、見た目的には双方の長所を潰しあうようにして弱体化しているようにしか思えない。

なおドップラーステージ突入までにナイトメアポリスの両者とも弱点武器で倒していた場合、O・イナリーの代わりにプレス・ディスポーザーが出現する。
正直O・イナリーよりも強い…というより攻撃が当てづらく、更に部位破壊してしまうと著しく面倒な状況に陥るボス。なるべくなら二体どちらかだけでも、とどめを刺さずに残しておいてO・イナリーと戦う方が楽かも。
プレス・ディスポーザーの弱点武器はトルネードファングとレイスプラッシャーとなっており、何気にマンダレーラと同じ。



……前振りはここまでにして本題に入ろう。



漫画版では

ドップラーの命により各地を飛び回り、破壊活動やレプリロイドのイレギュラー化のために暗躍していた。
本作オリジナル要素として、2体ともそのボディは自立回路を搭載したウィルスチップ『ワーム』で構成されている。
ドッペルタウンでの登場シーンは、特に虫が苦手な読者にとってはトラウマものではないだろうか。

初登場は第一話。この時点ではヴァジュリーラのみ顔見せ。
ゼロの圧倒的な力に羨望の眼差しを向けるホーネックの前に現れ、言葉巧みに籠絡しようとした。勿論ホーネックには拒否されるが、不意打ちのサーベルで機能停止させ、そのまま拉致。

二度目の登場はイレギュラーハンター支部の襲撃。マンダレーラはここで初登場し、やっとコンビ揃っての登場と相成った。
エックス達にナイトメアポリスの存在が知れたのもここが初。名乗りを受けたゼロには「悪夢警察とは面白い芸名だな」と揶揄されているが、実力は本物。
エックス不在の中、ゼロを2体がかりで圧倒し後一歩の所まで追い詰めるも、ホーネック、バッファリオ、マサイダー、タイガードの介入を受ける。*6
だが2対5という数の不利がありながら、それも特Aクラスのレプリロイド5人を同時に相手取ってなお、彼ら5人の必死の攻撃さえ物ともしないほどの圧倒的な強さを見せつける。

しかし、レプリロイドを狂気に堕とすワームの悪辣な手口、そして黒幕にシグマがいることを知って復活したエックスの怒りのフルチャージショットにより、ヴァジュリーラは左腕を盾ごと欠損。
エックスの潜在能力を脅威と認識し、一時撤退した。


さらにその後、エックスとゼロに挑戦状を叩きつけ、二人をおびき寄せる。

ロックマンエックスよ 我々のパーティーへ招待したい
恐らくこれが最後のパーティーだろう
なぜならこのパーティーが君らの”葬式”なのだから!
場所はDポイント…
デス・ドッペル・タウンでな!!

この時、ゼロの攻撃を受けて破損した箇所のワームがウネウネと蠢いているマンダレーラの姿はかなりトラウマものである。

ドップラーによってさらに強化されたボディは、かつてヴァジュリーラの左腕を吹き飛ばしたエックスのチャージショットを片手ではたき落とすどころか、シグマをも一撃で倒した合体技*7ですら傷一つ付けられず、二人はボロボロに痛めつけられた上で捕獲されてしまう。
時に12月24日午後6時、クリスマスイブの事であった。

人類諸君よ!これよりパーティーの第二幕の中継を始めよう
まずオードブルは君たちの英雄の今の姿からだ
なかなかいい格好だろ?
それではお待ちかねの 第二幕の宣伝をしよう
第二幕は この英雄たちの公開処刑を演目とする!
開演は 十二時間後の午前六時!
場所は Dポイントのデス・ドッペル・タウン!!
みなさんのお越しをお待ちしている!!

そして12月25日、キリスト生誕を祝うはずの地球は絶望に包まれていた。
人類の希望エックスとゼロの公開処刑が行われようとしていたのだ。
マンダレーラは処刑場外の防衛を担当し、ヴァジュリーラは処刑台の見張りを兼ねてエックスと同じ強度のレプリロイドを処刑台のドリルで粉砕する悪趣味なデモンストレーションの実況中継を ノリノリで行っていた

しかし、カウントダウンが残り8分を切った所で、処刑台に磔にされた二人を救出すべく、我らがエックスの嫁ことマーティが単身乗り込んできた。
そこですかさずマーティを捕まえ、セクハラを開始するヴァジュリーラ。
処刑場へ辿り着くまでに警備メカニロイドの群を強行突破し、既に満身創痍のマーティなどヴァジュリーラからすれば容易く破壊できるはずだが、エックス達の最期を見せつけるため敢えてネチネチといたぶり始める。

