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バイオハザード レクイエム

登録日:2026/03/22 Sun 18:23:22
更新日:2026/08/11 Tue 14:22:34
所要時間:約 62 分で読めます




生者に恐怖を。屍者に鎮魂(レクイエム)を。



バイオハザード レクイエム』(Resident Evil Requiem)とは、カプコンのゲーム作品の一つ。
PS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2およびPC(Steam、Epic Game Store)向けに2026年2月27日発売。
RE:4』に続いてCERO:Zのみの発売となる。


概要

『バイオハザード』シリーズ30周年*1記念作品であり、ナンバリングとしては9作目。
"Requiem"もqと9を引っかけた名前で、PVで"RE9"なんてワードが使われたり、qが9に変化して"Re9uiem"になったり。
「グレースと体験する、震え慄く恐怖」「レオンと共に、死を打ち倒す爽快感」をコンセプトとしている。

舞台となるのは、ローデスヒル療養所、そして、『3』の後、滅菌作戦により壊滅したラクーンシティ
ラクーンシティが舞台になるのは『3』、レオンが主人公になるのは『6』以来となる。
また、『7』以来となるマルチエンディング方式。

2025年6月の『Summer Game Fest 2025』でタイトルと前述の発売日がまとめて公開されたが、この時点ではSwitch2での発売は伏せられており、Switch2での発売は『Nintendo Direct 2025.9.12』で明らかにされた。

システム

共通

  • 一人称視点と三人称視点の両方でプレイ可能。ゲーム中にいつでも切り替えられる。

  • 難易度は初心者向けの「Casual」標準的な「Standard(Modern)」グレースパートでセーブにインクリボンが必要な「Standard(Classic)」クリア後に開放される最高難易度の「Insanity」の4つ。
    Insanityでは、「敵の攻撃力や耐久力、出現数が増加」「アイテムの配置や金庫の番号が変更」といった変更点がある。

  • チャレンジをクリアすればCPを獲得できるが、「RE:3」と同じく一度しか獲得できないため、下手をするとInsanityプレイ時に詰む可能性があるので注意。

  • 強力な大型拳銃「レクイエム」が登場。ただし弾が貴重なので、使い所を考える必要がある。

グレース

  • アイテムスロットは「RE:2」「RE:3」「7」風の少なめのデザイン。初期値で8枠だが、シリーズお馴染みの「サイドパック」をゲーム中で入手する事で、最大で+8個分までアイテム枠が増加する。

  • 難易度Standard(Classic)とInsanityでは、セーブに「RE:2」以来となるインクリボンが必要。

  • 最初に入手する拳銃は性能が貧弱な上に弾も入っていない*2

  • 序盤にレオンからレクイエムを託されるが、弾は1発しか入っていない。

  • ナイフは「RE:2」「RE:4」同様耐久値ゲージがあり、無くなると消滅するが、その前にスクラップにすることが可能。逆にスクラップ2個を使ってクラフトナイフを作ると、耐久値が最大の状態で作成される。

  • 採血キット*3で感染者の血を回収する事で様々なクラフトができる。そのためプレイ次第では血を求めてゾンビやリッカーを狩りまくる吸血鬼と化す。
    • 例として、回収した血と探索で入手できるレアメタルから、レクイエムの弾を作れる。そのせいで先述のクラフトナイフの仕様と合わせて錬金術師呼ばわりされているのは言うまでもない。

+ グレース用の装備
  • S&S M232
グレースの初期装備である自動拳銃。モデルはシグザウエルP232。
グレースが初任給で購入した私物で、実は8年前に母アリッサが使っていたのもコレ。形見として持っていたかったのだろうか。
使用弾薬はハンドガンの弾。性能は下記のB934よりも一回り高い完全上位互換。
レンウッドホテルでゾンビ化した警官・ノーマンによって手元から弾かれて紛失してしまうが、その後何故か療養所にあるバーラウンジのカウンター内に置かれている。ギデオンがわざわざ持って来たのだろうか。
早い段階で回収可能なので何とか確保したいところだが、バーラウンジにはシンガーを含めたゾンビが3体徘徊しているため、倒すかやり過ごす必要がある。

  • レクイエム
DSO謹製の超大型アサルトリボルバー。
レオンの初期装備であるため、詳細はそちらで解説する。

  • B934
療養所の食堂で入手できる自動拳銃。モデルはベレッタM1934。
シリーズの常連であるベレッタM92よりも40年ほど旧型で、本作に登場する銃器では間違いなく最弱。
使用弾薬はハンドガンの弾。しかし、入手時点では弾が入っていない。
上手くヘッドショット出来ればゾンビ程度は何とかなるが、それ以外の相手には力不足。

  • クラフトナイフ
グレース用の近接武器。スクラップ2つでクラフト可能。
大ぶりな断ちバサミを解体し、片方だけに持ち手を保護するための包帯を巻いたと言う、まさに手仕事(クラフト)でこしらえたナイフ。
カタログスペック上の攻撃力はイマイチ頼りないものの、実は相手を怯ませる力が非常に強く、的確に当て続ける事さえできればゾンビはおろかブリスターヘッドですら怯ませ続けて一方的に仕留めることができる
また掴み攻撃を受けた時の緊急脱出用アイテムでもあり、特に敵の攻撃力が激増する難易度Insanityでは即死の危険性が増すため、常に1本は持っておきたい。
一方で「RE:2」や「RE:4」と同様に耐久力が設定されており、限界まで使うとへし折れて消失してしまうほか、耐久の最大値もそこまで高くない。
掴みからの緊急脱出では耐久力を大きく消耗する上に、相手を倒さないと再回収できないので注意。
クラフトでスクラップ1つに戻せるので、ギリギリまで使い込んでから解体してしまうのがいいだろう。慣れたプレイヤーは破血アンプル量産のために片っ端から解体してしまうが。

  • ハンティングナイフ
各所でいくつか入手できる、ちゃんとした作りのナイフ。
クラフトナイフよりも優秀かと思いきや性能的には全く差異がなく、しかも拾った時点で耐久度が半減しており、間に合わせにしかならない。
クラフトで作成することはできないがスクラップとして解体はできるため、やはり破血アンプルの材料にしてしまったプレイヤーも多いのではないだろうか。

  • R.I.P.ナイフ
難易度Insanity限定で数本入手できる、真っ赤に染まったクラフトナイフ。クラフト可能だがクラフトナイフとは違い多くの血液が必要で、このナイフをスクラップに戻す事もできない。
破血アンプル以外で倒した敵は時折血液を残すが、このナイフで倒すと残す血液の量が増加すると言う効果がある……が、実はこのナイフの最大の強みは特殊効果ではなく基礎性能。
よく見ると攻撃力がクラフトナイフの2倍、耐久力に至っては2.5倍ほどにも激増している。
Insanityでは接近戦を挑むこと自体が大きなリスクを伴うが、使いこなせれば大きな助けになるだろう。

  • 採血キット
療養所内で入手する、各所の血溜まりから血液を採取・保管できるようになる装置。グレースが錬金術師だの吸血鬼だのと呼ばれる原因
療養所の研究主任が特注した逸品で、部下がその性能に歓喜する様を記したファイルも側に置かれている。
変異型t-ウイルス感染者の血液は変異させると物質と結合するらしく、各所の血液検体を分析器まで持って行って解析すると、クラフト可能なレシピが増えていく。
基本の容量は100までだが、とあるアイテムを入手することで容量制限が+50と大幅に増え、こうなると大抵のグレースは錬金術師ぶりに拍車が掛かる。

  • 破血アンプル
採血キットの側にある血液検体を分析すると作れるようになる、ステルスキル用アイテム。グレースがクリーチャーを狩りまくる吸血鬼と化す原因その2
スクラップと血液をクラフトすることで作成可能なため、大半のスクラップはこれにされる定め。アンプル自体はどう見てもプラスチック製なのだが、金属屑からどうやって作り出したのだろうか。
これを変異型t-ウイルス由来のクリーチャーに投与すると、どこぞの暗殺拳の如く頭部や体の各所が膨らみ歪んだ末、肉片も残さず大量の血液となって爆散する
銃で相手するのは難しい強敵に後ろからぶっ刺すもよし、頭に銃弾を撃ち込み怯んでいる間に投与するもよし。ブリスターヘッド化するゾンビが分かっているなら倒した後に投与して事前に変異を阻止するもよしと、殺傷力と運用の汎用性を両立させている。
なお、使う度にグレースが声を上げたりかなり派手に血が飛び散るがゲーム中では無音扱いのため、他のゾンビやリッカーに気付かれることはない。
ゾンビの死体に近付くと常に反応するので、必要のない時にうっかり打ち込まないように注意。
アイテム1枠で10個までスタックできるのも便利。クラフトに必要な血液量も比較的少ない部類に入るので、素材が余ったらとりあえず作っておくだけでも心強い逸品である。



レオン

  • アイテムスロットは「4」「ヴィレッジ」「RE:4」風の大きめのアタッシュケース型。容量の大きい物に買い替えることで増えるのはお馴染みだが、今作では初期の物(7×11マス)から一回り程大きめの物(8×13マス)のみ。

  • 「4」以降お馴染みの体術に加え、トマホークでのパリィや敵の武器の使用も可能。

  • グレースと比べて武器が充実しており、各種のショットガン、スナイパーライフル、サブマシンガンなどを使用でき、またそれらの弾薬もクラフト可能。中盤以降はレクイエムもレオンの手に戻るが、レオンはレクイエムの弾薬をクラフトできないので注意(フィールドでの拾得は可能)。

  • ラクーンシティ以降はセーブポイントとサプライボックスが出現。サプライボックスはいわゆるショップで、武器やそのパーツ、回復アンプル、弾薬の購入、アーマーの修復が可能。ただし、回復アンプルと弾薬は回数制限がある他、武器を売るとパーツ分は返金されないので注意。

  • サプライボックスは一度ゲームをクリアすれば、難易度を問わず序盤から使用可能となる。しかし拾って入手した武器(療養所のショットガンやボルトアクションライフルなど)は、周回プレイではサプライボックスからの購入でしか手に入らなくなってしまう。

+ レオン用の装備
  • レクイエム
DSO謹製の超大型アサルトリボルバー。独特の形状や使用する弾薬から、モデルはロシア製の大型拳銃RSH-12と思われる。
しかし実銃にはない「フレームがブローバックする機構」があり、実銃より更にスケールが大きい。同様のデザインで、銃身延長やストック追加などを行ってライフルとして運用できるようにした民間用のMTs-569にはブローバック機構があるので、こちらを参考にしたのではと言う声も。
いずれにせよ、あくまでもデザインをモデルにした、架空のカスタム銃と言う位置付け。過去シリーズにおけるマグナムポジションだが、今作では珍しく初期装備になった。
装弾数は5発で、マズルジャンプ抑制のためにシリンダーの下側にある弾薬を発射する。サイズや使用弾薬の差はあるが、構造だけならコレに近い。
使用弾薬は12.7×55mm弾*4で、12.7mmは0.5インチ、つまり口径としては50口径となる。過去シリーズで言えばライトニングホークやハンドキャノンの弾と同サイズの更なる強化弾だと思えばいい*5
反動が凄まじいため連射しにくいが、それを補って余り有る圧倒的な威力を以てして、犠牲者に文字通り確実な"鎮魂"を与える。

