ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦

登録日:2011/11/16 Wed 06:46:38
更新日:2021/07/26 Mon 11:24:35
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君の『勇気』が地球を救う




1999年3月6日に松竹で公開されたウルトラシリーズ劇場版。
同時上映はアニメ作品『ウルトラマンM78劇場Love&Peace』。


【ストーリー】


ウルトラマンに夢中な少年、勉はある日不思議な夢を見た。「謎の真紅の宝玉」と「燃え上がる廃墟に佇む悲しげな少女」の夢を。
翌日、友達の優と共に学校に来ると夢に見た少女にそっくりな転校生リサがやって来た。

更に優とリサと一緒に秘密基地に来ると夢で見たあの赤い宝玉が。赤い玉は「願えばなんでも叶う」と言い放つ。
リサの進言で勉は試しに赤い玉に願い事を言ってみることに。

憧れの人に、強くて優しいあのヒーローに会いたいと。そう……、


ウルトラマンガイアに会いたい!』と


【概要】


平成三部作の二作目。
同一世界観だったティガダイナと違い、世界観が違うガイアを取り入れるため、
舞台はこの三作がテレビ放映されている現実世界に設定されている。当然、舞台世界にはウルトラマンも怪獣もXIGなどの防衛隊も存在しない。

なお、ティガが2007-2010年、ダイナが2017-2018年、ガイアが放送当時の1990年代末の時代設定のため、
年代という時系列的に考えればガイアの方が前2作より先輩になるが、M78ワールドとその他の世界のように、
マルチバース単位での西暦等の年代差は作品順と比べるとそこまで意識されていないため、この後も特に先輩・後輩のような関係性は発生していない。

主人公も『ウルトラマン好きの少年』といういわば視聴者の分身というべき存在で、ストーリー構成も分かりやすくシンプルな物になっている。
クロスオーバーを取り入れたお祭り映画としてはとても人気が高い。

初期稿では、ダイゴこと長野博とアスカことつるの剛士のキャスティングが予定されていたがスケジュールの都合で実現しなかった*1

本作品ではガイアはスプリーム・ヴァージョンになるまで終始V2状態であったが、公開初日がテレビ本編でV2が初登場する『決着の日』と同一日であったため、
初日に劇場に足を運んだファンの中には、ガイアのデザインがちょっと違うわ当たり前のようにタイプチェンジするわで混乱した人も少なくなかったとか。

2018年12月2日には『ウルトラマンガイア』20周年記念に併せ、本映画の続編作品『小説 ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア~超時空のアドベンチャー~』が講談社キャラクター文庫より刊行された。
著者は映画の脚本も務めた長谷川圭一氏。


【登場人物】


高山 我夢/ウルトラマンガイア
『ウルトラマンガイア』の主人公。本作でも勉と共に主役。
謎の赤い玉の力でXIGファイターごと現実世界に呼び出されてしまう。
子どもの殆どが自分の正体を知ってるため、訳も分からないまま街中を舞台に壮大な鬼ごっこをするはめに……。

新星 勉
主人公のウルトラマン好きな少年。ウルトラマン以外には目もくれず、呆れたお母さんから卒業を催促される。かつてのおまえら。
演じるのは後に『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』などで人気を博する事となる濱田岳。

七瀬 リサ
勉が夢で見た少女とそっくりな謎の転校生。

平間 優
勉の親友。ウルトラマンからは早々に卒業し、毎日勉強で忙しい。
中の人は子役時代の入野自由。つまり後のジャンナイン

鹿島田 浩
勉より高学年のいじめっ子。常に亘と耕平の三人組で行動している。実は勉と同じくウルトラマン好き。かつてのおまえら。
※厳密に言えば彼はどちらかといえば怪獣マニアであり、それはサタンビゾーのデータや特徴を空で言えるほど。勉をいじめているのは、ウルトラ好きなのを大っぴらに言える勉に嫉妬していたから。

玩具屋の店員
我夢の顔を見て玩具のエスプレンダーを掲げた。
「ミニにタコ」とかつまんないシャレは言わない。
ウルトラマン列伝』で本作が紹介された際は諸事情により出番がカットされた
演じるのはあの田代まさし。……カットされた理由は言わずもがな。

