シャドウ・ザ・ヘッジホッグ

登録日:2011/08/11 Thu 04:32:00
更新日:2025/04/22 Tue 08:41:37
所要時間:約 25 分で読めます




なんてスピードだ!!
いや、スピードじゃない!
カオスエメラルドを使って
ワープしているのか!?



僕の名はシャドウ
この地上唯一にして究極の存在



シャドウ・ザ・ヘッジホッグとは、ソニック・ザ・ヘッジホッグと瓜二つの姿をした、黒いハリネズミにして究極生命体である。
作中では50年前に誕生しており、50年間の長いコールドスリープを経て本編の時代に復活している。

初出は『ソニックアドベンチャー2
以降、ソニックシリーズにおけるダークヒーロー、またはソニックのライバルキャラクター的な存在となっている。
紆余曲折の末、『新ソニ』以降は連邦政府所属エージェントとして活躍している。

日本での担当声優は遊佐浩二で固定されているが英語版では担当声優が何度か変わっている。
2024年公開の実写映画『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』ではなんとあの復讐の鬼キアヌ・リーブスが声を当てている。
おそらく公開前から有名人の配役に大きな反対もなく驚かれた数少ない例。というかハマり役過ぎる
これに伴ってか日本語版吹替担当声優もキアヌの担当声優の一人である森川智之となっている。

【人物】


【性格】

一人称は「」。
冷徹でニヒルであり、自らが究極生命体であると言うことに非常に強いプライドを持つ。
同時にどこか人を見下したような雰囲気を持つ、ソニックとは違う意味で非常にクールな男。
やや芝居がかった言動や究極生命体への強いこだわりから中二病と呼ばれることも多い。
が、何だかんだでソニックの事を認めたり、胡散臭いコウモリ女ルージュを助けたりと、根はいい奴である。
また、プレイアブル作品での行動を見ての通りかなり感傷的で引きずるタイプ。とあるキャラクターからも死に際に「強がってるけどクヨクヨ悩む」と言い切られるレベルで一人称が「僕」なのもそんな繊細さを表した結果らしい。*1

その結果か「目的のためには手段を選ばない危ういまでの純粋さを持っている」とも評される。ソニックシリーズでは成熟気味の人物が多いため結構珍しいタイプのキャラと言えよう。
記憶操作が原因ではあるが)姉弟のような関係だった人間の少女の為に一度は人類を滅ぼそうとした他、(ゲームのルートによっては)自分をアンドロイドと思い込んでロボットの王国を創ろうしたことも。
この辺は、過去と決別した現在ではかなり改善されており、冷静沈着で任務に忠実な性格に落ち着いて精神的にも成長している。『ソニックフォース』でまた盛大にやらかしたが。

究極生命であることには相当のプライドがあるのか、事あるごとに「究極」と口にする。
プロトタイプ(バイオリザード)戦後「失せろ!!醜いサンプルめ!」と言い放っていた辺りからもそうした感情がうかがえる。
生まれつきこうだったわけではなく、昔は自分を「ハリネズミの形をしたバケモノ」と卑下する様子もあったが*2、マリアやジェラルドとの暮らしの中で自信とプライドが芽生えた模様。

またもともと育った環境故か、自然に囲まれている所より、機械や配管などの人工物に囲まれた所が落ち着くらしい。
記憶喪失状態においても同様なことから、骨身まで相当染み付いている様子。

ライバルたるソニックがチリドッグを好み食事シーンが時折挟まれる反面、あまり食事は好まない…と言うより必要としないらしく、
食事シーンはWEBアニメにてカーレースに理不尽な形で負けたことで不貞腐れてチャオからぶんどったポップコーンをやけ食いした程度。*3

唯一コーヒーを好んでいることが明らかになっている。が、公式によればどうやら飲むよりも豆でそのまま食うのが好きらしく(しかもスプーンで)、ファンは騒然と言うよりドン引きに近い心配をした*4
他には海外のインタビュー形式企画でジャンクフードやスナック菓子を好んでいるような文面が書かれたくらいである。

【能力】

●身体能力
走行速度は後述のシューズ込みでソニックと互角。スピンジャンプやホーミングアタック等も使いこなす。
ソニックやナックルズとの比較では不明だが、身の丈以上の鉄板をひっくり返したり走りながら機関銃を乱射したりと膂力もかなりのもの。

また、本編中ではシステムの都合で披露することは無いが、カナヅチで有名なソニックと異なり泳げる。
というのも、『マリオ&ソニック AT』シリーズでは、救命胴衣を着けているソニックと異なり普通に泳いでいるため。
ソニックの項目にある通り、彼は任天堂とセガのスタッフ協議の末このように参加しているので、シャドウの方は公式で泳いで問題なしと判断されたことになる。