私は 今はじめてレプリロイドであることに感謝しているさ
そう…メカニロイドとは違い 感情をもって造られたことにな
でなければ、絶望のドン底であがいている愚か者を見て 悦に入ることもできんからなぁ〜

ド外道である。
そしてついに二人の処刑が執行されようとした瞬間



はひ ぁクリメ し//// ,,//ー、
っ ゃ│リぃぇ //// _r''´  :;:;:;l ̄/ ̄`ー、  _
は││っぃぇ (/// /  ;:;:;:;:∠∠_,     Y´  `ヽ
ぁ.││スぃぇ //// >_. ニ-´/⌒ヽ ヽヽ、 /´ ̄ ̄`ヽ}
│はスマぃ∫ |/  ヘ <_;:Y。y;:;ヽ゚_ソ;:;ゝゝ  i _-ー―-、}
│っ ぅ ぁ ∫ |/ / ', / ン´ `>┐r'/    ゝ-ー- ノ
│は !! ぁ   N /  ',/ /⌒ 7  ヒl | |    │l l│
っっ       \ /   .ハ |   |   _Y    r´ ̄ ̄`ヽ
―――――`⌒/    ハイ|    |  //     i ´ ̄ ̄ ̄`i
/////  /     ハ小    |、//     iー――-、ノ
///// ./_r-,-―'ハノ`丶┐Yレ_,-ー´ >-――←、
//// / ̄     -´ ̄ ̄ ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ヽ


彼が壊れた瞬間。
そしてこれが死亡フラグを侮った彼の運の尽きであった。

だが悲しいかな。
この手の伏線は回収されるのが世の常であり……。


ヴァジュリーラ…
レプリロイドに生まれたことを喜んでいたな…
けどな すぐにそれを後悔させてやるよ
レプリロイドゆえに感じる恐れでな

エックスへのパワーアップデータの受け渡しが間一髪のタイミングで成功していたのだ。

彼らはこの後復活したエックスにボッコボコに叩きのめされた挙げ句、ドップラーにも捨て駒同然に見放された上強制的にO・イナリーへと変化させられてしまう。
マンダレーラは瀕死のヴァジュリーラを助けてくれるようドップラーに懇願していたり、自我が失われる事に恐怖したり、意外に仲間思いで人間臭いヤツだったようだ。
ゲーム同様発狂したのはヴァジュリーラだけだった。

しかしO・イナリーへ変貌しても強化アーマーを纏ったエックスには尚及ばず、たった数コマの後にチャージバスター一撃で消し飛ばされてしまうのだった。
合掌。



このセリフは、漫画界におけるクリスマスを代表する迷台詞*8として今なお語り草になっており、作者の岩本佳浩先生も毎年クリスマスには書き下ろしのイラストを自身のHPに掲載してネタにしている。
作者としてはアイリスやマーティを描くよりヴァジュリーラを描く方が楽しいらしい。
復刊でのコメントで岩本先生は「あの頃の自分は何かにとり憑かれていたのでしょうか」と振り返っている。

そんな恒例行事も2013年を最後に終了することがHPで明らかとなった。
今までありがとう、僕らのヴァジュリーラ!


…と思ったら2014年も結局登場したよ!ダメよぉーダメダメ!のあの人を突き破って


そしてそれから数年間、作者やファンがSNS上で軽く話題にする以外に新規のネタは出てこなくなった。



…と、思われていたが…



ロックマンX DiVE

時は2020年。
ソーシャルゲーム『ロックマンX DiVE』の12月末のアップデートで追加される新規プレイアブルキャラにおいて、クリスマスコスチュームのレヴィアタンと並び…なんと、ヴァジュリーラFFの名前が連ねられていた!!
しかも、公式からのキャラ紹介で「クリスマスが大好きなレプリロイド」との煽り付き。
クリスマスが大好きというよりも、"嬉しさの余りハイになってたのがちょうどクリスマスだった"という方が正しいのではあるまいか?