元から強力な武器であるにもかかわらず改造が可能で、カスタムパーツは跳ね上がりを抑制しつつ威力を向上させる「ボーティングバレル」、安定性・連射速度・装填速度を向上させる「バレルジャケット」、射撃時の安定性を向上させる「低重心グリップ」。
説明した通りの化け物銃なため反動が凄まじく、連射速度は著しく低い。特にグレースは大きく腕が跳ね上がり、初めて撃った際には「痛った……」と呟きながら手を振って大きな後隙を晒すため注意。
その代わりにトップクラスの単発火力と貫通性能を誇り、射線上のゾンビ数体をまとめてミンチにするのもお手の物*6
ゾンビをヘッドショットすれば頭部を消し飛ばし、その後の変異を防ぐことも可能。場合によってはゾンビが一回転しながら吹っ飛んだり、床から二段ベッドの上段に乗ったりする。
リボルバーであるため細かいことに、5発未満の消費では1発ずつ装填するため時間がかかるが、完全に撃ち切るとスピードローダーで素早く装填することが可能。
またレオンはハーネスの右脇腹部分にレクイエムの予備弾を収納しており、これが5発以下だと手持ちに応じて数が増減すると言うギミックもある。

レオンの初期装備であるものの、療養所で合流した際にグレースに貸与され、しばらくは彼女の武器となる。その直前にThe Girl相手に弾を撃ち切ったからか、最初は弾が1発しか入っていないが。
「これを弾1発だけで渡すぐらいならもっと使いやすいのを貸してやれ」とはよくツッコミが入る。ムービー中ではザ・ガールにきっかり5発撃ち込んで再装填したようにも見えないのに、いつの間にか1発入っているのも謎と言えば謎。
ついでに言うと、直前の戦闘でレクイエムの弾を使い切っていても後には響かないが、「使い切っているはずなのにムービー中で5発生えて来る」と言うマジックが起きる。
弾薬は特定の場所に配置される他、グレースであればレシピさえあればクラフトすることが可能。ただし素材となるレアメタルはキーピックで開けられる棚にしか入っておらず、入手数も少ないため、ここぞと言う場面で使うべき切り札となる。
浄水場を攻略すると色々あってレオンへ返却され、以降はレオンが使用するように。性能自体は変わらないが、歴戦のエージェントであるレオンは反動の制御が上手いため、グレースと比べると実質的な連射速度が向上する。
ただしレオンは弾薬のクラフトができないため、フィールドで回収した分しか使えない。それでも丁寧に探索すればそこそこの弾数が手に入るが、余裕はないのでボス戦まで大事に取っておきたいところ。
終盤にもう一度グレースパートがあるが再び貸与することはないため、レクイエムなしでの攻略を強いられる。
2周目以降は最初からサプライボックスが使用できるため、グレースと出会う前にレオンがレクイエムに改造を施すことが可能。
グレースに貸与した時にもちゃんと改造段階が反映されるため、多少攻略が楽になる。最低限、チャームだけでも付けておくといいだろう。

尚、レオンはムービー中では度々、この化け物銃を片手で撃っている。それまでの不調が払拭されたラスボス撃破時が特に印象的。
R.P.D.でのタイラントとの遭遇時やARKのパンドラルームでも片手撃ちをしており、そちらは不調を抱えたまま、しかも不安定な体勢で撃っている。いくらレオンでも手首を傷めそうなものだが……
他にも、デフォルトのグリップの色は黒で低重心グリップに改造すると白くなるのだが、他の武器を装備して左脇の専用ホルスターに戻すと瞬時にグリップがデフォルトの黒に戻ると言う小ネタも。

  • アリゲータ・スナッパー
DSO支給のカスタムハンドガン。モデルはシグザウエルP320。
名称は「アリゲーター・スナッピング・タートル」とも呼ばれるワニガメが由来。因縁の街の下水道で爆殺したアイツではない。
レオンの初期装備の1つ。過去シリーズのサムライエッジやSG-09Rと同じくガンスミスのジョウ・ケンドが手掛けた品で、スライドとフレームには「KENDO TACTICAL ARMS」「SG-19Rs」の刻印がある。
残念ながらセンチネルナインはお役御免になってしまったようだが、あちらが実戦投入されたのは2013年に起きた「6」の騒動の後*7。当時から10年以上も経過していると考えると、対B.O.W.用兵装としては旧式化してしまうのもやむなしか。
しかしセンチネルナインのベースはシグザウエルP226E2であるため、後継機種を採用した事になる。DSOはシグ社にこだわりがあるらしい。*8
フルサイズのハンドガンだが、フレームの長さに比べてスライドがやや短いコンパクト仕様で、足りない分を四角いコンペンセイター(と思われるパーツ)で埋めていると言う特異なレイアウト。
使用弾薬はハンドガンの弾。初期の装弾数は9+1発*9

カスタムパーツは反動を抑え安定性を向上させる「コンペンセイター」、射撃制度が向上する「ドットサイト」、装填速度を向上させる「スリックマガジンキャッチ」、装弾数を向上させる「ロングマグ」。
この内、コンペンセイターは療養所屋根裏の棚の中から拾うことができる*10以降、ラクーンシティに入るまでフィールドで入手できるカスタムパーツがないため、何か見落としているんじゃないかと思ったプレイヤーは筆者だけではないはず。
カスタム版のコンペンセイターはやや伸長されており、ガス抜き用の穴が目に見えることとフレームの形状が合わさり、噛みつこうとするワニガメを模したデザインになる。
初期装備だけあって平均的な性能をしており、全体的に取り回しがいいが、ハンドガン故に攻撃力は不足気味。また、ハンドガンでは唯一連射速度が上がらないため、他のハンドガンと比べて手数で押す戦法が苦手でもある。
ハンドガン全種の話になるが、ドットサイトを装着すると照準が常に絞られた状態になって攻撃力と射撃精度が常時向上するうえ、購入費も安いため最優先で採用したい。
また初期ハンドガンとしては装弾数がシリーズでもかなり少ないので、ロングマグも早めに購入したいところ。

ムービー中のレオンはレクイエム以外ではこの銃を使うが、その際は実際の改造状況にかかわらず、カスタムコンペンセイターのみをセットした状態になっている。スーパータイラント戦の直前や、ARK到達時などが分かりやすい。
初回クリア後、オプションからアンダーレールにフラッシュライトを取り付けるかを選択可能できるようになるが、ライトを照射できるわけではないため実用上のメリットはなく、またムービーにも反映されない。

  • トマホーク
レオン用の近接武器。2000年代以降、米軍でも採用されるようになったミリタリーハチェット。
本作のレオンは加齢と死病、そして今までの経験からか、ナイフではなく斧を持ち歩くように。実際ナイフよりもリーチがあって遠心力を乗せやすく、より頑丈で肉厚の斧刃は、対B.O.W.用の近接兵装としては理想的と言える。
マルチツールとしての側面も持ち、歪んで開かない扉を強引にこじ開けることができる。

銃器と同様に改造が可能で、カスタムパーツは攻撃力が向上する「強化ブレード」、耐久値が向上する「強化グリップ」。チャームは付けられない。
通常攻撃は3回まで繋がり、構えてからの強攻撃は踏み込みながら一回転して強烈な一撃を繰り出す。またゾンビやブリスターヘッドなどはダウンさせるとフィニッシュで頭部を破壊して即死させる他、ステルスキルも可能。
敵の攻撃に合わせて構えるとパリィが発生し、攻撃を弾く。ジャストパリィ判定もあり、発動すると敵を大きく怯ませてそのままフィニッシュに繋げられる。
ただし攻撃やパリィを行うと耐久値が減少していき、ロストこそしないものの「RE:4」と同じく最終的には破損して使用不可になってしまう。本作では武器商人も存在しないが、どうやって修理するのかというと……砥石である。
何処からともなく取り出した砥石で斧刃を4回ほどシャッシャッとするとあら不思議、耐久値が全快するというどこかで聞いたような仕様
しかもこの砥石も常備品であり消耗品ではない。さてはその砥石、「新大陸」から持ってきたな?

更にパリィはかつて苦労させられたスーパータイラントの爪を受け流す他、撃ち込まれたロケットランチャーの弾頭を弾き返し、果てはラスボス最終形態の巨大な四肢ですらいなすという離れ業までやってのける。難易度insanityでも通常パリィが出せる点も相まって、防御面に関してはまぎれもないスーパーウェポンである。もう世界中の対バイオテロ組織に配備したらいいんじゃないかな。
他にも、構えからの強攻撃には掴みを回避する効果があるようで、これを活用すれば難易度insanityでも素手ゾンビとのタイマンなら無傷で殴り勝つことも十分に可能。
一方で、フィニッシュ以外の攻撃面は今一つ。「RE:4」のナイフは構え攻撃を上手く頭部に当てると怯ませて体術に繋げるのも容易だったが、本作ではトマホークの攻撃だけでは通常のゾンビですら中々怯まない。
調子に乗って振り回しているとパリィ不可のタイミングで反撃を喰らってダメージがかさむため、いったん攻撃の手を緩めて敵の挙動に合わせてパリィや強攻撃でいなす必要がある。



ストーリー

2026年10月、変死事件*11が多発するアメリカ。
FBIのグレース・アッシュクロフトは、死体発見現場であるレンウッドホテル跡地へと向かうことになるが、そこで彼女は8年前に母であるアリッサを失っていた。
同じ頃、事件を追うDSOエージェント、レオン・S・ケネディもホテルで警官が消息を絶ったという連絡を受け急行。
そして滅菌作戦、グレースの出生の秘密が明らかとなる…。

登場人物

キャストは日本語版のみ記載。
  • グレース・アッシュクロフト
CV:貫地谷しほり
本作の主人公で、気弱な性格のFBI分析官。
連続変死事件の捜査を担当していたが、新たな事件の現場が母を失ったホテルの跡地であり、それによって惨劇に巻き込まれていく事となる。

元々幼い頃から内向的であった上、目の前で母親を惨殺されるという悲劇に見舞われた経験から今では少し対人恐怖症気味であり、特に初対面の相手を前にすると強めの吃音になってしまい一言話すのにさえ苦労するほど。
一方で母親の優しさと芯の強さはしっかりと受け継いでおり、物語の最中で出会った盲目の少女・エミリーを守ろうと必死になる内に、精神的に大きく成長していく。

なお割と手先が器用なのも母親譲りであり、特にキーピックを用いた鍵開けには多少自信がある模様。
因みにゲーム中でこのピッキングによる鍵開けを初めて行うと「上手に開けました」というトロフィー/実績がゲット出来るのだが、北米版での呼称は「Like Mother,Like Daughter」…ザッと訳すなら「似た者親子」と言った所か。*12

また実際には「レクイエム」の本編開始以前…それこそ数年前からその身柄を付け狙われていたものの、今の今まで拉致されたりすることはなく、表向きは平穏な生活を送れていた。
平社員のような立場とは言えかのFBIの人間であり、更に現在の自宅もそこから歩いて数分という近場も近場であるので、それが理由だと思われていたが…?