●ホバーシューズ / エアーシューズ
シャドウが履いている走行を補助したり空中を浮いたりできる便利な靴。スピードスケートのように走る。
シャドウはこの靴を利用してソニックと互角以上のスピードを出しているので、素の足の速さはソニックに軍配があがると思われる。
このためか、ブースト時はそのまま足で走るソニックに対し、シャドウは舞空術宙に少し浮いたホバー移動になる。

●カオスコントロール
カオスエメラルドの力を利用して発動する、シャドウを代表する技。
周囲の時空を歪めての超高速移動に始まり、時空を完全に停止させる、空間の間に潜伏する、
空間をコントロールして自由にワープするなど、汎用性が高く強力な空間操作能力である。

が、偽物と見下していたソニックに平然と使われ(しかも偽物のカオスエメラルドで)、未来から来た銀色の若造にも即行で模倣されてしまっている。
まあ自分も何やかんやでスーパー化パクったからお相子。一応、一番カオスコントロールをうまく使えるのはシャドウとのこと。

新ソニでは、近付けた2個のカオスエメラルドを同時に使用すると過去や未来への時間移動まで出来ることが判明した。
『シャドウジェネレーションズ』のジェラルドによるとダブルカオスコントロールというらしい。50年前にすでにその存在を認識していたさすがのプロフェッサー*5

●カオスブラスト
カオスエメラルドのエネルギーを蓄積し、一気に放出することによって強力な衝撃波を起こす全方位攻撃技。MAP兵器

●カオススピア
相手に槍状のエネルギー波を投げつける攻撃。
麻痺効果だったり攻撃力があったりと、作品毎に性能が変わる(同一作品内で両立していることもあるため、あくまで込めたエネルギー量等が影響しているのかもしれない)。

●武器・乗り物の使用
基本的に身一つで走り戦うソニックに対し、シャドウは使えるものは何でも使うスタイル。
道路標識から異星人の銃まであらゆる武器を活用し、GUNの車両から翼竜型の敵まで様々なものを乗りこなす。
映画でも華麗なバイクテクニックを披露してくれる。

●胸毛
ソニックにないもの。剃った方がいい派とモフモフしたい派が今日も激しい争いを繰り広げているとか。

●ワープ
カオスコントロールの片鱗かは定かではないが、数メートルの近距離であればカオスエメラルドなしでもワープ可能。
雑魚を連続して蹴散らしたり、ドラゴンボールばりの連続攻撃を叩き込んだりする。ホーミングアタックの際にも使用可能。
使用し始めたのは、スピンオフ作品『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ(通称シャドゲ)』オープニングから。それ以前は後付けだから勘が戻っていなかったのだろうか。

●リミッター解除
アニメ作品『ソニックX』で初めてお披露目した能力。
手足に身につけているリミッターリングをパージする事で通常とは比較にならないほどのパワーを発揮する。
力を制御するリミッターを外したときの強さは計り知れないが、その反面自らの制御ができなくなるため、体力を使い果たしてしまうことがある。
アニメでの最初のリミッター解除シーンは、(当アニメでも使用された唯一のゲームソングである)「Live&Learn」が流れるという胸熱シーンとなっている。
後にゲームシリーズに逆輸入され新ソニでも登場。
なお、今のところ両足のリミッターを外したのは『ソニックX』での初使用くらいであり、その『ソニックX』でも再登場の際にはいつの間にか両足のリングはつけたままになっており、
以降の使用時も両腕のリングだけ外しているため、足首のリミッターがどれほどのものなのかは不明。

●スーパーシャドウ
ソニック同様に七つのカオスエメラルドの力でスーパーシャドウに変身できる。
『ソニックアドベンチャー2』の時はホワイトゴールドともいうべき銀色寄りの色(赤い部分はそのまま)。これは力を制御しきれず不完全な変身であるという理由らしい。
戦闘中でもそれらしい事を語っている。
『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』で真にスーパー化を制御して以降は色合いがより金に近くなっており、スーパー化したまま強化された各種能力を行使できるようになった。

