暗黒魔鎧装 アーマードダークネス

登録日:2012/07/19(木) 20:32:54
更新日:2024/02/22 Thu 21:52:00
所要時間:約 4 分で読めます






…無駄だ、諦めろ…






アーマードダークネスとは、円谷プロ制作のウルトラシリーズに登場する装備品…というかほぼ怪獣である。


●目次

【データ】

身長:62メートル
体重:3万9千トン
別名:暗黒魔鎧装



【概要】

ウルトラ族の宿敵、エンペラ星人の専用装備として作られた鎧。
強大な暗黒の力を秘め、その力を使いこなせば全宇宙の支配すら可能だという。

本来はエンペラの軍勢がM78星雲・光の国へ再び戦争を仕掛けるべく用意されたもの。
しかし『ウルトラマンメビウス』最終話でエンペラ星人が倒されてしまったため、使用されることなくお蔵入りしてしまった。

主を無くしたこの鎧を狙い、様々な宇宙人が争奪戦を繰り広げたが、その力は並大抵の者では制御できず、装着するどころか取り込まれてしまう。
弱者を吸収し続けた結果、鎧そのものが意思を持ち、自立行動するようになった。


実質的に扱えるのは皇帝であるエンペラ星人唯一人となったが、
アニヲタ的には「このキャラならもしかすると…」「こいつ吸われるわ」と妄想してみるのも面白いかもしれない。
サイズがデカすぎるのは難点だが。


ちなみに、鎧のデザインは『メビウス』で登場したエンペラ星人のボツ案がベースらしい。


【能力・武装】

◆レザリューム光線
エンペラ星人が使用していた光線と同様のもの。こちらはダークネストライデントの矛先から放つ。

◆ギガレゾリューム光線
エンペラ星人の必殺技「レゾリューム光線」をダークネストライデントの両刃先に纏わせ、回転させながら一気に放つ強化光線。

◆ダークネスブロード
腰に携えた剣。
一振りで宇宙人や怪獣を倒せるほどの威力を誇る。
メビウス外伝ではメビウスが奪い取って使用し、アーマードダークネスの額に傷をつけた。
この剣もまた強大な力を持ち、偶然手に入れたメフィラス星人が「アーマードメフィラス」と呼ばれる姿にパワーアップした。

◆ダークネストライデント
常に手にしている柄が伸縮自在な槍。


【シリーズでの活躍】

◆『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』
STAGE1「滅びの遺産」
STAGE2「不滅の魔鎧装」に登場。

ダークネスフィアの内部に潜み、その影響を受けて再び地球に怪獣が出現し始める。
異変調査に訪れたウルトラマンヒカリが発見するが、逆にヒカリを取り込んで起動した。
メビウス達の活躍でヒカリは救出され、破壊されるが復活。メビウスとヒカリを圧倒する。

しかしメビウス・ヒカリ・CREW GUYSのメンバー達が再び一つとなり、メビウスの最終形態「フェニックスブレイブ」が復活。
ダークネスブロードによって傷を付けられた後、必殺技「メビュームナイトシュート」を受け撃破された。


◆『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』
第9話「暗黒の鎧」
第12話「グランデの挑戦」
第13話「惑星崩壊」に登場。

『メビウス外伝』から遥か未来、元通りに復活し惑星ハマーに漂着。
ハマーを訪れたウルトラセブンと交戦したが、その存在を危惧したセブンが自ら装着者となり、セブンもろともハマーの地に封印された。

この戦いで残されたダークネスブロードはメフィラス星人が手に入れ、彼に力を与えた
(反対に、残されたセブンのアイスラッガーは主人公のレイを導いている)。

その後メフィラスによって再起動し、ダークネスブロードを奪還。
レイの操るゴモラ達と戦いの末に撃破され、内部のセブンも解放された。

しかし終盤でレイブラッド星人が復活させ、憑依媒体として使用。
レイブラッドの後継者になることを拒んだレイ、共闘したグランデの二人を圧倒的な力で追い詰める。
最後はパワーアップしたEXゴモラとEXレッドキングZAP SPACYの攻撃に敗れ、またもや破壊された。