+ ネタバレ注意!
実際の理由としてはFBIに入って以来、自宅と職場を往復するだけの毎日を数年に渡り送り、隙を突けそうなプライベートの時間と呼べるものが全く感じられないので身柄の確保が非常に困難…と、身も蓋も無い言い方をするならあまりに陰キャ過ぎる暮らしぶりのせいで、逆に手出しのしようが無かったという、笑うに笑えないものであった。

CV:森川智之
ラクーン事件の生還者であり、第2の主人公を務めるDSO捜査官。49歳。愛車はポルシェ・カイエンターボGT。もはや50近い彼だが相変わらずの人間辞めっぷりは健在……どころか過去最強クラス

これは単なる設定に留まらず、今作のレオンは相方のグレースの性能がかなり控え目というのもあるのか、過去作と比べてもかなり性能が強化されており、
  • RE:4では掴み攻撃には無力だったパリィだが、今作では武器がトマホークに変わったおかげか掴み含めてほとんど攻撃をパリィでいなすことができる。トマホークは無限に修復できるためナイフのように壊れる心配もなく、継戦能力も上昇。
  • 同じくRE:4からステルスキルも強化。人型の敵に限らず、B.O.W.相手でも発見前ならステルスキルで瞬殺。こちらもトマホークを使用するため実質回数は無制限。
  • 操作説明にはない隠し技として、残り体力があと一発以下の敵に対して近距離で銃を撃つと特殊攻撃が発動する。非常にかっこいいので是非お試しあれ。
など、過去作よりもパワフルな戦い方を堪能できる。
………だが今回ある最大の危機が彼に訪れることとなる。

  • アリッサ・アッシュクロフト
CV:藤本喜久子
グレースの母であり、記者。過去作『アウトブレイク』の主人公の一人。
アンブレラのその後を追っていたが、本編の8年前、グレースと一緒にレンウッドホテルにいた際に何者かに殺害される。
その直前、壁に掛けてある絵画の裏に何かを隠していた。

+ ネタバレ注意!
ラクーン事件を生き延びてからはその裏側を解き明かすことに注力し、以来世界各地で起こるようになったバイオテロ事件に関する取材活動を行っており、以前にアメリカ・ルイジアナ州で起きた謎の失踪事件でも記事を書いていた。

その中で如何なる手段を用いて接触に成功したのか、アンブレラという企業にして元凶の開祖たるオズウェル・E・スペンサーその人へのインタビューを行って、彼が悔恨と贖罪の思いに苛まれている事を知る。
スペンサーもまた、アリッサの記者としての真摯な姿勢に信頼を置き、エルピスの存在と贖罪のつもりで引き取ったとある一人の孤児を託していた。

その孤児こそ本作の主人公の一人、グレース・アッシュクロフトである。

しかしそれを含めた今の今まで取材し集めていた数々の情報記録は既に政府やコネクションにとってあまりにも都合が悪過ぎるレベルにまで達しており、アリッサもまた先述のようにレンウッドホテルで命を狙われた際はその筋からの口封じのためだと思っていた。
実際は全く違うものであったが、それでも絶体絶命の状況下、尚且つパニック状態に陥っていた幼い娘を落ち着かせて、全ての説明をした上で今までの全てを記してきたディスクを直接託せる余裕なぞ無く、いつか誰か…可能ならばグレースが見付けてくれるようにと賭けるしか無かったのである。

そして8年後、かつてのトラウマに苛まれながらホテルの廃墟を調査のために訪れたグレースは、幼い頃の記憶を頼りに母が隠したディスクを見付け、その内部に秘められた真実を知ることになる。

  • ネイサン・デンプシー
CV:さかき孝輔
FBIの職員でありグレースの上司。母親を失ったトラウマに苦しむグレースを気にかけている。
なのでトラウマ克服の為にグレース単独で母親の殺害現場の捜査を命令するノンデリ男。*13

  • ヴィクター・ギデオン
CV:青山穣
本作のヴィラン。
ローデスヒル療養所の所長であり、かつてはスペンサーを師と仰ぎアンブレラでt-ウイルスの研究をしていた。
身長約2メートル、血の気がなくひび割れた肌、黄ばみきって歪んだ金歯の歯並び、フード付きのモノクロ色調蛇革ロングコートなど、これでもかと言わんばかりに怪しい容姿の持ち主。
特に炎のにおいがしみついてむせそうなターレットレンズが特徴的な、レトロで仰々しいゴーグルはインパクト抜群。
このナリでグレースを担ぎながら街中を歩いて目立たないと思っていたのか
捕らえたレオンにやたらねっとりとした口調と手つきで尋問を行い、顔を近付けたら物凄く不快そうな表情をされた挙げ句「最後に歯を磨いたのはいつだ?」と煽られていたが、本当に口が臭いのかは不明*14

バリバリの科学者キャラのように見えてストーリー中では初対面時に(シンドロームによる負荷を抱えていたとはいえ)レオンを苦もなく締め上げ昏倒させ、ラクーンシティ跡地では熾烈なバイクチェイスを展開し、瓦礫だらけの悪路をものともせず、更にロケランやマシンガンをぶっ放しながら戦うというレオンに負けず劣らずのドラテクを披露するというアグレッシブな一面も。
この事から、彼も何かしらの特殊な処置を自身に施しているものと思われるのだが……?

+ ネタバレ注意!
アリッサが命を落としたレンウッドホテルの事件、ひいては本作の件全ての黒幕であり、故にグレースにとっては親の仇である。
RE4で語られた様にラクーン事件後、それまでの在籍者からOBに至るまで徹底的なアンブレラ関係者の調査が行われており、特にヴィクターはスペンサーの教え子の一人ということで重要参考人として行方を追われていたが、その手を巧みにすり抜けながら崇拝する師・スペンサーの野望と理想を引き継ごうと暗躍していた。

その過程でコネクションと手を結び、スペンサーの主導で行われるも悲惨な結果に終わった変異型t-ウイルスを用いた記憶転換の研究『60号シリーズ』を引き継ごうとし、それと並行してスペンサーが1990年代半ばに開発したエルピスなるウィルス兵器を解放するため、彼が遺した論文から鍵となる少女を見つけ出そうと調査を開始。
更にコネクションが何とか回収に成功した鍵となるであろう子供達の検診記録をから遺伝子情報を入手し、ローデスヒル療養所を購入して実験施設に作り替え、60号シリーズを元手に複製を試みるが、やはりこちらも散々な結果に終わってしまう。

その最中、ラクーン事件の裏を探る女記者アリッサ・アッシュクロフトの存在を知り身辺を洗ってみたところ、結婚歴が無いにも関わらずグレースという娘が一人いる事を突き止め、そしてそのグレースこそが自分の探し求めていた、スペンサーが晩年大事にしていた孤児にして60号シリーズの完成形…「鍵」であると断じ、本編の8年前にレンウッドホテルにてゾンビを刺客として差し向けアリッサの命を奪うが、ゾンビも力尽きて倒れた事でそれが引き金となり火災が発生、肝心のグレースの確保にしくじりやむを得ず証拠隠滅を行って、再び潜伏の日々を送ることになる。

そしてレクイエム本編。
RGT探偵社に依頼してグレースの素行調査を行い、ラクーンシンドロームによる変死事件の多発を利用して彼女を因縁の場所レンウッドホテルに誘い込むと、外で待機していた警官をゾンビ化させて自身のいる部屋へと追わせるように誘導し、遂に悲願であったグレースを確保する…が、レオンに発見されると通行人に無差別にウイルスを打ち込み、多数のゾンビに変貌させることで追跡を妨害、根城である療養所に戻るとグレースを検査して「鍵」であるという確信を更に深める。
更に諦めずに自分を追って療養所に辿り着いたレオンを圧倒、そしてもう用済みになったこの場所ごと葬ろうと建物を破壊、更にスタッフのほぼ全員をゾンビ化させるという残忍非道さを見せ付ける。
(だがThe Girlの徘徊する区画にグレースをそのまま放置した結果、危うく彼女が死にかけるというミスを犯している)

そして目の前で救おうとした少女エミリーがクリーチャーへと変異した挙句、レオンに撃たれて活動を停止しした事で一度は心を完全に折られてしまったグレースを再び確保、ゼノと共にエルピスの眠るラクーンシティ跡地へと向かう。
その裏でレオンの厄介さに気付き始めていた事もあり、ゼノに頼んでコネクションを通してDSOに根回しをし操作中止命令を出させるが、当然そんな事でレオンが止まる筈も無くラクーンシティ跡地へと追ってくる。
ここでとうとう今回の件の最大の脅威となりうると判断したヴィクターはガルムの一群を引き連れ、ハイウェイをバイクで疾走するレオンに自分もバイクに跨って熾烈なチェイスを仕掛ける。
バイク同士の激しいぶつけ合いやロケットランチャーまで持ち出す程のデッドヒートを展開するが、その果ての一騎打ちでバイクごとハイウェイから叩き落とされ、爆発炎上するという最期を遂げた…ように見えたが…?

+ 最重要級のネタバレ注意!!
本作のラスボス。
地下深くに作られ秘匿された秘密研究所ARK。そこで母アリッサの残したディスクの記録を見たグレースは決意を固め、今まさにゼノに殺されんとしているレオンを救うべくエルピスの解放を選ぶ。
それを手にし歓喜するあまり、自身に投与してしまったゼノだったが何故か力が弱まってしまう。

詳細はエルピスの欄に譲るが、エルピスの正体はスペンサーが「贖罪」としてこの世に残した、あらゆるウイルスへの抗ウイルス剤であった。

そこへ現れたのは左腕を失いながらも生きていたヴィクター。
グレースらのやり取りを密かに聞いていたギデオンはエルピスを用いてこの世に蔓延るあらゆるウイルス兵器を無力化し、世界のパワーバランスを一変させて混沌に陥れる…それこそがスペンサーの理想であると解釈し、自分の正体を明かす。

ハイウェイから叩き落とされ爆炎に飲まれても生き延びた理由…それはかつて猛威を振るった寄生体「NE-α」の改良種「ネメシスγ」を寄生させていたからであり、尋常ならざる外見や身体能力もそれが由来であった。
そして弱ってなおコネクションの名を傘に自分を罵るゼノを用済みと言わんばかりに失った左腕から生やした触手を使って首を刎ね、グレースの腹も刺し貫き重傷を負わせるとエルピスを確保、更にARKを崩壊させて全てを消し去ろうとするが、必死の思いで身体を動かしたグレースがエルピスの残りをレオンに投与。
それにより忌々しいラクーンシンドロームから解き放たれ全快になったレオンとの決着に挑む。

当然ながら戦闘は第一段階と第二段階に分かれており、第一段階ではステップ移動のような急接近から触手で殴り付けて来たり前蹴りといった荒々しい近接攻撃、加えて不意にロケットランチャーを取り出して発射してくるという一発一発が重い物。
しかしレオンもレオンで近接攻撃はおろかロケット弾までパリィが可能であり、特にロケット弾はタイミング良くパリィするとヴィクターに跳ね返り高いダメージを与えられる。

ダメージが蓄積してくると次第に意識が寄生体に飲まれ始め呂律の回らない台詞になってくるが、同時に攻撃は苛烈化。
不意に高台に飛び乗ってARKのジェネレーターから膨大な電力を吸収し、それを触手に纏わせながらこちらの攻撃が届かない位置から連続で叩き付けて小さなプラズマ爆発を起こし、最後は大ジャンプから着地すると同時に溜め込んだ電力を解放、戦闘エリアの半径に達する程の爆発を放つという大技も解禁される。

これらを凌ぎながら攻撃を加えていくと、遂にギデオンの肉体の限界を超えてしまったダメージにネメシスγが暴走状態へと突入。
絶叫と共に足場から落ちていくが、程なくして原型を留めない巨大なクリーチャーへと変貌し、最終決戦の火蓋が切って落とされる。