●ドゥームパワー
時間異常で復活したブラックドゥームとの接触により目覚めさせられた能力。
カオススピアの強化版「ドゥームスピア」や敵を吹き飛ばしてワープ追尾する「ドゥームブラスト」は既存能力の延長線上だが、水上でエイのような乗り物を生成する「ドゥームサーフ」、ブラック彗星に似たイカかタコのような姿で汚染沼を潜行する「ドゥームモーフ」、翼を生やして飛行する「ドゥームウィング」はブラックドゥームの肉体操作が由来と思しきものになっている。
強力な力である反面、紛れもないブラックアームズの力でありその影響がシャドウにも及んでいく。

【来歴】


【50年前】

Pr.ジェラルド・ロボトニックにより、究極生命体の創造計画「プロジェクト・シャドウ」の成果としてスペースコロニー・アークにて生み出される。
しばらくはジェラルドや彼の孫娘・マリアと共に穏やかな日々を過ごしていたが、古代兵器ギゾイドや人工カオスの暴走を理由に、研究を闇に葬るべくGUNがアークを制圧。
シャドウは死に瀕したマリアによって脱出させられ、地上にて何らかの形でジェラルドの記憶操作を受けた後封印される。

【ソニックアドベンチャー2】

祖父の残した究極兵器を求めるDr.エッグマンの手で封印を解かれる。
アークに搭載された巨大光学兵器エクリプスキャノンの存在を伝えるなど、表向きはエッグマンの世界征服に協力。その過程でソニックとの因縁やルージュとの付き合いが始まる。
本心では征服どころか人類への復讐を望んでいたが、エミーとの会話でマリアの本当の願いを思い出し、ソニック達に加勢。
共にバイオリザードを撃破しアークの落下を防ぐが、制御装置が外れた体がスーパー化の負担に耐え切れず、彼自身は帰還することは無かった。

……が、密にエッグマンのメカに救出されたことになったが後に語られた。

【ソニックヒーローズ】

エッグマンの秘密基地に封印されていたところをルージュに発見されて目覚めるも、それまでの一切の記憶を失っていた。
共に封印されていたE-123 オメガも交えて即席の「チーム・ダーク」を結成し、自身は真実を求めてエッグマンの元に向かう。
道中自身を模したアンドロイドを発見、エッグマンからも取り戻す記憶などない、と言われたことで自身の存在について疑問を抱くことに。
エッグマンとの最終決戦の後、その基地に量産されたシャドウのアンドロイドが保管されているのをルージュとオメガが発見。オメガが処分したことによってシャドウ本人は目撃せずに済んでいる。
最後には集った他のチームと共にエッグマンを騙っていたネオメタルソニックの撃破に協力するも、本物から真相を聞き出すことは叶わなかった。

【シャドウ・ザ・ヘッジホッグ(シャドゲ)】

地球に接近した「ブラック彗星」から戦闘民族集団「ブラックアームズ」が来襲。
我関せずのつもりだったが、ブラックアームズの首領・ブラックドゥームからの「約束の時が来た」と呼びかけに応じて行動を開始。
人類の守護者やブラックアームズの尖兵となったり、果ては自らをアンドロイドと誤解したまま機械帝国を旗上げしたりと様々な結末を迎える。

真の結末では、自身がブラックドゥームの細胞を用いて生み出されたブラックアームズと同質の存在であることを知らされ、精神支配を受けそうになる。
しかしこの事で自身のプライドをズタズタにされた事と、改めて複雑な過去に苦しめられたシャドウは過去との決別を決意、支配を跳ね除ける。
後に決意空しく再び精神支配を受けそうになるが、カオティクスが再生したジェラルドのメッセージから、元々は希望を託されていたことを知って再度支配を跳ね除けた。


何も探す必要は無い…

最後にプロフェッサーの思いを果たし、今日こそ僕は過去と決別する!

死闘の末にブラックドゥームを倒し、エクリプスキャノンでブラック彗星を破壊。
その後は究極生命体へのこだわりを捨て、二人のことを吹っ切った描写があり、
以降は誰のためでもなく自分の生きる道を模索するようになり、ラストは過去との決別を込めて二人が映った写真を捨てアークを去って行った。



アディオス、シャドウ・ザ・ヘッジホッグ…

まあ実のところ原動力は引き続きマリアの願いな節があったりと、そういう意味では完全に過去と決別しきったとは言い難く、後の作品でその事が顕在化する事となる

【ソニックバトル】

(外伝作品の為時系列は不明瞭だが、最も矛盾が少ないのがこの時期)
エッグマンが発見・放棄した後、ソニックの手に渡ったロボット・エメルを破壊すべく戦いを挑む。
当初からエメルの正体がギゾイドであることと、その危険性を知っていたがための行動だった。
最終的にはルージュやソニックの説得を受けて、自分と同様にエメルに与えられた心を信じることを決意。その戦いの顛末を見届けた。

【ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006)】

連邦政府エージェントとして活動。大統領の依頼でソレアナ公国に赴き、そこで救出したルージュと共に謎の黒い影・メフィレスと対峙する。
エッグマンに次いで早くメフィレスの正体と目的を知り、追跡と激闘の末勝利するもその凶行を未然に防ぐ事は出来なかった。

その後の場面ではソニックの死という事態にいつになく弱気な姿を見せるも、シルバーとエリスの呼びかけにより他の面々と共に再起。
復活したソニックと、シルバーと共に事件の元凶を停止させる。
歴史が修正されたため、シャドウに本作の事件についての記憶はない。

【ソニックフォース】

インフィニットに呼び出されてソニックの前に立ちはだかる……のはファントムルビーが生み出した幻影。
本物はこれを文字通り一蹴し、レジスタンスに加わる。

エッグマンの支配拡大前からルージュ、オメガと共に計画の阻止に動いており、とある基地の襲撃時にインフィニットを圧倒。
これをきっかけにインフィニットはファントムルビーを手にすることを決めた。
結果的に最大の敵を生まれたのはシャドウのせいとも言えるし、いずれ誰かが使っていたファントムルビーの担い手が豆腐メンタルになったのはシャドウのお陰とも言える。

【ソニック×シャドウジェネレーションズ】

かつての悲劇の悪夢という予感、そして謎の生体反応が検知されたという情報を得たシャドウは、今一度故郷アークに赴く。
ルージュとオメガの協力を得てGUNの基地からロケットを強奪する(直後に司令官が事後承諾)形で移動しており、エージェントは辞めたか任務以外は自由に過ごしている模様。
アークでは倒したはずの宿敵ブラックドゥームと再会。タイムイーターの時間破壊に乗じて暗躍するブラックドゥームを止めるべく、再び過去と対峙する。

事件の後は、「アーク行きを手伝う代わり」としてルージュと交わした約束通り(タイムイーターによる若干成り行きはあるが)ソニックの誕生日会に合流した。



【関連人物】

ソニック・ザ・ヘッジホッグ
ある種のライバル関係にある男。信頼や敬意と対抗意識が混在していることがうかがえる間柄。
カオスエメラルド強奪の罪を結果的にソニックに擦り付けた時が慣れ初め。
当初はニセモノ呼ばわりに対し「フェイクは君の方じゃないのか?いや、フェイクと呼ぶには…レベルが違いすぎるか?」と返したり、究極生命体の自負もあって彼のことを見下していた。
だが自分と互角に戦い、偽のカオスエメラルドでカオスコントロールまで行ってみせた後は「似ているのは姿だけではない」と評価を改め、
ファイナルハザードとの決戦時には初めてソニックを名前で呼び、完全なスーパー化ができるソニックを「本当の究極生命体かもしれない」とまで評する。
『ヒーローズ』で記憶を失って再会した時は「不愉快」と評しつつも、メタルソニックとの決着はソニック達に託す。
『シャドゲ』ではルート次第で共闘したり、ブラックアームズの一人として敵対したり、果てはソニックが「気に食わない」と言い自分と並び立つ彼の存在を排除したいがために人類の敵に回ったりと、良くも悪くもその実力を認めており、彼の中でその存在は大きい。
『ソニック(×シャドウ)ジェネレーションズ』ではソニックの誕生日会に出るつもりは無かったが、ルージュとの交換条件で参加することに。
時間異常の最中はカオスエメラルド(黄色)を巡って対決。流れがソニジェネとシャドジェネで逆なのは気にしないでおこう。*7この時はとある理由もあって明確に黒星をつけられている。

Dr.エッグマン
『SA2』で祖父が作り出した究極生命体の存在を知りGUNに封印されていたシャドウを解放した男。同作で協力した後は主に敵対、時々共闘する間柄。
作中の殆どの人物が彼をエッグマンと呼ぶ中、シャドウは一貫して「ドクター」と呼ぶ。
ジェラルドを介してシャドウとは血の繋がらない親戚にあたるためか、互いに複雑な感情を覗かせることもありソニックとエッグマンとは異なる関係性にある(『ヒーローズ』~『シャドゲ』の頃は利用する気満々だったが)。
『SA2』で死んだと思われていたシャドウを自分の手駒とするため秘密裏に回収、『ヒーローズ』の前には彼が起きた時のサポート兼目付け役としてオメガをつけたり彼をコピーして製造したシャドウ・アンドロイドを量産したが、メタルソニック反逆のゴタゴタもありオメガ共々完全に離反されシャドウ・アンドロイドも処分されてしまう。
『シャドゲ』では今生きているシャドウもまた自分が作り出したアンドロイドであると騙り彼をコントロールしようとするものの、反目するルートが多い。
またブラックアームズの神経ガスに侵され、シャドウとブラックドゥームの戦闘が長引いて死を覚悟した際にはそれを作り話と明かし、シャドウは正真正銘祖父の作り出した本物の究極生命体であると彼の背中を押した。

