ウルトラマンレグロス(作品)

登録日:2023/05/30 Tue 07:26:41
更新日:2024/04/29 Mon 01:11:15
所要時間:約 7 分で読めます






ここは、りゅう座の中心部に位置する神秘の星・D60(ディー・リューシー)

宇宙最強と言われる、幻の宇宙拳法『コスモ幻獣拳』の発祥の地。

コスモ幻獣拳はD60の守護神であるコスモビーストと契約し、その力を宿して戦う必殺拳法───

厳しい鍛錬で、心身共に鍛え抜かれた者だけが継承する資格を与えられる。

この星に流れ着いた1人の男……

これは、彼の激闘の物語である。



その拳、宇宙最強!



『ウルトラマンレグロス』とは、TSUBURAYA IMAGINATIONオリジナルの特撮配信作品である。



【概要】

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』で初登場を果たした新たなるウルトラ戦士・ウルトラマンレグロスを主役とした短編作品。
1話約30分で、全2話構成。
前編が2023年5月23日、後編は同年6月6日から配信された。

時系列は『運命の衝突』の直前、より具体的には『ウルトラマンレオ』において、L77星が壊滅する前後となっている。

レグロスのテーマ上、拳法や格闘技を作品全体のモチーフとしており、D60や幻獣闘士達の雰囲気はどこか中華テイストが感じられるものになっている。
また、その時系列の都合によりウルトラマンレオや彼の弟・アストラの過去についても掘り下げがなされている。

監督・脚本は『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズでお馴染み、坂本浩一と足木淳一郎のコンビが担当。
主題歌はレグロスのCVを担当する仲村宗悟の「fist of hope」。


【あらすじ】

自分の名前以外の全ての記憶を失い、D60に迷い込んできた謎のウルトラ戦士・レグロス。
コスモ幻獣拳を極めんと修行を続ける幻獣闘士達に拾われたレグロスは、そこで師匠や兄弟弟子と共に日々鍛錬に励んでいた。

そんな中、L77星を滅ぼしたマグマ星の侵略軍がD60に襲来。
その圧倒的な軍勢と幹部陣の戦闘能力に歯が立たず、自分の無力さを痛感したレグロスは更なる強さを求めるようになる。
果たして、そんな彼を待ち受ける未来とは……


【登場キャラクター】

D60

CV:仲村宗悟

本作の主人公。
本編開始前、凍り付いた状態で隕石の如くD60に落下してきたところをスピカに介抱され、マスターアルーデの進言もあってコスモ幻獣拳を学ぶべくその門下生となった。
自分の名前を除いた一切の記憶を失っており、修行の傍ら本当の自分を探している。
情に厚く真面目な性格で、修行には常に真剣そのものだが、その分感情的になりやすく、そんな未熟さ故かまだコスモビーストを宿しておらず、本当の意味でのコスモ幻獣拳は使えない。

  • スピカ

本作のヒロイン。
ヒョウのコスモビースト・コスモレオパルドを宿した幻獣闘士で、本人も白い毛並みを持つヒョウのような姿をしている。
氷の力で戦うコスモ幻獣拳『高速凍豹拳』の使い手。
男勝りながらも明るく社交的な性格で、D60に突如として落ちてきたレグロスを助けて以降、先輩としてよく行動を共にし、甲斐甲斐しく世話を焼いている。
名前の由来はおとめ座のアルファ星「スピカ」からと思われる。

  • ディアス
CV:石田彰

宇宙を旅するさすらいの武道家。
西洋甲冑を纏っているかの如きウルトラマンオーブ バーンマイトそっくりの堅牢そうな見た目が特徴。
突然D60に押しかけてフォロスにしつこく入門をせがんだ末に、門下生になったという異色の経歴の持ち主。
とはいえ、気さくな性格によって幻獣闘士達とも既に打ち解けており、特にスピカや同時期にD60にやって来たある種の兄弟弟子であるレグロスと行動を共にする事が多い。
一方、何やらアルーデのコスモバッファローや剛力破牛拳に対してただならぬ興味を抱く素振りを見せている。
また、その名前や見た目からある者を思わせる要素も多いが……?

  • マスターアルーデ

コスモ幻獣拳の当時の総帥。
最強のコスモビースト・コスモバッファローをその身に宿した最強のコスモ幻獣拳『剛力破牛拳』の使い手で、本人も牛のような頭部の持ち、黒いローブを纏っている。
その威力たるや、一撃でマグマ侵略軍の艦隊をほぼ全滅させる程。
静かで威風堂々とした雰囲気の持ち主で、行く当てのないレグロスを快く受け入れるなど寛容な人物だが、トゥバーン曰く「昔はもっと厳しい性格だった」らしい。
マグマ侵略軍を撤退に追い込むも、自身も戦いの中でヴォルカンのマグマ毒手拳を喰らって戦闘不能に陥ってしまう。
名前の由来はおうし座のアルファ星「アルデバラン」からと思われる。

  • インストラクターフォロス

コスモ幻獣拳の現師範。
白虎のコスモビースト・コスモタイガーを宿した幻獣闘士で、自身もトラのような頭部を持つ。
雷の力で戦うコスモ幻獣拳『電撃白虎拳』の使い手。
常に規範や礼儀を重んじるよく言えば真面目、悪く言えば堅物な性格だが、その器量や実力によって幻獣闘士達からは尊敬されている。
感情はあまり表にしないが、内心ではレグロスの素質を大きく見込んでいる。