◆『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』
第11話「復活の暗黒魔鎧装」に登場。

ウルトラギャラクシー2期とストーリーがリンクしており、セブンに封印される経緯が判明する。

惑星ハマーにあるダークネスフィア内部にたたずんでおり、ダークネスフィアに吸い込まれた主人公達に発見される。
主人公達と敵対するグローザムをアーマードグローザムにパワーアップさせる。
アーマードグローザムが倒された後は、自身の力を狙ったザラブ星人を取り込み、
主人公達を襲おうとするもセブンが駆けつけため失敗しダークネススフィアから脱出される。

その後、主人公達を追って地上に出現し、セブンと激突。
アイスラッガーを弾いたりしたが最期は羽交い絞めにされ、共に火口の中へ消えた。

プレイヤーキャラとして使う場合、エンペラ星人と組ませる事でタッグ必殺技を発動でき、テレビでは実現しなかったエンペラ星人の鎧装着を見られる。

漫画「大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO」では、レディベンゼン星人がウルトラマンシャドー2号機の強化のためにこれを狙っていた。


◆『ウルトラゼロファイト』
第二部「輝きのゼロ」に登場。

バット星人グラシエや、ダークネスファイブを従える「あのお方」が装着。
その正体はゼロファイトにおけるトップシークレットであり、様々な憶測が飛び交った。

中身の候補としてエンペラ星人、ダークザギ、ウルトラセブン、ウルトラマンヒカリの他、
あの宇宙帝王 バド星人の名も挙がり、アーマードダークネスの首から上を挿げ替えたコラ画像が量産されたりした。


その正体は、ウルトラマンゼロに敗れて怪獣墓場に漂着したウルトラマンベリアルの魂。
同じく流れ着いていたアーマードダークネスとベリアルの魂が一体化することで、暗黒大皇帝カイザーダークネスとして蘇った。

ウルティメイトゼロとの戦いの末に倒されたが、鎧の中にベリアルの実体は無く、蘇った魂はゼロの肉体に憑依。
更なる事態を引き起こしていく…


◆『ULTRAMANREGULOS
アーマードダークネス自体は登場しないが、宿敵であるマグマ侵略軍提督ヴォルカンが装備している黒い鎧は、アーマードダークネスを模倣して造られたという設定である。
兜と武装は付いておらず、性能も本物には及ばないとはいえ、かなりの防御力を持っている。

◆『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス ジャッカル軍団大逆襲!!』

DVD版の後日談を描いた内山まもる氏の漫画。
光の国で厳重に保管されていたが、ジャッカル軍団によってウルトラベル共々強奪される。
軍団員が鎧の胸当てと右肩から右手までのパーツを装着して、平和調停のために光の国に向かっていたメシエ星雲人の使節団を襲撃、ゾルビー隊長ら護衛の宇宙警備隊員達を全滅させる。
その軍団員は駆けつけたメビウス、メロス、アウラとの交戦の末に鎧に吸収され、鎧はそのまま回収される。
その後は光の国でジャッカル軍団との対決に突入、鎧の事はしばらく忘れられていたが、ジャッカル大魔王との最終決戦の際にメビウスが装着して戦う。
やがてメビウスも鎧に吸収されそうになるが、メビウスインフィニティーになる事でそれを食い止め、ジャッカルと互角の戦いを繰り広げる。
だがそこへ、宇宙に散っていた鎧の他のパーツが全て引き寄せられてメビウスインフィニティーと合体、鎧は完全体となる。
メビウスインフィニティーは再び鎧に吸収されそうになるが、ウルトラマンキングが取り戻したウルトラベルを使用した事で鎧の制御に成功、そのままコスモミラクル光線でジャッカルを倒した。


【余談】

このように、シリーズの正史でエンペラ星人本人に装備される事は一度もなかった。

しかしウルフェス2009のライブステージ第2部で、(パラレルではあるが)ついにアーマードダークネスを装備したフルアーマー皇帝が登場。

白煙とともに現れると、ほんの数秒でウルトラ戦士達を圧倒した。
ところが…









その数秒後、突如現れたベリ様に瞬殺されてしまった...
この時のエンペラ星人は後のカイザーダークネス同様、アーマードダークネスに魂だけが憑依した状態で肉体がなかったので、その分弱体化していた……のだろう。


ウルトラ銀河伝説』公開前だし、仕方ないよね……と割り切れる人は追記・修正をお願いします。


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最終更新:2024年02月22日 21:52