●ルージュ・ザ・バット
『SA2』で共闘したエージェント。
一見軽薄な彼女とは反りが合わないように見えるが、彼女の危機にマリアを思い出して助けに向かったり、
また彼女も危うさを持つシャドウのことを何かと気にかけており、素直になれないながらも姉弟のような関係性を築いている。というか他が無鉄砲すぎるので彼女がしっかりせざるを得ない
『ソニックヒーローズ(ヒーローズ)』でエッグマンの基地に潜入した際に死んだと思われていたシャドウを見つけ、目覚めた途端おっぱじめた彼とオメガをまとめあげてチームを組んだ。
『新ソニ』ではいつの間にかGUNのエージェントになっていたシャドウの同僚に。エッグマンに捕まった彼女の救出任務から彼の物語が始まり、共に行動する。
シャドウが世界の敵になる未来を聞いた時には「世界があんたの敵になっても私はあんたの味方につく」と語っており、彼の良き理解者。
『シャドジェネ』では前日譚でシャドウをソニックの誕生会に誘い、『ソニジェネ』側にも出演していることもあり、そちらとも関係あるある重要な役割を担うことになる。

E-123“オメガ”
再封印されていたシャドウのサポートまたは抑止のために作られたロボット。
ただし本人はそのことを知らず、『ヒーローズ』ではお互い目覚めた瞬間に戦闘を始め、ルージュの仲介で対エッグマンのため結果的に共闘。以後も独自行動を取りつつもシャドウやルージュと協力しており、一定の仲間意識は持っている模様。
復活後のシャドウは量産されていたシャドウのアンドロイドを見て自身もそれらと同じアンドロイドなのではないかと思い悩み、
ルージュもその可能性を考えつつも目を逸らそうとするが、オメガは「コピーを作るにはオリジナルの存在が必要」とシャドウが本物であると認識している。
またロボットでありながら創造主に堂々と逆らう彼はシャドウにとってもある種の指針になったようで、『シャドゲ』では(勘違いであるが)アンドロイドとして共にエッグマンを討ち機械帝国を築こうとするエンディングもある。
『新ソニ』ではルージュの頼みによりメフィレスを追って未来に残ったシャドウに届けるためカオスエメラルドを受け取り、未来でメフィレスと戦う彼のもとへ駆けつけた。また未来世界でシャドウの力を恐れた人類の命令で抑止力としての力を発揮して彼の封印を行ったことがメフィレスと彼自身の口から語られ、シャドウが人類の味方をしていても人類が常にシャドウの味方をしてくれるわけではないという事実を突きつける。しかし今はその命令はないとも語り、ルージュと共にメフィレスを追う彼の味方をする。
『ソニジェネ』ではソニックと関係が薄いからか誕生会にそもそも興味がないのか出番はなかったが、『シャドジェネ』では前日譚でルージュと共にシャドウをアークに送り出したほか、シャドウと一緒にホワイトスペースに送られており、状況の分析や過去の出来事について色々な話をしてくれる。

●エミー・ローズ
ソニックのガールフレンド。
『SA2』にて、シャドウの姿を見てソニックと間違えて抱きつくが、すぐに彼ではないことに気づいている。
ラストエピソードではみんながジェラルドの計画を止めようとしている中でコロニーで黄昏れていたシャドウを説得し、マリアの本当の願いを思い出させるきっかけとなった。

チーム・カオティクス
ベクター・エスピオ・チャーミーが所属する探偵団。
共演した『ヒーローズ』ではあまり関わりはなかったが、対メタルソニックで共闘したことで連帯感が生まれたのか、『シャドゲ』ではあちこちで活動をしている際に遭遇したシャドウに協力を要請してくる。
ベクターはエンディングの1つで居合わせ、自身の存在があってはならないものだと結論づけるシャドウに「早まるんじゃねぇ」と言って励まそうとした。
真エンドではアークで隠されていたジェラルドの記録映像の配信にチャーミーの体当たりで*8成功。図らずも逆転の一手をもたらした。