第二段階では大木のように巨大な腕を振り下ろしたり薙ぎ払ったりと、単調だが範囲や威力が強烈な一撃を繰り出してくる。でもレオンは質量なんぞ知らんとばかりに攻撃の全てをパリィする
身体のあちこちに形成された腫瘍が弱点であり、それを破壊していくとダウン状態となり、本体の根元に多数の腫瘍が出現。
それを全て潰すと大ダメージが入る…とイベント戦闘同然の戦いであり、ここまで辿り着けてパリィの基礎が身に付いたプレイヤーならさして難しくは無いだろう。

かくして追い込まれたネメシスγはレオンを掴み上げ握り潰そうとするが、レオンも全力で抵抗し逃れるとそのまま腕を伝って駆け上がり、中枢の腫瘍まで辿り着くと何度もトマホークを振り下ろし、遂に致命傷を与えることに成功。
それでもなお足掻くネメシスγの両腕をレクイエムの片手撃ちで吹っ飛ばし、中枢の腫瘍に狙いを定めたレオンはトドメの一発を撃ち込んだ。

「今度こそ もう立ち上がれない」

ここにスペンサーの理想を盲信し数多の人々の人生を狂わせたアンブレラの亡霊は、漸く地獄へと堕ちたのである。






  • エミリー
CV:瀬川美沙
療養所の投薬室に監禁されていた少女。白内障で目が見えないが、点字を読むことができる。
痩せこけてはいるが整った顔立ちに髪、肌、そして服に白内障で濁ってる故とはいえ瞳まで白色で統一された異様な出で立ちはある種の神秘性さえ感じさせるもの。
しかしながら療養所の職員からはまともな人間ではない、危険な存在であると化物扱いされ恐れられていた。

+ ネタバレ注意!
その正体はヴィクターとコネクションがグレースの遺伝子サンプルとウィルスを用いて生み出した実験作のクローン人間の一人。*15
グレースの身柄が中々確保出来ぬ事に痺れを切らし始めたヴィクターが、ARKのクローン人間精製技術を使って作り上げた「代理品」という、あまりにも忌まわしく悲しい出生であった。
故に暴走の危険性こそ秘めていたものの、本人は読書好きの穏やかな性格で他者を害する意思は無く、寧ろ自分を助けてくれたグレースに懐いたり、ゾンビやクリーチャーの存在を感じて怯えるなど、至って普通の子供と変わりは無い。
しかし…

+ 更なるネタバレ注意!
上述のように療養所に閉じ込められていた所をグレースによって解放され、共に脱出を試みる。
点字が読めるという事もあって一部の仕掛けに施されていた点字を解読しグレースをサポート、しかしその道中でThe Girlに攫われてしまうも、再度助け出されどうにか療養所から出ることに成功。
救出に来てくれたヘリに乗り込んで去ろうとした…が、タイミング悪くゾンビに襲われた事でヘリは墜落し、エミリーは瀕死の重傷を負ってしまう。
直後にThe Girlが再び襲撃を仕掛けてくるも、既に光が弱点と見抜いていたグレースはエミリーを明るい部屋に退避させ、そして決着を付けた後は急いで戻り必死に救命措置を行うも衰弱は抑えられず、遂にはその幼い命を散らしてしまった。

…そしてそれが引き金となり、体内のウィルスが一気に暴走を開始。
グレースの目の前でエミリーは醜悪な人型の肉塊のようなクリーチャーと化し、襲い掛かろうとしたが間一髪で駆け付けたレオンによりグレースの制止を振り切る形で銃撃されて活動を停止した。




  • ハリー・リード
CV:田村真
グレースが療養所で出会う、本作におけるヘリコプターの操縦士。
活躍はお察しください。

CV:坂本真綾
ラクーン事件をレオンと共に生還した一人で、本作ではハニガンに代わってレオンのオペレーターを担当。40歳だが体内のGウイルスの影響で20〜30代の若々しい外見を保っている。今回は前線には出ず終始サポートに回っている一方、グレースにかつての自分を重ねる場面も。

  • クロエ
1990年2月頃のラクーン孤児院にいた、エミリーに瓜二つの少女。
ちなみに、彼女を操作するパートではグレースの視点設定が適用される。

+ 以下、終盤以降に登場する人物の為さらにネタバレ注意!
  • ゼノ
CV:武内俊輔
ヴィクターの協力者。見た目は高級そうな白スーツを着て、黒いコートをマントのように羽織ったグラサンオールバック。
……というより、肌や髪色がアルビノめいた白になった点を除けばどこからどう見てもアイツなのだが関係性は不明。
愛銃として中折れ後装式のシングルアクション拳銃「Redemption(リデンプション)」というクラシカルな代物を使用し、威力は完全装備のBSAA隊員の肉体さえ一撃で消し飛ばす程。
他にも銃弾回避能力やトマホークで腕を切断されようが問題なく接着させる事が可能なレベルの再生能力を有するなど、まともな人間では無い模様。
因みにこのRedemptionは条件を満たせば所持が可能になる。一発の破壊力だけならレクイエムすら上回るが、先述の通り弾は一発しか装填できないので撃つ度にリロードを挟む難点がある。モデルはトンプソン・コンテンダー…というか何のタクティカルアドバンテージも無さそうな派手な装飾以外はほぼまんま。
一方でレオンやシェリーと同じ黒痣が顔や首筋に広がっており、彼もラクーンシンドロームを発症しているものと思われるのだが、強靭な肉体によるものなのかレオンと違って咳や倦怠感に苦しんでいる素振りはない。
むしろレオンと対峙するのに合わせて痣が広がる描写があり、己の意思でウイルスをコントロールしている様にも見える。
また、サングラスに隠れて分かりづらいが、白目は黒くなり瞳は黄色という変異型t-ウイルス感染時の特徴も備えている。

+ ゼノに関して
衝撃な登場シーン、そしてウェスカー顔負けの身体能力でかなりの強者感を醸し出すゼノだが、
  • ウェスカーは非喫煙者だがゼノは頻繁にタバコを吸う
  • 武器もウェスカーはサプレッサーやレーザーサイトなどの実用に重点を置いたカスタマイズを施していたのに対し、ゼノは上述のように装飾の施されたシングルアクション拳銃と外見に拘っている
  • 自分の目的のためならあらゆる犠牲も躊躇せず、また他人を見下す唯我独尊なウェスカーと比べて、(懐柔の意図もあるだろうが)グレースにそれなりに気遣い、彼女が信じがたい事実に打ちのめされそうなときは前向きな言葉で激励するゼノ
  • 英語の声優はRE:4のウェスカーと同じだが、日本語の声優はお馴染みの中田譲治氏ではなく武内駿輔氏。だが譲治氏の声色にかなり寄せた演技であるので、初見ではミスリードを誘われがちである

と、シリーズファンなら少なくともウェスカーとは別人物だと推測できる材料はいくつかある。
それならまだ別の強敵として立ちはだかることをプレイヤーは期待するが、なんとゼノとの戦闘は最後までなくあっさり退場する
あまりの噛ませ犬っぷりに落胆するプレイヤーもいる一方、
  • 上述のように、グレースに対して妙にヒロイックで熱血な叱咤激励をする
  • 他者を自由に操るウイルスと思い込んでアンプルを何の躊躇いもなく自分に投与した結果、健康体になり自分の弱体化を招く
  • 退場直前の口論で完膚無きまでに論破され、挙げ句に首を撥ね飛ばされて死亡
と悪役として笑いを誘う言動がプレイヤーに大いにウケ、今や今作一のネタキャラとして愛されることになった。何の因果か、「それっぽい偽物」が一周回ってウェスカーと似たようなポジションになってしまった

なお彼の正体については最後まで不明のままだが、ギデオンから模倣品と小馬鹿にされている事から、やはりウェスカーのクローン、あるいはそれに近い存在と推測できる。
前述のグレースへの前向きな激励も、彼女を利用する為という動機が大きいと思われるが、ゼノがウェスカーをベースに人為的に作られた存在(と思われる)という事を念頭にみると、
  • クロエら実験体のデータを閲覧させた後に、妙に苦々しい顔で彼女らの事を解説する。
  • グレースもまたスペンサーの実験体の1人*16
とゼノなりに同じ作られた者同士として、処分された実験体たちやグレースへシンパシーを感じていた可能性はある。模倣品呼ばわりされて一瞬泣きそうな顔になってるし
実際、
  • エルピスを手に入れる為のパスワードを知っていると思わせて、何も知らないグレースに銃を突きつけ急かす、或いは暴力で脅す等の蛮行は一切しない。
  • 次々と明かされる真実に頭がパンクし、失神してしまったグレースを丁重にお姫様抱っこする。
  • レオンによって一時的に自分の元から逃げる際にもコンテンダーを向けるも誤射を恐れた可能性の方が高いが撃つのを断念する。
  • その後、レオンを救う為に戻ってきた時も「放蕩娘の帰還か」程度の皮肉しか言わず、首尾よくエルピスを入手した際も用済みとして始末する素振りも見せていない。*17
  • 諸事情で自身の力を失い、その事情を知っているグレースに対しても詰め寄ろうとしただけ。
と割とグレースには甘い態度が目立つ。

意識したかは定かではないが、実写映画シリーズの最終作『ファイナル』に登場した黒幕アレクサンダー・ローランド・アイザックスとは、
  • 肉体強化による常人離れした身体・戦闘能力*18
  • ラクーンシティ地下研究所を舞台に抗ウイルス剤を巡る戦い。
  • 主人公を「放蕩娘」と皮肉る発言。
  • 模造品(クローン)というワード。
  • 味方であった存在(左手を失っている点までも同じ)と口論になった末、あっけなく殺害される。
といった類似点が見られる。


  • ???
CV:てらそままさき
特殊部隊の隊長格。
ガスマスクのデザインや戦闘スタイル、声優等からあの死神と同一人物と噂されるが真相は不明。

+ 更なるネタバレ注意!
レオンとは互いに優れた戦士として認識しあっており、戦闘では「最後に会えてよかったよ」と告げながら挑んでくる。
「任務の遂行が第一」と本人は言うが、救援部隊を断ってタイマンを挑んでおり、こちらが咳き込んでいるうちに攻撃を仕掛けてこないなど*19、純粋にレオンとどちらが上か決着をつけたいという思いもあった模様。
近距離では銃撃をも容易に躱す身体能力に加え、サブマシンガンやトマホーク、閃光手榴弾といった多様な武器に体術、そして代名詞たる処刑まで使用してくる。

そしてその対決の末、レオンのトマホークに頸動脈をかっ切られ、死亡。
レオンからは「噂通りのタフガイだった」とその実力を称賛された。
なお撃破後は使っていた武器の内、「モータルエッジ」というあのトマホークが入手可能。
レオンが初期から使用しているトマホークの上位互換であり、特にパリィ判定時間が少し延長されるのがこれから先の攻略の大きな手助けとなるだろう、プロフェッショナルの得物として相応しい逸品である。

上記の正体の疑惑から、このような形での退場となったことはファンに大きな衝撃を与えた。
本人であれば相当な人気キャラにも拘わらず、唐突な登場と共に死亡退場なのだから当然の反応ではある。

とは言え、その内容はラクーンを舞台とした集大成的作品で、同期デビューしたシリーズの顔役との直接対決というもの。
対してこちらは元がおまけモード出身で、外伝でこそ出番は多いものの本編ナンバリングでの出演はほぼないキャラとなれば、散り際としてこれ以上はないのではという声もまた多い。
加えて設定を考慮すれば本作時点で60を超えた老兵になると思われ、流石にこれ以上引っ張るのも厳しいため区切りをつけた方がいいという意見もある他、それでいてレオンと互角に戦える身体能力を維持していることからも、彼の実力の格下げにはなってないとの見方が強い。
またガスマスクに重装備のためわかりにくいが、彼の死体を確認すると僅かに見える腕にラクーンシンドロームの症状が現れているのが確認でき、上記の台詞からも本人的に最後の戦場という意識だったと思われる*20

しかし撃破後に一旦その場所を離れてから戻ってくると死体が跡形もなく消失、そもそも本作のボスキャラには必ずある筈の死亡ムービーがない
と実のところ正体どころか本当に死んだのかどうかも曖昧だったりする。*21
それを差し引いても彼の率いる特殊部隊は正体不明のままエンディングでARKを捜索していたBSAAの部隊を排除して「『狼』が来る前に証拠を回収する」
と誰かに報告した後隊員が何かを掴んで本作の幕が閉じられるなど、多くの謎を残しているので今後もレオンたちと関わってくる可能性は高い。



アンブレラの創設者の一人。ナンバリングタイトルでは『5』、本編以外も含めば『レジスタンス』以来の登場。
現在は故人だが終盤に本人への取材動画が登場する。
本作の日本語声優は『レジスタンス』の二又一成氏から中尾隆聖氏に変更されている。ウィルスで世界を混乱させた男の声がばいきんまんなのはわざとか?

