ロニ・ガーベイ

登録日:2011/12/07 (水) 00:21:54
更新日:2022/05/25 Wed 15:43:37
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殺されるか、私と結婚するか
二つに一つね


ロニ・ガーベイは『機動戦士ガンダムUC』の登場人物。
小説・OVAどちらにも登場するが、基本的に原作に準拠して作られている本作品のOVAでは珍しく、設定が異なるキャラクターである。

CV:伊瀬茉莉也
搭乗機:シャンブロ
(小説ではサイコミュ統制のみを担当しているが、OVAではメインパイロットを務めている)


上述した通りに設定が異なるため、小説とOVAで分けて説明する。



●小説でのロニ
『ドバイの末裔』たるマハディ・ガーベイの娘であり、二人の兄がいる。
容姿はボリュームのある長い黒髪に褐色の肌を持つ中東系の美少女。

砂漠を抜けたガランシェールからダカールへ、マハディと会うために赴いたスベロア・ジンネマンと、ユニコーンガンダム(ラプラスの箱)の鍵として同行したバナージ・リンクスを迎えたのが初登場。

バナージよりも2つ年上とはいえまだ未成年にも関わらず、自分より大柄な男性を相手に怖じけづくことなく交渉をしたり、物が飛んでくるスラムを車で怖がったりせずに通り抜けるなど度胸がある他、深い知識も持つ大人びた性格をしている。
ロニのこの性格はバナージの母親に通じるものがあるらしく、バナージはそんな彼女の性格に好感と懐かしさを覚えた。

子供好きでもあり、転んで泣き始めた子供を慣れた様子で宥めることもあった。
そのことについてバナージに質問されると、子供好きであることを認め、『十人くらいは欲しい(産みたい)』と答えている。

ちなみに、ジンネマンいわくバナージの質問に対するロニの解答は誰にでも聞かせる話ではないだろうとのことで、ロニがバナージに好感を抱いている(脈アリだ)と推察した。
バナージ本人も、ジンネマンの『口説いてみろ』という提案に、満更でもない反応を返している。



●OVAでのロニ
両親は既に他界しており、ジオン残党のリーダーであり父マハディの死後に引き取ってくれたヨンム・カークスを父親(実質的な養父兼師匠となる)のように慕っている少女と設定が変更されている。
容姿も、『黒髪』ではなく『青髪』に変更されているが、それ以外は特に変わらない。

カークスと二人三脚でシャンブロを駆り連邦への反抗作戦を行うが、民間人も含めた無差別攻撃で住宅街を攻撃したため、戦闘員である地球連邦軍兵士以外の一般市民も大勢犠牲となり、ユニコーンガンダムに乗ったバナージに静止される。
両親を連邦軍のジオン残党狩りで失っており、その殺され方が嬲り殺しだった(らしい)事もあって、小説とは違って深い憎悪を連邦に抱いている。

また、バナージに対する態度も違っており、初対面から『バナージ・リンクス』という個人としてバナージと接していた小説とは対照的に、OVAでは『角割れ(ユニコーンのあだ名)』(ラプラスの箱)の鍵として見ていたような描写がある。
なお、小説ではロニの父親であるマハディがこのような対応をバナージに対して行っている。





以下ネタバレ







●小説
シャンブロの「サイコミュ担当」として、父や兄達と一緒に搭乗しダカールを破壊するも、必要以上にダカールを破壊するマハディの姿に違和感を覚え始める。

やがて「袖付き」の作戦通りにバナージの乗るユニコーンがシャンブロの前に降り立つが、立場上味方であるはずのユニコーンはシャンブロを止めるかのように立ちはだかる。
必要以上に街を焼くシャンブロを止めようとするバナージの訴えをきっかけに、ダカールを焼き払い無関係な人々を虐殺するマハディに反発し、サイコミュ統制の役目を拒否。
だが妻を連邦軍に殺された怨みと白人への憎悪で曇った父にはその思いは伝わらず、拳銃で撃たれその命を散らした・・・

その後は死亡したために出なかったものの、最終巻で思念(死者の魂)の一つとして登場。
かつてのカミーユ・ビダンのように、思念に自らの身体を使わせようとしたバナージを、『自分を消すような真似をしてはならない』と諌めた。