●ビッグ・ザ・キャット
釣りと友達のカエルくんをこよなく愛する神出鬼没な猫。
シャドウのデビュー作の『SA2』では隠しキャラとして登場し、『ヒーローズ』に出演し対メタルソニックで共闘したためカオティクスと同じくシャドウとは面識はあるようだが、本人がマイペースなためか出演することがなく長らく会話はなかった。
『ソニジェネ』でも誰も居場所を知らないためかソニックの誕生会にも出席していなかったが、『シャドジェネ』ではホワイトスペースに送られており、マイペースな彼らしい話を聞かせてくれる。

●シルバー・ザ・ヘッジホッグ
未来から来た銀色のハリネズミ。
『新ソニ』では一度はソニックを助ける為に対決したが、隠された事件の真実を知るためにカオスコントロールを使い共に過去の世界へ跳んだ。
『ソニジェネ』のパーティーでは彼やブレイズ(ここが初対面)と話している。

●ランスロット
見た目も性格もシャドウにそっくりな円卓の騎士の1人。
シャドウと比べて協調性が高く、騎士としてアーサー王に忠実。だが、ソニックとの戦いでは油断が原因で敗北してしまった。
再戦時は本気を出し、最強の騎士に恥じない力を発揮する。

●Pr.ジェラルド・ロボトニック
エッグマンの祖父にしてシャドウの産みの親である世紀の天才科学者。かつてはエッグマンの目標でありヒーローのような存在であった。
最愛の孫・マリアの治療のため究極生命体の研究を行っており、プロトタイプでの行き詰まりからブラックドゥームと契約を行う。
本来は良心的な人物であり、シャドウを作った後もいずれ侵略に現れるブラックドゥームからシャドウが地球を守れるよう、支配に抗う力と決戦兵器エクリプスキャノンを残していた。
しかし、人工カオスの暴走事件などにより政府に危険視されてしまい、揉み消しを図ったスポンサーの意向もあってアークを武力制圧されることに。
最愛の孫マリアを喪ったことで狂気に蝕み始められ、何とか理性を保とうとしたものの結局復讐に狂ってしまい、
皮肉にも自らが地球滅亡を望み、地球を守るために作ったはずのシャドウやエクリプスキャノンを復讐の道具にしてしまうにまで至る。死刑が確定したころには憔悴し精神が崩壊していた模様。
立派な科学者を目指していたエッグマンが悪の道を歩み始めたのはコレが原因……かもしれないが、ジェラルドの手記に記された危険や警告をガン無視しており、尊敬する一方で教訓にするつもりはないらしい。
『シャドジェネ』で初めてゲーム内に直接登場。まだ比較的余裕のあった時期から来ており、カオスコントロールの知識を元に、目の前のシャドウが未来の存在である等の現状を正確に推察してみせた。
この作品では彼の手稿を確認することが可能で彼にはロボット工学と考古学がそれぞれ得意な2人の息子と少なくとも3人の孫が確認可能。言わずもがなそのうちの1人がイーヴォことエッグマンだが彼が生まれた頃には既に息子たちとは疎遠になっていた模様。
疎遠になった原因がジェラルドのあまりにも突出した才能や「最愛」で「特別」な孫マリアの病克服への執念であったあたり不器用で複雑な歪んだ家庭環境が見て取れる。

●マリア・ロボトニック
ジェラルドの孫でありエッグマンのいとこにあたる少女。
「実体のないもの」という皮肉だった「シャドウ」という呼称に「光の指す向きを教えてくれる」という意味を見出し、名付け親としてシャドウの自己肯定や人格形成に大きく関わっている。
先天性の免疫不全を患っており、シャドウが生まれた頃には管理されたアークの環境でしか生きられない身体となっていた。
アーク制圧の際に非業の死を遂げ、この時の遺言がシャドウの行動理念となっている。
目覚めた当初はジェラルドの改ざんにより「全人類への……」と欠けていたが、本来の内容は「全人類に生きるチャンスを与える」*9
シャドウとは姉弟のような関係にあったらしく公式イラスト等で微笑ましい2人の姿が確認できる。
どうやら結構振り回されていたらしい。
ちなみにシャドウ起動のパスワードとアークのコントロールパスワードは両方彼女の名前である「MARIA」となっており、ジェラルドにとっての彼女の存在の大きさと失ったことによる悲しみの大きさを窺わせる。それにしたってセキュリティ管理がガバすぎる
後の『シャドウジェネレーションズ』にてかつてはスパゴニアへ旅行に行くような楽しい思い出が地球にあったこと、少し歳の離れた妹がいることが判明した。