その真意については後述のエルピスの解説を参照。

  • マービン・ブラナー
RE2のムービーを流用した回想、という形で登場。
今作ではRPDオフィス跡に残っていた彼の机を調べる機会があり、埃に塗れたネームプレートを見たレオンは「戻りました。ブラナー警部補。」と、今は亡き先輩に28年ぶりの帰還報告を告げるのだった。

  • メリル・ブラナー
本作でその存在が明かされたブラナー警部補の娘。
デラックスエディション特典の収集要素「1998年の置き手紙」をラクーンシティ跡地のあちこちに残している。
それによると、一度は母親と街の中心部から脱出するも、まだ幼い彼女には事態の深刻さが理解できずに避難生活に嫌気が指してしまい、父のもとへ戻ろうと一人で抜け道を使って既に地獄と化していたラクーンシティへと舞い戻ってしまったが…

+ 更なるネタバレ注意!
当初は父マービンの好物であるスナックを売っているガソリンスタンドへと向かおうとするも、結局ゾンビの群れを前に恐怖で動けなくなった所へ父親の知り合いであるジョージ*22という男性に助けられ、車で一緒に警察署に向かうものの、やっと会えたマービンは愛娘が危険地帯に戻ってきてしまったことに狼狽して彼女を強く叱り、既に警察署内も安全地帯ではなくなっていたためか建物内に入れてもらえなかった。
それでも何とかマービンと合流しようと、ジョージの提案で地下駐車場奥の例の隠し通路を使おうと試みる…が、この時ジョージは既にウィルスに冒されてしまっており、傷口からの出血多量により動けなくなり、更にその血の匂いを嗅ぎ付けたゾンビらが集まって来てしまう。
その後はやむ無くジョージを置き去りにしたのか、或いはそう促されたのかは分からないが、不安や恐怖に苛まれる心境と「ケンドさんのお店まで一人で逃げてみる」という決意を手紙に残してその場を去った。
最後に向かった場所の手がかりと彼女のフルネームが記されたその手紙を見たレオンは、「彼女は…まさか…」と嫌な予感を抱く。

…その一文を頼りにレオンはケンドの店舗跡に辿り着き、裏手側まで探索するとその一角には最後の置き手紙に加えて子供サイズの赤い靴が、埃と汚れに塗れて転がっていた。
最後の置き手紙には「メリルよりママへ」の一言以外は何も書かれていないどころか血痕と思わしき染みが一面にベッタリと付着しており、メリルの末路を悟ったレオンは「遅れてすまない」と、謝罪の言葉を口にするのであった。

なおそのシチュエーションや恐らく同世代だったと思われるケンドの娘エマがゾンビ化してしまった、その経緯を想像しつつ照らし合わせようとすると…非常に嫌な予感しか浮かばない。


  • ロバート・ケンド
  • エマ・ケンド
こちらもマービン同様、RE2のムービーを流用した回想として登場。
ラクーンシティ跡地を探索する中でかつてのケンドのガンショップの廃墟を探る機会があるのだが、その際店の奥に進むとそこには野晒しにされたままの遺骨が…*23
それを見たレオンの脳裏にはあの日のケンドの無念と悔恨の叫びが蘇り、「二度と繰り返さない」と遺骨を前に改めて今回の事件の解決を誓った。

  • ハウンドウルフ隊
最終盤、ラスボスの撃破後にまさかの登場。
ヴィクターに引導を渡すもその余波でARKが崩壊して脱出路を完全に失ってしまい、通信も繋がらないので八方塞がりになってしまったグレースとレオンの元へと天井を爆破し、そこからラペリング降下で救出に現れる。
レオンはその存在を知らなかったので名前を尋ねられた際はグレースを後ろに下がらせながら「そちらが誰かによる」と警戒したが、その後クリスの名を出され「伝言」を預かってきたと伝えられていた。

なおレクイエム本編開始以前、BSAA北米支部が本部と内紛の末に独立したこと自体はシェリーの口から語られレオンも把握しており、十中八九ヴィレッジでの件で本部に対し何かしらのケジメを取らせた上で袂を分かって独自に対B.O.W、対バイオテロ活動を継続していると思われる*24



クリーチャー

これまでは地味に明かされていなかったB.O.Wの販売価格が今作では明示されている。
一番安いリッカーですら日本円で22億円以上(発売時点でのレート換算)*25もするのだが、果たして値段に見合った活躍ぶりかは定かではない。*26*27

変異型t-ウイルスに感染した人間であり、斜視になっている黄色い瞳孔が特徴。
個体によっては白目の部分が黒く変色しているほか、肌の色に関しても個体差はあるが血の気がなく、場合によっては真っ白になっている者もいる。(黒人の場合は変化幅は狭く、顔色が悪い個体がいる位)
基本的には過去作に登場した通常型t-ウィルスのゾンビと大差ないが、感染から発症(ゾンビ化)が非常に速い影響か大脳の損傷が従来のt-ウイルスに比べて低く、C-ウイルスのよりも知能が残りやすい。結果として、「生前の行動・習慣を模倣する」という設定がより顕著に表れている他、一方通行ながらも言葉をしゃべることができるのが特徴。
具体例として療養所のスタッフには、キッチンで包丁を振るコック、鏡を拭く掃除係、照明のボタンを何度も押すゾンビがいる。
それ以外だとブルドーザーの運転手やサブマシンガンや迫撃砲を使うBSAA兵士も。
過去作だと『4』の村人ガナードや『6』のC-ウイルスゾンビに近いかも。
一部人物は作中で入手できるファイルで本名が判明している。

また、後半ではラクーンシティ跡地に赴く事になるのだが、そこでは滅菌作戦を生き残ったゾンビ達が28年経った現在でも徘徊しており……

+ 特徴的なゾンビ達
  • シンガー
『~~♪ ~~~♪』
生前、一部脳神経の切除手術を施されたことで演技性パーソナリティ*28を発症した女性。通称・歌姫ゾンビ。バーカウンターとカンファレンス室にいる。
常に歌いながら徘徊し、こちらに気付くと大声で絶叫し、衝撃波で行動を封じたり、耳元で絶叫してダウンさせてくる。
素体となったのはエイリーン・ジマーソンとセリーナ・コーリーの2名。
セリーナの方はエイリーンに対抗心があるらしく、ラウンジで通称の通りまさに歌姫になりきっている。

  • クリーナー
『落ぢなイ 落ぢなィイ』
療養所スタッフの成れの果てで、血だまりを掃除しようとしているゾンビ。化粧室と待合室にいる。
他のゾンビを倒すとそこにできた新しい血だまりを掃除しようとする習性がある。
ちなみにグレースを攻撃すると顔面をガシガシと引っ掻くがレオンの場合はシンプルに肩への噛み付きに変化する。
その後引き剥がすと「クサィ ぃ」と言われるレオンの心境は「泣けるぜ…」であろう。

  • ノイジー
『音を 出すなァ!』
ジプレバール錠を過剰投与されたことで聴覚過敏を発症した男性ゾンビ。通称・聴覚過敏おじさん。待合室とオフィスにいる。
物音に過敏に反応し、音を立てるとブチ切れながら手にした点滴台を見境なく振り回す。
うまく誘導すれば他の敵を攻撃させる*29ことも可能で、通常のゾンビはもちろんシェフやチャンクすら一撃で倒してしまう。(歩行に攻撃判定のあるチャンクには逆に押し倒される場合もある)
レクイエムすら上回る圧倒的破壊力から、所持している点滴台が「輸血カリバー」などと呼ばれることも。
上手く利用すればトロフィー/実績「フレンドリーファイア」獲得の強力な手助けになる。
素体となった一人の名前はマーティン・L・ケイス。

  • シェフ
『いキ ガ イィ』『しょ クザ イイィ』
キッチンで調理を行っている大柄な男性ゾンビ。手にした巨大な包丁でひたすら材料を切り続けている。掴みモーションは即死攻撃のため注意。
その体格や武器の見た目通りゾンビの中ではタフで攻撃は強力だが、倒せばパントリーに入るための鍵が手に入る。
そしてフィギュアで見ると分かるが、腕はかなりの剛毛である。

  • ブルドーザーゾンビ
『ぜぇん ぽうに ぢゅうイィ!』
西棟のガレージに遭遇する大型のブルドーザーに搭乗した男性作業員ゾンビ。
キーアイテム入手後に来た道を戻ると、派手に障害物を薙ぎ倒してグレースを轢き殺そうと襲い掛かる。
通常なら操縦席に座るゾンビを倒せばブルドーザーは停止するが、難易度『Insanity』だと倒してもブルドーザーは停止せずそのまま突っ込んでくる
停止させるにはブルドーザーのエンジンを破壊しなけれならず、一定時間を過ぎるとブルドーザーのブレードが持ち上がって内部の光ってるエンジンファンが露出するので、そこに銃撃すれば漸くブルドーザーは停止する。

プレイヤーにとって大型重機に追い込まれる場面は『4』の掘削機が迫ってくるシーンを彷彿とさせるだろう。

  • ラクーンシティのゾンビ
ラクーンシティに登場するゾンビ。
30年近い年月が経過しているからか、全身はミイラのように痩せこけている。
療養所のゾンビと同じく武器を使用する個体もおり、特にBSAAのゾンビはマシンガンはおろか迫撃砲まで使用してくる。
なお、こいつらはプレイヤーの行動に合わせて動いているのか、時にゾンビらしからぬ物凄いスピードで移動する他、レオンですら登れない高さの壁を軽々とよじ登るアグレッシブなゾンビもいる。

  • 警官ゾンビ
ラクーン警察署内で1体だけ*30遭遇する、恐らくは28年前の滅菌作戦を奇跡的に免れて、以来ずっと徘徊を続けていたと思われる個体。
t−ウイルス由来のゾンビは過剰化した新陳代謝機能のせいで栄養を摂取し続けなければすぐに活動を停止してしまう筈なのだが、何らかの変異が起きていたと考えられる。
運命が違っていれば同僚になり得たかもしれなかった、名も知らぬ警官の成れの果てを哀れに思ったレオンはそのゾンビを処分しながら「もういい。休んでくれ。」と労いの言葉を掛けるのであった。

