チーム・カオティクス(ソニックシリーズ)

登録日:2015/04/04 Sat 10:53:00
更新日:2024/11/08 Fri 18:11:40
所要時間:約 3 分で読めます





チーム・カオティクスとは、SEGAの『ソニックシリーズ』に登場する探偵団である。
メンバーは95年に発売されたスーパー32Xソフトの『カオティクス』で初登場*1したが、しばらくは出番がなく*2、『ソニックヒーローズ』で実に8年ぶりの再登場を果たし、以降は準レギュラー的役回りを果たす事になった。
報酬さえもらえればどんな仕事でも引き受けるのが彼らの基本的なポリシーだが、例外として悪事には決して手を染めない。


【メンバー】

◎ベクター・ザ・クロコダイル VECTOR THE CROCODILE

性別:いいおとこ
年齢:20歳(『カオティクス』では16歳)
身長:180cm
体重:200kg
CV:三宅健太(『ヒーローズ』以降)

カオティクス探偵事務所の所長を務めるヘッドホンと金色の鎖の首飾りが特徴のワニ
横暴で喧嘩っ早い性格ではあるものの、義理人情には厚く、困った人は放って置けない力強さと優しさをあわせもつ頼れるアニキ。
探偵らしく頭脳は明晰で、“宇宙一”の自称に恥じない鋭い勘をもち、『ヒーローズ』では謎の依頼主の正体がDr.エッグマンであることをいち早く見破った。
また、逞しい見た目どおり鉄の扉を破壊するほどの腕力を誇り、『ソニックジェネレーションズ(白の時空)』では、スーパーマリオRPGクッパの武器のひとつ、ぶんなげグローブの要領でソニックを遠くの足場まで投げ飛ばすという荒業を魅せたことも。

趣味はダンスとバスケットとバンド演奏、嫌いなものはノイズ。意外なことにの存在は信じる派らしい。(『カオティクス』での設定)
常にヘッドホンを装着してノッてるほど音楽をこよなく愛しているが、『ヒーローズで』披露された本人の歌声は必殺技になってしまうほど壊滅的かつ殺人的。つまり相当な音痴である。

ちなみに家計は常に火の車で、その貧しさゆえなるべく食費を浮かす為か地方の大食い大会にたびたび出場したり、地区食料置き場をたびたび見に行ったりしているらしい。
で、家賃をたびたび滞納している為、事務所の大家(誰かは不明だが)を苦手としている。

また、クリーム・ザ・ラビットの母親、ヴァニラに恋心を抱いてる節があり、彼女が絡むとチャーミー曰く「べくたーのもーそーとまらない~♪」状態に陥ってしまい、エスピオ曰く「ややこしい」事態に陥ってしまうのが欠点。(相手人妻だろ……)

なお、彼は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』第一作のサウンドテストで、ソニックらと共に「ソニックバンド」というバンドのメンバーとしてデビューする予定だったが、没になったと言う裏話がある。
メンバーはヴォーカルのソニック、ドラムスのマッハ(ビジュアル的におそらくウサギ)、ギターのシャープス(たぶんニワトリ)、ベースのマックス(おそらくサル)、キーボードのベクターの五人。
彼の趣味と、ソニックヒーローズでの彼らの必殺技カオティクス・リサイタルはその名残だろうか?

余談だが、容姿が類似しているワルビアルのうち、アニポケのサトシの個体と中の人が同じである。


◎エスピオ・ザ・カメレオン ESPIO THE CHAMELEON

性別:男
年齢:16歳(『カオティクス』では17歳)
身長:110cm
体重:36kg
CV:増田裕生(『ヒーローズ』以降)

カオティクス探偵事務所のご意見番を務めるカメレオン
『カオティクス』当時は彼だけが探偵であり、1996年稼働開始の格闘ゲーム『ソニック・ザ・ファイターズ』に一人だけ出演するなど『ヒーローズ』以前は顔役的存在だった。
カメレオンならではの保護色を利用した忍術(保護色による木の葉隠れ、手裏剣、『カオティクス』では壁や天井歩き)を駆使し、主に隠密行動をこなす。
ベクターとチャーミーが常に楽天的かつ無鉄砲なので、必然的に彼が二人の重石役を務める……が、礼儀をわきまえる律儀な性格が災いして大概最終的に引っ張られるように行動を共にする。

