登録日:2012/09/07(金) 11:10:50
更新日:2025/01/02 Thu 10:13:33
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ガンダムシリーズに登場するMS。
前提としてこのガンダムMk-Ⅳだが、「Ζ-MSV」や「
ガンダム・センチネル」などの企画でガンダムは「
Mk-Ⅴ」まで確認されたものの「
Mk-Ⅲ」と「Mk-Ⅴ」の間が空いてしまうことになり、「Mk-Ⅳ」はあるのかという疑問が生じることになった。そのため、ファンの間では「
ΖがガンダムMk-Ⅳなのでは」「いやいや
連邦軍開発の
サイコガンダムがMk-Ⅳだ」などという推論が生じたり、また色々なデザイナーがいわゆる「俺設定」で独自のガンダムMk-Ⅳを描いたりしたため混乱を極めていた。
…だが、1999年に発売された
ゲーム「GジェネZERO」で前作の無印では参戦ならなかったガンダムMk-Ⅴが登場するセンチネルが満を持して参戦することに伴い、上記のミッシングリンクを
埋めるべくゲームオリジナルの機体として「ガンダムMk-Ⅳ」が登場。これにより、現在ではこの機体が正式な物として扱われている。
因みにガンダムMk-Ⅴの項目を読んでいただければわかるがガンダムMk-Ⅴは当時からサイコガンダムに連なる機体でありガンダムMk-IIとは無関係と設定されていたのでMk-Ⅳなんてそもそも存在しない、というのが前提としてあったのでGジェネオリジナルという事を含めてかなり微妙な立ち位置にある機体だったりする。
デザインに関しては当時の公募で選ばれた2通のイラストが採用され、それらが合併されたようなものとなっている。
当事者に関してはGジェネZEROスタッフロールにて名前が確認できる。
ところが2020年になってデザイナーの石垣純哉氏から、Mk-ⅢとMk-Ⅴを繋ぐ機体というオーダーを受けて自分が一からデザインしたもので、公募企画の存在自体を知らなかったという発言が出ている。
概要
■ガンダムMk-Ⅳ
型番:ORX-012/MSF-008
エゥーゴやカラバに対抗するために
ティターンズは様々な新兵器を開発しており、その内のひとつとして開発された。
本機の開発にあたってティターンズはまず
アナハイムと裏取引を行っており、その過程でアナハイムが
Mk-Ⅱの
後継機として開発していたガンダムMk-Ⅲの設計データを入手(見返りは準サイコミュシステムか?)。これを元に上位版としてガンダムMk-Ⅳの開発がスタートした。
開発はアナハイムから出向したフジタ技師長を中心としてオーガスタ研究所で行われた。
最大の特徴は当時研究されていた準サイコミュシステムを応用した遠隔誘導兵器「インコム」を搭載していることである。
本機はバックパックの左肩部分に1基のみ搭載されており、まだ試験機としての運用だったことが窺える(後のガンダムMk-Ⅴでは2基になっており、本機の試験データから発展したと思われる)。
他にも
ビームサーベルや専用
ビームライフルなど標準的な武装もあり、インコムの試験機に留まらない通常のMSとしても高い性能を持っている。
ちなみに本機はティターンズ製だが、機体色は所謂濃紺色のティターンズカラーではなく
初代ガンダム等のトリコロールカラーで塗られている。ヘイズル等も試作段階では白色だったことを考えると、試験機ということを表すためだろうか。
Mk-Ⅳの開発はオーガスタ研に貴重なデータをもたらし、特に準サイコミュ兵器の試験機が造れたのは大きかった。そしてこれに
サイコガンダム等のデータを導入して強化改造し、多大な戦果を挙げたガンダムMk-Ⅴ、アクシズに準サイコミュをもたらした
ドーベン・ウルフに繋がっていくことになる。
なお、本機にアナハイム製の型番があるのは、前述したアナハイムからの出向であるフジタ技師長らのチームが中心となって開発したためと考えられる。
頭部やバックパックの形状、下半身など後のガンダムMk-Ⅴに繋がるラインが見て取れる。だがシールドはブースターにはならないようだ。
ガンダムウェアヴォルフ
漫画『機動戦士ガンダムウェアヴォルフ』に登場。
2023年になって登場したまさかのMK-Ⅳ派生機である。