  • ゾンビ(ARK)
ARKで遭遇するゾンビ。全身が真っ白で裸。
真っ白なクリーチャーというとリヘナラドールやペイルヘッドを連想するが、耐久度は他のゾンビとそう変わらなく銃や破血アンプルで普通に倒せる。
ただ、グレースパートでは周囲にリッカーがいることが多いため、うっとおしいことこの上ない。



  • ブリスターヘッド
上記のゾンビの変異体。名前の意味は英語で「水膨れ頭」。
一部のゾンビの死体は、奇声を上げながら暴れ出し、頭がボコボコと膨れ上がって凶暴化する。
過去作だとリメイク版『1』に登場したクリムゾンヘッドに近いが、頭部や舌の形状はリッカーに近い。
唐突に前傾姿勢で走り寄ったりもするため、ヘッドショットを狙いにくい。

ファイルによれば、変異型t-ウイルス感染の副次効果により、急激なUFパターンの赤血球変化が観測されたという。

グレース編では、一部のキーアイテムを取ってから近づくことで変異する個体がいるため、周回時は倒す場所に注意。流石に破血アンプルを使えば復活しなくなる。
レオン編では武器が強力な分、出現数が多い。
当然、Insanityでは数が増えており、レオン編では最初の市街地戦の時点で既に登場する

  • ブリスターボーン
全身に変異が及んだ、太った全裸のブリスターヘッド。レオン編で2体登場する。
体に複数あるオレンジ色の腫瘍をすべて破壊すれば倒せるが、その内の一つは背中にある上、腫瘍を一つ破壊される度に周囲のゾンビをブリスターヘッド化させる赤い霧をまき散らす。

  • チャンク
異様なまでに肥え太った謎の巨大ゾンビ。
執拗に食べ物を求めたり、自分を馬鹿にする周囲への恨み言を吐き続けるなど、醜悪であるがただならぬ雰囲気を醸し出している。
生前から摂食症患者だったが、満腹中枢を抑える外科手術をされたため食べても食べても満腹にならなくなってしまったらしい。
素体となったのはトーマス・K・ジャクソンとティモシー・B・ジャクソンの兄弟。
なおグレース操作パート、かつグレース自身の手ででコイツを倒さないと獲得出来ないトロフィー/実績があるので注意。コツは破血アンプルを用いたバックアタック。但し仕掛けるとグレースとの身長差の関係上、汚いなんてもんじゃ無い尻にぶっ刺す事になるが
とはいえ何分巨体故に効きが悪く、破血アンプルは3回も注入しないと倒れない。探索が億劫なら周回プレイで無限弾に頼るのもアリ。
またその巨体故に基本的には狭苦しそうに近づいてくるが、時折ダッシュで一気に距離を詰めてくることがあるうえ、Insanityでは初見殺しに近い突撃を繰り出してくる事も。

  • The Girl
グレース編でのみ対峙する、白いワンピースを着た巨大な人型の化物。今作における追跡者枠。
暗闇の中を鎖を引きずりながら徘徊している。紫外線が弱点で、蛍光灯程度の光量でも皮膚が激しく爛れてしまう。追われたら明かりの付いた部屋に逃げ込むなりすると一時的に退散する。
更に視力が衰退しているようで、獲物の位置は音と匂いで感知している。
一方で人形を集めるのが趣味だったりと、女の子らしい一面も見せるが…。

Insanityでは攻撃力や移動速度、耐久力、探知能力が上がっており、特に攻撃力はステロイド(体力最大値上昇)をある程度使用していなければ即死する程。

その容姿や弱点、更にはトドメの刺し方などからリサ・トレヴァー女王ヒルなどのオマージュだと思われる。

物語序盤、ゾンビの死体を貪り食いながらグレースの前に現れ、彼女に襲いかかる。
そのままグレースを追いつめるが、間一髪で現れたレオンによってRequiemを数発頭部に撃ち込まれ、脳の大半が吹き飛ぶ致命傷を負い、その場で倒れ伏す。
そのまま物語から退場したと思われたが……

+ ネタバレ注意!
その正体はかつてアンブレラが行った『60号シリーズ』を元手として、ヴィクターとコネクションが人体実験で生み出したグレースの代理品の1人である「マリー」という少女の成れの果て。
エミリーの監禁されていた部屋の隣には同じような部屋があるのだが、その壁には大穴が空いており恐らく変異後に破壊し脱走したのだと思われる。(そばで死亡している職員も、恐らく彼女が手に掛けたと思われる)
物語中盤、脱出の為のキーアイテムを手に入れたグレースとエミリーを突如として急襲し、エミリーを連れ去る。
その際に喪失した筈の頭部が脳ごと再生する様子を見せており、後述の手の事もあり、歴代のクリーチャーの中でもトップクラスの再生力を備えている。

クリーチャー化してしまう前はエミリーの友人の一人であり、その頃の記憶がまだ微かに残っているのかグレースの元からエミリーを連れ去った後でも危害を加えること無く、地下の牢獄に作り上げていた人形をコレクションした部屋に寝かせていた。
恐らくは保護しているつもりだったのだろうが、しかし後を追ってきたグレースはその部屋に飾られていた人形らがあたかも縛り首のようにして並べられていた事から、このままではエミリーが危険だと判断し勇気を振り絞って救出を決意。
The Girlの隙を突いて牢獄の鍵を開け、エミリーを連れ出すもそれに気付いたThe Girlは2人を猛追し、エレベーターへ逃げ込んで上層へ脱出しようとしても登って追い縋り遂にはエレベーターに取り付き破壊しようとし、咄嗟にエミリーを先にエレベーターの外へ逃したグレースの足を掴んで引きずり込もうとするが、そこでエレベーターが壊れて落下、伸ばした手を轢断されながら一緒に落ちていった。

しかしその時点でもまだ死んでおらず、ヘリでの脱出に失敗し瀕死の重傷を負ってしまったエミリーを連れて、浄水場から外へ脱出しようとしていたグレースの前に再度登場。(切断された手は当然のように再生していた)
グレースもまた決着を付けるため、そしてエミリーを救うためにThe Girlの入って来れない明るい部屋にエミリーを避難させてから対決に望み、最後は暗闇の地下シャフト内部で死闘の末に天井ハッチの真下にThe Girlを誘い込んでスイッチを入れて開放。
差し込んできた強烈な太陽光に全身を焼かれ、悶え苦しんでいる間にグレースから追撃を受けた事で遂に限界を迎え、そのままドロドロに融解しながら力尽きた。


  • タイタンスピナー
巨大な黒いクモ。
『無印』及び旧『2』『3』に登場したウェブスピナーの近縁で更に大型化した個体。初代のブラックタイガーよりもさらに巨大である。
『RE:2』『RE:3』では出番が無く、リメイクによって巨大クモ類は正史から抹消されたのではと危ぶまれたが堂々の復活。
ただでさえクモ嫌いな人の大敵だったが、本作ではグラフィック向上+三人称視点もあって滅茶苦茶気持ち悪い。
お尻部分に腫瘍があり、そこを攻撃すると大ダメージを与えられる。
また小クモも登場するが、こちらもレオンの頭よりもデカいサイズになっている。
ラクーンシティ到着後に登場するクリーチャーだが、後続の連中と違いこいつ自体はB.O.Wではなくイレギュラークリーチャー。
原種に当たるウェブスピナーは一応B.O.Wではあるものの、「知能が普通のクモと変わらない」という理由で製品化が見送られた失敗作である。それでもプラントよりは使い出ある気がする。

  • ガルム
コード:CM-G-002、販売価格:$30,000,000~。
過去作に登場した「ケルベロス」を改良した、バイクに匹敵するサイズの犬型B.O.W。
凶暴性以外は普通の犬と大差なかったケルベロスとは打って変わって運動能力が大幅に向上し、時速100㎞以上の速度で走ることができる。
ハイウェイでのヴィクターとの戦闘で彼が差し向けてくる。ここの戦闘では無限マシンガン(リロードは要る)で応戦できるので、蜂の巣にしてやろう。ハイウェイでの戦闘ということで映画『ヴェンデッタ』を思い出したファンは多いのでは?

コード:CM-T-501、販売価格:$120,000,000~。
『RE:2』に登場したものに近いが、帽子を被っておらず、腰に細かい装備が付いている。そして変異型t-ウイルス由来なのか、一部のゾンビと同じく白目が黒く変色している。
知能もやや高めなのか署内を逃げ回るレオンに対し、壁の向こうから柱状のヘリの残骸をぶち抜いて突き出しそのままジリジリと串刺しにしようとしてきたり、グレースを追って警察署を出るとビル屋上に残されていた攻撃ヘリのミサイルを掴み上げ、見せ付けるようにゆっくり高々と掲げてから投げ付けてくるなど、レオンを煽るような仕草を見せる場面も。
また、暴走状態であるスーパータイラントになると、右手ではなく左手が巨大化する他、車を跳ね上げたり車体に突き刺してから投げ付ける攻撃も仕掛けてくる。

  • プラント
コード:CX-P-001、販売価格:$100,000,000~。
t-ウイルスに感染した植物の試作型。
作中では『RE:2』に登場したプラント43がARKの搬入口で流出、繁殖していた。
結果的にそれが門番の役割を果たすようになりBSAAなどの侵入者を阻んではいるもののの、同時にB.O.Wなどの搬入出を行う貴重な経路を塞がれ、更には無秩序に育ち続けるお陰で周辺が崩壊してしまうといった副次被害が出てしまっている。
こんなもん1億ドル(約157億円)で売って本当に兵器として運用できるんだろうか
ナンバーから察せられるように過去作のプラント42などの植物型B.O.Wに連なる系譜のクリーチャーであり、となれば過去作を遊んできたプレイヤーにとって最大の弱点は自ずと分かる筈。
なお、各所に幼体が存在し、幼体を全て撃破すると実績を取得できる。

  • リッカーβ2
コード:CM-LB-110、販売価格:$14,000,000~。
これまでのリッカーとほぼ同じだが、突然変異だったオリジナルと違い、こちらは誘発因子の発見により製品化に成功した。トライセルに先を越されてるというツッコミは禁止。
ちなみにベロの攻撃をジャストパリィをすると「俺をなめるなよ」というトロフィー/実績を獲得出来る。誰が上手いことを言えと(ry*31
今作では過去作よりも普段の様子が詳しく描写されており、付近に敵が居ないかキョロキョロしたり、出くわしたゾンビを舌で嬲って遊ぶ等、今まで見られなかった生態が見られる。
後述の特殊部隊との戦闘では培養槽を破壊することでリッカーを呼び出し囮にすることが可能。ただしレオンが制御できるわけではないので、特殊部隊の排除後は倒さなければこちらに攻撃が向いてくる。
むき出しの皮膚が弱点なのは相変わらずで、硫酸瓶をかけると大ダメージを与えられる。

  • 特殊部隊
レオンを始末する為に雇われた所属不明の傭兵達。全身を黒尽くめの防弾ベストやヘルメット、防護マスクで固め、所属を表すワッペンやプレートなども一切身に着けていない。
便宜上ここに記載するが、シリーズでも非常に珍しいゾンビやB.O.Wといったクリーチャーではない生身の人間の敵である。
もっとも命を狙われてるのはこっちも同じであり、そもそもゾンビたちも正気を失って元に戻れないとは言えウィルス感染した生きた人間なので、今さらといえば今さらではある。
流石にれっきとした人間なだけあって一人がレオンに自分を狙わせている間に他の隊員が回り込んで死角を取ろうとしてきたり、物陰に隠れれば手榴弾を投げ込んで追い出そうとしてきたりと、高度な連携プレーで着実に追い詰めて来ようとする。
使う武器も当然サブマシンガンなどの銃器であり、BSAAゾンビと違ってエイムも正確かつ攻撃間隔も短め。いくら歴戦のレオンといえども無策で突っ込めば倒されかねない。
またトマホークと盾を装備した近接戦闘の隊員もおり、工夫して死角からの攻撃を行う必要がある。
彼らとの戦闘では破壊すると白いガスで視界を遮るボンベや、リッカー培養槽などのギミックが多数あるので、これの活用が肝。