バイオリザード
アークに封印されていた究極生命体のプロトタイプ。醜いサンプル
つまりシャドウの試作体でもあるのだが、ブラックドゥームが関わる前から製作されていることもあってかシャドウとは似ても似つかない。
巨体とあらゆる攻撃を弾き返す皮膚を持つが、背中の生命維持装置がなければ全身が腫れ上がって最終的に絶命するため、シャドウと比べるとやはり未完成品と言える。
未完成でも究極生命体なのでカオスコントロールも使える。
ジェラルドの狂気を完遂するために立ちはだかり、マリアの本当の願いを思い出したシャドウと戦うことになる。
『ソニジェネ』の3DS版ではシャドウを操作することがないのでソニックと戦っていたが、『シャドジェネ』では原作通りシャドウと戦う。
ジェラルドには小さい頃から割と愛情持って育てられていた様子。

●メタルソニック
エッグマンによってソニックに似せられて作られたロボット。
ソニックのライバルとして登場したソニックと同じタイプのキャラクターという共通点を持つ。
『ヒーローズ』にてAIの進化によりエッグマンの手を離れて暴走し、ソニックに勝つために究極生命体としてのシャドウのデータをコピーし自らのものとし、
それに加えチームソニックやカオスのデータを手にしメタルマッドネスとなった彼に対し、ソニックがスーパー化する時間を稼ぐためシャドウ達チームダークも戦う。
『ソニックライバルズ2』(日本未発売)ではエッグマンネガの計画阻止のためタッグを組む。
『シャドジェネ』ではメタルオーバーロードとなった彼との戦闘がある。
『ヒーローズ』のマッドネス戦ではカオスコントロールが通用していたが、この戦いでは対スーパーソニックでカオスコントロールを使用したオーバーロード状態なので彼本人にはカオスコントロールが効かなくなっている。
また『SA2』で死んだと思われていたシャドウをエッグマンの指示で回収したのは彼なのではないかという説がある*10

●ブラックドゥーム
『シャドゲ』から登場。
「黒い兵器達」という意味を持つ、彗星「ブラック彗星」を本拠地とする戦闘民族集団「ブラックアームズ」の首領。
50年前、ジェラルドはマリアの治療と不老不死の研究素材を、ブラックドゥームは最強の尖兵を求めて取引しており、ブラックドゥームは自身の細胞を提供。
これを組み込まれることによってシャドウは究極生命体として完成しており、シャドウのもう1人の生みの親とも言える。
そのため、シャドウもまた部分的にブラックアームズであり、ブラック彗星と地球の大気が反応して生じる毒ガスに耐性を持つ一方、ブラックドゥームの精神支配を受けてしまう。
カオスコントロールも彼から受け継いだ能力……のはずなのだが、ソニックやシルバーも使えるあたり「ハリネズミ」側にも何かある可能性もある*11。現状では詳細不明。

ジェラルドと交わされた約束の履行をシャドウに要求。
自分の存在の答えを求めるシャドウは彼に従うか、逆らうかの選択を迫られる。
真ルートでは自身の過去と決別し完全なスーパー化を果たしたシャドウによって討ち果たされる。
だが、『シャドジェネ』にてタイムイーターの時間破壊に便乗する形で復活*12。シャドウを誘導しながらブラックアームズとして新しい力を与える彼の真意は…

●GUN司令官
『シャドゲ』に登場。
GUN(Guardian Units of Nations)をまとめる最高司令官であり、オッドアイが印象的な初老の男性。本名はエイブラハム・タワーであると後の作品で判明する。
かつて子供の頃マリアやシャドウと共にアークで生活していたが、ブラックドゥームの姿とシャドウが彼の細胞から作られたことを知り、シャドウを『悪魔の兵器』と強く危険視する。
個人として初登場した『シャドゲ』のルートによっては試作兵器「ディアブロン」に搭乗し、ソニックと共に戦いを挑む。
真ルートでジェラルドの映像からシャドウの真実を知り大統領に諭されてから和解している。
ソニック公式YouTubeチャンネルで配信されている『シャドジェネ』の前日譚のアニメでは、子供時代の彼と現代の彼が登場し、
現代の彼はアークに向かうためGUNに侵入したシャドウへの攻撃を止めさせつつシャドウをアークへ送り出した。
余談だが、このアニメの英語版はソニック役のロジャー・クレイグ・スミス氏が兼役で担当している。


片 道 切 符 だ Y O ! !