詳細なデータは不明だが、両肩と腰部の形状が異なり、カラーリングもティターンズカラーに染め上げられている。
武装はオリジナルと同一だがかなりの性能を持つ。
だが、同時にパイロットの精神に影響を及ぼす何らかのシステムが秘匿されている様子。
ゲームでの活躍
ゲームオリジナル機として『ZERO』から登場。
インコムのおかげで射程7までカバーできるため使い易いが、Mk-Ⅴが上位互換であるためため、拘りがなければ開発素材として使った方が良い。
ただ、『WARS』『WORLD』『OVERWORLD』ではアビリティ「歴戦の勇士」「戦場の女神」持ちを乗せるなら戦力として使い続けるのも手。
オリジナル機としての特権なのか、戦闘アニメはやけにカットインが多い。
割と珍しい立体等身での参戦。汎用カテゴリで、コストは600とMk-ⅢとMk-Ⅴの間のコストになっている。
また、設定の少なさを逆に活かして独自のアレンジがされている。
ビーム・サーベルがハイパー・ビーム・サーベルとなり、バックパック搭載時にはビーム・カノンとして使える。
「重要拠点への潜入や偵察が得意な超高機動のMSだ。」と発表時に書かれていたの活かしてステルス・レーダー偽装・ジャミング・観測効果のスキルを持つ。
またステルスと偽装を切り替えできるスキルを持つ。ステルスで裏回りしてから偽装にスイッチして誤認させて翻弄出来る。
と、いままでの登場作品ではインコム持ち程度だったのが、様々な特徴を持つ機体として実装されている。
立体化
ガンプラ関連ではB-CLUB等で販売されたフルスクラッチ製品に限られ、それ以外ではSDのプラモが発売したくらい。
とはいえ2024年現在、HGUC及びRe/100で
ガンダムMk-Ⅲが、MGで
ガンダムMk-Ⅴが発売している。大半は
プレミアムバンダイ限定品ではあるが、それでも立体化の機運は徐々に向いてきていると考えて差し支えなく、初登場時よりも可能性は大幅に上がりつつある。
ガンプラを除く商品ではそこそこに立体化の機会はあり、SDサイズのガチャ景品などで稀に出る。
追記・修正をお願いします。
- Mk-Ⅲ「ミッシングリンクが解決されたよ!」Mk-Ⅴ「やったねⅢちゃん!」 -- 名無しさん (2015-06-09 14:00:59)
- ちゃっかりこの項目が12345番目か・・・流石はMkシリーズ -- 名無しさん (2017-02-06 18:58:14)
- デザインのダサさが悲しい -- 名無しさん (2019-06-07 19:44:09)
- もうちょっとⅤから離れた感じにしてもよかった -- 名無しさん (2020-09-15 15:54:08)
- gジェネだけは勿体無いから他の作品にも出ないかな -- 名無しさん (2021-05-23 11:48:06)
- ↑同じGジェネオリジナルのベルフェゴールがXの続編漫画に出ていたしね。スパロボ当たりなんかに隠しやDLCで出てほしい。3D開発時に寺田Pに頼んで精神コマンドが実装されているので逆でも行けると思う。 -- 名無しさん (2022-01-31 18:32:06)
- コンバトラーVみたいなキノコ耳が特徴だよね。なんの機能が入ってるのか知らんが。 -- 名無しさん (2022-07-27 10:45:52)
- ↑2 同じくGジェネオリジナルのタイタニアもヴァルプルギスでその存在が明言されてたしな(オフィシャルではございませぬとか言ってはいけない) -- 名無しさん (2022-07-27 13:47:28)
- 令和の時代にもなってコイツが蘇るとは…… -- 名無しさん (2023-07-06 20:08:18)
- 当記事にも書かれている通り長らくコイツのデザインは「ボンボン読者公募のデザインをメカデザイナーの石垣純哉がブラッシュアップしたもの」と信じられてきたが、公募は関係なく石垣氏が一からデザインしていたものだったと明らかに……ここから先は外野の推測に過ぎないが、「石垣デザインのMk-IVがまず先にあって、その正デザインに要素が近い読者デザインを恣意的に選んだ出来レース的なものだった」可能性がある -- 名無しさん (2024-05-14 13:07:06)
最終更新:2025年01月02日 10:13