  • 子供たち
とある実験の被験体にされてしまった子供らの成れの果て。
タイラントの如き灰色の肌にボンヤリと赤く輝く瞳、そしてスキンヘッドにされた頭には悍ましい脳手術の跡がある。
ケラケラと狂気じみた笑い声を上げながら、その細腕から信じられぬ程の怪力で人間の首を容易く圧し折り、頭を拳銃で撃たれても即座に回復して問題なく活動し続けるなど、最早B.O.Wとさして変わらない。なお、経緯や格好からして恐らく全員女の子。
登場する状況が状況なので戦闘は出来ず、倒す方法もなく、逃げるか隠れるかしかない。当然捕まればGAME OVER。むしろ、表現規制という大人の事情でゲームには出せなかった児童のクリーチャーをその状況だからこそ登場させられたとも言える*32

舞台

  • エルブリッジ
レオンが最初にいた都市。レンウッドに向かってからは出番なし。

  • レンウッド
グレースが調査に向かった都市。
現場であるレンウッドホテルは1928年創業の老舗ホテルだが、8年前の火災で閉業となった。
ギデオンの暴挙によって民間人がゾンビと化し、他の民間人たちに襲いかかる惨事が起こってしまう。
なお、ラクーンシティに着いてから見られる地域図によると、エルブリッジとレンウッドは平原や森を挟まず隣接した街だと分かる。
それと同時に、外縁市街地から中心部までの距離が上記の街2つ分と同等以上という、ラクーンシティの広大さも分かるものとなっている。

  • ローデスヒル療養所
レンウッドとラクーンシティの中間である山中、ローデスヒルにある療養所。設立から20年以上経っている。
所長はヴィクター・ギデオン、理事長はミッチェル・ベネット、主任はアンソニー・リチャードソン、警備長はルーク・クラーク。
表向きは会員制高級クリニックだが、機密性の高い研究施設でもある。
また、以前はスペンサー記念財団が所有していた。
地上は3階建てで西の管理棟と東の病棟から成り、地下数十メートルには秘密の階層があるが、地下階層はグレース編、3階にはレオン編でしか行けない。
地下は廃坑の様な通路になっており、牢屋の他に感染者を粉々にミンチにして血にする処理場がある。

シリーズお馴染み、1998年にt-ウイルスが流出し、滅菌作戦でアメリカ政府からミサイルを投下され封鎖されたアメリカ中西部の都市。
中心部にミサイルの爆心地である巨大なクレーターがあることを除けば、道路や建物がところどころ倒壊しながらも街並みはかなり原型を留めている。
警察署やケンドの銃砲店、バスケットコートや孤児院といった『RE:2』の懐かしい場所が登場。
なぜか滅菌作戦で焼き尽くされた筈の住民らのゾンビが今なお徘徊している*33上に、タイタンスピナーのようなイレギュラークリーチャーまで生息している等、相変わらずの魔窟っぷりをプレイヤーに見せつけ、レオンも「ラクーンシティに帰ってきたって気がする」と皮肉を漏らした。
警察署で特定の条件を満たすとあの「豆腐」が登場する他、バスケットコートには『RE:3』のチャーリー君人形が(頭と胴体が別々の場所にある状態で)登場する。

  • ARK
ラクーンシティお馴染み、アンブレラの地下研究所。『RE:2』で登場したNESTや『RE:3』で登場したNEST2や地下廃棄場とはまた別の施設。
1980年代に建設されたようで、当初はアンブレラのすべての研究遺産を保管する中央管理施設として運用されていた。
ラクーン孤児院の地下にあったらしく、かつてのクレアとシェリーはかなり施設の間近にいたことになる。

用語

  • ラクーンシティ症候群(シンドローム)
正式名称は「t-ウイルス遅発性致死性症候群」。
ウイルスに耐性のある人間の体内に残留していたt-ウイルスが変性して発症し、黒いアザが発現した後、虚脱感に伴う目眩…吐血等を経て確実に死亡する。
作中では変死事件で死んだ6人の他に、レオンやシェリー(に加えて恐らくゼノと特殊部隊のボス)も発症している。

  • エルピス
作中たびたび言及される謎の単語。
古代ギリシャ語で「希望」を意味するが、パンドラの箱から災いが溢れた後に最後に残ったものと言われている。

+ ネタバレ注意
エルピスとはスペンサーが最期に残したアイテムであり、
ゼノによるとその正体は全人類のマインドコントロールが可能なウイルス兵器。
ゼノを含めたコネクションはこのエルピスを求めており、ラクーンティの地下、ARKに保管されている事は突き止めていたのだが、エルピスの解放には暗証コードが必要で、一度でも誤ったコードを入力すればARK諸共エルピスが失われてしまう。そのためコネクションはエルピスを解放できずにいた。

しかし、そこにスペンサーが残したもう1つの鍵であるグレースが現れる。ゼノはグレースを連れてARKの中枢、エルピスが眠る場所に向かう。
中盤以降、エルピスは物語の重要なピースとして語られていく。曰く「世界中の争いを根本から変えるもの」。ゼノやヴィクターはその解放を望み、その脅威を聞かされたレオンはエルピスの破壊を望む。

そして終盤、エルピスを解放するか、破壊するかをプレイヤーが選ぶこととなる。選択によってエンディングが分岐する。


+ エルピスの解放
エルピスの真の正体はあらゆるウイルスに対する特効薬だった。その効力は凄まじく、不治と言われたラクーンシンドロームすら投与して数秒で完治させる程。
エルピスは、散々世界に絶望と混乱を撒き散らしたスペンサーが最期に作り出した希望であり、ラクーンシティを含めた犠牲者に向けた鎮魂歌(レクイエム)だったのだ。

ちなみにこの少し前のムービー(アリッサの取材テープ)で判明するが、グレースの正体はスペンサーの孤児院に流れ着いただけの、クローンでも実験体でもB.O.W.でも無い普通の人間。アリッサとは実の母娘でも無い。晩年のスペンサーに可愛がられていただけで、エルピス解放の鍵でもなんでもなかった。*34

しかしコネクションは「ウイルス兵器を開発したスペンサーが最期に残したエルピス」「記憶継承の研究もしていたスペンサーが大切にしていたグレース」の情報だけで、エルピスが凶悪な兵器でそれを解放するにはグレースが必要だと誤認していた。

……つまり、コネクションは最初から勘違いに勘違いを重ねた結果、ありもしない兵器のために奔走し続けていた、ということである。スペンサーが絡んでいたとはいえ、マヌケすぎる…*35*36

最期まで神になる事に固執していたあのスペンサーが贖罪を……?と疑問を覚えたプレイヤーも少なからず居たものの、若かりし頃の彼は(歪んでいたとはいえ)人類を救おうと考えていた医大生であり、
終生掲げ続けた「ウィルスを利用して人類を進化させ、新たな楽園を作り出す」という狂気の野望も、元を辿れば幾度となく戦争を繰り返してきた人類に対する絶望が始まりである。
にも拘わらず製薬会社のトップとなった自分がやっている事が、
  • 死と絶望しか生まないウィルスをバラ撒いてバイオハザードを引き起こす
  • 無数の生物兵器を開発・販売し、間接的に世界規模のバイオテロを引き起こす
……と、楽園を作り出すどころか災厄の種を生み出してしまった事に思う所があったとしても不思議ではないのかも知れない。
じゃあ『5』での末期のアルバートとの会話は何だったんだと思うが、あれは老衰から来る認知症が進んでいたためらしい。

エルピスの破壊を選んだ場合、レオンは崩れゆくARKからグレースを逃してゼノと交戦するも、末期のラクーンシンドロームのせいでもはや満足に戦えずゼノに敗北。銃で頭を撃ち抜かれて死亡するバッドエンドとなる。*37

エルピスの解放を選んだ場合、コネクションの間違いが明らかになり、現れたヴィクターが弱体化したゼノを殺害。グレースはエルピスをレオンに注射してラクーンシンドロームを完治させ、ヴィクターを撃破するトゥルーエンドとなる。
レオンに投与した以外の分も無事確保できたらしく、シンドロームに苦しむシェリーも投与する予定の様子*38



  • コネクション
『7』でその存在が仄めかされた悪の組織。バイオテロ用の兵器流通に携わる死の商人。
今回も裏で暗躍しておりヴィクターとは協力関係であった。
が、今回そのヴィクターによって初めて多大なる被害を受けることとなる
さらに本作でシリーズ全体に影響する重大な設定が明かされた。

+ ネタバレ注意
前作ではジェームス・マーカスの弟子ブランドン・ベイリーが設立したとされていたが、本作のクリア特典「グレース・レポート」にて『1』以前の少なくとも80年代から存在しており、ブランドンも末端に過ぎないことが判明。
T-ウィルス完成を知ってジェームスに接近、裏で資金提供などをしつつ、アンブレラの生物兵器開発産業を支援、どころか実質的に牛耳っていた模様。
スペンサーは研究成果の奪取などのために対立する研究者の排除・始末を繰り返してきたが、その中にはコネクションと通じた裏切者の粛清も含まれていたものと思われる。
だが結果としてアンブレラという組織が巨大化したことでスペンサー1人ではコントロールできなくなり、各地の研究所のバイオハザード発生という事態を招いてしまうことになる。

未だ掴めていないその規模は少なくとも米国政府すらも実質的に裏で操るほどとされ、かつてのラクーン滅菌作戦も彼らが政府に行わせたものだった。
恐らくは6で大統領のアダム・ベンフォード公表しようとした事実とはこの事だったと思われる。

そしてその真意はアンブレラを切り捨てると同時に、スペンサー最後の研究であるエルピスの眠る研究所ARKを手中に収めるため。
これまての描写的に「地下や周辺の山林・野生動物にまで広がっているのにあのレベルの滅菌作戦で本当にウィルスを封じ込めるのか?」「思ったより中心部の建物が残っていて、そこまでの威力があったように見えない」などの疑問を浮かべるファンも多かったが、そもそも滅菌作戦自体が建前・カモフラージュだったのだから当然であった。
そしてこれらを踏まえると、『6』のファミリーとも当然通じていることが推測され、ファミリーも彼らの組織の一部だった可能性が浮上している。
またARKにはH.C.Fやトライセルといったこれまでの敵組織の物品も運び込まれており、彼らの有するB.O.Wもコネクションが提供していたものと思われる。

総合すると、発端であるアンブレラをも操ったシリーズ全ての元凶にして、バイオハザード世界の諸悪の根源ということになった。


  • BSAA
『5』から登場している国連直属の対バイオテロ特殊部隊。欧州本部を筆頭に世界各地に支部を持つが、本編開始の少し前に内紛が起こり北米支部(クリスやジルが所属する支部)が独立したことがレオンやシェリーの口から語られている。*39ラクーンシティにエルピス確保の為に部隊が派遣されており、街の各所にキャンプや陣地が設けられているが(プレイヤー目線では補給・セーブポイントである)、レオンが訪れた時点でゾンビやゼノにやられたと思われる隊員の死体が転がっていたり、隊員のゾンビが出現する。