  • トゥバーン

龍のコスモビーストを宿した幻獣闘士で、灰色の肌の竜人のような姿をしている。
炎の力で戦うコスモ幻獣拳『火炎赤龍拳』の使い手。
元はコスモ幻獣拳の門下生であったが、修行はサボるわ喧嘩ばかりするわといった問題行為を繰り返した末、師範になったフォロスに破門を言い渡された過去を持つ。
以降はとある遺跡でそこに住みついたグエバッサーを狩って暮らしていたが、そこへ迷い込んできたレグロスと出会い、マグマ侵略軍への復讐に燃える彼を密かに鍛えるようになる。
型にはまる事を嫌う自由奔放な性格で、口調も荒っぽく、アルーデの事も「爺さん」「ジジイ」呼ばわりしている。
実はフォロスの兄で、彼と共に次期師範候補として名を連ねていた。なお、弟との戦績は全戦引き分け。
名前の由来はりゅう座のアルファ星「トゥバン」からと思われる。

  • アルビオ
CV:増田俊樹

ツルのコスモビースト・コスモクレインを宿した幻獣闘士で、赤い顔の鳥人のような姿をしている。
風の力で戦うコスモ幻獣拳『飛翔精鶴拳』の使い手で、短時間ながら空中浮遊が可能。
敬語で話すが、修行中の姿勢のずれを指摘するなど案外厳しめな部分もある。
元々は臆病な性格で、本来のコスモクレインの契約者であった兄に守られてばかりだった過去を持つ。
しかし、以前D60に襲来した敵との戦いの中、自分を必死に守ろうとした兄の姿とその死を経てコスモクレインを引き継ぎ、今に至る。
機織りが特技で、幻獣闘士達の闘技服は全て彼が作ったもの。
名前の由来ははくちょう座のベータ星「アルビレオ」からと思われる。

  • ファルード

蛇のコスモビースト・コスモスネークを宿した幻獣闘士で、蛇のような頭と繋がったモノアイが特徴。
水の力で戦うコスモ幻獣拳『幻影水蛇拳』の使い手。
口数の少ない寡黙な性格……なのだが、一度口を開くと結構饒舌。
1つのことが気になると引きずってしまうタチらしく、ボイスドラマではそれでレグロスをタジタジにした事も。
その一方、コスモ幻獣拳やコスモビーストについては博識で、ビーストとの契約について考えていたレグロスにアドバイスをする世話焼きな部分もある。
名前の由来はうみへび座のアルファ星「アルファルド」からと思われる。


L77星


L77星の王子にして、若き宇宙拳法使い。
同盟星のよしみでよく幻獣闘士達と出稽古に励んでいる。
レグロスとも既に良きライバル兼親友となっており、彼との戦績は15戦全勝。
記憶がない彼の事も気にかけていたが、マグマ星人の侵略によって母星を滅ぼされた一件を機に行方をくらましてしまう。

レオの双子の弟。
既にマグマ侵略軍に捕虜兼人身売買の商品として捕らえられ、苛烈な拷問を受けている。
なお、拷問シーンでは顔が映らず、代わりにアストラと思しき後ろ姿やマグマチックチェーンが映る程度だが、
これは「マグマ星人に捕まり負傷、キングにより救出後、手術で顔が変わった」という設定との兼ね合いと思われる。


マグマ星

  • マグマ侵略軍提督ヴォルカン

L77星を滅ぼしたマグマ星の実働部隊の指揮官。
他のマグマ星人と異なり、口元は面皰を付けているかのように黒く、金の牙が露出している。
アーマードダークネスを模した鎧で首から下を守っており、本物には及ばないものの生半可な攻撃では傷一つつかない防御力を誇る。
また、自身の邪気をに変え、突きの要領で相手に注入する邪拳「マグマ毒手拳」の使い手であり、その戦闘能力は幻獣闘士と互角以上を誇る。

  • マグマ地獄兄妹ユラブ
CV:外島孝一

マグマ侵略軍のナンバー2である兄妹戦士の兄で、体に赤い血管のようなラインがある。
冷静ながらも粗暴かつ冷酷な性格で、配下のマグマ星人達と共にその星を蹂躙する事を好む。
CVを務めた外島孝一氏は過去に声優兼スーツアクターとして何度も円谷作品に参加しているが、その中でもマグマ星人とは縁深いようで『ウルトラマンナイスの部屋』や『ウルトラマンギンガ』の番外編や各種イベントでもマグマ星人を担当している。

  • マグマ地獄兄妹ラバ
CV:春川芽生

マグマ侵略軍のナンバー2である兄妹戦士の妹で、金髪をツインテールにしている。
常に軽い態度の飄々としながらも好戦的な性格で、2本の小刀を武器にした連続攻撃を得意とする。
CVを務めた春川芽生氏は過去に『ウルトラマンギンガS』のヒヨリや『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』のナナセ ヒマリを演じていた。


用語

  • コスモ幻獣拳
D60発祥の宇宙拳法。
「宇宙最強」と名高く、ディアス曰く「自分のような武道家にとっては憧れの拳法」とのことで、その知名度も高いらしい。
コスモ幻獣拳を習得した者達は「幻獣闘士」と呼ばれ、その身に宿したコスモビーストに由来する超常的な力を使えるようになる。
しかし、そのためにはコスモビーストの器として過酷な鍛錬を重ねて心身を鍛え抜き、さらには彼らとの対話によって理解し合う事が必要不可欠。
その鍛錬については基本的にD60の門外不出であり、誰でも学べるというわけではない模様。

  • コスモビースト
D60の守護神にして、幻獣闘士の力の源。
彼らに憑依されて初めてコスモ幻獣拳を使えるようになる。
また、彼らも自我を持ち、彼らとの対話でお互いの理解し合えなければ本当の意味でその力を発揮する事は出来ないとされる。
基本的にはエンブレムのような姿で顕現するが、他に姿があるのかについては不明。


追記・修正は、コスモ幻獣拳を習得してからお願いします。






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最終更新:2024年04月29日 01:11