基本的には冷静沈着な慎重派だが、苦手なもの(主に機械の類)を任されるとヤケクソで猪突猛進してしまったり、クシャミしてうっかり保護色が解けてしまうポカをやらかすなど、どこか抜けたコミカルな一面もある。
正義感が強く、曲がった事が大嫌いで、そのためか世界征服をたくらむDr.エッグマンを嫌いなものとしてあげている。また、ナックルズをうらやんでいるらしい。(『カオティクス』での設定)

ちなみに、『カオティクス』や『ファイターズ』では彼だけスピンのやり方がタテ回転(でんぐり返し)ではなく、ヨコ回転(つまりはダブルラリアット)だった。一歳だけ若返った理由は不明。
カオティクス・リサイタルでは三味線担当。


◎チャーミー・ビー CHARMY BEE

性別:オス
年齢:6歳(『カオティクス』では彼だけ年齢の記述がない)
身長:70cm
体重:10kg
CV:鉄炮塚葉子(『ヒーローズ』以降)

カオティクスのムードメーカー兼空中偵察要員。まだ6歳。でも成虫と言うなんだかよく分からないミツバチ
『ヒーローズ』では子供なのにベクターとエスピオの二人(合計236kg)を持ち上げて飛行すると言うとんでもない膂力を持つ。(それを言ったら1.2tを越えるオメガとシャドウを運ぶルージュや、ビッグ(彼だけで体重280kg)とエミーを持ち上げて飛行するクリームが上回るし、全員ゲーム上の都合ではあるが)
育ちの違いの為か、同い年のクリーム・ザ・ラビットとは性格も言葉遣いもえらい違いで、基本的に無邪気でお調子者、というよりだいたい何も考えておらず感じるままに行動する。
一方「ざまあみろ」、「死刑!」、(エッグマンの空中艦隊を見て)「ひとつもらっちゃおうよ」など、物騒な言葉の数々も無邪気な口調で言うものだから恐ろしい。

遊びたい盛りで旺盛な好奇心をもち、(本人は気づいていないが)それとあわせもつ優れた直感が事件解決の糸口になることもしばしばある。
怒らせるとお尻のスーパーウェポン、つまり針による痛恨の一撃が炸裂するというが……ミツバチは一度刺したが最期死ぬのだが、もしかしたら彼はミツバチなどではなくオオスズメバチなのかも知れない……。

『カオティクス』では一人だけスピンダッシュ(というかスピン自体)ができず、任意の方向(上下左右と斜め方向)にダッシュできたり、ホバーリングで空中を自在に移動できたりなど操作性がかなり違う。
好きなものはお日様とハチミツで、バカにされる事が大嫌い。昆虫で初めて音速を超えたことからプライドが高く、かなりの気分屋で言動が大人びているとのことだが、『ヒーローズ』以降では上記の通り6歳児そのまんまである。何があったんだ。

なお、足場になる程の風圧を持つ竜巻を巻き起こすというこれまたとんでもない特技を持つ。
カオティクス・リサイタルではドラム担当。


◎マイティー・ザ・アルマジロ MIGHTY THE ARMADILLO

性別:男
年齢:16歳(『カオティクス』での設定)
身長:不明
体重:不明
CV:沼田祐介(アーケード『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』のみ)

彼は協力者と言う立場であり、厳密には正式なチーム・カオティクスのメンバーではない。
そのため、『ヒーローズ』では(三人チーム制のゲームとは言え)唯一ハブられ、以降のシリーズも出番は全くないままである。

旅を生きがいとするアルマジロで、趣味に森林浴を挙げるほど自然と平穏を愛するおっとりとした非暴力主義者。基本的に揉め事は嫌いだが、窮地に追い込まれると火事場の馬鹿力を発揮するらしい。(『カオティクス』での設定)
しかし、旅好きという性分が災いしてか、アーケードゲーム『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』および『カオティクス』での事件に巻き込まれてしまう。

もしかして、出番がないのはソニックらとは別に世界各地を巡っているせいなのだろうか?
実際『ソニックジェネレーションズ 白の時空』では捜索願が貼り出されているのが確認できる。

……と思いきや2018年の『ソニックマニア・プラス』で相棒のレイ・ザ・フライングスクイレル(黄色いムササビ。彼に至っては25年ぶりの出演)と共に再登場。アンコールモードで捕まっているのをソニックに助けられる。障害物を破壊できるストンピングが使える。


追記・修正はロボットカーニバルとロボットストームでカオティクス・リサイタルしまくりながらお願いします。

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最終更新:2024年11月08日 18:11

*1 マイティーは93年のアーケードゲーム『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』が初登場。

*2 エスピオは96年の『ソニック・ザ・ファイターズ』に出ている。