DiVEではネオアルカディア四天王など、本編でNPCだったキャラがプレイアブル化しているが、本編でたった1作しか出ていない上に改心要素も無く、またVAVAなどと違って掘り下げようも無い終始悪役に徹したボスがプレイアブル化したのは前代未聞である。
むしろほぼ漫画版の逆輸入だけで構成されてるキャラクターと言っても過言ではない。もっともイレハンPROJECT X ZONEにおけるVAVAも似たような立ち位置ではあるのだが。
カーネルとかダイナモとか先にプレイアブル化すべきヤツいるだろ。まあその二人も後々プレイアブル化したけど。

このあまりの事態に、SNS上のロックマンユーザーは大いに盛り上がり、公式アカウントのリプ欄はヴァジュリーラの例のコマの画像リプで溢れ返り、Twitterのトレンドのトップにヴァジュリーラが躍り出るという異常事態となった。
確かに凡百のソシャゲにありきたりなサンタ服を着た美少女なんかよりも、よっぽど強烈で他作品には絶対真似できないネタではある。

それに加え、全身を赤く塗装して白と緑のワンポイントも加えたクリスマス仕様のヴァジュリーラ…その名も「セントヴァジュリーラMC」(MCはメリークリスマスの略)まで登場するという、公式の悪ノリ破格の扱いを受けた。
おいプレイヤーども、ちゃんといい子にしてたかあ??そうかそうか、随分と待たせちまったなあ。
何?この姿はやりすぎだと??何を言われようが構わねえ、返す言葉は”メリィィクリスマス”だ
本人に言わせるあたり、公式も悪ノリの自覚はある模様。もっとも釈明どころか開き直っているのだが。
ふざけているだけかと思えば、イラストにしか存在していなかった盾を遂にゲーム内でも構えるようになったりと、さり気なく原作要素も拾ってみせている。後に通常ヴァジュリーラにも"盾持ち版"としてフィードバック実装された。
更にその翌年には、リデコ版であるRVも登場。公式の悪ノリPart2


メェ…リィィ…クリッスマス…
また、どこかでな…


なお、ヴァジュリーラはプレイアブル化より前にも第四の壁を越えてプレイヤーに語りかけて来るなど、良くも悪くもネタキャラとして本作では愛されていた。
この際の台詞は終始クリスマス時のハイテンションで一人称も「オレ様」となっており、X3本編や漫画版の初登場時に見られた知的でクールな面は皆無だったりする。
ちなみにマンダレーラはプレイアブル化はしていないが、ボスとしては登場している他、バレンタイン仕様の「マンダレーラVD」なるキャラも登場している。
通常とは色が違うだけではなく、よく見ると重力弾がハート型になっている。だからどうしたすぎる



ギガミッション

プレミアムバンダイ限定で販売されたカードダス『ロックマンX ギガミッション』では、かつてドップラーの研究していたナイトメアポリスのデータを基にアイゾックが完成させた、シャクティーラCCプラナーラDDの二体が登場。
女性型でスピードタイプ、光のリングを投げるシャクティーラに、男性型でパワータイプ、パンチ攻撃を繰り出すプラナーラと、いかにもヴァジュリーラ/マンダレーラの後継機といった印象。
そしてこちらもドップラーの研究をアイゾックが改良・進化させた半有機物質エクストリームが、エックスの取り落としたゼットセイバーとシャクティーラを取り込み、新たなレプリロイド「ニヒツ」として自己を再構築。
更にはプラナーラをも吸収合体し、O・イナリーのような合体形態「カオスブラフマン・オロチ」となってエックスを追い詰める。
しかしエックスが放った、自身に憑依したエクストリームのエネルギーを変換した強大なチャージショットとの衝突により、合体形態を形作っていたエクストリームも対消滅。
残されたニヒツもエックスの取り戻したセイバーによって討たれたのだった。



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はっ、偉大なるドップラー博士のために!!

画像出典:ロックマンX3
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2ch全AAイラスト化計画
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最終更新:2025年03月07日 20:46

*1 回路から電源を切り離すために設置するスイッチの一種。修理や保守点検の際に感電を防ぐために使う

*2 碍子上部に導体を接続するタイプ

*3 貫通碍子を通して導体を接続するタイプ

*4 上記の銅鐸型の盾だという説もあり。だが後述の漫画版や『DiVE』では明確に光剣として描写されている

*5 ダッシュジャンプで壁を蹴るだけ。初期状態でも使えて、突進してくるボスの後ろを簡単に取れる。

*6 前述のように無理矢理手駒にされたのもあってか、ホーネックは特にヴァジュリーラを敵視している。

*7 X2のシグマ第一形態戦で放った、エックスのフルチャージショットとゼロのアースクラッシュを合体させた大技。二人の全エネルギーを込めた特大の一撃であり、これが通らなければ即ちエネルギー切れなので、まさに背水の陣

*8 pixivで『ヴァジュリーラFF』で検索すると、真っ当にカッコいいヴァジュリーラのイラストよりも、色んなキャラが同じ構図で血走った目で叫んでるイラストの方が圧倒的に多かったりする。