余談

  • 当初はレオンを主人公として開発が進められていたが、「落ちてきたバケツにびっくりするとか、そういうレオンってみんな見たくないだろう」……という事で断念。代わりに新主人公のグレースを採用したとの事。
    • ……と、発売前のインタビューでは説明されていたのだが、実際にはアクションパートのレオンとホラーパートのグレースによるW主人公という形に落ち着いた。

  • グレースのM232とB934、レオンのアリゲーター・スナッパーは同じ「ハンドガンの弾」を使うが、それぞれのモデルになったP232とM1934は.380ACPを、P320はそれより長い9mmパラベラム弾と異なる弾薬を使う。.380ACPと9mmパラベラム弾は弾薬の口径こそ同じだが設計思想の異なる弾薬なので実際には共用は不可能である。バイオではよくあること

  • 主人公2名が身に付けている腕時計は、ハミルトンから発売日と同日に2000本限定で販売された。

  • 『ヴィレッジ』にてモーションキャプチャーを担当した田村装備開発が一部装備を提供している他、社長の田村忠嗣が???のモーションキャプチャーを担当している。
    その一方、カスタムナイフメーカーのNEMOTO KNIVESがレオンのトマホークのデザインに対し、パクリを指摘するようなポストを投稿して物議を醸している。

  • 発売直前、本作は夢グループや日清食品ともコラボしていた。
    特に夢グループコラボは本作と「夢ぶら下がり健康器」をセットにして専用パッケージで梱包した、その名も「恐怖の悪夢セット」という無駄に力の入ったもの。デカい上にお値段19800円という代物だが、限定50セットが見事完売した

  • 本作でもCEROへの配慮は存在。臓器が真っ黒になる、一部死亡シーンではカメラアングルが海外版と異なったり暗転するなど。

  • シリーズで初めてラテンスペイン語吹き替えに対応。

  • グレースの日本語CVを担当した貫地谷しほりは女優が本業であり、声優経験はあるが、ゲームは初。

  • 本作に於けるレオンの車はポルシェとのコラボレーションによるカイエン・ターボGT。ポルシェのSUVでありカイエンのトップモデルで、多くの自動車メーカーが競い合うドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」においてSUV最速タイムを記録したこともある爆速SUV。日本円で凡そ約2800万近くという歴代の愛車の中でもブッチギリの高級車であり、後にポルシェの公式YouTubeチャンネルでもコラボ動画が配信された。
    …が、それまでのレオンの乗ってきた数々の乗り物が破壊されたり、乗り捨て放置されてきたりと散々な目に遭ってきた事からか、動画内では「私達はレオンを信じている(=壊したり傷付けたりはNGだからね?)」とジョーク混じりの一文が載せられる程で、実際ゲーム内のオブジェクトとして配置されるカイエンには特殊な処理が施され照準を向けられない、或いは無理矢理向けても引き金を引けないようにされている。*40

  • 作中のファイルに記載されているストーン・ヴィルはラクーンシティの隣町であり、シェリーが主役である『小さな逃亡者シェリー』の舞台となった場所である。*41

  • 本作発売前の2026年2月2日には公式プロモーションとして、短編実写映画「Evil.Has.Always.Had.A.Name(邦題:その屍者にも名はあった)」が制作・公開された。主演は『イット・フォローズ』などで知られる女優マイカ・モンロー。
    当初は海外向け公式YouTubeチャンネルにて限定公開されていたが、2月17日から日本版チャンネルでも公開され誰でも視聴が可能になっている。
    内容はラクーンシティで暮らすある母と娘の日常が、ラクーン事件の勃発により突如として崩れ去っていくというもので、大体予想が付くと思われるが全く救われない結末となっている。…アニヲタ的には実写版『運命のラクーンシティ』とも言える。
    なお、日本では先述の夢グループコラボを優先する形で他国より遅れて公開され、国内と国外でのプロモーションの温度差がネタにされた

  • 『RE:3』に続いてバイオ30周年記念として、またしても『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』とコラボ。どうやらもちづきさんもラクーンシティに向かったらしいが……どっちの公式も病気
    なおこれに伴って『RE:3』の時のコラボ漫画のTシャツが製造された。

追記・修正は暗闇の中でThe Girlと仲良くなれる方がお願いします。

この項目が面白かったなら……\エルピス/

最終更新:2026年08月11日 14:22

*1 第1作発売が1996年3月

*2 元々持っていた銃はゾンビとの遭遇時に落としてしまった。療養所内のとある場所で取り戻せる。

*3 療養所の主任が特注で依頼したらしい。

*4 本来はライフル用の弾薬。

*5 現実の12.7×55mm弾は対人用なので、威力としてはライトニングホーク以上、ハンドキャノン以下と言ったところ。今作にはハンドキャノンが出ないので比較はできないが、12.7×55mm弾はレアメタルを含んでいることなどから対B.O.W.用のカスタムが入っている可能性が高いので、少なくとも同等クラスだろう。

*6 貫通させて3体以上の敵をまとめて仕留めるトロフィー/実績もある。

*7 「6」劇中時点でも完成はしていたものの、レオンの手に届く前にトールオークスでのバイオテロが発生してしまった。

*8 そんなP320であるが、現実では落下時の暴発や安全装置の欠陥など、残念ながら不名誉なエピソードが多い。バイオの世界戦ではそれらの欠陥は解消されたか存在しなかったのだろう。

*9 残弾がある状態でリロードする「タクティカルリロード」を行った場合、薬室内に装填済みの1発が加算される。ショットガン系とマグナム系以外の銃器であれば同様の事が可能。

*10 2周目以降はサプライボックスから無料で購入可能。ただし、その後の強化は有料のまま。

*11 犠牲者の中には、『アウトブレイク』に登場したマーク・ウィルキンスの息子らしき人物や、ラクーンシティ市長のマイケル・ウォーレンらしき人物もいる。

*12 OBシリーズ経験者ならご存知だろうが、母親ことアリッサもキーピックを用いた鍵開けが得意であった。あの親にしてこの子あり、だろうか…

*13 ただしアメリカ政府中枢とも繋がっているコネクションがグレースを向かわせる為にFBI上層部にも手回しした可能性が高い(実際作中DSOにも圧力がかけられている)。また一応、「無理強いはしない」とグレースの意思を尊重する姿勢での辞令ではある。

*14 レオンに煽られた際、一瞬絶句していたので自覚はある様子。もっとも尋問部屋からの去り際には「お前からは既に死臭がする」と煽り返して勝ち逃げする老獪さを見せているが。

*15 一方で、後述のクロエとも関連性がある描写がなされており、しかし時系列的な都合上、クロエとグレースには何の関係性も存在しない為、この辺りはファンの間でも解釈がわかれている。

*16 若干ネタバレだが、これは誤解である。

*17 強いて挙げれば、エルピスの前に立っているグレースを軽く押し除けた程度。

*18 アイザックスはウイルスによるものではなく、サイバネティクス技術による強化

*19 ホルスターからハンドガンを抜きかけた時にレオンが咳き込んだのを見て、抜かずにホルスターに戻している。

*20 レオンのように発作に襲われている様子はなく、単に症状のステージが下だったのか、或いはコネクションに何かしらの処置を施されて症状を和らげていたのかは不明

*21 Insanityでは撃破後に増援として一般兵が出てくるが、隊長の死体が消えるタイミングでもそちらの死体は残ったままなのも謎を深めている点

*22 おそらくマービン同様、RPDに勤務する警官ジョージ・スコットの事。ちなみに『2』でジョージの日記というファイルが入手できる。

*23 頭蓋骨はロバートと思われるものの一つだけしか残っておらず、おそらくエマの遺骨は低年齢によるものとウィルスの影響で比較的脆くなっており風化してしまった可能性が高い。

*24 実際、『ヴィレッジ』DLCは本編の16年後、つまり『レクイエム』よりさらに未来を描いた話で、その時点でもクリスはなお健在かつハウンドウルフ隊を率いていることが確定している。

*25 参考までに、戦車としては高額な部類とされる日本の10式戦車が約15億円程度とされるので、リッカーを最小ロット発注する値段で戦車が余裕で1台購入できる。

*26 全体的にあまりにも高額であるため「ナマモノたるB.O.Wを生かして保存・運用するための、諸々の機材・設備を含めた価格なのでは?」と推察する声もある。或いはブラックマーケットを度々BSAAらに摘発され、稼ぎ場を潰されてきたのも響いているのかもしれない。

*27 もっとも戦闘力がBOS並のバイオ主人公達は兎も角、そこらの一般兵士や民間人にとってはリッカー1体すら容易に壊滅させられる脅威である事は関連作品で度々描写されている。

*28 過度の承認欲求のあまり、時には他者の命に危険が及ぶ程の迷惑行為を行ってでも常に自分が注目されるように仕向けようとする精神疾患の一種。

*29 同士討ち判定があるのは空き瓶を投げたりアイテム入りの箱や壺を壊した物音に惹かれ、音の発生地点に到着してから繰り出す振り回し攻撃のみ。こちらを見つけて仕掛ける攻撃は敵に当たらず、リッカーと異なり視力があるため銃声などの大きな音では即座にこちらを発見してくる。

*30 ストーリーの進行上必ず遭遇する数で、警察署内の謎解きをする過程で追加の1体、地下駐車場に寄り道するともう1体の警官ゾンビが現れる。

*31 尚、舌を切られたリッカーはしょんぼりしているようでなんか可愛く見えるかも。

*32 あくまでゲームでの話であり、実写版では児童のクリーチャーが登場したことがある

*33 これにはシェリーも無線越しに驚いていた。また、バイオハザード事件から30年近くの歳月を経て、骸骨のように痩せこけた姿となっている。

*34 ちなみにグレースはまだ赤子で、この後間もなくアリッサに託されたようでスペンサーを含めた幼少期のことを覚えていなかった。それ故に自分の出自に自信がもてず、「スペンサーの遺伝子操作で産まれたかもしれない」と錯覚することとなってしまった。

*35 とは言え、ヴィクターはエルピスを用いれば世界中のウイルス兵器を無効化でき、それによって既にB.O.W.の実用化に成功した現在のパワーバランスを崩せると考え、エルピスは使い方次第兵器としても扱えるという見方もできる。

*36 解放時のヴィクターとゼノの会話を見るに、ヴィクターは意図的にコネクションが勘違いするように情報を伝え、エルピス解放のためにコネクションの財力などを利用していた可能性も高い

*37 ゼノの唯一と言っていい戦闘シーンなのだが、如何せん相手がラクーンシンドローム末期で身体がズタボロなレオンなのに加えてムービーという扱いの悪さである。

*38 G由来の能力が消える可能性があるが、本作では特に言及はない。またシェリーとは直接的には無関係な話題だが、プラーガや特異菌等、ウィルス由来ではない脅威にもエルピスは効果があるのか不明である。

*39 おそらく前作『VILLAGE』直後の出来事と思われる。

*40 ポルシェはかのフェラーリと並ぶと称される程自社製品のライセンス関係に非常に厳しく、特に破壊表現はご法度中のご法度。

*41 『小さな逃亡者シェリー』自体は正史とは繋がらないパラレルであるが、64版『2』にもストーン・ヴィルが名前のみで登場している事から設定の一部が逆輸入されていると思われる。