小説での主な台詞(独白含む)

(もしロニが原理主義者のムスリムだったら)どうなるんです?
「殺されるか、私と結婚するか。二つに一つね」

「人の恨みは、そう簡単には消えないという証よ」

「地球と人類を存続させるために、増えすぎた人口を宇宙に棄てた連邦政府。人間だけじゃない。私たちの神も殺されたわ。『神の世紀との決別』という言葉によって」

「漫然と決め事を受け取るんじゃなくて、変えるべきことは変えていかなきゃ」

子供、好きなんですね
「そりゃ、子供は可能性の塊だもの。十人くらいは欲しいかな」
十人……!
「それも抵抗の一つね。民族を絶やさないために、女性ができる最大の抵抗かも」

「無用な被害の拡大は、人心に敵意を煽るだけです」

(これが聖戦か?バナージのような少年まで敵に回して、私たちはいったいなにをしているのだ?)

「お父様。引き返してください」
「お母様もこんなことは望んでいない。私たちは、私たちと同じ恨みと悲しみを世界中に拡げようとしている」

(せっかくふれあえたのに、私はこんなふうにしかできなかった。
ごめんね、バナージ……)



●OVA
シャンブロに乗り、地球連邦への憎しみに駆られるままに、ダカールやトリントン湾岸基地を破壊しながら進んでいくロニだったが、その前にバナージの駆るユニコーンガンダムが立ちはだかる。

ロニは裏切りと見なしユニコーンを排除しようとするも、武器を構えることなく言葉で停戦を訴えるバナージの真摯な説得に討たれ、一度は攻撃を止める。

だがカークスの死を感じ取ったことで、心の依り処が父から残されたシャンブロだけになってしまいロニは攻撃を再開。

リディデルタプラスに乗ったユニコーンをメガ粒子砲で消し払おうとするも、カークスの思念の『俺達の戦争は終わった』という言葉を聞き、戦意を失い涙を流す・・・

しかしもはやマハディの怨霊と化したシャンブロは止まらず、ユニコーンにメガ粒子砲を放つ。残された力でバナージを守り抜き、その出会いの哀しみを伝える。
躊躇い引き金を引けないバナージを見かぎり、リディはマグナムを奪い取りコクピット目掛け引き金を弾く。

放たれた旋光はコクピットを貫き、ロニは光に消えてしまった・・・


OVAでの主な台詞

「父も母も、ジオンの残党狩りで死んだ!
投降を許されず、殺されたんだ!なぶり殺しだ。
父の遺思を継ぐためだけに生きて、私は今"ここ"にいる!
箱など開かずとも良い!そんなことで晴れるほど、浅い恨みではないのだ!
そこをどけぇぇぇっ!」

「理不尽には怒るのが人間だ。人は神じゃない!」
"それでも"!止めなきゃダメなんだ!

呑まれてはダメだ、ロニさん!
「子供が親の願いに呑まれるのは、世の定めなんだよバナージ。私は間違っていない」
それは願いなんかじゃない、呪いだ!
同じだ!託されたことを為す。それが親に血肉を与えられた子の、血の役目なんだよ!

これは、『私』の戦争なんだ!

バナージ…哀しいね……



小説ではガンダムララァ・スンや、Ζガンダムフォウ・ムラサメのように、主人公と心を通わせながらも敵対し、死んでしまうヒロインのような役割のロニだが、OVAではバナージと同じく『親の願いを託された子供』ながら、それが呪いとなって自分の死を招くという、ある意味バナージのもう一つの姿にも思える役割にある。

設定の変更は、もちろん小説の流れをそのまま映像化すれば尺が長くなり過ぎるというのも理由にはあるのだろうが、『親に願いを託されることは、子供にとって必ずしも良いことではない』ということを言いたかったのかもしれない。


NTと思われがちだが明言はされていない。


スパロボでの扱い
どの作品でも概ね展開は同じ。
だが、条件を満たすことによって生存させることが可能である。
今の所、どの作品でも仲間として加入はしないが、別ルートの解放条件の一つになったり、隠しユニットの入手条件になったりしている。

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最終更新:2022年05月25日 15:43