XIGのメンバー
今回は異世界がメインのためほとんど出番なし。登場するのも普段からエリアルベース司令室にいる石室コマンダーと千葉参謀にオペレーター2人の4人のみ。
とはいえ、我夢がいきなりXIGアドベンチャーのテストを行おうとした際には石室コマンダーがあっさり許可を出すなど、全く貢献していないわけではない……はず。

ウルトラマンティガ
ウルトラマンダイナ
勉の願いを受けた赤い玉に現実世界に召喚され、崩壊する校舎から子供達を救出した後、苦戦するガイアに加勢。

ティガはスキューラと海中戦を、ダイナはバジリスと宇宙戦を繰り広げた。
地味に戦った舞台がそれぞれの最終回での決戦の場所と同じと言われることも(後にガイアもゾグと地上で戦ったので最終回で戦った場所となっている)。

余談だが、ダイゴとアスカはそれぞれの時代において、
我夢と同じように不思議な光に包まれて一時的に音信不通になっていたという裏設定があるらしい。
つまり…?


【登場怪獣】


巨大異形獣 サタンビゾー
勉の住む世界のウルトラマンガイア13話「悪魔の接吻」に登場する怪獣。浩によって現実世界に呼び出されてしまった。
元々は劇場版のみの登場だったが、本編第42話にも登場。

最強合体獣 キングオブモンス
浩がウルトラマンガイアを倒すために作った粘土細工の怪獣が実体化した、文字通りの『ぼくのかんがえたさいきょうのかいじゅう』
元々の出来が非常に良い上に、更に背中に亘の作ったバジリスの羽根と、腹部に耕平の作ったスキューラの顎を取り込んでいる。

全てを焼き払い地面をも溶かす超高熱光線「クレメイトビーム」
翼からフォトンエッジすら弾き飛ばす「ボーンバリア」
怪力で相手を捕らえて腹部の鋭い牙で締め付ける拷問技「シャークファング」など強力無比な力を持つ。

特殊能力や特異なフォルムを持つことが多いガイアの怪獣では逆に珍しい怪力大火力直立二足歩行型の超重量級正統派ウルトラ怪獣。
その圧倒的強さと王道な姿から非常に人気のある怪獣の一体であり、
ソフビのウルトラ怪獣シリーズでもバジリス、スキューラ共々長期に亘って定番ラインナップを務めていた。


骨翼超獣 バジリス
亘が『かんがえたさいきょうのかいじゅう』
キングオブモンスがガイアとの戦闘中に自身の背中から浮かび上がらせ実体化させた。
骨のような中空の四枚羽根を持った怪獣で、マッハ10もの超スピードで飛行する。
腕の巨大鎌と口から放つ破壊光弾「バルバリボール」が武器。

巨大顎海獣 スキューラ
耕平が『かんがえたさいきょうのかいじゅう』
こちらはキングオブモンスが自身の腹部から実体化させた。
70mを超える巨体を持った四脚型の怪獣だが陸上でもマッハ2、水中ではなんとマッハ3ものスピードで突き進む。
また身体の上部の殆どが口であり、相手にその大顎で食らいつく。

この子分怪獣2体は実体化後もキングオブモンスと繋がっていたようで、バジリスとスキューラが倒された際はそれぞれキングオブモンスの羽と腹部にダメージが入った。

【その他】


謎の赤い宝玉
本作の最重要アイテム。何者かが作り出した発明品で、人間の願ったことを全て叶えてしまう。
しかし人類の欲望には際限がないため、彼らの願いを叶えた結果数々の世界を破滅させてしまっている。
監督の小中和哉は『ウルトラマン』に登場するギャンゴをイメージしており、プロットでは同作品を踏襲したコメディの要素もあった。

XIGアドベンチャー
我夢が開発を進めていた時空移動メカ。上半身が人型になるバトルモードへの変形機能を持つ。
劇中では我夢が再び勉の住む世界に向かうために搭乗し最終始動テストを強行した。
何気にただの人間がマルチバース単位で世界を越えているという事実。


【主題歌】


  • 『ウルトラマンガイア!』
テレビシリーズと同じだが、歌詞と脚本と見事にあっている。




追記・修正はガリバー旅行記を読んでからお願いします。

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最終更新:2021年07月26日 11:24

*1 その後つるの氏は「バンク音声を流用」という形でダイナの声を担当している。やはり新録のスケジュールは取れなかった模様。