●インフィニット
『ソニックフォース』に登場するかつてエッグマンに雇われていた傭兵団『チームジャッカル』の頭目。
最強と恐れられるほどの実力者であったが、侵入してきたシャドウに手下達を蹴散らされ、自身も奇襲しておきながら手も足も出ず敗北*13。恐怖と屈辱に塗れプライドをズタズタにされた彼のとった行動は…。
ゲーム内では顔を隠され素顔を拝む機会はないが、公式のデジタルコミックによればどうやら右目に傷のある青と黄のオッドアイである模様。



【余談】

元々はソニアド2のみの登場で終わる予定だったがあまりの人気でソニックヒーローズから復活*14
以降はライバル、更にスピンオフ主人公及びお助けキャラの立ち位置に落ち着いている。プレイアブルキャラになる頻度も高め。
ソニックトゥーンのアニメ版シーズン1にシャドウが出た時はエッグマンが「公式作品の中で二番人気のキャラクターじゃ!」とメタ発言*15をする辺り人気の高さがうかがえる。
初登場はどこか淡々とした声色だったが、ヒーローズからは普通になっていたりする。(ストーリー展開的にも)逆に違和感があると言う声もあったらしい。

ソニアド2の開発初期段階の案では「テリオス」という名前で、灰色の身体に失明していると思しき左目の傷が特徴のハリネズミだった。
トゲはソニック同様に垂れ下がっており、「ソニックに誤認される」という点ではシャドウ以上に説得力のある姿をしている。
その後シャドウに至るまで様々な案が作成・検討されており、中にはメタルソニックのような目をしたデザインもある。
『シャドジェネ』ではDLCでこのテリオスのスキンが登場している。



●≡(これが、究極の追記・修正だ…!)

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ソニックシリーズ
  • ソニック
  • セガ
  • ライバル
  • ラスボス
  • クール
  • 厨二病
  • 黒きハリネズミ
  • 究極生命体
  • カオスコントロール
  • 遊佐浩二
  • LIVE & LEARN
  • ランスロット←そっくりさん
  • I am … all of me
  • スマブラ
  • アシストフィギュア
  • シャドウ・ザ・ヘッジホッグ
  • ソニック・ザ・ヘッジホッグ
  • キアヌ・リーヴス
  • マリコン
  • 主人公より先に立った項目
  • ダークヒーロー
  • 悲劇のヒーロー
  • 結構暗い過去持ち
  • 苦悩の連続
  • スピンオフ主役
  • 本編はおろか主人公より先に立った項目
  • 森川智之
  • ブラックヒーロー
最終更新:2025年04月22日 08:41

*1 この一人称は制作中のスタッフ達でもかなりの賛否両論だったとか。

*2 自身がブラックアームズ由来ということを知っていたのもある。

*3 あとは『ソニックX』で飲み物を前にしているシーンが見られたりも。

*4 「コーヒー豆チョコ」があるように人間が食べても問題ないが、あくまで少量が望ましくナッツ感覚でバリバリ食べるものではない。

*5 流石にカオスコントロールが使用可能な存在がシャドウのみ(せいぜいブラックドゥームとバイオリザードくらい)だったので机上の空論状態だった模様

*6 登場したのは現実世界の渋谷スクランブル交差点〜山手線〜どこかの駅構内〜丸の内線地上区間〜東京スカイツリー。人間の足ではおよそ3時間の距離だとか。

*7 『ソニジェネ』ではシャドウがこの場で雌雄を決するため、『シャドジェネ』ではソニックがエメラルドを求めて勝負を仕掛けている。

*8 ちなみにこれはシャドウの真似っこ

*9 その後作品ごとに言い回しが変わっているが、大意は同じ

*10 ネオメタルソニックが明確にあのシャドウを究極生命体のシャドウとしてコンタクトを取ろうとしていた、等

*11 ハリネズミとエメラルドに何か関係があることは過去作品で示唆されており、ジェラルドもそれを知ることができたため意図的にシャドウをハリネズミとして制作した可能性もある。

*12 本作でのセリフおよびシャドゲのとある描写や闇の序章での描写から、タイムイーターとかかわりのないところでもすでに復活計画が練られていた様子。

*13 オマケに「防衛隊の防衛隊も雇うべき」「ブザマな負け犬面」とこっ酷く罵られた

*14 ただソニアド2での物語的立ち位置から特に当時は復活に否定的な意見もあり、矛盾を解消するためかファンブックなどにおいてはシャドウのコピーが存在していることが示唆されるなど様々な要素が混在していた。

*15 ギネス・ワールド・レコーズの投票企画でソニックに続いてシリーズ2位の記録を持っていたりも